2018年1月14日日曜日

物件ハンティング

2018年が明けた時、今年が果たしてどんな1年になるのか想像も付かず、無難にまぁ健康で生産的で穏やかにハッピーに過ごせればいいな、なんて漠然と思っていた。

ヴィザの関係で多分、Kaitoはカナダへ引っ越す事になるだろうし、追って Erikaもカナダに移り、学業と就労とを両立させた生活を始める事になれば、当然あとは Davidと私の二人だけ+犬の Trixieの暮らしになり、家のダウンサイズ=縮小化が必要だろうってのは常に頭の中にあり。

それでも、いざ引越しを考えるとそれはもう面倒な事であり出来れば避けたい課題。

現在の4人暮らしにさえ大きくて広過ぎるこの家は窓が多くて明るいかわりに、そのほとんどが古く建て付けが悪く、厳寒期の暖房費が莫大に掛かったり、天窓からの雨漏りがあったり、それでも家賃は決して安くなく、何かと欠陥や欠点があり。

おまけに賃貸なので自分たちの思い通りに修繕する事もままならず。

それなりに葛藤はあるものの、建築的に個性的でユニークな家に暮らす愉しみがあったり、立地が良かったり、近所の人々にも恵まれ、満足感いっぱいの暮らしだった。

なので、ずるずるとこのまま快適に、あと1年くらい住むことになるのかも?なんて根拠なくのんびりと構えていたんだけど。

先週、管理会社からのメールで、家主に賃貸を継続する意向が無い事を知らされた。

いきなり後頭部を背後から殴られた、みたいな感じに。

それはつまり、快適に4年の間で住み慣れたこの家を明け渡さなければならない。

否応無しに引越しをしなければならず、それはつまり新しい家を見つけなければ!

少なくとも、次のテナントを探す訳では無いとの事で、だから引越し前に不特定多数の人々に家屋の内観させてあげる煩わしさが無いのだけは救い。

2018年は何だか私たち家族にとって、大きな変化をもたらす年になりそう。。。

そんな訳で、早速、家を買う為の物件探し。

このプロセスは本当にもう、楽しくもありストレスでもあり複雑。

いずれ通る道と解っていながら避けて来た私たちの背中を後押しされた感じ。

なので悲喜こもごもせっせと家探し。

楽しいのか悲しいのか、もう訳が解んないっ、と混乱しつつ。

でも多分、これはきっと私たちにとっての好転期であると確信しながら。

とにかく、3月の末までには引越しを完了させる予定で。

だからこれから暫くの間は、何かと慌ただしく忙しくなる見込み。

合間に果たしてどの程度の「自分の時間=創作活動」を持つことが出来るのか疑問ではあるけれど。

そして、次の家には果たしてどの程度の自分の作業空間を持つことが出来るのか?それが目下のところの興味事項であり懸念でもあり。

理想的な家を理想的な立地で、しかも理想的なお値段で♪ってのは課題。

とにかく、最近の作品集(既にインスタにアップしてるので重複するけれど):

*かぎ針編みのピース・マークを鳩と花で飾る予定*




*どんぐりのカタチをした鳥の巣*



*ラグフッキングの手法で作ったデザインを配置*




*ラグフッキングの手法で作った猫の顔で作ったパース*



−20℃前後の合間に、6℃くらいの日があったり、面白い気候のミネソタ。

内輪の冗談で「半ズボン日和」と言うんだけど、実際、6℃くらいの日には真冬でもショーツ姿で買物してる人を見掛けて、思わず納得してしまう。



地元で有名で人気らしいイタリアンのデリ・レストラン『Cossetta/コセッタ』に Davidと寄って見る機会があり、夕食時に長蛇の列があって驚いてしまった。

私たちは持ち帰りでデザートを2つ購入。

イタリアンなだけに定番のティラミスと、あとは私の大好きなサバランがあって嬉しかったので♪

*かなり手の込んだデコレーションのティラミス*

*普段、見掛ける事がないので本当に久し振りに味わうサバラン*

どちらも無難に美味しかったけれど、直ぐにまた買いに走る、と言う程でも無く。


あとは冬期で車のエンジンの掛かりが怪しくなり、ディーラーに電話したら、予約して持ち込んで(家から遠い!)翌日の引き取りまで代車も出ない、と言うので、家から徒歩圏で有名チェーンの車チューンアップ店に持って行った。

