2019年11月18日月曜日

11月とハロウィン後記

気が付けば11月も中旬。1ヶ月くらい本当にあっと言う間に過ぎてしまう。

これと言ったドラマチックな出来事も無く、手仕事の作業に没頭する日々。

Textile Centerでは11月から、ギャラリースペースもギフトショップの延長として、ホリデーシーズン展開。

私の作品も随時、販売して貰いながら、今月の末には(何故か)ニードルフェルトの作家として "Meet & Greet"のイベントにヴォランティア参加する予定で、来場の人々にデモンストレーションしながら体験して貰う計画らしい。(←他人事っぽい)

小さな場所だし、規模も小さいので、大それた期待もしてないんだけど、まぁ、色んな人達と出逢って会話したりするのは、自分にとっての刺激とか社会勉強になるだろうとは思ってる。


Erikaがカナダに引っ越してしまって以来、これまで長年での4人家族としての団結と言うか、定着+安定してたバランスが崩れ、奇数の3人家族って「ちょっと妙」な感じに戸惑いつつも、割と「こんなもんか」みたいに慣れて来た感。

「大学生の子供に仕送りする親」って立場になった自覚が余り無いまま、でも来年は Kaitoもカナダに引越すし、そしたら暫くの間は成人した子供たち2人を経済的にサポートする生活になるんだろうな、なんて漠然と考えると、今更ながら少しだけ財布の紐が固くなる(よう意識的に努力中)気配を感じてる。

切羽詰まってないのは本当に有難い事だと思うし、洋服もアクセサリーも既に一生分くらいと思える程の量であるし、手仕事の為の材料も豊富に備蓄してる。

恵まれて贅沢で有難い、と感謝の日々なのではあるけれど、最大の不安は何と言っても「浮き草暮らし」的な現実であって、来年の今頃は果たして何処でどんな暮らしをしているのか?何の保証も無いって事。

理想的な物件に巡り合って、不動産を買って、家を自分の持ち家として手を加え、維持して、飾り付けて、最高に快適な空間に作り上げても、それが短期限定と解ってるのが北米生活の残念な現実、かな。

犬の Trixieに習って「過去を悔いず、将来を憂う事なく、今、目の前にある幸せを謳歌するべし」ってのは心掛けてはいる事なのだけど、人生は犬ほどに単純じゃ無い。


今年の Halloweenは、Erikaが居ない事もあって以前のようには気分も盛り上がらず。

子供たちの仮装を手伝いながら自分も仮装してた時代は楽しかったけれど、今、鏡の中の自分を見ると何だかもうすっかり50代半ばのオバさんの顔で、特別なメイクをする意欲も湧かない。

Trick-or-Treater達に手渡す為のお菓子はふんだんに用意したけれど、

- 当日の気温がどっと下がって氷点下で寒かった!

のと、

- 家が密集してないので歩く距離が多い割りにお菓子を貰える効率が低い

って現実があり、去年の25人から16人に減少して寂しかった。

前回の家では85人くらいの記録もあって賑やかだったのは土地柄の違い。

残ったお菓子は Davidと Kaito、そして私のお腹の中に収まり、予め、残ってもいいよう自分たちが好きなお菓子ばかり買ってた、ってのはいつもながらの原則。

*今年のカボチャは映画『IT』から
ペニーワイズ風にしてみました*


*ハロウィンには何ら関係ナイと思われるんだけど
この夏、Davidからのリクエストで日本土産として持ち帰ったコレ等
(映画『千と千尋の神隠し』のキャラ:カオナシ)
が、妙にハロウィンテーマに馴染む感じで*



Kaitoは、インターネットで "D&D / Dungeons&Dragons"と言うロールプレイングのゲームで知り合った女性と、2〜3年継続的に(ネット上で)交流して来て、9月の末に初めて単独で、シアトルに住む彼女に会いに出掛けて来た。

昔から「可愛い子には旅をさせよ」と耳にして来たものの、本当に一理ある、と言うか、真理であると実感させられる。

17歳の時に初めて単独でカナダに2週間行って来た Erikaが、(私にとって)別人のよう(外見は勿論、同じなのだけど内面の成熟度が断然に違う)になって帰って来た体験は鮮烈な記憶なのだけど、今回の Kaitoにもそれを感じた。

彼女のアパートに1週間滞在してシアトル市街の観光も楽しんで、私へのお土産も買って来てくれた。

ネットで出逢い、遠距離恋愛でも親密な関係を維持する事が出来る、新しい世代での人間関係の可能性ってのを目の当たりにする。

*シアトル土産に Kaitoがくれたマグネットたち
彼が私の「ロボット好き」を何気に把握してたって事実に驚き*




そして私はこれを書きながら激しい歯痛を体験してるんだけど、虫歯はかれこれ25年以上に渡って1本も無いので、この痛みは本当に久し振りかも。

若い頃に根っこの治療をして神経の無かった奥から2本目の上顎の歯の、根っこの部分が(疲労骨折みたいな感じに)割れてしまい、放置して炎症するのを防ぐ為に抜歯して貰い、そこにブリッジをして貰う事になった。

