初めて自分のカメラを手にしたのは、小学校の4年生頃だったか。
何を思ったか、ある日突然、父が私たち姉妹にそれぞれ1つずつ、同じ機種の小さくてシンプルで、オモチャに毛の生えたような白黒フィルム専用カメラを買い与えてくれた。
その直後にあった学校の遠足には、それを首から下げて行って華々しく写真家でびゅー。
中学生の頃には当時流行った「ポケット・カメラ」が大活躍したし。
何故か主に「夕焼け」を撮るのが好きで、あちこち近所の夕焼け空や夕焼け雲でいっぱいになったフィルムを現像の取り次ぎ店に持ち込むと、プリントが仕上がって来るのに1週間くらいも掛かったりしたあの頃。
その後も写真とかカメラとかが結構好きで、初めて手に入れた一眼レフは『キャノン』の「AE-1 プログラム」と言う、今では懐かしいカメラ。
合間に『京セラ』の「サムライ」(坂本龍一のTVコマーシャルでヒットした縦型、ハーフサイズフィルムの機種)とか、ヴィンテージで『KODAK』の「ポラロイド・インスタントカメラ」(当時、英国ロックバンド "JAPAN"の David Sylvianも彼のポラロイドで撮った作品の写真展などをしていた記憶)とかを買って、かなり楽しく遊ばせてもらった。
私にとって思い入れのあった懐かしいカメラ・コレクションは、もうかなり前にオンタリオ州で暮らした家で空き巣に入られた際、持って行かれてしまったのは今でも時々、残念に思うんだけど。
その後、義理の祖母 Adaが亡くなった後、彼女の遺品の中にあった、その昔、彼女の夫で Davidの祖父 Leonardが愛用したカメラ『Leica/ライカ』(Ernst Leitz Wetzlar Germanyのレンズ装備)を、何故か私が譲り受けた。
さすがにもうフィルムを使った写真を撮ることも無いかとは思いつつ、ヴィンテージで『Minolta』「Autopak700」なんてのを玩具的、デコレーション的用途に安価で買って見たり。
初めてのデジタル・コンパクトカメラを8年前に買った時、当時としては最高画素数5メガピクセルでステンレス・ボディのカメラは500ドル以上もする高価なカメラだった。
でも、気付いて見れば既に8年半も経ってたらしく、もう充分以上に活躍してくれた。
*8年以上活躍してくれたコンパクトカメラ*
そろそろ新しいカメラが欲しくなり、デジタルの一眼レフ(SLR)を随分と長い間で検討しては来たんだけど、でも、いざ店頭で手にして見るとやっぱりそれらは大きくて、気軽に携帯するのは不向きな感じで躊躇う。
かと言って、最近のコンパクト・カメラは本当に小型軽量で、ちょっと私にとってはばかばかしい程にコンパクト過ぎる印象。
そんなこんなで悩んで買ったのは『OLYMPUS』「PEN mini」と言う、SLRとコンパクトの間で、それぞれの「いいとこ取り」したみたいな私にとっては理想的なカメラ。
まずはデザインにひと目惚れ、、、ではあったんだけど。
*私の新しいオモチャ*
レトロな趣のシンプルなボディラインは、マットな黒とクローム色。
あとは単に相性で、個人的にオリンパス社の作るカメラが好きらしい。
使い込んで愛着が湧くのはいつもオリンパスのカメラで、キャノンはどういう訳か使っても「カメラ以上の存在」にはならなかった過去の経験。
理屈ではなく本能的な嗜好の問題なんだろうな。
昨日、本格的に使い始めて見て、既にもう"lovein' it"って感じ。
大人の自分にとって最高のオモチャだな、うん。
(因みに画素数は12メガピクセル、定価400ドルくらい)
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