初めて行く店だったけれど、さっさと点検してくれて、やっぱりバッテリーが古くて問題ってので新しいのに交換(しかも保証付き)して貰った。

生活って色々あって当然だけど、何かしら事が起こる度にあたふたとしてしまう自分は、過度に臆病なのかな、と思う。

いちいち小さな事にパニックしてしまい、自虐的に、何でいつも「テンパってる」んだろう、自分???なんて自問自答してるんだけど。

小さな事でオロオロとうろたえるくらいなので、やっぱりもう、これから家を買って引っ越して、Erikaに自動車の運転免許を取らせて、Kaitoをカナダで単身、文字通り、独立させて、などなどと考えるともう本当に頭が混乱して。

不安と興奮と期待と恐怖と入り交じってもう、何が何だか解らんっ、な状態。

とにかく明日は祝日で連休の週末。

静かに小雪が舞ってる、嵐の前の静けさ、みたいな平和な日曜日。




2018年1月7日日曜日

2018年は戌年だワン♪

Happy New Year!

戌年の2018年が無事に明けました。

年末10日間のクリスマス休暇を家でのんびり過ごした Davidが、年明け早々に2日から「もう?」って感じに仕事始めだったりするのを見ると、やっぱり焦点はお正月よりもクリスマスなんだなぁ〜なんて改めて実感。

日本人の私としての感覚だと、お正月の3日間くらいはしっかり休んで、仕事に戻るのは4日目からってな認識があるから。

身内も古くからの友達も居ない米国ミネソタ州で迎える年末年始は特にこれと言った大袈裟なイベントもなく、まぁ普段通り、家族水入らずってやつで、ぬくぬくと心地良い家に籠って各々好きな事をして。

近所で仲良くしてる友人と合流でクリスマスの晩餐を祝うと言う選択肢もあったのではあるけれど、もうかなり長いことそういった集まりをしてないので、家に人を招いて接待する行為が億劫になってしまったのは残念な現実。

特別なテーブルセッティングや食器やカトラリーの出番が無い。

加齢と共に柔軟性を失いつつあるのは体力的な事だけでなく、精神面でも、そして社交性も、何もかもが下降/減退してるって感じは否めない。

それでも自分的には幸福感いっぱいで、内面的に充実してるし、この年になってようやく本当の自分を確立しつつあると言うか、自己世界の実現と言うか、ありのままの自分らしく生きることに近づきつつあるという感覚もあり。

なので特に社交的にしていなくても孤独感や閉塞感を抱くこともなく。

人間としてワインやチーズのように成熟してるのかどうか。

とにかく外に向かってのエネルギーを消耗するのではなく、自身の内面を掘り下げるような、そんな傾向。

手芸家から芸術家への道を切り開いて行けたらいいなと思う。

まずは Stillwater/スティルウォーターの公共図書館内のギャラリーにて、ラグ・フッキングのコミュニティでの展覧会があり、"Flora and Fauna(花と動物)"のテーマに沿って花と動物のデザインの作品で3点を1月から2月の末に掛けて出展。







ミネアポリスのテキスタイル・センターの会員展では、1月から3月に掛けて全館がギャラリーとなり、私は Mixed Mediaの作品で針金と繊維の彫刻を出展中。




そして春先にはウィスコンシン州のキルト・センターにて、プリンスのキルト展が開催される予定で、私の作品も貸与済み。


ブログで既に何度もアップしてる作品ばかりなのではあるけれど。


年末に嬉しかった事の一つとして、大好きな飲茶の店を見つけたこと。

昔、若い頃に少しだけ滞在したサンフランシスコで初めての飲茶に出逢って以来、大好きで、日本では新宿駅近くの本格的な飲茶レストランに何度か通ったし、中華街のあるモントリオールでも気に入りの店が幾つかあって、時々、楽しんでた。

ミネソタに引っ越して来て以来、何度か検索して探した記憶はあるものの、実際に見つけたり行ったりする事なく何年も経過してしまって、すっかりとその存在を、食べたい欲求と共に忘れてしまっていた事に自分でも驚き。

