2016年6月30日木曜日

Mixed Media Collage

昨日の午後、仕事でシカゴへ出張の Davidを空港まで送った。

Erikaはカナダへ帰省中だし、家には Kaitoと私の二人+犬の Trixieで閑散と静か。

息子と二人きりでは料理をする張り合いも(普段から無いけど!)余りなく。

食事の心配が無いってだけで急に嬉しい解放感でいっぱい。バンザーイ♪


今週の火曜日は Textile Centerへ行って、その帰りに郊外の毛糸屋さんに寄り道。

持参した作品に対してポジティブな評価を受けるのはいつでも嬉しい。

毛糸屋さんなどではよく、少人数の生徒さんを対象にしたクラスを教えてくれないか、という提案されるのではあるけれど、いつも戸惑いを感じる。

あとは個人的に作品を売って欲しいとか、売ればいいのにとか言われる事も度々あって、それはそれで戸惑うことしきり。

私の作品作りは飽くまでも自己表現であって、作品展などの場で発表して多くの人達に披露することが出来たらそれで満足、みたいな自己完結。

作り方を教えるとか、作った作品を売るとか、そういうのは全く別の畑の作業な気がして、お教室の依頼の場合は「だってほら、私、英語喋れないからダメよ」とか言って、それまでペラペラとお喋りしてた相手を煙に巻く作戦で。


思うに、こう見えても私はとっても繊細(!)で、外部からのネガティブな言葉や態度に対する免疫が低く、直ぐに落ち込んだり傷付いたり、腹立たしい想いに動揺させられたり、打ちのめされたりって事が少なくないのよね、実は。

なので本当は余り人と関わりたくないってのが本音な気がしてる。

社交的に見えるのは自分を守る為の鎧って感じで。

お教室を開いても、全ての生徒さんを100%満足させる自信は無いし、そんな事は不可能に近いという現実も知っている。


一方、作った作品を売るというのにも同様の背景があるし、更にビジネスとしての現実に直面する器も忍耐もセンスも持ち合わせていないのを自負している。

あとは同じ作業の繰り返しが苦手だし。

同じものを幾つも作るとか、そういう行為が出来ない。

そう言う意味では、モノを作るよりもデザインすることに価値を見出してるかも知れない。

常に何かしら新しいものを新しい手法で創り出すことに意義を感じるような。

だから一体、私のゴールは何処なんだろう?と言う迷いはある。


作品作りは楽しいけれど、自分が作ったモノたちに埋もれてしまう不安もあるし。

何しろ住空間には限界があるから。

そうなると、やっぱりある程度の作品群を「不要品」として処分するしかないかも。

油絵をする義父も、描き溜めた作品が増えて困ってる様子だし。

売れない画家(あ、たまには売れてるらしいけど)の悩みに共感を覚える。


売るつもりも教える意思も無いけれど、作品作りは楽しくて止められない。

一種の病気なのかも。

日常生活が機能できてるから、それに免じて許して貰おう。。。うん。




24"× 18"(61cm×46cm)のキャンバス作品


取り敢えず、今の時点での完成。



2016年6月29日水曜日

日曜の早起き+Wayzata

単身カナダに帰省している Erikaは、モントリオール市街の Davidの妹:ジェンのアパートから、郊外にある Davidの両親の家に移動。

彼等と食事に出掛けた際、わざと遠回りして Erikaの通った小学校の前や、私たちが以前、アメリカに引っ越して来るまで10年近く暮らした家の前を車で通り過ぎたんだそうで。

「庭に植えられてたまだ小さかった木が大きくなってた」

とか

「バルコニーに男の人がいたから、誰かが住んでるみたい」

とか

「花壇は以前ほどに綺麗じゃなかった」

とか

Erikaからのメールに懐かしい家の光景を思い出してちょっと感傷的になった。

私が知っている日本の田舎の習慣みたいに「家を買ったら一生そこで暮らす」のと違って、北米では家の売買が頻繁に行われるし、人々の転居も激しいから、自分がかつて住んだことのある家に多少の愛着を抱いて懐かしく思い出すって場面は、誰にとっても少なからずあるんだろうと思う。

