2017年6月26日月曜日

インスタ+GPS+作品群

7月も目前と言うのに何故か肌寒い毎日。

陽射しは眩しいし暑くないから過ごし易いのではあるけれど。

素足では冷えるので靴下を履いてみたり、夜も就寝時に寒い気がしてアクリルの毛布を再び引っ張り出してみたり、夏の気分とは裏腹に。


ブログを書き綴りたい欲求は、創作活動の記録が大きな目的だったから、インスタグラムを始めた事によってブログの頻度が低下してるのは自然の成り行きと言うか。

インスタグラムはその名の通り反応がインスタントの魅力があり、何かしら新たな作品が仕上がるとと即座にアップすると、世界の何処かの見知らぬ人から速攻で♡マークが貰えたりするのはちょっとした醍醐味。

初心者なので未だ「傾向と対策」を習得中ではあるんだけど。

昭和生まれの自分にとって、インスタグラムが近未来の新しい世界であることは確かで、活用する多くの人々が私の半分くらいの年齢の若い世代なのを認識しつつ、彼等の世界観に触れるのは新鮮な驚きがある。

会話のやり取りの気軽さが何と言っても衝撃的だし、アップする写真の多くが自撮りしたセルフィーだったりするのも凄いと思う。

何でそんなに全ての写真に自分の姿カタチを写し込まないと気が済まないンだろう?ってのは目下の私の謎で、まぁ自分の容姿に心地良い自信を持つのは素敵な事だとは理解しつつも、これでもかってくらい否応なく見せられ続けるのは疲れる。

あとは何のクリエイティビティも無い画像ばかり、、、つまり本人に何ら由来の無い風景や他人の花壇の花や訪れた店の内装写真とか、そればかり見せられる事にも魅力を感じない。

あとは自分をフォローして欲しいとか、フォロワーの数を断然に増やしたい欲求が見え見えで、私の事をフォローし始めても私が直ぐにフォローし返さないとさっさと私をフォローするのを止めて行く人とか多くて、だから、私をフォローする人の数字が頻繁に上がったり下がったりするのを見るのも何だか興味深い。

概して昨今の新世代の人々の自意識はかなり高い、、、そんな印象。

私はフツーにゆったりのんびりなオバさんのペースで、セルフィーをアップするつもりもそうそう無いし、ポートフォリオ若しくは作品集として、自作した作品を中心のアルバムとする目的だから、飽くまでも自分の好きなようにやらせて、って感じのスタンス。

https://www.instagram.com/mayumifiberartsculpture/


明日は我が家のアイドルで愛犬の Trixieの誕生日で彼女もいよいよ8歳になる♪

最近、体臭が気になるので、『Bissell』社の「犬洗い機」を購入。

https://www.bissell.com/barkbath-portable-dog-bathgrooming-system-1844a?PID=google_BarkBath_bissell+bark+bath&gclid=Cj0KEQjw4cLKBRCZmNTvyovvj-4BEiQAl_sgQpFZo9lmit85mzhiK8I_i_zIzZd0gPvkdNIyi5tb6zUaAt4Q8P8HAQ

どんなもんだか興味津々に試してみるのが楽しみ。


先週はテキスタイル・センターのメンバーで「遠足」と題し、普段のミーティングでなく、ミネアポリスの『American Swedish Institute』http://www.asimn.org で集合して企画展を観たあとギフトショップに立ち寄り昼食をして来たのが楽しかった。

その前の週には、女友達と二人でこれまたミネアポリスの美術館で屋外に彫刻美術館がリニューアル・オープンしたばかりの『Walker』https://walkerart.org へ行き、展示とギフトショップ、昼食の後に隣接する別の公園も散策して楽しんだ。

そんな風に時々、美術館へ足を運んだり、興味の対象が似通った仲間(しかも自分を理解し過大評価してくる!)が大勢いたり、お喋りと食事を心地良く一緒に楽しむ事の出来る女友達がいたり、、、本当に恵まれて幸せな事と感じる。

