2012年9月30日日曜日

9月の終わりの金曜日

*McGill大学のキャンパスにて*


木曜日、市街からサイクリングで郊外にやって来た友人カップル Yun & Boに会ったばかりなのに、金曜日、市街へ出掛けたついでに再び彼等と、2日連続での待ち合わせ。

特に何をするということも無く、市街の中心近くにある大学の構内のベンチに座ってお喋りしたり、ただそれだけ。

周囲には私たちみたいに、特別何かをする訳ではないけれど、芝生の上に座って寛ぐ人や、ベンチに腰掛けて音楽を聴く人や、或は楽しそうにお喋りしたり駆け回ったりする人たちが大勢、夏の終わりのひと時の陽射しを惜しみなく浴びておくのが目的みたいに、外で過ごせる時間を満喫してる感じで。

私たちも例外でなく、太陽の傾きが変わるたびに、陽のあたる場所のベンチに移動しつつ、他愛の無いお喋りや冗談で笑い合ったり。

日本で10年間暮らした彼等だし、日本で生まれ育った私だし、お互いにオンタリオ州で5年間暮らした経験もあるしで、共通の比較基準や体験を解り合えるのが嬉しくて。

お互いが現在おかれた状況とか、仕事の可能性とか、将来の見通しとか、人生観とか、今の世代だからこその行き詰まった感じの不安感みたいなものを吐き出して認識し合って励まし合う、みたいな。

単純に言うとそんな感じのメリット。

私たち移民は、皆それぞれに多かれ少なかれの疎外感や孤独感や喪失感などなどの、移民ならではの葛藤を経験してる部分があって、それが移民同士ならではの連帯感みたいなものを抱かせる場合も多々あるんだろうと思う。

外国で暮らすのは冒険的でもあり、刺激的もあって、楽しいことやメリットも沢山あるけれど、それと同じくらいの代償も勿論あったりする訳で。



帰りの電車の窓から夕焼け空をぼんやりと眺めながら、何だかしんみりと人生について延々、答えの出ない自問自答を繰り返したり。



2012年9月27日木曜日

足腰と脳の運動日

昨日は、今週金曜日の晩にオンタリオ州から友達が泊まりに来ることが判明し、焦ってゲスト用の寝具の準備、ゲスト用バスルームの掃除、そして、ほとんど物置部屋と化していたゲストルームのやっつけ片付けと大掃除に追われた。


今日は Mirianとのウォーキング2週目で、今回は彼女の家の裏山にある林の中を散策。


ちょっと肌寒いくらいの秋の日の晴天。


木々の間から差し込む光に照らされる静寂の林。


まるで緑色したカーペットみたいな苔が綺麗。


色づいた楓の葉っぱ。


とんがり頭のキノコたちが顔を出してた足元。


青く抜ける空に始まったばかりの紅葉が映える。


急勾配の坂道を歩いて下りる。


途中、カフェでひと休み。


午後は、モントリオール市街から自転車でやって来る Yun & Boのカップル(日本に10年間暮らして英語講師をしていた中国系カナディアンの二人)とBeaconsfieldの図書館で待ち合わせ、メディアルームで展示中の Rug Hookingのショー(私の作品も2点出展中)を案内した後、近くの Timmy'sへ場所を移し、珈琲を飲みながら暫しお喋り。


いっぱい喋ってノーミソがいい感じに疲労した一日。


明日は電車に乗ってモントリオール市街へ行く予定。




2012年9月25日火曜日

週末の収穫

先週末は思い掛けず、裏の家に住む老夫婦から
「桃のパイを焼いたから食べに来て♪」
と午後のお茶に誘われた。

美味しく焼き上がったパイを頂きながら、暫しのお喋り。

3匹の飼い猫ちゃんたちを触れて嬉しかったり♪


日曜日は、以前近所に住んでいた Dougさんからフットボールのゲーム観戦に誘われた Davidを車で途中まで送って行った。

観戦するプロのゲームは市街にあるスタジアムで行われたんだけど、待ち合わせの場所は、Dougさんがボランティアでレフリーをやってるアマチュアのフットボールチームが試合をしていた地域のグランドだったので、ハイウェイで10分くらいの場所。


Davidを降ろしたら、そのまま家に帰ろうとは思ったものの、途中、通り道だったので『Pier 1 Imports』に寄り道したり。

夏の初めに数枚買って、思いのほか活躍したから「もっと何枚もまとめて買っておけば良かった!」とちょっとだけ後悔していた屋外用の派手なデザインのプラスチック食器の売れ残り分が、驚きの処分価格になってたので(大喜びで)それらを買った。


