2014年9月24日水曜日

私はミネソタのアイスクリーム売り

少し前、ご近所の Kateさんから

「地元の老人ホーム内にあるギフトショップで、アイスクリームの売り子のボランティアを一ヶ月に一回だけする興味、Erikaにあるかしら?」

と話があり。

どうせ私たちはアメリカでの滞在ビザの制限でアルバイトをする事も出来ないし、15歳の Erikaにとって社会に出て働く経験をするのは有意義な社会勉強になるかと思い、彼女に勧めた。

思った以上の反応で興味を示したので、Kateさんに見学に行く返事をして

「例え Erikaが興味を示さなくても、私がそのボランティアしたいわ!」と伝えた。

だって、何となくシニアって好きなのよね。

年配の人を捕まえてこう言うのも何だけど、長い人生を生き抜いた彼等には余生に対する達観と言うか、世俗を超越した余裕みたいなものを感じさせられる事が多く、朗らかで前向きに可笑しな冗談を言う人も多いし、微笑ましく可愛らしい存在感だったりする人が多いから。

そんな彼等と接するのは、ちょっとしたリラクゼーションと言うか。

以前カナダではボランティア団体に登録して、事務所から紹介された目と耳の不自由な高齢の女性の外出サポートの仕事?をしたし、クリスマス時期には Newcomers Clubの有志と集まって練習を積んだ後、退役軍人病院施設に入所のシニアを訪ねてクリスマス・キャロルを歌ったりした経験から。

あ、そうそう、あとはクリスマス時期には地元の総合病院の基金集めの為、ショッピングモールでのギフトラッピングのボランティアもしたのだった。
(←何しろ昔サンリオでアルバイトして、包装の特訓を受けたし!)
(←ギフトショップで働く「売り」として Kateさんにアピールした)

だから今回の思い掛けない Kateさんからの提案は、そんな私にとって願ったり叶ったりな出来事で、二つ返事だったと言う訳。


余談で、昔、看護師だった義理の母 Carolも、長年に渡り地元の Lakeshore General Hospital内にあるギフトショップ(と言うか、「売店」)で、ボランティアをしていた。

そこでは、お見舞いに病院を訪れた人が、患者さんに持って行けるようなちょっとしたプレゼントや書籍やカード等を売っていて、どんな商品を売るか?カタログ注文したり、在庫の管理をする仕事を義母はしていたらしい。

その「売店」では、地元の人々の手作り作品なども売っていて、スタッフルームには寄附された毛糸が沢山あり、編み物ボランティアの人たちが集まって、そこでお喋りを楽しみながら商品として売る為の編み物をしていたり。

義母に付き合って何度か行ったことがあるので、そんな光景とボランティア環境を想像してたんだけど、実際に Erikaと二人でシフト勤務中の Kateさんを訪ねて見たら、余りにも豪華に立派な施設でビックリしてしまった。

そこは「売店」ではなく、「ブティック」って感じのギフトショップだったし。

隣接の窓口ではアイスクリームの他に珈琲やクッキーなども販売してるの。


*家から車で10分足らずの "Johanna's Shores"*


*廊下の窓から中庭を臨む*


*湖 "Lake Johanna"に面した恵まれた敷地で
中庭から湖が眺められるようベンチが配されてる*


*入居者用のダイニング
天井が高く立派な高級レストランのよう*


*ダイニング脇のホール
施設内のあちこちにグランドピアノが置かれてるの*


*地元のキルト愛好家グループから寄贈されたと思われる
パッチワークキルトの作品が壁に掛かってた*
(義母のキルトグループでも、年中そんな感じでの団体作業をしてる)


*吹き抜けのイベントホールに面して
ブティックの様相の「ギフトショップ」*


日本で老人ホームとか、養老院とか、老人養護施設とかに行って見た経験がまるで無い私には、果たして日本のそれらとの違いがまるで解らないのではあるけれど。

少なくとも、義母の母が入所した施設や、Davidの義理の祖母が入居中の、私にとって比較的「素敵♪」と思っていた施設よりも更に設備が整っている雰囲気。

こうした種類の施設に入所するには、毎月、少なくとも2000ドルは掛かると認識していたけれど、ここはさすがに3000ドル前後との噂。

日本円にして、年間で350万円前後の負担。


と、とにかく、私たちが働きたいと思うギフトショップは、お洒落で雰囲気も良く、何しろ置いてる商品がどれも「今風」で洗練されて可愛いの!

シフトで勤務中のボランティア女性が Kateさんの他に2人いて、余り人手が足りてない雰囲気では無かったものの、感じの良い女性たちで安心したり。

施設内には他にも立派な映画室(映画館みたいな座席で!)やチャペルなんかもあり、入居中のシニアを訪ねる家族連れや子供たちの姿もあって活気があった。

今まで働いた経験の無い Erikaは興奮気味にやる気満々!