年末に思い出して、Davidが探し出してくれた店へ家族4人で週末のブランチに出掛けて来たのは、本当に懐かしい気がした。

キッチンからワゴンに乗せられて次々と湯気を立てた料理が運ばれて来る光景には、いつもながら食欲を掻き立てられて興奮する。

*大根餅や春巻きや焼売や粽などなど、どれも美味しかった*

*食べ切れなかった分は箱に入れて貰って持ち帰り*

飲茶のレストランにはあんパンや、カスタードクリームの詰まったメロンパン風のおいしい甘いパンも豊富に売られていて、それらも買って持ち帰り♪

あんパンのあんこは「月餅」のあんこに似た中華風の味。

店の名前は『Pagoda/パゴダ』で、ディンキータウンに近い 4th St.と15th Ave.。


年末に食材の買出しに出掛けた『United Noodles/ユナイテッド・ヌードルズ』と言うアジア系の食材店では、一角に設けられたレストランにて本格的なラーメンも食べられて嬉しかった。

*こってりとした味のスープに分厚い焼豚と半熟卵
そして何故か丼のへりに貼り付けられた小さな海苔が特徴*



そしてそして、年越しの晩には文字通り「独り蕎麦」を一人で食べたのだけど、私以外の家族は誰もたべたがらないので、嬉しいことに『Trader Joe's』の冷凍食材のコーナーには和風の「海老の天麩羅」と「かき揚げ」風のものが売られていて、これらをオーブンで焼き、蕎麦のトッピングにしたら豪華な「天麩羅蕎麦」になった。


あとはお餅(「サトウ」の切り餅)を焼いて、翌日には「お雑煮風の蕎麦」だか「力蕎麦」だか、美味しければ何でもいいわ♪みたいなものも食べてお正月を祝った。

何も予定の無かった元日には、そもそも家でゆっくりと静かにのんびり過ごす予定ではいたけれど、予想外だったのは、Erikaに紹介されたテレビシリーズの番組を NETFLIXで観ることになり、彼女と二人、地下のカウチで電気毛布に包まりコタツ気分で第一話を観始めたら、面白さにすっかりハマってしまい。

『Thirteen Reasons Why』と言うドラマを13話完結で全部観てしまった。。。

つまり13時間近くで、途中のトイレ休憩のみ、昼食も夕食も作らず食べず。

何と言う一年の幕開けかしら。。。とは自分でも思いつつ。

元々このドラマは同じタイトルの『13 Reasons Why』と言うティーン向けの小説本で、Erikaが高校生の時に読んだ話が実写版としてドラマ化され、全13話の1時間番組として連続放送されたもの。

内容としては十代の高校生たちのリアルな人間模様が描かれていて、お酒やドラッグ、レイプや自殺と言った重く深刻な題材だったりするんだけど、ドラマではキャスティングが素晴らしく、説得力があってスリリングで引き込まれてしまった。

普段はまるで観ないテレビだけど、冬場はホットカーペットや電気毛布があるし、あったかい飲み物を片手にカウチポテトするのも悪くないかも。

寒波で外気温が−26℃とかの朝だったりする日には出掛ける意欲も失せるから。


ニードル・フェルティングでお人形(半身)を3つ作った。

インスタにアップしたけれど。

*ロンドン・パンク風*


*マリー・アントワネット風*


*日本人形風*

かんざしとして使った「竹籤の先に紅い玉のスティック」は、実はテキスタイル・センター仲間と昼食に出掛けるビアホールのレストランでサンドウィッチを注文すると、それに刺さって付いて来るんだけど、ひと目見た時に「かんざしっ!」と思い、いつか作品の中で使って見たいと思ってたので、ようやく実現して満足。


引き続き、あれやこれやと作ってみたいデザインが頭の中に目白押しで、Etsyを徘徊して素材もあれこれ収集してるし、季節のイベントもヴァレンタインズ・デーやイースターがやって来るし、試行錯誤の作品作りに黙々と延々と没頭する予定。

世界が平和で人々がハッピーであるよう願いつつ、身近なところでは皆が健康で幸せに暮らせますように。