そのまま家に帰っても良かったんだけど、ちょうどついでだし、と数軒先の『Winners』にも寄り道。

どうせ何も買うものは無いけどね、なんて思いつつ。

何故か偶然、入荷したばかりっぽいマネキンボディが3体あるのを見つけて、このところずっと、ちょうど欲しいと思ってた矢先だったから、やっぱり買っちゃった。


店頭では、何だかちょっとぐらついて不安定だったし、値札も付いて無かったので、店員の女性に訊ねたら、マネージャーさんのところへ案内してくれたので、この時とばかりに不具合をアピールしつつ値段の交渉したら、意外とあっさり37.5%も値引きしてくれたから、これまた大喜びで買って来た。

不具合は、家に戻ってから工具箱を取り出し、適当なネジを見つけて、単純にドライバーで取り付けただけで問題解決。



日曜の晩には Doug & Grace +Buddy(ワンコ)を食事によんで、うちで夏野菜の日本風カレーライスを皆で食べた。

ビール持参の Dougさんの「おつまみ」に『柿の種』を出してあげたら案の定もの凄く気に入って、「これはモントリオールでも買えるのか?」って。
(お土産にひと袋、持たせてあげたケド)

Graceはワインとチーズを持参で、アルゼンチン産の『タンゴ』と言う赤ワインがフルーティで美味しかった。

同じ市内とは言え、近所から引っ越してしまってからは気軽に会えなくなったから、こうして久し振りに集まれたのは嬉しかった。

ので、食事の後はドミノのメキシカン・トレインのゲームをしたり。

昔、私が子供の頃に、うちの両親が友達と麻雀したみたいに。



2012年9月23日日曜日

棚ぼたクィーンみたいな

何となく、、、本当に脈略も無くぼんやりと何となく
「あの人どうしてるかなぁー」
なんて、
縁あって出逢ったものの、その後は特別に縁を繋ぎ止めておくための努力を怠ってしまい疎遠になってしまった人のこと、ふと何の気無しに思い出す瞬間ってのがあって。 

すると思い掛けず、まさに「その人」と、思いもよらぬところでばったり!って事が結構あったりして、「いやぁ〜、ちょうどアナタのこと最近どうしてるかな〜なんて考えてたばかりなのよ」って具合に。

まぁそういうのって単なる偶然かとは思うんだけど、でも、そういうのが余りにも度々、都合良く起こったりすると、ひょっとしてひょっとするとやっぱりこの世には人間の理解を超えた目には見えない磁場みたいな、テレパシーとかスピリットとかガーディアン・エンジェルとか、潜在意識が具現化される要素があったりするのかも?なんて思わされる。

それは「人」だけに限らず、体験してみたいと思ってた事柄だったり、手に入れたいと思ってたモノだったり。

やってみたいと思ってたことを偶然な状況で図らずも体験してみることが出来たり、欲しいな、あるといいな、そのうち買えるといいな、なんて思ってたモノを意外な経過で思い掛けず容易に手に入れることが出来たり。

「ラッキー!」と言ってしまえば、まぁそれで終わりな話ではあるんだけど、余りにラッキー過ぎると、その偶然に何らかの理由付けがしたくなるような、そして理解して納得したいような、そんなもやもやとした欲求が湧いたり。


昨日、土曜日は手芸家の女性グループと言うか、ラグ・フッキング仲間と言うか、ポットラックの集まりがあって Carolyn M.さんのお宅にそれぞれの料理を持ち寄って計8人で集まったんだけど。

たまたま家の模様替えをしたばかりの Carolyn M.さんが、不要になって処分したいアイテムの山を並べて欲しい人に、まさに「持ってけドロボー」的にタダでくれた。

ちょっとした家電から雑貨からデコレーション用品から衣料品にベッド用品に手芸材料などなど沢山。

皆で盛り上がって、まるでクリスマスの朝みたいな状況。

私は一番若手の新人的ポジションだし、遠慮気味なアプローチではあったんだけど、それでも最終的には一人で抱えきれないくらいのアイテムを頂くことになって、路上に駐車した車のトランクまで往復。


息子のコンフォーター(掛け布団)がそろそろ彼には子供っぽ過ぎるデザインになって来たし、もう長年使ってるから替え時かも?とは思ってたんだけど、でも、直ぐに買わなきゃ困るってものでもないし、って状況だった折り、、、タイミング良く、今回、頂いて来ました、オトナっぽいデザインのコンフォーター。