取り敢えず、親子揃ってボランティア希望の申込み登録をしたんだけど、ウェブサイトには仕事内容として、クラフトのサポート(多分、アクティビティとしてちょっとした手芸や工作のお手伝い)とか、ネール・ペインティング(シニア女性の爪にエナメルを塗ってあげる?)とか、あとは愛犬を連れて行ってシニアと交流すると言う選択肢もあるみたいで、多岐にわたった内容のボランティア行為が出来るらしいのは魅力。

あとは勿論、バックグラウンド点検などもあり(カナダでは警察からの犯罪歴がない証明書を要した)、第三者からの紹介状とかもセキュリティ上、必要になるかと思う。


興味深いのは、北米の高校ではボランティア行為が奨励されていて、大学などに進学する際の内申書的なもので割りと高く評価される為には、年間で40時間とか50時間とかでのボランティアが必要となる事。

なので学校へ報告が出来るよう、ボランティア先から勤務時間の証明が出されるシステムも整ってるらしいのには感心させられる。

北米人は、本当にボランティアが好き。

生活の一部って感じに自然だから、余り大袈裟では無いんだけど。

やっぱり宗教とか文化的な背景も大きく関わってると思うけど。

あぁ〜、とにかく早くあの素敵な施設でアイスクリームを売りたいわ♪




2014年9月23日火曜日

自己紹介好き

*Textile Centerのギフトショップにて*
地元の手芸家が出品している手作りの「素材」
またはネックレス?をセンターの会員価格で購入
色がとても綺麗でカラフルな鳥の羽根にメロメロ♪
どんな風に手を加えようか?楽しみ



先週に引き続きのネットワーク開拓で、今日は『Textile Center』を再訪。

先週初めて訪れた際に受付の Nancyさんが色々と情報をくれたり、施設の案内や説明をしてくれたので、家に帰った後でセンターの年会員に登録し、ついでに10月に行われる "Nuno Felting"(多分シルクガーゼに羊毛を刺してスカーフを作る技法)のワークショップと言うかクラスも受講する申込みの手続きも済ませたんだけど。

なので今日、彼女にそのことを告げると喜んで迎えてくれた。

そして、毎週火曜日に集まっていると彼女が教えてくれた "Fiber Artist"たちの作業場へ連れて行って、既にテーブルを囲んでおのおの作業をしている女性たちのグループに私を簡単に紹介してくれたので、思わず新しい学校に転校して来た「転校生」の気分になってしまった。

さすがに「白鳥麗子デス」とは言わなかったケド。

自己紹介がてら、持参した手芸作品を2点ほど披露したり。

初対面の皆さんにも、それぞれ作業している作品を見せて頂いて。

ビーズ作品やコラージュを制作中の Stephanieさん、Eleanorさん、Julieさんはメキシコ風の刺繍、洋服作りをしてた Roxanneさん、編み物をしてたのは Karenさん、Scottyさん、Maryさん、(別の)Nancyさん、そしてラグフッキングをしてる Deanieさんと Wendyさんの2人もいて、嬉しくなってしまった。

年配の Karenさんは「知る人ぞ知る」的にアメリカ国内でも有名な芸術家の作家さんなのだそうで、多岐にわたる手法の芸術作品を発表し、それらは売れているらしく、最近では韓国で開催されたカンファレンスにも行って来たそうで、3週間の滞在中で買ったらしい韓国の手芸本(韓国語と英語とで印刷されてる)を見せてくれて、とても興味深かった。

Julieさんは家で羊を飼っているとか、Deanieさんは皮膚科医のご主人が仕事で東京へ行く際に付き添って過去に3度、日本へ行ったことがあるとか。

Wendyさんは冬の間は暖かいフロリダの家で過ごすので、今シーズンは今日が最後の出席なので寂しいとか。

何故かモントリオールに詳しい彼女とは、だから今シーズン最後の別れの挨拶に「ダブルチーク」(両方の頬にキスする←フランス式で)で別れた。

お隣のウィスコンシン州から出席してるメンバーも2名いて、ミーティングの後はいつも最寄りのレストランで昼食を楽しんでから帰るそうで、私も誘って頂いたのではあるけれど、たまたま他に寄る場所があり、次回への持ち越しとして貰った。

いずれにしろ、一気にまたまた10人の "friends"が出来た。

新しい土地で「友達ゼロ」の気楽で透明人間的な匿名性は失ってしまったけれど、第三者に認識されて、何かしらの団体に所属する安心感みたいなものを引き換えに得たって感じ。

今後メールのやり取りとか、外出先で偶然に出くわす可能性とか、社交的な付き合いとか、多少の煩わしさを伴うのではあるけれど。

それでも他人と関わり情報交換したり、感情の起伏を表現したり、取り留めの無い会話を延々と楽しんだりは、最近衰退している脳や顔の表情筋やの刺激になる。

趣味の世界を通して、共通性のある人たちと巡り会える悦びも感じたり。



家の玄関脇の小窓から見える場所に2軒先の家の綺麗な紅葉を始めた楓の木が、日ごとに秋の深まりを知らせてくれる。





2014年9月21日日曜日

ネットワーク開拓

*The Ghastliesシリーズのハロウィン・オーナメントを作成*
裏庭で拾った楓の葉っぱたちと秋の雰囲気で


ブログを書く余裕が無かっただけで、死んでませんっ!