日本とカナダとアメリカと、それぞれの土地でそれぞれの時代での自分を考える時、あれこれと比較したり懐かしく思い出してみたり反省したりするのは面白い。

全ての出来事が今の自分を形成してるのを実感するのではあるけれど。

そして近い将来、何処でどんな風に暮らしているのか?想像もつかない現実。

不安ではあるけれど、でもきっとなるようになるんだろう、みたいな。

毎日の小さな選択の連続や日々の心的態度が、少しずつ未来への方向性や結果としてのカタチに向かって作用するのかどうか解らないけれど、それでも目には見えない不思議な縁とかタイミングに幸運を感じて、それが自分に「与えられた」とか「もたらされた」とか、運良く「取り計られた」とか受け止めてしまうのは、思想がちょっと宗教的過ぎるかな。


週末、Davidは自転車で遠出して4時間とか5時間とか、距離では80kmとか時には120kmとかのサイクリングを楽しんで来る。

いつか私も一緒に♪って想いはありつつ、同行出来る距離じゃない。

なので家に残りチクチクと針仕事に没頭する事が出来るのは、まさに「亭主ゲンキで留守が良い」そのもので、お互いそれぞれに楽しめる趣味があるのは幸せなこと。

自転車で出掛けた Davidの帰りが遅いと事故に遭ってないかとか想像が膨らんで心配する私の為に、Googleマップを開くと彼の携帯電話のGPSによって「現在地」が一目瞭然、把握する事が出来るよう Davidが設定してくれた。

車に乗って高速道路を走って行っても遠いと思う州境の町や公園に、 Davidの顔写真と共に"D"のマークを見つけるのが驚き(えぇー、こんな遠くまで!?みたいに)だったり、そのマークが時間と共に移動する様子を確認するのが面白い。

この間、折り畳み式のカヤックをトレーラーに積んで出掛けた際も、「今頃、どの辺かな?」と確認したら Dマークが湖の上に浮かんでて笑ってしまった。

*Googleマップで湖の上を移動中♪*


Erikaがそんな私たちのやり取りを見ながら、私たち夫婦間のプライバシーと言うか「秘密」の無さに感嘆と言うか、呆れたような驚きを見せた。

実際、Davidと私の間には秘密が無い。多分、ほとんど、無い。

それが善いとか悪いとかは関係ないと思うけれど、それでも、少なくとも私たちはお互いにほとんど100%に近く、お互いを信頼し合ってるんだろうな〜とは思う。

これまた幸か不幸か判断は尽き難いところではあるけれど、それでもやっぱり少なくとも私たちはお互いに浮気の可能性とかが激しくゼロに近いんだろうとも思う。

なのでハーレクインロマンスのようなドラマチックな展開はナイ。

って、実際ハーレクインロマンスを読んだこともナイけど。


既にインスタグラムにアップした最近の作品たち。

*サイケデリック・チキン*
行き当たりばったりにフッキングしていく手法で。
手染めのウール布の他、毛糸もフッキング。

*スニペット・モザイク*
12" x 12"
ラグフッキングの際に切り取られ始末された残りのウールを
メタリックな糸で縫い留めモザイク風にする試み。

*タコ*
12" x 12"
キャンバスに編んだタコと海の生物をアレンジ。
ガラス風に見える画材で周囲をペイント仕上げ。



*花*
フリーフォームのかぎ針編み。
大作の小道具として。



*蝶*
大作の小道具としての作品。



*珈琲通*
5" x 5"
ニードル・フェルティングの黒猫シリーズ



*白昼夢*
5" x 5"



*バースデー・ガール*
8" x 8"


