2019年10月14日月曜日

カナダの収穫祭

*Happy Canadian Thanksgiving!*


今日はカナダの Thanksgiving/サンクスギビングで、秋の収穫を祝う日。

家族が集い、食卓を囲んで七面鳥の丸焼きを中心としたご馳走を、感謝と共に頂く日でもある。

アメリカよりも一足早くにやって来るのは、カナダが以北の地であり寒い分、当然、収穫の時期がアメリカの殆どの部分よりも早いから。

今年はたまたま Davidが卒業した地元校の高校で、全卒業年度合同での Reunion(同窓会)があって、Davidは参加しないものの、彼の姉と妹は出席するそうで、遥々カナダの西海岸とカルガリーからやって来て合流。

この時期、地元に戻る人達が多いので、Davidもこの機会を活かして学生時代からの友人たちとの再会を、それぞれお互いの配偶者や子供たちも交えて楽しんだらしい。

と、客観的に書いてるのは、私は家で Trixie(犬)と留守番してるから。

Davidと Kaitoはトロント経由の飛行機でオタワに飛び、レンタカーを借り、大学で Erikaを拾って彼女のアパートに寄った後、カナダの一部にしか無いハンバーガー・チェーンで久々の懐かしいハンバーガーを夕食に楽しみ、モントリオール郊外の Davidの実家へ。

実家にて3泊した後、オタワに戻り、車を返し、Davidと Kaitoはオタワの空港近くのホテルで1泊してからミネソタに帰って来ると言う予定で。

私はこの夏、日本へ帰省した際に、アメリカでの滞在許可が来年まであったので難無くアメリカに戻って来られるものと思い込んでいた無知の為、羽田空港でユナイテッドの飛行機に乗せて貰えず、在日アメリカ大使館から新たな入国ビザを入手するまで、3週間延長で日本に滞在したと言う痛い経験が記憶に新しいけれど。

カナダはカナダで、似たような状況に置かれた私、、、ってのが痛い現実。

カナダの永住権を取得してるものの、永住権カードの期間が失効している。

永住権が失効することは無いけれど、渡航には永住権カードが必要。

永住権カードの更新には、カナダ国内に居住していると言う条件が原則。

永住権カードの更新が出来ない私のような状況の者は、永住権者渡航許可証、みたいな物が必須で、その手続きが面倒でまだしてないから、カナダに入国出来ない。

加齢と共に、色んな事が本当に煩わしく感じられるようになって、日本人として日本国籍のままにカナダの永住権を持ちながらアメリカに長期で居住するって現実が、何だか最近、とても厄介な事のように感じる。

特に、予期せず6週間と言う長い期間での帰省となった日本で、実家に滞在している間、滞在許可や、ビザの種類や期間を心配する事なく暮らせる自由な身軽さのようなものを、改めて実感させられたから。

当然だけど、母国で暮らすと言う事は母国語に囲まれた生活であり、意識して脳を駆使しなくても、自然に耳に入る言葉を聞けたり、目に入る文字を読めたり理解出来たり、特に労せず会話が出来たり、ってのは本当にラクチンな事なのだと感じた。

海外に移住しても老後や余生を母国で過ごしたいと感じる高齢者たちが少なからずいると思うけれど、そんな心境も理解出来ると思える。

とにかく、自分の家で過ごす時間が大好きなので、留守番でもまるで苦にはならないんだけど、それでも独りきりだとやっぱり夜は苦手。

何が怖いのか?自分でも納得が行かないンだけど、でも暗闇は何故か怖い。

幽霊、お化け、不審者、侵入者、、、って、バカじゃない?とは思いつつ。

でも、やっぱり一番怖いのはニンゲンかな?ってので、気休めに防犯カメラを Davidが出掛ける前に、簡易なやつを設置して貰った。

携帯電話と連動してコントロールしたり、目視チェック出来るやつ。

*外部からのアクセスが多いので、裏庭デッキから見える窓には
防犯カメラの「空き箱」を置いて見たけど、意外とホンモノに見える(笑)*


家で独りきりだと嬉しいのは、食事の支度から解放されると言う事。

私以外の家族は皆、モントリオールでご馳走を食べてる事だし、私も家で自由気ままに「ご馳走」を食べまくるわっ!と気合いっぱいだった。

ヴォランティアの帰りに久々に寄るベーカリーにて、ほうれん草のキッシュや、林檎のプディングや、南瓜のチーズケーキを一切れだけ、とか買い込んだ。

好きな時間に好きなものを好きなだけ食べられる自由を満喫しつつ、でも、独りきりで完食出来ない量の「美味しいもの」は、ちょっと逆に拷問って感じで、改めて、誰かと一緒に「分け合って」食べる幸せを再認識する。