特に私たちのカナダの家は、うちの子供たちの人生にとって、その半分以上を過ごした場所でもあるし、彼等の印象に根強いと思う。

私たちが今、借りて住んでいるこの家で幼少期を過ごした元の持ち主の息子さんも、成人した後でこの家を買って一時期所有していたらしいし。

仕事やその他諸々の条件が揃えば、自分が子供時代に両親と暮らした家を買って、再びそこで想い出に浸りながら暮らす人もいるのかと思うと興味深い。

Kaitoと Erikaに冗談で

「いつかカナダに戻るんだったら、あの家を買って住めば?」

なんて笑うけれど、多分、ケベック州で再び暮らす可能性は低い。



日曜日は Davidと二人で Wayzata/ワイザッタと言う町に行った。

毎年恒例でこの時期に、道路を閉鎖して手工芸術品を展示販売するイベントが開催されて、Davidの知り合いも出店してることもあり、眼の保養も兼ねて。

油絵や水彩画、木工品、ガラス細工、宝飾品その他、見て歩くだけで楽しい。

私は目に付いた花のデザインの "Bird Feeder/バード・フィーダー"を購入。


メタル素材に色付けされた発色の良さに惹かれたから。

あとはバード・フィーダーの機能としてのデザインも気に入ったし。
(上部の蓋の開閉、底に水はけ用の小さな穴がある、など)

まぁ、バード・フィーダーを探してた、、、と言う訳では無いんだけど。

これを抱えて歩いていたら、多くの人の目に留ったらしく声を掛けられた。

一人の年配の女性は、よっぽどこれが気に入ったらしく同じものが欲しかった様子で「何処で買ったか?」訊くので、教えつつも「残念だけどこれが最後の一つだった」と説明したんだけど、暫くして再び私を見つけると「見つけられなかった」と無念そうに言った。

(だから最後の一つだったって言ったじゃん。。。)と心の中で呟いたけど。

「ねぇ、アナタ、これを私に売ってくれない?」と言うので驚いた。

「ゴメンなさい」と言って譲らなかったけれど。

自分の「物に対する執着」には時々、自己嫌悪を感じるんだけど、こうして、私と同等、またはそれ以上に執着心の強い人の存在を確認して何気に安堵。



あとは、これまた探してた訳でもないカジュアルな指輪を二つ購入。


大好きなターコイズを施したシンプルで簡素なデザイン。

基本的に、バンド部分が閉じてないサイズ調整可能な指輪は好きではないんだけど、今回のは安価だったし例外って感じで。

*左手には湖が広がってる*


*イベントの入り口付近:雲一つない晴天*


いつもは恒例で気に入りのイタリア系ステーキレストランに寄って軽いランチを食べるんだけど、この日はパーティの予約が入り貸し切りの看板が出てた。

なので家の近くまで戻ってファミリーレストランでブランチ。


今月限定での「苺のクリームチーズ・パイ」を買って帰り Kaitoと3人で食べた。


大きいから3回くらいは楽しめそう。。。♪



おまけの話

土曜日に裏庭にテントを張って、ハンモックを設置した David。


「今夜は試験的に外のハンモックで寝て見る」

ってので、Trixieを伴って初めて裏庭での就寝、、、なのはいいけれど、その計画を Kaitoに知らせるのを忘れたらしく、何も知らない Kaitoはいつもように裏庭へのドアをチェックして「鍵をかけて」寝てしまった。

だから私は日曜日の早朝まだ6時前に、寝室の窓ガラスを外から叩く音で起こされ。

「Kaitoに閉め出された。 トイレに行かなくちゃ。 鍵を開けて。 お願い。」

そんな感じで。

やれやれ。。。


この出来事をたまたま友人とのメールで

「夕べ Davidは外のハンモックで寝た。。。」

と書きながら、ふと気がついて

「夫婦喧嘩した訳じゃないけどね!」

と書き足した、ってのは余談で。





2016年6月25日土曜日

小鳥の餌とフクロウ

今週は割りと忙しく過ごし、ブログをアップする余裕が無かった。


合間にカナダの Erikaからメールで極手短かな「その日の報告」が届いたり。


彼女にとって今週のカナダ滞在でのハイライトは、プロム(卒業パーティ)にサプライズとして出席したこと。

詳細は解らないのではあるけれど、Erikaのかつての同級生たちはケベック州でひと足(一年)早くの卒業を迎え、プロムはモントリオール市街のホテルで開催されて、多くの卒業生たちがドレスアップして参加したらしいんだけど。

Erikaの親しい女友達サマラに予めチケットを購入しておいてもらい、彼女の友達が数人で手配したリムジンで会場に向かう予定で。

サマラ以外の同級生には、Erikaが飛び入り参加するのは極秘。

プロムに着て行くドレスは、実はセカンドハンドの店で破格の安価で買ったものの、微妙にサイズが合わず背中のジッパーが上まできちんと上がらない状態だったので、Davidの妹:ジェンに「お直し」をして貰い。