実は久し振りに何だか忙しい一週間でした。

と言うのも、新しい土地で「友達ゼロ」の匿名性を楽しんで来たのではあるけれど、さすがに9ヶ月経って、これから暗く長い冬に向かうのに辺り、独りで冬眠生活するのはやっぱり孤独で気が滅入るかな、と思い。

ひと度、冬に突入してしまうと新しい事を始める気力も無いし。

せっかく新しい人たちに出逢うにも暗ぁ〜いオーラを発してしまいそうだし。

なので先週は世間に「社交でびゅー」の週とし、あちこち開拓の旅に。



火曜日は White Bearにあるパッチワークキルトの店『Bear Patch』にて、ラグ・フッキングのグループが集まるらしい情報を得て、行って見たんだけど、この日はたまたま生憎?誰も来なかった。ガクっ。

収穫は、Bear Patchの店長:パムさんから色んなお話が聞けたことと、あとは何より、私にとって初めてのキルト店の発見になった事。
(可愛いプリントのコットン生地も買ったし!)

素敵なお店なので、次回、義母(熱心な"Quilter")が遊びに来た際には是非、案内してあげる予定。

あとは "White Bear Lake"(←地名)周辺の小さな街のブティックやギフトショップ、ベーカリーを覗いて、ちょっとした買物が楽しかった♪

興味深い毛糸屋さん情報も入手したので、次回の冒険に楽しみ。



水曜日は Hopkins/ホプキンスと言う町のコミュニティセンターで、これまたラグ・フッキングのグループが集まるってので出掛けて見た。

こちらのグループには、予めメンバーのシンディさんに電話で話していた事もあり、実際にグループの人々に会うことが出来、取り敢えず8人の "friends"(お友達)が出来ました。

私にとってミネソタで初めての「フッキング仲間」、イェ〜イ!



あとは『Textile Center/テキスタイル・センター』ってのがあって、布や糸を駆使した芸術に関する情報や展示や交流の場となっているらしく、そこを覗いて見学した後、会員になったり、10月の"Nuno Felting"のワークショップに申し込んだ。

毎週火曜日には、そこで手芸家たちのミーティングもあるらしいので、私も新入りとしてちょっと顔を出して見るつもり。




あとは子供たちが通う高校で、教師たちのプレゼンテーションを聞く「オープンハウス」があって、それぞれのクラスを Davidと駆け足で廻り、個性溢れる教諭たちに対面して授業内容や彼等の経歴を聞いたりするのは、なかなか興味深かった。



少し前、Erikaが学校の友達 Kalea/カリアの家へ "sleepover"した際、カリアのお母さん:エリーに初めて会ったんだけど、彼女、編み物をするって言ってたから、寒くなったら一緒にお茶を飲みながら編み物をする時間が持てたらいいな、なんて勝手に考えてる。

助産婦さん的な仕事をしてるエリー、普段、平日は家にいるみたいだし。



と、とにかく今のうちに冬籠りに備えたネットワーク作りをして置くって感じで、今年のうちにどれくらいの「手芸ともだち」を作ることが出来るか?

ちょっと頑張ってみよっかなー、って飽くまでも軽いノリで。

切羽詰まらない事が鍵であり前提で。


2014年9月15日月曜日

偶然の連鎖

*むら染めの生地で作ったカボチャのオーナメントたち*



日曜日の晩、つまり昨日の夜、寝る前に今週の天気をチェックし、向こう金曜日まで雨マークが一切ないのを確認していい気分で眠りについた。

なので今朝、起きてみたら月曜の朝から雨が降っていてびっくり。

ったくアテにならないなぁ〜天気予報。

秋の変わり易い天気を予想するのはやっぱり困難な技なのかどうか。



昨日の日曜日は Davidと二人で予定通り『Home Depot』へ。

デロンギのオイルヒーターを買うと決めたからには善は急げ!

ピューっ!と午前中からハイウェイに乗って現地にいざ到着。

が、しかし、店員さんに訊いて見ると暖房器具などの季節商品への入れ替えは今週の水曜日なんだそうで、店頭には依然 BBQが並んでたり。

おまけに、デロンギのヒーター等は店頭への在庫を持たず、ホームページでのネット販売のみなんだそうで。

なんて早とちりでせっかちなおっちょこちょいなんだワタシはっ!?



がっかりしたら余計にお腹も空いて、Davidとブランチを食べることにして、彼がスマートフォンで最寄りのカフェを検索。

彼の直感と距離とアクセスの良さ、あとは店の近くに車が停められるかどうか?ってので選んだのが『Hazel's Northeast 』と言う名のカフェ・レストラン。
http://www.hazelsnortheast.com/index.php

日曜日の午前中ということもあり、地元で人気らしいその店はかなり混み合っていて、テーブルが空く順番待ちらしい人々が大勢、通りまではみ出してた。

案の定、私たちも「30分待ち」と言われ。

諦めて別の店へ行こうか迷ったけれど、せっかく来た初めての店だし、これ程の人気ならば試して見る価値があるはず、ってので30分くらい待つことに決めて。



店内のベンチで座って待つのも退屈なので、せっかくお天気のいい日曜日だし、近所をフラフラと歩いて散策してみる事にして、通りに面したアンティーク家具の店を覗いてみたり。

古い形式の黒くて縦型をしたタイプライターが意外と安価で売られていて、何となく欲しい気もしたんだけど、Davidに
「ソレ買ってもさ〜、いったい何に使うのよ?」
みたいに訊かれ
「使う、とかいう目的ではナイのよ、こーゆーのは! デコレーションなんだから」
と弁解したものの、でもやっぱり説得力ナイなぁ〜と自覚し。

買物はやっぱり独りで出掛けないと駄目だわっ!と心に強く実感。


並びにベーカリーがあるのを発見!