留守番の2日目は完全な「パジャマデー」で、パジャマのままぐーたらと体たらくな1日を過ごし、針仕事をしたり、本を読んだり、Trixieと「かくれんぼ」のゲームをして遊んだり、何て幸せな人生なの!?と感無量なのに、CNNのニュース(政治スキャンダル)から目が離せず、わざわざ幸せ気分のバブルを自分で壊すと言う自虐的な行為の繰り返しだったり。

だって、まさに今、繰り広げられてるアメリカの政治スキャンダルは、ニクソン当時のウォーターゲート事件さながら、寧ろ、それよりも数倍大きい様相。

そもそも、まるで品格も無く、知性も教養も無く、恥も外聞も無く、根も葉もない嘘を繰り返し、政界と軍を私利私欲に掻き乱し、裸の王様の如く従わない者を退けたり侮辱したり、危険思想の人々に犯罪行為を煽ったり、語彙が少なく理論的な会話も出来ず、基本的な読み書きの能力も低く、基本的な人権の尊重もなく、憲法や法律さえ無視し、性欲と食欲の逞しさだけはあって、、、みたいな人間が、世界的に影響力のある自分の国の大統領だったら、どうやって誇りを持つ事が出来るんだろう?

昨日は、アメリカ国内のあちこちで、大統領に抗議する集会が開かれるのをニュースで見たけれど、私の住む地域では「ありません」だった。

先週、ミネアポリスにやって来てラリーをした大統領のクリップ(顔を真っ赤に高揚してナンセンスを叫んでる)を見たけれど、あれは多分もう薬/ドラッグをやってるとしか思えない。

事実は小説よりも奇なり、は言い古された台詞ではあるけれど、テレビで人気の政治ドラマよりも「脚本の無い政治スキャンダル」の方が、実話な分、スリリングで面白いだろう、と思う。

ひょっとして、アメリカ国民の一部はコレ(リアリティ・TVドラマみたいな娯楽)を期待して投票したのでは?とさえ思わされる。

平和ボケの為せる罪、と言うか。

部外者である私にさえも興味ある関心事としてその展開はハラハラ+ドキドキもので、"Breaking News"の度、今度は誰が逮捕されたんだろう?と目が離せない。

ひとくちにニュースと言っても、メディアの選択によって情報が随分と違って、自分とはまるで別の視点に立ってる人々が多い現実を知らされる。

捏造された情報と究極の真実との間で混乱させられない気を付けないと。

そして昨日はランチとディナーの買い出しに出掛け。

ランチは『マクドナルド』のフィレオフィッシュ・コンボ(マクドナルド好きな大統領のニュースで見て食べたくなった)+パンプキンパイ(季節限定?)。

ディナーは『Chipotle』(メキシコ料理のファストフードチェーン)で Barbacoaとブラウンライスのボウルにほとんど全てのトッピングで。

メキシコ系の料理って、ほんと安いのに量もあって美味しくてお得感大♪

何しろ家に私しか居ないので、当然、Trixieの散歩も私の役目に。

*雨の上がった夕方の散歩は景色が綺麗だった*

*今年は10月12日に初雪でした*



針仕事としては、以前に作った秋+ハロウィン関連の作品の手直しをして、テキスタイルセンター内のギフトショップで販売する為に納品したり。





*ブスな猫*
下絵無しでテキトーに刺繍したのでこんな結果に。



針金で立体のカタチを作り、そこにかぎ針編みし、棒針編みした面を取り付けたり、更にかぎ針編みで面を埋めて、かぼちゃを4つ仕上げた。

そのうちの2つは販売用に。





ラグフッキングの手法で作ったイメージを切り取って、裏布を付けて詰め物をした作品を、シャドーボックスに仕上げる予定の途中経過。

*コケシのイメージで作った日本人女性と、盆栽と緑茶*
始まりは、
髪に挿したカンザシで、
レストランで食べるハンバーガーに刺さってくる楊枝が
何となく捨て難くて、
カンザシに見立てて使って見たかったから。
比率的には、頭のサイズがもう少し小さい方が良いと言う結論。



ギフトショップで販売したり、インスタにポストしたりする度、自分にとっての自信作と、世間からの評価が、必ずしも一致しない、、、と言う現実には、いつもながら驚かされる。

来月、テキスタイルセンターで作品の展示販売会に参加するし、ホリデーシーズンに突入する事もあり、引き続き売れ筋商品の開発?と作品作りに励まないと♪

明日は Davidと Kaitoが帰るので、そろそろ家の掃除もしないとな。

まぁ色んな事が良くも悪くもバランス良くある日常が幸せなんだろうと思う。