プロムの夜はサマラの家に泊まり、翌日、電車と市バスを乗り継いで市街にあるジェンのアパートまで戻ったんだそう。

電車にも市バスにも、今まで一人で乗ったことのない Erikaなので、まるで「はじめてのおつかい」みたいなちょっとした冒険の体験に違いなく。


一方、事実上カレッジが夏休み中の Kaitoは、ようやく地元の図書館でのヴォランティアを開始してくれて、徒歩で往復して本や DVDや CDの整理などしてるらしい。

そして新たに舞い込んだ仕事は、フィルムメイキングを学んでる彼なだけに、You Tubeにアップする為の「お料理 video」を撮影する、というもの。

インドではTVのお料理番組にも出演したことがあるという年配のインド人女性が、彼女のキャリアの歴史作りの一環として、フィルムを残すのが目的で。

カレッジからプロ用のカメラ2台と三脚とマイクと、その他諸々の資材を借り出して来て、今日、撮影に臨み収録は完了したらしいので、あとは編集とか音声とか音楽とかの仕事を、カレッジのスタジオに籠って来週、集中的に仕上げる予定。


私自身はギフトショップでのヴォランティアがあったり、今週のラグ・フッキングのミーティングはメンバーのジェインさん宅であり、彼女がサラダを昼食に用意してくれて、皆で囲んでフッキングをしたり裏庭のテーブルでランチを食べながらお喋りしたり、普段とは違う環境で、何だかとってもリラックスした雰囲気で楽しかった。

あれやこれやと制作したいデザインのアイデアが頭の中にいっぱいあり過ぎて、パニックになりそうな気分になりつつ、取り敢えず目先の出来る作業から優先的に少しずつ、集中して作業中の私は、一般公募の誰でも出品する事が出来る作品展に出展する作品を絞りつつ、最終的な仕上げをチェックしたり。


今週の自宅でのランチは、何だか前回ブログにアップした鳥の話題のつづき、、、みたいにも思えるようなメニューで。

まるで「小鳥の餌」じゃん。。。と自虐的に納得、思わず写真に。

*なんか微妙に小鳥の餌っぽい*


割りと健康食品を豊富に取り揃えてる印象のある『Trader Joe's』で購入+買い置きしてる冷凍の「穀類メドレー」「キノアのサラダ」「(剥いてある)枝豆」の3種を混ぜて電子レンジでチン♪しただけの簡単な昼食。


去年は玄関先に花を植え付けて飾っていた「たらい」とアクセントの飾りだったメタル製の「フクロウ」を綺麗に洗って、今回は屋内でのデコレーションにする計画。


針金と毛糸を用いた「ガーデン」を作ろうと思う。


そして今日は、別の作品として、針金と毛糸で作る手提げ籠のシリーズとして「苺のバスケット」を制作中。

引き続き、楽しい作業。。。♪











2016年6月20日月曜日

Crocheted Basket: Birdhouse

昨日は Davidと一緒に Erikaを空港まで見送った。

初めての単身旅行で飛行機に乗ってアメリカからカナダへ帰省する17歳の彼女の為に、税関やセキュリティ・チェックで足止めされる事がないよう、必要かも知れないと思われる書類(両親の許可証や出生届など)のコピーを用意して持たせたり。

何しろ未成年だし女の子だし夏休みに国境を越えての旅だから、彼女が家出少女の渡航でない事、両親が離婚して子供の養育権を巡って抗争中での自身の子供を略奪誘拐すると言うようなケースでは無い事、などなど実証する書類を携帯するよう奨励されているので。

渡航を許可する両親(私たち夫婦)からの手紙には公証人の署名まで貰ったし。


とにかく無事に空港まで彼女を送り届け、航空会社のカウンターでチェックイン済みのスーツケースを預け、セキュリティ・チェックに向かい、20分待ちの列に並び。

彼女が無事にクリアするまでガラス越しに遠くから見守ってた。

そんな私たちに気付く事なくさっさとゲートに向かってしまった彼女の後ろ姿を見ていたら、何とも不思議な感情が押し寄せて感傷的になってしまった。

俗に言われる "empty nest syndrome"みたいなものをちょっとだけ齧ったような。


子供たちが成長する過程で避けられない通過点なんだろうけれど、私たちはこれからまだまだ沢山の様々なイベントを体験して行くンだなぁ〜なんて、ぼんやりと実感しつつ、自分の親たちも皆、こんな風に色んな葛藤を繰り返したのかなぁ、なんて。