他にも諸々いっぱい作ってるんだけど、取り敢えず中心は State Fairに出展する為の作品が主で、Fine Arts部門の締め切りが迫ってる。

審査があるので通過するかどうか解らないけれど、それでも挑戦するのは楽しみ。

Creative Activities部門は審査無しでミネソタ州民であれば誰でも出展することが出来るから、今回は果たして何点提出するか考え中。



2017年6月11日日曜日

腰のリハビリとゴス猫


今日、日曜日の朝は激しい雷の音で目覚め、続いて凄まじい雹が窓ガラスを叩き付ける音に驚いて飛び起きると、直ぐに外の様子を見に行った。

実は木曜日に家の片付けものをしていて、ちょっとしたギックリ腰の再発をしたので、金曜日のギフトショップでのヴォランティアをキャンセルした後、家で静かに回復するのを待ってるんだけど。

自分のベッドはマットレスが凄く豪華で分厚くて高さもあり、寝心地が良い反面、腰痛のリハビリ中には何だか柔らか過ぎる気がして。

ゲストルームのクィーンサイズのベッドは以前、Erikaが使っていたものなのだけど、引越しを機会に彼女にはダブルサイズのベッドを新調したので、丁度良く大きなサイズのベッドがゲスト用となり、義理の両親が滞在する際でも困ることなく、そしてそのベッドは比較的、簡素で厚みも大袈裟でなく硬めなマットレスらしく、私の腰が痛い時、横になっても体が変に沈み込まないので快適。

それで現在、ゲストルームにお泊まり中。

いつもと違う寝室で、普段とは別のベッドで寝具で寝るのは何となく何処か遠くに来てるような、ホテルに滞在してるような錯覚さえして。

なんて安上がりな自分かしら、と。

大雨が降った後の裏庭をふと見ると、余りにも濃い緑がまるで森のように茂って見えて、私の中では「香港のジャングル」を連想してしまった。


ギックリ腰を患いながらも、トロピカルな異国のホテルに滞在中な気分。

しかも夕べはたまたま近所のフィッシュ&チップスの店からテイクアウトの夕食で、私は我が侭にも部屋に持って来てくれるよう頼んだら、Erikaが大袈裟なトレーに私の分の食事を乗せて、グラスに水も注いで、お手拭きも添えて持って来てくれた。

腰は痛いけど極楽生活♪

2度目のギックリ腰なので、慣れてはいるけれど、完治までどのくらいの時間を要するのやら。

座って作業に専念出来ないのが辛い。

次回の作品展は8月だから、公募の締め切りと審査の締め切りが来月だった気がするので、その準備を万端整えたいところでもあるんだけど。

腰を痛める直前に作業しておいて良かった〜♪と思ったのは、テキスタイル・センターのギフトショップで働くケイティさんからコミッションの、彼女の愛猫をニードル・フェルティングで作るプロジェクト。


白と黒の面白い模様の猫は、その名もずばり "Spook"なんだそうで。

まるで "Goth"と言うかハロウィンにピッタリな存在感。


白が基調なので、まずは真っ白いボディからスタート。

可愛いピンク色の鼻と口元。


次はお目々を刺繍。

あとは耳を付け、黒い部分の模様を付け。


テディベアと同様の「お座りボディ」にして座らせたら、何となく、手に持たせて見たくなったナイフとフォーク。


お魚の乗ったカップケーキ状のものを作り、小さな円卓に乗せました。

気に入って貰えるといいけど。




2017年6月8日木曜日

花壇とプランターの造花

引っ越して来た当初、この家の敷地内には花壇と呼べるものが無く、咲く花と言えば、低木の目立たない淡いピンク色のものとか、同様にまだ背の低いライラックの樹が春先に開花して良い香りを漂わせるくらいで。

あとは夏に咲く、放置されても咲く多年草のデイリリー。

そして忘れ去られた球根のチューリップが寂しそうに一本だけ咲いてる、そんな程度だった。

短期の限定で借りる予定だったから、庭仕事に手を出すつもりも無かったのではあるけれど、それでもやっぱり嫌いではないし、庭先に綺麗な花が咲いてる家での生活というのが恋しくなったみたいで、結局、小さな規模に限定して3つの花壇を作った。