覗いて見ると「日曜休業」の張り紙がありがっかり。

そんな私に Davidが
「近くに手芸の店があるみたい。。。行って見る?」
ってので、半信半疑、期待もせずにフラフラと付いて行った。
ほんの直ぐそこに店舗(『Crafty Planet』と言う)があって
「あ、ここだ、ここだ!」
って感じにドアを開け、足を踏み入れて見てビックリ仰天!


店内ではソーイングのお教室が開かれてるみたいで、楽しそうな声で賑わっていて、所狭しとコットン生地や手芸材料やカラフルな毛糸たちが壁の棚いっぱいに陳列されていて興奮してしまった。

まさに私が求めるタイプの店で、ネットで検索して探し出してでも訪ねて行くような店が、まさかこんな場所にあっただなんて!

しかも、まるで予想もせず、時間潰しの散策中に、おまけに Davidに発見して貰っただなんていう幾つもの偶然が何だか信じられない感じで。

と、とにかく、「買物は独りで!」じゃないと、うかうか落ち着いて商品を見られないし、テーブル待ちの順番もそろそろ来るだろうし、ってので取り敢えずこの店で提供している各種お教室の案内だけ貰って退散。


『Hazel's』に戻ると私たちの順番も割りとすぐに来て2人掛けのテーブルへ。

Davidはこの店のオリジナルのハンバーガー、私は Eggs Benedictを注文。


地元民に愛されてるだけあって、お料理も美味しく、サービスも感じが良く、珈琲もとっても美味しくて大満足だった。

私は多分、近いうちに再び『Crafty Planet』を訪ねてやって来るだろうし、その際には『Hazel's』で独りランチでもしちゃおうかな?なんて。


その後、家に帰って気を取り直しオイルヒーターの注文をしようと試みたら、何と『Home Depot』ではウェブサイトでさえも在庫切れで、なぁ〜んだ、ってので結局はお得意のアマゾンで注文したと言うオチで。


いやはや、それにしても。

結果はどうであれ、
Home Depotへ行かなければ Hazel'sへ行くこともなかっただろうし、
Hazel'sが混み合ってなかったら近所を散策することもなかっただろうし、
近所を散策しなければ Crafty Planetを発見することもなかっただろうし。

例えミネソタに何年暮らす事になったとしても、出逢わなければ、その存在を知らないまま過ごしてたかも知れない、、、と思うと、偶然の連鎖って、本当に面白いなぁ〜と思う。

私にとっては嬉しい発見であり、出逢いだったので、何だかまるで「目に見えない何かに導かれるような感じ」さえする、ちょっとした「小さな奇跡」を感じさせられる不思議で幸せな日曜日だった。



2014年9月13日土曜日

炬燵と言う誘惑

*Alexander Henryのコットンプリント
"The Ghastlies"シリーズに触発された「イジワル顔の人形」たちに
あつらえの帽子と箒をそれぞれ作りハロウィン版に♪*


金曜日の夜あたりから急に気温が落ち。

朝晩で外気温が10℃以下になると本格的な寒さを感じる。

室内の気温も70°F以下になり。(今一つ、この「華氏」に慣れないのだが)

なので早くも今シーズン初で暖房が入った。

やっぱり室内は22℃前後が理想かな?


この家の冷暖房は "Forced Air"システムと呼ばれる設備で、家中の各部屋へダクトが配されていて、夏は冷たい空気、冬は暖かい空気が送られる仕組みになっていて、壁や床に取り付けられた吸排気口から室内の空気が循環する。

システム状、家全体の温度が一定に安定して均一的に保たれる筈ではあるんだけど、でも現実的には、エアダクトの末端にあるような部屋に温められた空気が届く頃には、かなり温度が下がっていたり、圧力も弱くなってたりして。

この家の場合は、地下の角部屋2つ、子供たちの部屋がその例で。

あとは1階の私の机周りも、"Open Concept" 設計デザインの為、壁が極端に少なく開放的で、おまけにやたらと大きな窓も多く、天窓"Skylight"も2つあったりするから、暖かい空気が逃げやすいみたいで、結構、寒かったりする。

寒さに弱い私は、冷え込む夜なんかに太刀打ち出来ず、手っ取り早く寝室へ退去すると分厚い羽毛布団の下に逃げ込んで、ぬくぬくと温かく寝てしまうってパターンで。

だから冬の間の生産性が低いったら!