改めて、親子の営みはそう、まるで自然界の鳥の世界と同様なんだ、を実感。

卵を産んで孵して餌を与え飛び方を教えて。

そしてようやく巣から飛び立って行くのを見届け、自力で餌を取って新しい家庭を築いて行く事を願い、代々その繰り返し。

私は単に私の世代を担ってその役目を全うしてるだけなんだ。


そうは思っては見てもやっぱり何となく寂しくて気分が沈んだ。


なので帰りにアイスクリーム買って貰い家に帰って食べた。


夜になって Erikaから無事に届いたメールが来て安堵。

用意した書類を見せる機会は全然なかった、、、とかに失笑だけど。

親元を離れて3週間でのカナダ滞在が彼女を成長させる事と思う。

多分、彼女にとって生涯忘れる事のない夏の旅の想い出になるんだろうな。


そして私は、鳥に因んでかどうか、、、多分、全然関係ないけど、新たに作り上げた作品が "birdhouse"のバスケット。



針金で骨組みを作り、そこに毛糸でかぎ針編みしていく手法。

いつもの「行き当たりばったりデザイン」は毎度のランダムで。

たまたま編んであった水色の小鳥をアクセントに小枝も編んで設置。

全体(特に裏側)に小鳥が巣作りする為に「藁や草を集めて来た」って感じの雰囲気に、毛糸をわざと無造作な始末で仕上げてあるのがポイント。






2016年6月17日金曜日

Shark Attack




*サイズは 12"角(およそ30㎝角)*


現在進行中の花のコラージュの作業が楽しいのは新しい発見。

同様の手法で別の作品を小さめなサイズで創作。

波間から水飛沫をあげてジャンプする鮫。

針金と毛糸と魚の形をしたガラスのビーズを幾つか。

背景はキャンバスの一部に色を塗って。

久々に自分が本当に楽しいと思う作業なので

調子に乗って

幾つかの作品をこのパターンで作ってみようと思う。





2016年6月16日木曜日

in progress

*サイズは 24"× 18"(約61cm×46cm)*


針金で成形した花の形に綺麗な色の毛糸をかぎ針編み。

背景としてペイントしたキャンバスに花を固定。

"mixed media collage"複数の手法を取り混ぜたコラージュ作品として

仕上げる予定で、今はその過程。



でも今日は庭に花を植え付けたり雑草取りの仕事をしないと。。。










2016年6月15日水曜日

Crocheted Flower



少し前、新しく見つけた毛糸屋さんで買った綺麗な色の毛糸で花を作った。


針金で骨組みを作り、そこにかぎ針編みして行く手法。

大きさは、花びらの先から先まで(幅)が35cmくらい。

所謂、"freeform/フリーフォーム"に編み進めるスタイル。


編み図や編み目の計算に制約されることなく、

縦横無尽、好き勝手に編む事が出来るこの様式は私に向いてる気がする。


与えられたデザインに沿って綺麗にきちんと編みあげられた作品は

勿論、素晴らしいと思うし、

自分には出来ない分、余計に尊敬を以て評価するのではあるけれど、

でもやっぱりそういった綺麗で平らな作品は

自分で挑戦してみたい欲求が湧くほどの魅力を感じない。


「手芸」ではなくて「芸術」をやりたい欲求が常にあるので、

"crochet"

の手法で

"sculpture"

みたいな。


平面よりも断然、3D、、、立体感のある作品を作りたい。



そしてやっぱりカメラ!

