2012年3月6日火曜日

言語の溝

私はいつも言葉を最も効果的に使いたい欲求みたいなのがあって、自身の限定された語彙の中から、その時点での自分の気分や感情というカタチの無い訳の分らないモノを、最も端的に現す単語:自然体で無垢で余計な装飾がされてない表現で、だからこそ最も説得力がある、みたいな:を出来るだけ意識して選んで使ってるところがあって。

それは単に自己満足であって、自分に対する挑戦的な、自発的なゲーム感覚でもあり、だから楽しんでるって部分もアリ。

と同時に、あがいてるって瞬間も多く。


同じ内容の話しを取り留めも無くだらだらと説明するのは、親しい間柄で時間に余裕があって、単にそういう時間を共有したい場合には勿論いいんだけど、でも、一般の社交的な場面では、自分に与えられた「会話に入り込む機会」とか、つまり発言権(大袈裟!)みたいな喋る順番が廻って来た際には、プレゼンテーションでは無いけれど、でも、やっぱり北米的な感覚では割りと「全ての瞬間がプレゼンテーション」的なところがある気がして。

だからこそ、より相手の注意を引くような、劇的で面白味があって印象に残るような、インパクトのある単語をより多く頭の中に用意して置くことが必要不可欠、みたいな。


そういう意味ではやっぱり、日本で日本語での社交と、北米で英語での社交との間には、日本語と英語以上の違いがあって、それがつまり日本人にとって「英語を勉強して覚える」ことと、「英語的な英会話法を身に付ける」ことの違いなのかも知れないけれど。


とにかく最近は特に人々の関心を引きつけておける時間ってのはどんどんと短くなってる気がして、それは昔、次々と場面の変わるTV画面が象徴だったけれど、今はパソコンや携帯電話がそれに代わって、パワフルなコンピューターでは指先一つの操作で待ち時間無く次々と別のサイトにスキップして行けるから、なかなか開かないような重たいサイトを待つ"patience"なんて無いし、「今」知りたいことがあれば即座に携帯で情報や第三者にアクセスする事が可能だから、「待つ」必要が無い。

最近の人々との会話でも、そんなこんなを反映してか、話題のスパンが短く展開するし、そして相変わらず自分の話しばかりしたい人ってのは多い。

だから女同士で集まるような場面では、会話にも結構なエネルギーを要する。


日常生活で使う言語の日英の割合いを「5対95」くらいに、二つのまるで異なる言語の間を行ったり来たりしてるうちに、脳が疲労して混乱して、日本語を使うのが辛くなる。

攻撃的なくらいに単刀直入な会話法の英語から、遠慮がちに遠回りな表現で相手を気遣いながら意味を持たない言い回しを使いつつ、当たり障りなく何が言いたいのか?核心さえぼやけてるくらいの曖昧さで表現する日本語に移行するギャップが大き過ぎるから。

アメリカへ2〜3週間の旅行をして帰っただけで「あたしニホンゴ苦手なのぉ〜」とか言いつつ「なんちゃって英語」を話してる若い日本の女の子とは一線を画す、でもちょっとだけ似たような状況かな。


とにかく、「母国語もきちんと話せないような人が、理路整然と美しく流暢な外国語を話せるようになるはずもない」を持論としてるので、使う頻度がどうであれ、やっぱり日本語も、そして英語も、出来る範囲で使いこなしたい。

ま、日本語でブログを書く意味合いには、そんな練習的、人並みに読み書き出来る能力の維持ってのもあったりして。

そしてまた漠然と取り留めの無い日記をこうして書いてる訳だ。。。ふぅ。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

いや本当母語と第二言語は比例する気がします。

 英語で躓く度に日本語きちんと勉強し直そうと思う私。

一歩進むどころか日本語と一緒に勉強の日々・・・・果てしない(笑


いつも英語のクラスメートと盛り上がるのはレッスンの後は英語チックな日本語でこのままでは日本語のコミュニティーには行けないわよね。と笑います。

 どうもサバサバ過ぎると言うかばっさりした感じになってしまうんですよね・・・

常に意見を持って話に入って行かないとレッスン無駄になると皆ギラギラで日本語では無い積極性だし。


 なんとなくですがギャップ分かる気がします。

 しかし海外で英語の生活を送るまゆみさんの日本語力には毎回頭がさがります。


日本語の中に居て雑に言葉を使う自分を反省しつつどんどん崩壊していく私でした。

加齢のせいにしてますトホホ T-T


Mutsuko

Mayumi さんのコメント...

Mutsukoさん♪

ほんと日本語って難しくて相変わらず悶々としてる私です。(笑
日本語の言い回しって、、、て、に、を、は、とか微妙で、日本人にとっても難しい言語ですよねぇ〜!?

あとはやっぱり英語とのギャップが激し過ぎて。(笑

文法的なことでなく、メンタリティの意味で。

整然と綺麗な響きの日本語と、
理論的でストレートでウィットに富んだ英語と、
それぞれ使い勝手のギャップに毎日溺れてるって感じ。(笑

そうそう、私も加齢で言語障害気味っぽいし。
このまま英語も日本語もダメになりそうな強迫観念に迫られたり。(笑