しかも、ここではそんな冬の期間が長いし。

なので、今回その対処法として、再びデロンギのオイルヒーターを買って貰う事にして、明日、日曜日『Home Depot』に Davidと行く予定。

過去に東京で買ったデロンギヒーターは音も無く空気も汚さず快適で、カナダに引越してからも愛用していたのだけれど、さすがに20年近く経ってオイルが少し漏れたりし始めたりしてたので、今回アメリカへの引越しの際に処分してしまった。

東京で買った当時には、確か、かなり高額(5万円とか?)だった気がするんだけど、今アメリカで売られてるモデルには100ドル以下のが人気のようで。

そんなこんなで「いよいよ冬支度だわ」と思ってたら Davidが
「コタツも欲しい?」
と訊くのでびっくり。

実はカナダに引っ越した当初から冬になる度コタツを恋しがった私。

ずっと「いつか欲しいね」と言い続けて何年も経ってしまった。

あるといいけど、無くても大丈夫な存在で。

実際、北米のライフスタイルでコタツは異端な気もするし。

とにかく Davidの提案によると『IKEA』で売ってるシンプルなコーヒーテーブルが、少しだけ手を加えてコタツに変身させるのに丁度良さそうとのことで。

仮にコタツを手に入れたとして、置くのはやっぱりTVの前でしょ。

となると、地下のファミリールームで。

ちょっとちょっと、みかんや煎餅の乗ったコタツがテレビの前にある図を想像しただけで、"consequences"(成り行き)は火を見るよりも明らかってな感じに、「コタツにぬくぬくとあたって心地良くうとうとと居眠りをする自分」を容易に想像、そして、そこから抜け出すのが容易でない事も解り過ぎている。

コタツに入って横になって、首から肩まですっぽりとコタツカバーの下にくるまって、ぽかぽかと暖かく気持ち良くなって、うとうとと眠気に襲われて安心感いっぱいに意識が遠退いて行く感じ、、、って本当に最高なのだからして。

あの快感へのいざないは、まるで麻薬への誘惑みたいな感じに。

なので、意思の弱い怠け者の私にとってコタツは「あれば嬉しいけど無い方が良いもの」なのかも知れない、なんて思いながら、やっぱり麻薬には手を出さない方が安全だわ、と、コタツが無いまま「保留」な状態は今後も続きそうな気配。



2014年9月10日水曜日

ミネソタ歯科事情

*ハロウィンのミニチュア・ハウスと黒猫とカボチャ*
黒猫はパイプクリーナーで作り、それ以外はフェルトで。


え、今日はもう水曜日ですか、ってな感じで。

相変わらず隠居生活よろしく、のんびりと生きてます。

脳ミソへの刺激が足りないみたいで、英語脳と日本語脳とがこんがらがって文章を書くことが上手く行かなくなって歯痒かったりする。

ふぅ〜。



少し前に Erikaの "retainer/リテイナー"が壊れてしまった。

歯列矯正の後、矯正した歯並びが崩れないよう就寝時に着用し、生涯に渡って綺麗な歯並びを維持する為の「入れ歯」状の器具で、硬質のプラスチック(多分?)と、一部、メタルワイヤーで作られてるんだけど。

修理は多分、選択肢にはなく、新しいものを造らないとイケナイらしい。

カナダで掛かり付けだった歯科医院は、それが当たり前だと思ってたんだけど、所謂、「総合歯科医院」で、一般的な歯科治療に加え、歯列矯正も、口内外科的なちょっとした手術(とは言え、麻酔して抜歯の後に縫合するって感じに限定されるかとは思うけれど)も同じ歯科医師が彼のクリニックでやってくれるので、何かと話が早く便利だった。

なので定期的な歯科検診、クリーニング、レントゲン、虫歯の発見+治療は勿論、その流れで歯列矯正もして貰うことになり、Erikaの場合は永久歯4本の抜歯もされて、2年近くでの矯正が終了すると同時に、「これは永遠に使い続けてね」とリテイナーも手渡されたのだった。

おっちょこちょいな Erikaなので、万が一に備え「予備のリテイナー」を作って貰おうかと思ったんだけど、200ドル掛かるそうで、歯科衛生士さんが
「どうせアメリカに引っ越すなら、そこで造った方が安いわよ」
ってので、その際には造らずアメリカに引っ越して来た。

どうやら多くのカナダ人にとっての "myth"(神話的な誤解)として
「アメリカでは何でもかんでも選択肢が豊富で、カナダよりもデカくて安い」
と言うのがあるらしい。

実際、蓋を開けてみると、一概にそうではない場合が多く驚かされるんだけど。

てか、がっかりさせられる事も多く。

確かに、ガソリンなんかはカナダよりもアメリカの方が随分と安く、うちの車で満タンにする際、カナダで55ドル前後だったのが、ここでは35ドル程度だったりってのは事実。

燃料が安い分、関連した物価は多分、カナダよりも微妙に割安かとは思うんだけど。



と、とにかく、リテイナーを早く作って貰わないと!

で、驚いたのは、アメリカ(ひょっとすると「ミネソタでは」かも知れないけれど)専門分野で医院が分かれているってこと。

全般的な歯科治療、歯列矯正、口腔外科、3つに分かれてる。

なので、必要に応じて、別の医院をハシゴしないとイケナイらしい。

と、何だかとっても面倒そう。



余談で書くと、更に驚いた事として、これはたまたま私たちが行った医院に限定されるのかも知れないけれど、初めて行った歯科医院の受付に2〜3人の女性秘書が座っていて(これはカナダと同様)、来院者から見える受付のデスクの上に袋の開いたポテトチップスが堂々と置いてあり(カナダの医院では見たことのない光景)、それをポリポリとつまみながら仕事をしてるの!