「え?いいの!?タダで???」みたいな。


そして最近、訳あって久々に復活した私のテディ・ベア作り。

久し振りに始めてみるとやっぱり楽しくて、また続けて何体か作って見たい欲求に駆られたりして、次はどんな素材がいいか?時々、店を覗く機会があればチェックはしてるものの、色んな毛足の生地があるからなかなか決められずにいたんだけど、、、これまた、まさかのタイミングで、何種類かを頂いて来ました。

*毛足の長い黒い生地は一辺が2m近くありそうな大きさで*


そして更に、先週、地元のパッチワークキルトのギルドに入ることを決めたので、今年度はせいぜい熱心にキルトの制作もしたいな、なんて思っていた矢先、、、キルト用に大量のコットン・プリント生地も貰ってしまったからビックリ。

*異なる色味のグラデーションでキルト用の生地*

*クリスマス柄シリーズのコレクションも*


本当にタイミングが良過ぎて何だか怖いくらい。。。



2012年9月21日金曜日

ようやくの『Michaels』

最近なにかと体を動かすことから遠退いた生活習慣だから、運動不足ってのは認識してるものの、「ジムへ通う」って言う選択肢は何となく避けている私と、私の女友達 Mirian。

お互い、家にはそれぞれ室内バイクとかトレッドミルとかもあるんだけど、それらがあんまり活躍してる風も無いし。

「一緒にテニスを始めるってのはどう?」と提案した私に、「それは効率が悪過ぎっ!」と言うMirian。「だって、(打ち合いのラリーが出来る程の)テニスと言うよりはきっと下手すぎて「球拾い」をしてる時間の方が長いもん」って。 まぁ確かに最初のうちはそうかも。

クロスカントリースキーは冬期に限定されるし。

サイクリングは、、、ちょっと危険がつきまとうし。(←軟弱!)
(つい最近、知人女性がサイクリング中に重大な事故に巻き込まれて大けがを負ったらしい、、、ってのを聞いてショックを受けた)

で結局、手っ取り早くて季節を選ばない「ウォーキング」から取り敢えず試しに、規則的に、欲張らないペースで始めて見よう、ってことで「じゃあ毎週、木曜日の朝に!」と話が決まった。

ので早速、木曜日の朝にMirianが嬉々としてやって来た。

お天気も良かったし、気温も低めで空気が澄み渡った感じの快適さで。 広がった青空には雲ひとつなく。

うちの近所に延々と続くトレールを、あれやこれや他愛の無いお喋りしながら歩いた。

雑木林の間に広がる牧草地帯や遠くに見える湖は本当に絵画的に美しく、これから始まる紅葉の時期にはカメラを持って来て写真撮影大会しようね、とか、今度はお昼ごはんを持って来てピクニックランチしようよ、とか。 

まるで絵本の中にありそうな、「ぐりとぐら」の会話みたいに。

まずは初日だから、って1時間くらい歩いて終了。

家に寄って水分補給の後は車に乗り込み、ケベック州でようやく初めて最初の店が先週末に開店したばかりの手芸材料専門店『Michaels』を、二人揃って探索に出掛けた。



*広い店内は通路も大きく取ってある感じ*


オンタリオ州に住んでた頃『Michaels』は、しょっちゅう行ってたお気に入りの店だったけれど、ケベック州に越して来てからは、本当に稀に、オタワへ行く際に限ってオタワ店に寄るって程度で。

Mirianに至っては、わざわざ国境を越えて(それでもオタワに行くのと同じくらいの距離だったりするけど)アメリカ/プラッツバーグ店へ、時々出掛けていたそうな。

まぁバラエティ豊富な商品群は勿論、手放しで嬉しいってのは事実ではあるけれど、それでもやっぱり日本人の私の目で見てしまうと、どうしても『ユザワヤ』とか『東急ハンズ』とかと比較してしまって、取り扱い商品の大雑把さとか品質の中途半端さとかにちょっとだけ失望しちゃうってのも現実。

商品層としては地元チェーンの『De Serres』の方が洗練されてて値段も妥当な気がするし。

取り敢えず『Michaels』が優勢なのは(飽くまでも私にとって)、ジュエリー用品やビーズの種類が多いのと、安い価格帯での毛糸の種類が豊富なこと、そしてフランス製の刺繍糸 DMCの値段がこの周辺での市場の半額以下(1つ46セントだったかな?)ってところかな。

日本の「クローバー」社製の手芸道具なんかも割りと多く扱ってるのは嬉しいけれど、それでもやっぱり未だにフェルトなんかは日本のものに比べると本当に(失礼だけど)粗悪品って感じのレベルなのが哀しい。