庭造りは一朝一夕に完了するものじゃなく、毎年毎年、少しずつ手を加え、好きな植木を植え足して育てて行く長い過程での仕事だから、この先いったいあとどのくらい暮らすか分からない、しかも自分で所有する訳でもない家の庭に丹誠込め、時間を掛けても無意味なような気もしつつ。

勝手やたらに自分の好きな植木を植えてもまずいだろうし?の疑念もあり。

色んな想いが入り交じり答えの無い葛藤は続くのではあるけれど。

今年は4年目で、いよいよこの家での暮らしも終盤な予感もあり、だから今シーズンは多分、ほとんど庭仕事に精を出す事も無いんだろうって気がしてる。

これ以上、無駄な投資をしないよう自分で自分に言い聞かせつつ諦めてる。

それでも、そんな中にあっても、私が自分で選んで購入し、大事に持ち帰って丁寧に植えた芍薬が綺麗な色を付けて咲いてるのを見ると、嬉しい気持ちでいっぱい。

*ガレージ脇の細い花壇に植えた芍薬*



まだ引越しが決まった訳でもないのに、近い将来、私たちが去っても、この芍薬をはじめ私が植えた多年草たちは、ずっとこの家で株を増やし、毎年、季節が来る度、元気に綺麗な花を付け咲き続けて行くのかな〜なんて思うと、嬉しいような切ないような微妙に複雑な気持ち。

さて、次に私が自分の庭を持つのが果たして何処の町になるのやら。

と、そんな事情もあって今年は造花のアレンジをしてる。

*玄関先に飾った「大きな石」っぽいプランター*



*猫のカタチのプランターにはちょっとペイントした*

最近トレンドらしい "Succulent"は造花でも見栄えが良く割りとホンモノっぽい。

日本語にGoogle翻訳したら「多肉植物」らしい Succulents。


2017年6月5日月曜日

編物と授乳と卒業式


昨日は晴天の夏日で、外気温は30℃を越えていたのは確実。

そんな中、私は自分でも「何をやってんだかなぁ〜」と自虐的に心の中でつぶやきながら、ウールの毛糸を相手に編物をしていた。


通称「クレイジー・カーディガン」のジャケットみたいに羽織るカーディガンで、部分毎に編んだピースをパッチワークして行って、腰回りはサーキュラーのスカートみたいに30枚の台形を繋げてるから、これが結構な重さで。

久々に「着るもの」としての大作を編んでる私にとっては、ちょっとした衝撃。

着てしまえば苦にならない重さではあるんだけど。

とにかく暑い真夏日でも家に籠って編物が楽しめる住環境で有り難いわ。

何しろ、最後に住んだカナダの家ではエアコンが無かったから。

代わりにプールはあったけど。

とにかく久し振りに編む大作だし、いつもながら行き当たりばったりなデザインなので、終盤の仕上げに取り掛かっても試行錯誤の連続で。

紆余曲折の後に結局、襟を延長させたフードにしてみる事にした。

ほぼ運命的にたまたま手元にあった毛糸が "NORO"のクレヨン・シリーズで、北米でもかなり人気の高い日本製で野呂英作氏デザイン又は監修の糸っぽい。

素材としての毛糸は色や素材感にも色々あって、自分の好みやプロジェクトとの組み合わせやタイミングには、こんなところにも一期一会的なものを感じる。

夜、静かな作業場で独り編物をしてると、その昔、まだ生まれて間もない Erikaに授乳してたその時の感覚が鮮明に蘇り、まるで関係ない行動に思える二つの体験が私にとっては、実はとても似通っている事を実感する。

ひと目ひと目編んで行く寡黙で孤独な作業である編物は、ある意味、瞑想の時間でもあり独特の幸福感に包まれた満たされた時間ではあるのだけれど、その作業は永遠に続く訳でなく、いずれ完成を迎えてしまうという結末に向かって少しずつ進んで行く訳で。