うわー!って感じに、ちょっとビックリした。

日本では当然あり得ない(?)けれど、カナダでもコレは無いわ〜と思った。

でもって、Erikaの歯科検診を終えて、保護者である私に結果の説明をしに待合室に来てくれた歯科衛生士さん
「とっても良く歯磨き出来てますよ♪ 問題ないです」
と言いながら、彼女自身ガムをくちゃくちゃと噛んでいるので、これにもちょっとビックリしてしまった。

これもやっぱり日本の歯科医院では多分、いや、当然あり得ない(???)だろうけれど、さすがにカナダでも無かったなぁ〜、と。

ま、郷に入っては郷に従えで、意味の無い比較なのかも知れないけれど。

はい、アメリカはざっくばらん、かなりくだけてる感じの印象です。



とにかくリテイナーは専門の歯列矯正医院に予約を入れないと。

それで今度は歯列矯正医院のリストをプリントアウト。

第一候補の医院に電話して訊いてみた。

「ぬぅぁんですと!?」

カナダで$200と言われてたリテイナーが、あっさり「$500です」と言われ腰が抜けそうになった。

いやはや。

アメリカの医療費が高いのは知っていたけれど。

特にリテイナー等は、多くの場合、健康保険でカバーされないし。

とは言え、納得が行かずセカンド・オピニオン的に別の医院にも電話で問い合わせ。

4つ目の医院でようやく
「硬質プラスチック製のみですが、$160です」
と言われ、即座に予約を入れた。



土地が変わり、まだまだ面喰らう事も多いけれど、新しい発見に右往左往、色んな状況に振り回されながら行動半径も徐々に広げつつ、何とか楽しく冒険的に乗り切ってる風な自分が結構、面白かったりする、ちょっと他人事みたいな最近。

歳を重ねたからならではの貫禄ってやつなのかどうか。

白髪は確実に増えてるけどね、うん。

かなり老け込んでる感じ。。。でも妙に馴染んでる。



2014年9月6日土曜日

便所掃除と林檎の焼き菓子

昨日、金曜日の夜は Davidが家で "Poker Night"を開催し、彼の Poker buddy達がこぞって20人近くやって来て夜中過ぎまでパーティ状態。

「普段通りにしてていいから」とは言われるものの、ポーカーをやらない私はまるで「部外者」的な存在で、どうにもこうにも居心地が悪く。

ゲスト達はポーカー会場と化したリビングでゲームを楽しみ、時折、用を足しにゲスト用のトイレへ行き、持参のビールを冷蔵庫に入れたり出したりで何度もキッチンへ行ったり、忙しく歩き回るので顔を合わせないようにするのは困難だし。

仕方なく地下へ逃げて子供たちと一緒に映画を観て夜を過ごすか、あとは自分の部屋へ籠ってベッドの上にラップトップを持ち込んで、何かしら眠くなるまでの時間を費やすってのがパターンで、ちょっと不自由。

ま、月に一回程度のイベントだからいいんだけど。

煙草を吸う人は玄関の外に出て吸ってくれるから問題はないし、キッチンに出入りして冷蔵庫を開けたり閉めたり使って貰うのも、電子レンジを使って貰うのも全然問題ないし、ちょっとボリューム大きめに掛けた音楽や、楽しそうに賑やかなお喋りも、それなりに我慢出来るから大丈夫なんだけど。

毎回イヤだなぁ〜と気が重いのはパーティの後のトイレ掃除。

特に酔っ払った男の人が用を足した後のトイレってのが最悪で大嫌い。

何しろ普段、うちの男子たちは何故か(特に頼んだ訳でも無いんだけど!)世間で一般的な「立ちしょん」と言うものをせず、トイレに腰掛けて用を足すみたいなので、トイレ周りが激しく汚れると言うことも無く、比較的、綺麗に使ってくれるお陰で衛生的な気がしてる。

なので、たった一晩とは言え複数の男性がビールを飲んで酔っ払って、勢いに任せて用事を済ませたような形跡があからさまなトイレを翌朝に見ると、うんざり、溜め息が漏れてしまう。

「じゃあ僕が掃除するから心配しないで」
と Davidが言うけれど、彼にそれをさせる程の鬼嫁にはなれないみたいで。

結局、自分でトイレの床に這いつくばってエイヤっ!と。

ご褒美に Etsyで好きなモノ買わせて貰おう。←勝手に決めてる



そんな折に届いた。

Etsyで買ったヴィンテージのガラスのボタンたち。

*透明ガラスのドーム型になってるデザインが気に入り*


時代を感じさせる古めかしい可愛さにうっとり。

最近、これまた Etsyで見つけた人が、これらのボタンを使ったジュエリー(純銀製の指輪とか)にして売ってるんだけど、手持ちのボタンがあれば、それを好みのデザインで指輪やブレスレットに創り上げてくれる特別注文も受け付けてるみたいで興味津々。