あとは毛糸なんかで言えば、同じブランドで同じ種類で同じ色であるはずのものが、玉によって微妙に質感や色味が違ってたりとか。

日本レベルでの品質管理では絶対にあり得ない、、、って感じの。

この辺りにも文化とか国民性の違いとかを見る感じで。


土曜日(あ、もう今日だけど)は Carolyn M.さん宅にて、'Fiber Art'の仲間が10人前後、'potluck'ランチで集まって、夏の間での体験談とか、近況とか、現在創作中の作品発表なんかをする予定。





アルファベット表記


先週末の朝刊の「世界の旅行案内」みたいな特集ページで日本の九州は福岡を紹介していて興味深かった。

折しも、モントリオール界隈のニュースとして、市街に出来た新しい寿司レストランの名前『Fukyu』と言うのが問題になっていて、まぁ漢字で書かれたわけじゃないから、それが果たしてどんな意味合いで付けられたものなのか?見当もつかないのではあるけれど。

とにかくアルファベット表記で、それが大きく店の看板に書かれてたりしたものだから、多分やっぱり英語人にとってはちょっと一瞬「ぎょっ!」とするような衝撃で(実際、店の看板前で写真を撮って行く人とか結構いたらしいし)、問題視されたんだろう。
(英語での罵声で、殆ど「ファッ◯ユー」そのものだから)

裁判所も、店の名前として「不適切」と判断を下して、寿司レストラン側は敢えなく店名を変更することになったらしいけど。

その流れで言えば「Fukuoka」も何気にちょっと危なっかしい。

'u'はそのまま"you"の意味合いで使われるし、ね。

外国語表記とか発音とか意味合いとか、知らないうちに危険をおかしてる事って結構あったりするのかも。

・・・なんて、久し振りに考えさせられた。




2012年9月19日水曜日

Quilters' Guild

今夜の最低気温がいよいよ3℃まで下がるらしい@モントリオール。

昨日も雨が降って肌寒い一日だったんだけど、めげずに外出。

Beaconsfieldのコミュニティ・センター:Centennial Hallにて、友人 Halehが参加するパッチワーク・キルトのギルドがミーティングをすると言うので顔を出して見た。

思ったよりも早い時間で解散になってしまったようで、残っていたのは Halehの他、Beverlyさん、Patさん、Christineさんの4人だけだったので、ちょっとだけ拍子抜けしたものの、お喋りの弾むこじんまりとしたグループのせいか、延々と話が弾んで色んなエピソードが聞けたのは楽しかった。

何しろ Haleh以外の皆さんは私たちの母親くらいの年代の女性たちだし、キルティング歴より何より人生歴が長い分、もう本当に人生経験と言うか体験談が豊富で、年齢を積んだ女性ならではの人徳みたいな、余裕を感じさせるゆったりとしたオーラで人間的な魅力を放ちつつ、それでいてまるでギャグみたいな面白可笑しい話も満載で。

キルトはどうでも、彼女たちの面白い話をタダで聞かせて貰えるんだったらギルドのメンバーになってもいい、、、と思う程。

そしてまぁ、Halehにも予々誘われてたこともあり、私自身、時々パッチワークのキルトは自己流ながらも楽しんでたりするってこともあり、試しに会員になってみることに決めた。

取り敢えず現在の会員数は100名くらいで、時々は"waiting list"なんかもあるくらい人気で、入会するのを「待たされる」こともあるらしいんだけど、私はタイミングが良かったのかどうか、待たずに入会させて貰えるらしい。

事実上、これでラグ・フッキングのギルドと二足のわらじ状態だわ。


楽しく盛り上がったお喋りを惜しみつつ、年配の女性陣に挨拶して別れた後、Halehと私は約束通り二人で昼食に出掛けた。

何しろ彼女とは6月に会って以来、夏の間はずっとそれぞれに帰省旅行なんかで留守だったし、ほぼ3ヶ月振りくらいでの再会だったし、落ち着いて話もいっぱい出来て嬉しかった。

おまけに私は彼女から思い掛けないお土産まで沢山貰ったりして。

なので私は恐縮しつつ、自分も日本で買って来た本当にちょっとしたお土産を渡した。

*和風柄プリントのコットン生地各種、色違いで*


(パッチワーク)キルターへのプレゼントと言えば「まずはファブリック」って感じで、特に日本製のプリント生地はとても目の詰まった織りで繊細な色柄だから北米でも人気が高いし。