幸せな作業の渦中にあっても、終了した時の達成感と共に感じるのであろう、空虚感のような寂しさを予感してる。

作業から開放されて自由になってしまうと、次は何をしたらいいの?って感じになす術もなく路頭に迷うような心境、大袈裟に言うと。

呆然としてしまいそうな自分が想像出来る。

Erikaとの蜜月のような幸福な時が終わって離乳した時みたいに。

まぁそんな感覚は全てのプロジェクトに通じてる事かも知れないけれど。

万事に始まりと終わりがあるとすれば、与えられたプロセスを存分に悔いなく楽しむしかないんだろう。



先週の金曜日、Erikaは高校の卒業式を迎えた。


500人前後の同級生たちが一緒に卒業した。

残念なのは、卒業式の前日に同級生の一人:Declan君(通称が "Duck")が高速道路のオートバイ事故で突然、この世を去ってしまった事。

カリスマ的で人気者だった彼の突然の死は Erikaをはじめ、多くの仲間たちにとって余りにも衝撃的であり、黙祷を捧げた卒業の式典は一生、忘れることが無いだろう。



卒業式の後、Davidと私は遅い夕食に通りがかった和食レストランに寄った。

市街のレストランなので普段は縁が無いから初めて入った店。

その名もずばり『桜』。


そして、たまたま「卒業キャップ」に Erikaが施したデコレーションも、意外なことにどことなく和風で、桜を思わせる花の飾りだったと言う偶然。

書かれたのは Erikaが愛読する Sarah Dessenの小説からの "Quote"で、

"The Truth about Forever is that it is happening Right Now"と。

Erikaなりに込めた想いがあるんだろう。



因に、私が食べた「弁当」には沢山の天麩羅、鮭の塩焼き、照り焼きチキンが入り、これにご飯と味噌汁、サラダが付いて20ドル前後だった。



昨日は昨日で、Davidと二人でメキシコ料理店にての晩ご飯。

日本料理の倍くらいの量で半分くらいの値段で、やっぱりメキシコ料理って割安感があってお得感いっぱい、ってのを実感。


2017年6月1日木曜日

花柄プリントとミニ・アート

隔週で参加してるラグ・フッキングのミーティングは、郊外のキルトショップにて、店の奥に設置した大きなテーブルを囲んで楽しいお喋りに花を咲かせながらの作業。

キルトショップなだけに、特別フッキング用のウール素材を置いてると言う訳でもなく、綺麗な色や柄でプリントされたコットン生地が豊富に陳列されてる。

何かしら手仕事の手芸を趣味とする人は割合、幅広い分野での手法を愉しむ人が少なくないから、フッキングをする仲間の中にキルターさんも多いし、キルターさんがキルトショップへ来たついでに私たちのテーブルを覗き込んで、興味深そうにフッキングを見て行く人も多く、稀に私たちの仲間入りすると言う場合もある。

私自身、フッキングを愉しむけれど、真剣なラグフッカーと言う訳ではなく。

実は真剣なラグフッカーさんの中には伝統的な手法やプリミティブなデザインにこだわって、しかもサイズ的にも大きな床敷きのラグを制作する人以外は「正統なラグフッカーとは認めない」って意識があるんじゃないか?と感じさせられるくらいの信念を持っていそうな人もたまに居て、自分とは一線を画す印象を受ける。

まぁ私にとって直接的に付き合いのある仲間は皆、柔軟な思考で視野が広く、何か目新しいアイデアは何でも面白がって受け入れてくれるような人達なので、学ぶところも多く、楽しい交流にはいつも感謝の気持ちでいっぱいなのだけど。

さて、前置きの話が長くなったけれど、件のキルトショップには素敵なコットン生地が豊富に揃っていて、いつもそそられるのではあるけれど、この歳になるとさすがに既にそれなりの「一体いつ使うことが出来るのやら」なキルト生地のコレクションが家にあり、時々、途方に暮れるって繰り返しなので、意識的には、これ以上、増やさないよう心掛けてるつもりではあるので、なかなか買う機会は極力控えられてる傾向にある。