世界中に一つしかない自分だけのジュエリー、それが魅力。

勿論、それを自分自身の手で仕上げてみたい欲求は相変わらずあって、ミネアポリス周辺でジュエリーメイキングの教室とか検索してるんだけど。

余りにも色んな事に手を出し過ぎて道具や材料ばかり増える傾向にある自分を懸念し、躊躇してる。

実際、私にはやっぱり針仕事の方が向いてる気もしてるし。

「餅は餅屋」と言うように、私は私ならではの「屋号」を見つけ、その世界に限定+集中して深めたり極めたりしてみたい欲求も感じてる。



例の Kateさんい頂いた大量の林檎は。

ようやく重たい腰を上げて久々に林檎の皮剝き機を取り出し。

次々と皮剝き+芯抜き+スライスを同時のプロセスのお陰であっと言う間に下ごしらえ完了!で、あとは適当にバターとブラウンシュガーとシナモン、ナツメグ等を加えて調理の後、市販の冷凍パイシートとタルトシートをそれぞれ使って簡単に焼き上げた。



デカいアップルパイ。




これまたデカいアップル、、、カルツォーネ(Calzone)みたいな?


改めて今更ながらの再認識は、林檎の料理に失敗はナシっ!てこと。

林檎にバターと砂糖とシナモンを加えて美味しくならない筈がないものね。

今度は時々、気軽に家で作ろうと思う。うん。



2014年9月4日木曜日

ランダム日記


朝、家の玄関から通りを見たら
眩しい朝陽が差して向かいの家の庭を照らし。

「あら! まるで 『L.L.Bean』カタログの表紙だわ!」
ってな風景だったので思わず写真を撮ってしまった。

僅かに紅葉の始まった木々もあるけれど
でも、出来るだけ夏の終わりをまだまだ楽しんでおきたい。

特に鮮やかな色たちを目に焼き付けておきたいって感じ。

何しろ、冬になってしまうと辺り一面は白一色に覆われて、
無彩色の時期が延々と続くので。





最近は Davidの新しいダイエットの影響で
炭水化物の摂取量がかなり減ってる傾向にあるから、
パスタやご飯の出番が少なく。

その反動か、週末、無性にパンケーキが食べたくなった。

今頃になって気付いたのは
この夏、義理の両親がカナダから車で遊びにやって来た際
「デカい缶入りのメープルシロップを
大量に買って来て貰えば良かったーーーっ!!!」
ってこと。

思い付かなかった。。。




*Before*

*After*

何かと新しい事を始める9月でもあり、
最近ごちゃごちゃと混乱状態だった私のスペースを整理した。

ま、余り代わり映えはしないのではあるけれど、
中途半端だったものを意味のある配置にした、と言うか。

何しろ当初、この家には6ヶ月間での限定で住むつもりで、
取り敢えずの仮住まいって意識だったから。

期間が変わっただけで「仮住まい」って事には違いないンだけど。




斜向かいの家に住む Kateさんの庭には大きな林檎の木があって、
この間、キーライム・パイを作ったので持って行ってあげた際、
彼女が、たわわになった実の中から捥いで沢山の林檎をくれた。

本当に沢山の林檎で、、、どうしよう。

多分、バターとブラウンシュガーとシナモンと
適当にまぶしてオーブンで焼いて見ようか?

あとはお得意のアップル・フリッターと言う手もあるが。

Davidのダイエットにはどーかなーと考えると躊躇する。






学校が始まった

昨日、9月3日(水曜日)から子供たちの学校がスタート。

Kaitoは12年生で、ハイスクール最終の学年度。

来年6月には無事、卒業、、、できるといいけど。。。


とにかく、夏休み中は毎日、お昼過ぎにならないと現れない Erikaだったので、本当に朝、起きられるのかどうか?心配してたけれど、問題なく起きられたみたいで、予想以上にシャキッと出掛けて行ったから拍子抜けと言うか、ちょっとびっくりした。

Kaitoも昨日、朝5時半には起きてシャワーしてたみたいだし。


みんなが出掛けてしまった後、久し振りに家に独りきりで。

妙に静まり返って変な感じ、、、の上に雨まで降り出して。

何だか暗くしっとりとして雨音の響き渡る家の中でポツンと、久々の静寂の中で気が滅入りそうだったので、ちょうど買物の用事もあったし出掛けた。


たまたま JCPenney(ジェイシーペニー、アメリカのデパート)で先週の土曜日に買物した際に貰った30ドルのクーポン、有効期限が昨日までだったし。


余談で、土曜の買物は Davidの衣料品だったんだけど、夏の終わりのセールに加え、JCPenney専用のクレジットカードをその場で使った特典もあり、更に、消費税が約15%のケベック州(カナダ)に比べ、ミネソタは衣料品が生活必需品と見なされ消費税が掛からないこともあり、買物後のお得感が一杯だった。

何しろ、コットンのチノパン4本と、コットンのボタンダウン長袖シャツ3枚と、同じくコットンのボタンダウンの半袖シャツ6枚、計13点のアイテムを買って、定価での合計価格が556ドルのところ、しかも、これがもしケベックだったら消費税込みで約640ドルのところ、実際に請求された金額は約186ドルで、しかも30ドルのクーポン付きだったんだもの。

何と500ドル近くも得した気分♪ 


雨も上がり、子供たちも無事に学校での初日を終了し帰って来た。

今年度の新しい学期の授業として、Erikaは "Creative Writing"(主に独自性があって創作性の高い文章を書くこと?)のクラスの他、レベルが上の数学に編入させられ、あとは選択でのドラマ(演劇)と、「自立生活」と言う選択クラスもあって、その授業では一体どんな事を学ぶのか?興味津々。

Kaitoは必須で化学のクラス以外は全て選択で「写真」関連の授業を複数取っていて、あとは何故か「哲学」のクラスもあって興味深い。

カナダでの学校生活は日本に比べて「緩いなぁ〜」と思ってたけれど、アメリカに来てみたら、更にその上を行く感じの緩さで。

もっと必死に高度な数学とか、英語とか、ビシバシ叩き込まなくていいんですかっ?