最近では安いコンパクトカメラの使い勝手の良さが便利で

怠惰にコンパクトのズームレンズ付きカメラを頻繁に使ってたけれど、

久し振りに「高いカメラ」で撮ってみたら、

「何これ、何この綺麗は色っ!」

ってので感動した。。。


うわー、色味の豪華さがまるで違う。


そして綺麗な色彩に改めて感動して涙が出そうになった。






花のネックレス



季節的なこともあり「花のネックレス」を作った。


銅の鎖と、

エナメル加工でくすんだペパーミント・グリーンに色付けされた鎖と、

あとはチェコ製のガラスで出来た葉っぱのビーズも幾つか下げて。

*細い針金をかぎ針編みされた花を繋ぎ合わせて*


軽いので付け心地も良く、

花の存在感にパワーを貰う感じで身に付けるのも楽しい。


かぎ針編みされた花というのがひと目で解ることもあり

かぎ針編みをする編物好きな人たちの目を奪うらしいのは明白で、

コメントを貰ったり、興味深い会話のきっかけになったり。


久し振りに、身に付けるアクセサリーの効果を再認識させられてる。



とは言え、

ネックレスのモチーフに使ったこの花たち、残念ながら自作では無くて。


Etsyで過去に購入したアクセサリーたちの

箱の蓋に取り付けられていたのが可愛くて集めてた。


ま、購入した商品自体が綺麗な色の針金をかぎ針編みした作品なんだけど。


月の欠片のチーズを食べてるネズミのペンダントとか。



ブルガリア在住の Saffronさんと言う女性の手作り。


勿論、私も自分で作って見たい気持ちは山々なのではあるけれど、

綺麗な色をした細くて柔らかい針金が見つからず。


似たようなものはあっても、柔らかさが微妙に違う。


仮に素材が手に入ったとして、

自分でかぎ針編みするのが大好きだとしても、でも、

Saffronさんの作品以上に可愛いのを作る自信はない。


なのでいっその事、その分野は潔く彼女にお任せするって感じで。


私はせっせと綺麗な色の毛糸をかぎ針編み。

ちくちく、チクチク。

私は私の様式で、オリジナルな花を創作中〜♪





2016年6月13日月曜日

ガーデン日誌:鳥の巣編

家のガレージ脇に円形に作られた花壇があって放置状態だった。

円形で枯れ草に覆われた状態から「大きな鳥の巣」と呼んでたんだけど。

Kaitoはそこに大きな鳥の卵に見立てた飾り付けをしたかったけど。

そんな彼を渋々と諦めさせ、手伝って貰い、花壇の片付けをした。

ほとんど雑草の種類に属する花々でも、咲き始めると色合いが綺麗で野草ならではの自然な雰囲気には魅力もあり、取り払ってしまうには気が引けるので極力残し、円形のほぼ中心部に新たな木(まだ小さいけど)を植えて、木が成長して大きくなった際、その足元に咲く姿を想像しつつ紫陽花を植え付けた。

*After: 葉の色合いが綺麗な低木と、大好きな紫陽花を植えて
まだ余分の空間には別の多年草を植える可能性を残し*



*Before: 隣人アリソンさんに "eyesore"と言わしめた
「大きな鳥の巣」状態だった円形の花壇*





裏庭で伸び放題になっていた蔓を Kaitoに切ってもらい、かなりの量であったから

「せっかく蔓があるから、それを編んで籠でも作って見たら?」

と冗談で言ったけど本気にせず。


「ちょっと編んでみてリースとか作るだけなら簡単に出来るんじゃない?」

としつこく冗談半分に言ったら意外とやる気になったらしく。

割りとあっと言う間にリースを一つ作ってくれた♪


割りとワイルドな感じの作りだから、ハロウィンの飾りに使うのが最適だそうで。

せっかくなので彼の指摘通り、針金で補強した後、ハロウィンの飾りに使う計画。


あとは植えたばかりの薔薇ではあるけれど、つる薔薇の種類だから、上に向かって伸びた際に絡めるよう「ハシゴ」を作って設置。


「見た目の良い枝」が落ちてるのを見つけると何故か拾って来てしまうので、そんな枝を使ってのハシゴ作り。

すっかり薔薇に覆われてしまうくらいの日が来るのを楽しみに。




女流画家の家

日常に追われていると直ぐに1週間くらい、あっと言う間に過ぎてしまう。

先週はついに高校生の Erikaも夏休みに突入。

カレッジが夏休みの Kaitoと合わせて家中すっかり怠惰な長期休暇ムード満載。

毎日仕事へ行く Davidでさえ規則正しい勤務時間がある訳じゃないから、、、日本で典型的な会社員みたいに9時から5時まで働いた後に残業して、更に上司と接待で飲みに行って帰宅するのは毎日午前様、、、みたいな事も全くなく、完全なフレックスで出勤時間もまちまちだから朝ものんびりしてるのが常だし。