がしかし、、、なのは毎度のことで。

やっぱり何かしら目新しくて綺麗なものには惹かれてしまい。

すっごく綺麗な色彩の花柄の伸縮性のあるコットン生地を2種、購入。


勿論、使う当てが最初にある訳ではない、ってのもいつも通りのパターンで。

それでも、凄く凄く綺麗な素材を眺めていると、それを使いたい欲求がふつふつと湧いて来て、タイミングがいいと速攻で作品になるって事も多く。

今回もそんな例で、額縁に変身〜っ。


伸縮性のある生地なだけに、適度に引っ張りつつ包むのに最適だった。

小さな額に収まったデザインは、スクラップ素材を有効利用したもの。

テキスタイル仲間のクララさんが、彼女がアップリケ作業に使った残りのウール素材スクラップを「あなたなら何かしら面白いものを作るのに使ってくれるでしょ?」ってので、託してくれた。

期待されると俄然やる気が出てしまう質なので、スクラップをスクラップとして、出来るだけ切らずに手を加えないそのままのユニークな形状を配置して絵を作りたい意図で、だから木の枝は特に、一切なにもしないままそのまま縫い付けただけで「木の枝」として場面に収まった。

私にとってのちょっとした "Art Attack"って感じで楽しい挑戦になった。

あとはやっぱり、伸縮性のある綺麗な花柄なので、お人形を作って見たくなり。


あんまり可愛くないお人形も一体作った。

ま、試作、と言うことで。

私の場合は、この「試作」ばかりなんだけど。

いい加減、テキスタイル・センターのコーディネイターであるナンシーさんが勧めてくれるように、ギフトショップで販売する事の出来る作品を幾つか作りたい欲求はあるのだけど、その為の試作をあれやこれや重ねつつ、一作を完成させるとそれで納得+満足してしまい、同じ作業の繰り返しをする気持ちが萎えてしまう。

自分は本当に一発勝負屋なんだなぁ〜、みたいな。

だから結局、クラフトよりもアートの方向性での作品作りをするしかない結論。

あとは「クラスを教える講師」と言うニーズもあるのではあるけれど。

お隣のウィスコンシン州でブティックを経営しつつ、フッキングの素材やウール・アップリケの素材の販売と、小さなグループでのお教室を持ってる女性がいて、以前から私の作品を気に入ってくれてるらしいのだけど、この間、偶然に会って話した際、テキスタイル・センターで私の作品が展示された3回の展覧会も全て見てくれたそうで、感激してしまった。

そして彼女の店で講師として教えるつもりがないか?小さなグループでもだめか?熱心に誘ってくれるので有り難いんだけど、でも私は人にものを教える器じゃない。

自分自身、人から教えて貰うという設定が苦手だし。

だから逆の立場になるなんて更に考え難い。

精神的に弱い部分もあって、過剰に繊細だったりするし、だから他人からの否定的な意見にはもの凄く傷付き易い自分も認識してるし。

想定外の場面ではパニックになり易いのも自覚してる。

あぁ、あとは英語の "V"の発音とか "R"の発音とかが未だに苦手だったりするし。

なので、自分だけの快適空間である殻のような世界に籠って、大好きな仕事場で我を忘れて作業に没頭してる独りの時間に恍惚状態で浸ってるのが私の天国なの、と言う結論で。


小さなサイズの額縁で幾つか作って見た最新の作品群。


5" x 5"

ニードル・フェルティングとフッキング、かぎ針編み、ビーズ刺繍、アップリケ、などなどの手法を取り混ぜた、所謂 "Mixed Media"の Small Canvas Art作品。



8" x 8"

キャンバス地の縁の部分には、何かしらペイントを施して完成させる予定。