インプラントと言う選択肢もあったんだけど、口腔外科に行くのを躊躇した。

医療費がべらぼうに高いアメリカなのは既に有名な事だけど、歯科医療は保険が適用されないカナダもほぼ同様に高額かと思うんだけど、因み今回のブリッジ(抜歯は含まず)費用の見積もりが $4000(40万円前後)也。

企業加入の健康保険が一部負担するから、自己負担分は多分 $2500前後?

個人の健康保険積立てもあるので、お財布への新たな直接負担は無いけれど。

それにしても歯が痛いのは辛い。

昭和の日本の田舎育ちの私なので、お口の中には未だ金属(最近のは白い陶製)の詰物や被せものが複数あるのが本当に残念な現実。

結婚以来、日に複数回の歯磨きと毎晩寝る前のフロッシングを欠かさないので、少なくとも現状は維持出来てるけれど、改善する事が出来ない、、、2度目のチャンスが無い、ってのは悲しい。



歯痛の関連でチョコレートの話。

*友人 Lisaのお気に入りチョコレート*

Textile Centerではテキスタイルに関連したテーマでの海外旅行を企画して、希望者を募集して12〜18人程度での規模で実施されてるらしいんだけど、今回、夏の終わりの渡航先は日本で、私たちのグループからも Lisaが参加。

渡航前から色々と助言し、2週間弱の日本滞在で素晴らしい旅の体験をして、幸運にも大きな台風を免れて帰国、沢山の興味深い土産話と共に持参してくれたお土産が、空港で買ったと言う「ロイズ」の生チョコレートだった。

Lisaも彼女の友達たちもすっかりこのチョコレートにハマってるらしい。

次回、日本へ帰省の際には買って来て欲しい、と頼まれてしまった。

Amazonで検索してみたらアメリカからも買える! でも25ドル。

関連で、

カナダで好きだった「トマトケチャップ味」のポテトチップス、何故かアメリカでは売られてなくて、試しにAmazonで検索してみたら実際、買うことは出来るんだけど12ドル以上。

無い物ねだり、の心理と、果たして何処までの価値を見出すのか、自分の中での線引きが微妙なところ。。。

アメリカに住みながらカナダの珈琲(Tim Hortons)を注文すれば翌日に配達されるし、しかも高価じゃない!って恩恵には感謝してるけど。




新たな折り込み広告で見つけたアジア系のレストランに友達夫婦と出掛けてみた。

和食だけでなく、中華とタイとベトナム辺りの料理がメニューにあったので、弁当ランチとトムヤムスープの妙な組み合わせを試して楽しんだ。

ご飯も餃子も天麩羅もそこそこに美味しくて、とにかく「弁当」として食べられるってのが私にとっては付加価値の魅力で嬉しかった。

今の時代、美味しい寿司、っては殆ど常識ってくらいに当たり前になってるし。



この間、mixiを覗いて目に留まった広告写真のスカーフが本当に素敵で。


多分、人生で初めて?ってくらい簡単にネットショッピングの罠に落ちてしまった。

米国の販売会社かと思い込んだら、どうやら中国の会社で、4週間も経過した後で、とにかく商品は届いたのだけど、「何!?(・_・;?コレ!?」ってくらい写真とは大幅に異なるブツ(安っぽい粗悪品)だった、、、と言うオチ。

半世紀以上も生きていて、未だに勉強させられる体験があるもんだわね、と反省。




*はい、木のサイディングなので塗装の時期なの丸見えですが(汗)*

現在の家は裏庭が林のように樹々が沢山で、冬はスキーロッジのようで、夏は北軽井沢のようで本当に嬉しいのだけど。

生きものである樹だから、当然、死んでしまうって事もあり。

嵐が来て倒れて家や物置の上に倒れてダメージがある前に、残念ではあるけれど複数の木々を Davidと Kaitoが、プロのきこり(樵)みたいにロープとチェーンソーを駆使して切り倒す作業をしてくれた。

来シーズンは家全体の塗装もするべきなのだけど、見積もりを取ったら100万円以上もするので、やっぱり自分たちでしようか検討中。

因みに、樵の作業もプロの見積もりでは7〜8本の木で $2200だったので、Davidが電動のチェーンソーや道具を買って自分たちでする事にしたのだった。

プロに頼めばラクだけど高価、自分でやれば大変だけどやり甲斐はある、かも?




長くなったので次回の作品集につづく。。。