ぐーたらな気分の波に押し流されないよう生活に変化を付けないと。


ってので、取り敢えず Erikaはこの週末から単独でのカナダへの帰省旅行の冒険に出掛けるし、Kaitoは明日から地元の図書館でのヴォランティアに出掛ける。

私も思うところがあって久し振りに家の中の(気合いを入れた)片付けを始めた。


アメリカに越して来て以来、近くに身内や親しい友達が無く、家を訪ねて来る人もいないから、普段から意識して家の中を片付けておく習慣を忘れかけてた。

折しも季節の変わり目で「衣替え」の時期でもあることだし。


あとは先週の火曜日に Textile Centerでの「火曜日のグループ」で「遠足」と称してディーニーさんが企画してくれたイベントがあり、ミネアポリスにある彼女の友人の家を訪問してランチを楽しんだのだけれども、そのお宅にかなり触発されたと言うものあり。


イタリア系アメリカ人のサラさんは中年のお洒落なマダムであり、個性的な存在感のあるエキセントリックな画家なのだけど、そんな彼女の自宅は勿論、彼女そのものを映し出す鏡のような空間で、、、例えば金子国義にも通じるところではあるけれど、、、芸術が溢れる魅力的な住居だった。

*サラさんのサンルームは無数の植物と鳥籠があって
オアシス的で隠れ家風な雰囲気を醸し出してる*



物が溢れているのに雑多な感じがしない、目に愉しくて心地良い環境。

*ダイニングの壁の一部に飾られた陶器*





私がすっかり忘れかけて努力を怠っていた、日々の整理整頓と掃除。

家族以外の訪ねて来る人に見せることの出来る居住空間作り。

以前は結構、楽しんでやってた作業の記憶が蘇った感じ。


参加出来たのは私を含めて8人で、私はエレノアさんと共にロクサーヌさんが運転する車に同乗させて貰った。

サラさんが用意してくれたキッシュのランチに、私たちがそれぞれ持参したサラダやデザートなどのポットラックでの昼食は、長テーブルを9人で囲んでお喋りしたりワインを飲んだり美味しいパンのスライスもあったり、愉しくて美味しい時間だった。

新しい土地で特別に親しい友達はいない私ではあるけれど、こうして素晴らしく素敵な仲間が沢山いるのは本当に幸せな事だな〜というのを実感した。






2016年6月6日月曜日

7番目:泳ぐ白鳥

今朝は予定通り朝5時半に起きて、ラス・ヴェガスから帰って来る Davidを迎えに空港まで往復した。

家から車に乗って片道ほんの20分ちょっとで空港へ行けるって距離が便利。

モントリオール郊外に住んでた時もそうだったけれど。

でも、オンタリオで暮らした頃はトロントの空港に向かうのに高速道路を走って1時間とか1時間半とか掛かったし、日本の実家から成田空港までは長距離の高速バスに乗って3時間とか3時間半とか掛かるから、それだけでも既に十分な「バスの旅」って感じ。

いずれにしろ空港へ向かう時は未だにちょっとした緊張感があって変なの。

いつまで経ってもなかなか慣れない。




引き続きの♪The 12 days of Christmas♪プロジェクトは7番目の「泳ぐ白鳥」。

白鳥は既に編んだから、小道具として、まずは白鳥が泳ぐ湖づくり。


かぎ針編みで適当なサイズと形の湖を作り、大きめの石を編んで並べ、湖面に出来た波と水飛沫を追加。

その後は、水辺に付きものの植物 "Cattails/キャットテイル"を追加。


そして白鳥を泳がせ。


何か物足りない気がしたので雑草を加えてみた。


ガラスのビーズで花を作って野草風に飾ってみた。


取り敢えず、これで完了、、、かな。


あとは9番の「踊る女性」のドレスを仕上げればシリーズの全ての出来上がる。





2016年6月5日日曜日

フレンチな感じ

「鬼の居ぬ間に洗濯」の如く、Davidが留守の間に洗濯いっぱいしてた。

って、実は誰が鬼って「鬼は私」なんだけど。

Davidは天使だから。(ププっ)

そして洗濯は勿論「命の洗濯」であるけれど、普段から十分にさせて貰ってるし。

なので、彼が居ない間の非日常は、料理をする回数が多少減った程度で。

明日は早朝に空港へ迎えに行く予定だから、今夜は早めに寝よう。。。



今週末の作業は再び『The 12 Days of Christmas』関連で、総仕上げに向けての小物作りとか諸々。

黒板に見立てた看板を作ったり。




歌の3番目に登場する "French Hen"なので、何とかフレンチな雰囲気に。

*お洒落なスカーフを首に巻き
バスケットの中にはフレンチ・バゲットを入れて見た*



夜中過ぎに眠い目で針金を弄くり回して試作したエッフェル塔が今一つなので、再度、別の方法で挑戦中。

*工事中でーす♪*


針金で骨組みを作って、そこにかぎ針編みしていく手法。

さて、どうなることやら。

あとは5番の "Five Golden Rings"と7番の "Swans a-swimming"、そして9番の "Ladies Dancing"で踊るダンサーのドレスを作れば完了。