日本の高校生と比べると、何だかまるで「お遊び」と言うか。

選択科目の授業が朝にない場合は、時間を遅らせた登校でいいので朝寝坊が出来る、とか、(うちはスクールバス通学なので出来ない、いえ、「させない」けれど!)ちょっとした「大学生ごっこ」みたいな感じのノリで。

本人の自主性や強い意志、目的意識が無いと、高校を卒業しても更に大学へ行くという選択肢は低そうに見えたり。


アメリカは人口が多い割りに、多くの専門分野で他国からのブレイン(専門職としての知識や技術を持った能力のある人材)を必要とする現状には、この辺り、企業にとって優良人材をアメリカ国内で育てる基本的な教育面での不備があるのかも?なんて思わされる。

って、うちもその恩恵を受けてるんですが。


その後、人気投票チャレンジのポテトチップスの次なる味を見掛けたので試した。

前回の「カプチーノ味」は何となく今ひとつだったけれど。

これは「ベーコン風味のマカロニ・チーズ味」で、かなり市場ウケも良いみたいで、店頭の棚で最後の1つだった。

スナック菓子にチーズ味はやっぱり、どんな場合でも最強な気がする。

しかも、ほのかにベーコンの香り付きで!

かなり美味しい。

次は「マンゴー・サルサ味」を既に買ってあるので、試してみよっと。



2014年9月1日月曜日

Running Aces 初体験

金曜日の晩、Davidは珍しくカシノへポーカーをしに行き、かなり楽しかったらしく時間を忘れたみたいで朝帰りだった。

べらぼうに凄い金額を勝ったと言う訳でも無いンだけど、ゲームの途中、珍しいカードの組み合わせがたまたま Davidに出たそうで、"High Hand Winner"として記録に登録され、現在キャンペーン中の車(Jeep)が当たる抽選資格の手続きに署名が必要と言うので、土曜日に再び行くことになり、話の種に私も一緒に行って見た。

『Running Aces』と言う名のそのカシノは、実は競馬の施設も併設していて。

勤労感謝の日で連休の今週末がシーズン最後のレースらしく混み合っていた。

*レースを見守る観客席はとっても穏やかな雰囲気*


日本でも一時期、競馬が若い人の間でも人気が高まった記憶があるんだけど、果たして最近ではどうなんだろう?まるで分からないけれど。

いずれにしろ、昔の競馬に対するネガティブな印象は払拭されたかも。

私自身、ずーっとずっと昔に競馬場でデートした記憶があるような。

何しろ地元に本格的な競馬場があったし。

とは言え、まさかアメリカのミネソタまで来て、夏の終わりの午後に夫婦で競馬を観戦に行くとは夢にも思ってみなかったけれど。

日本の競馬との違いは、ジョッキーが馬上に股がり走るのでなく、馬に引かれた車輪付きのワゴン状のものに腰掛けて速さを競う種類。


なのでダイナミックさで比べると、こちらのは何だか優雅でおっとりとのんびりした競技のような気がする。

観客にもそれを反映して老若男女の客層、子供連れの家族がいたり、年配の人たちは自分の専用クッションを持って来て座り心地良く腰掛けピクニック気分だったり。

勿論レースだし、ギャンブルであるし、予想屋みたいな人がデスクにいて助言したり、券を購入してお金を賭けたりしてる筈なのではあるけれど、割りとその必死さ?がなく、応援にも熱狂的な盛り上がりのようなものは見受けられず、飽くまでも余興と言うか、娯楽って雰囲気だったので拍子抜けした。

施設自体、まるで何処かの空港を思わせるような建物で、ファストフードのレストランがあったり、化粧室は黒とペパーミント・グリーンの配色が印象的なアールデコ風の内装がいい感じの印象だったし。

馬のレースを遠目に眺めながら、"Cheese Curds"が売られてるのを発見!


この間の "Minnesota State Fair"で初めて食べたんだけど、白いカード・チーズに衣(パン粉とか)を付けて油で揚げてあって、この辺りの名物らしい。

ケベック州で名物の食べ物だった "Poutine"が、ミネソタでこれに変身した感じ。

揚げたての熱々を食べるとチーズがとろけて美味しい。

ちょっと塩味がキツいかも?ではあるけれど。



いずれにしろ、施設内の見学が出来たし、馬のレースも観戦出来たし、何だか面白い土曜の午後になった。

抽選そのものは10月の初め頃にあるらしいんだけど。

万が一、当選すると真っ赤なジープが貰えるんだそうで。


多分、当たらないだろうから、ってので、記念に写真だけ撮って来た。

とは言え、当たったらどうしよう、なんて密かに考える自分もいたりして笑える。