2016年6月4日土曜日

早朝のガレージセール

木曜日、Davidは午後2時頃のフライトでラス・ヴェガスへ出掛けた。

夏期に向かい旅行者が増え空港が混み合って、警備も厳しくセキュリティを通過する列が長く、待ち時間も長く掛かりそうなミネアポリスの新聞記事を連日目にしてるから、空港へは早めに到着するよう車で送る予定で。

それでも家を出るのは11半くらいで大丈夫だし、あ、そうそう途中『Trader Joe's』に寄って「おやつ」(正確にはトレイルミックスだけど)を買いたいから、じゃあ、家を出るのは11時頃ね、と余裕で遅めの朝食を済ませ、キャリーオンの小さなスーツケースに荷物を詰め始め、「あ、僕の海水パンツはどこ?」って。

出掛ける直前になって持って行くものを探すのはいつものパターン。

何しろ日本へ JETプログラムで一年間の滞在予定でカナダから出掛ける際にも、出発の前の晩から荷造りを始めたエピソードの持ち主なので。

それでも、家族旅行の休暇でドミニカン・リパブリックへ出掛けるって前の晩に Davidが彼のパスポートを探し始めた時はちょっとだけ凍ったわ。

結局、まるで想像も付かないような場所に見つけるんだけど、それは彼が無意識のうちにモノを「ちょっとだけ」のつもりで色んなところに置いてしまって、置いたまま移動すると何処に置いたかの記憶が一切ないから。

なので私たちは時々「はて、どうしてこんなモノがこんなところに?」って現場に出くわす訳だけど。

妙なモノを予想外の場所で発見して笑えるうちはいいんだけど。

そんな何事にも余裕の彼だから、これから「飛行機に乗って旅に出る」ってな朝でもフツーに起きてフツーに支度してフツーに犬と散歩に出掛けて。

そして、犬と散歩に出掛けた先から家に電話してくるの。

「あのね、今、たまたま通り掛った家でガレージセールやってて、レゴのセットを売ってるんだけど、Kaitoが興味あるかと思って」

文字通り「犬も歩けば棒に当たる」みたいな。(ちょっと違うケド)

その後もまた「別の家のガレージセール」で立ち止まって再び電話して来たり。

既に何だったか忘れたケド、そっちでの見つけモノは。

ようやく帰って来たと思ったら、2軒目のガレージセールで欲しい物があったけど財布を持ってなかったから、今からちょっと車で行って来る、、、ってので、興味がてら私も一緒に行って見た。

彼が立ち寄った2軒とも。

どちらもまぁ典型的な北米のガレージセールで、一般の日本人的に潔癖なほどの綺麗好きな感覚で見れば多分「こんな物まで売るの?信じられないっ!」って程に強烈なインパクトを持った場面であり、ほとんどゴミに近いような「誰も欲しがらない」使い古しのガラクタばかりにも見えるんだけど。

多分、日本で開催されるフリーマーケットとは大幅に異なるかな、と。

昔は拒絶反応を感じたけれど、今はもうすっかり免疫が出来たのを実感する。

それでもやっぱり着古した衣類や寝具、履き古した靴やブーツは敬遠するけど。

結局、手ぶらで冷やかし半分に行った私も3つのアイテムを買って貰ったオチで。


#1
*手の取れてしまった古いミニチュアの陶製人形*
1ドル也


#2
*部品として使えそうな小さな木で出来た飾りがジャラジャラ下がってる木*
2ドル也


 #3
*ガラスの "Millefiori/ミルフィオリ"の大きなビーズ*
2ドル也


見知らぬ人が所有している未知の物たちとの出逢いってのが醍醐味。

あとは見ず知らずの近所の人と交わす他愛のない会話の魅力かな。

私も何となく開催したくなってしまった、ガレージセール。





小さな薔薇のケーキスタンド

今週の火曜日はテキスタイル・センターに行く日だったので、気紛れで作って見たばかりの「小さな薔薇のケーキ」を二つ、他の手芸家のメンバー達に見て貰う「お披露目」用に、他の作業中の作品の「おまけ的」に持参したんだけど。

偶然にも写真家でビーズ作家でもあるステファニーさんの誕生日だったのが判明。

彼女と親しい仲間はりぼんを掛けた小さなチョコレートを持って来てたり。

まぁ、それ以外では何も大袈裟な事は無く、抱き合ってお祝いの言葉のシャワー。

私は、自分のバスケットの中にたまたま偶然入っている小さなケーキ達の予期せぬ運命のようなものを感じて、だから勿論

「実はね、今日があなたのお誕生日だったなんて事はまるで知らなかったのだけど」

と口火を切って

「何故か偶然にも小さなケーキを2つも持ってるの!」

皆の驚きと笑いの中で二つのケーキを彼女の方向にテーブルの上を滑らせると

「えぇーっ、好きな方を一つ、選んでもいいの?」

という自然の流れで、嬉しそうに一つを選んだ。

*ステファニーさんへの小さな誕生日プレゼントになったケーキ
(フェルトとビーズと毛糸で作ったミニ薔薇のピンクッション)*


運命とかスピリチュアルとかを100%手放しで信じたりはしないんだけど、それでも時々、第六感とか予感とか直感とか何かしら目には見えないものを感じる「センス」が閃くような場面があるし、成り行き的ではあっても自分にとって都合良く「なるべくしてなる」ような目に見えない力による「取り計らい」みたいなのを感じたり、自分を見守ってくれている何かしら妙な安心感にふわふわと包まれるような心地良さを覚えたり、、、ってのは本当に茶飯事あって不思議な気がする。

今回の一連の流れも、そんな偶然だったのかな、なんて、タイミング的に。

まぁ現実に起こったイベントを、単に「テープを逆戻り」するみたいに、遡って視覚化して、通過点毎に理由付けする作業をしてるだけんだけど。

出発点は Erikaが要らなくなったビーズを私にくれた、ってとこから始まり。

物事が起こるには理由がある、とか原因には結果がある、とか言い方は色々あるけれど、一つのイベントを結果として見る時、起因の出発的はまるで「種」みたいなもので、自分の手の平にポツンと乗せられた種を、果たして「蒔く」のかどうかから始まって、全ては自分次第での一つ一つの選択の連続が作用し合って結果に向かうのを考えると、人生は本当に感慨深い。

毎日の全ての小さな選択の集結が、取り敢えず「今」の自分に導いた訳だし。


テキスタイル・センターの帰りに寄った店『Home Goods』で目に留まった。


陶製の小さなケーキスタンドのセット(4個入り)。


『Home Goods』は不思議な店で、物流の隙間にある商品(閉店した店の在庫や、既存店の過剰在庫など?)を大量に拾い集めて来て処分価格で販売する形状で、だからいつどんな物を売ってるか?まるで予測がつかない。

気に入った商品があっても継続的に在庫がある訳ではないから、繰り返し買うのは不可能だし、悩んだ後で買うと決めて戻っても、既に売れてしまって無いって事も常。

まさに「迷ったら買え」のルールが適応する、モノとの一期一会がある店。

なので私にとって「宝探し」みたいにワクワクする場所でもあるんだけど。


何故かとっても小さなケーキスタンドで、しかも4つも入ってるし、りぼんが掛けられたお洒落な箱に入ってるから、開けてデザインの確認も出来ない。

それでも、何となく「妙な確信」があって、4つ入ったセットで10ドルだし、たった一つのセットしか棚に無いし、余り悩む事もなく買って来たンだけど。

家に帰って箱を開けて見たら、自分の確信が確かだった、、、の「薔薇」模様。


自分の「流れ」的に、もうこれは「薔薇のデザイン」しか無いって確信だった。


小さな薔薇のケーキの為の、小さなケーキスタンド。

なんて完璧な組み合わせなのっ!

と独りで歓喜する自分にも笑えるんだけど。

*小さなピンクの薔薇があしらわれた陶製のケーキスタンドに
フェルトで作った小さな薔薇のデコレーションのケーキ♪*


ケーキスタンドの一つは、ステファニーさんへのプレゼントとして後から「サプライズ」で渡す予定。

多分、彼女のホームデコの様式とは大幅にかけ離れてるかとは想像するんだけど。

因に彼女は白髪の長い髪をストレートにたらし細身で小柄のウィットに富んだ知的な女性で、(私が訊いた訳ではないけれど)71歳になったらしい。

私の「お友達」は成熟した大人の女性ばかりなのよね、このところ。