*日本から、お土産用に買って来たコットン生地*


せっかくギルドのメンバーになるので、来年春の作品展への出品を目指したいと思う。

日本人の私ならではの、何か特性を活かしたようなデザインで。




2012年9月17日月曜日

巡り本

日本国外に暮らしていても、北米ならば西海岸の大きな都市とか、アメリカならばニューヨークとか、人口密度が高くて物流が盛んで国際的な文化が充実している都市であれば、何かしらの手段で日本語の出版物を手に入れることも、そうそう困難ではないかも。

まぁ最近では、インターネットで注文した書籍類を、海外の住所に転送して貰えるサービスもあるみたいだし。

問題は、実際そこまでして手に入れて、どうしても読みたいような本なのかどうか?ってことかな。

よっぽど好きな作家だったり、気に入ってるシリーズものだったりすれば話は別だけど、でも新刊の場合は実際に読んでみないことには苦労して手に入れるだけの価値があるかどうか?解らないし。

まぁ、そんな訳で大都市に住んでない私は、取り立てて面倒な手配をする意欲もなく、専ら日本語の読み物を新たに入手することは基本的に諦めてるんだけど。
(どうせ2年か3年の間に一度くらいは帰省するし)


そんな私のところに時折、日本から最新の文庫本を贈って下さる有り難くて優しいお友達が何名かいらっしゃるのは別として、最近、年に一度、まとまった「ブツが入荷」するようになった。

それは意外なことに義理の母経由なのではあるけれど。

何でも、飛行機の中には故意にしろ事故にしろ、旅行者たちによって置き去られた本ってのが結構あるらしく、航空会社勤務の義母の女友達はそれらの回収された出版物の処理をする係らしい。

英語や仏語の出版物はともかく、アジア系の言語での出版物は取り敢えず「日本人の嫁」を持つ義母に託され、それが私の手元にまわって来る、、、と言うわけ。

大量の本の山を受け取る度に、一体どんな「お宝」が紛れ込んでるか?ちょっとワクワクしつつも、何だか訳の解らないようなジャンルとか言語とかの本も混じってる場合も結構多いから、ある意味「おっかなびっくり」だったりもして。

うわー、、、とか、あちゃー、、、とか、ね。 だって、まるで読めないし。。。アラブ語とかヘブライ語とかベトナム語とか。



そして、大量の中国語、台湾語、韓国語でそれぞれに書かれた色んなジャンルの小説や英語学習のテキスト本や参考書、専門書、辞書に聖書などなどを分類してまとめ。(←寄附用)

最終的に、日本語で書かれた出版物の中から明らかに個人的に興味の無い不要なものを外して(これらも寄附用)、残るのは大抵10冊とか12冊とか、そんな感じで。

思い掛けず、村上春樹の「IQ84」(前編のみだけど!)、東野圭吾の「聖女の救済」、畠中恵の「ころころろ」あたりはラッキーな「棚からぼた餅」ってとこ。


いずれにしろ、私が読めない日本語以外で書かれた本や、選ばなかった日本語の本たちは、我が家で眠っている絵本や料理本たちと共々、私の友人 Isabelleさんの家へ届ける予定で。

彼女の義理のお母さんは、モントリオールの地元大学 McGillにて開催される"Book Fair / Sale"にボランティア参加してるとのことで、寄附されて集められた沢山の書籍類は、一般公開された大々的な「中古本バザー」で安価で販売される。

国際的な大学の留学生たちは勿論、地元学生や市民たちが大勢集まって買って行くので、毎回かなりの金額(4〜500万円とかって聞いたかな?)での収益があるらしい。

長年続いてるらしい McGill大学でのこの中古本バザーではあるけれど、去年あたりだったか、新聞記事で「主要ボランティアが高齢化の為に引退」ってのを読んで、継続が危ぶまれてるのは残念に思ってたんだけど。

Isabelleの話では、若い世代でのボランティアが引き継ぐことになったらしく、殆ど伝統になるつつある行事の再開準備をしてるらしい。

モントリオール市街周辺にお住まいの日本人の方々も、足を運ばれたら、意外と多岐にわたる選択肢で思い掛けない掘り出し物の一冊に巡り会えるかも?なんて思いつつ。

私が今回キープした本たちもきっと、来年のバザーで売られる筈。




2012年9月16日日曜日

いいことあるといいな♪

今夜は気温、7℃まで下がる見込みで寒いっす@モントリオール。


先週の水曜日は Mirianと待ち合わせて町のダイナーで一緒にブランチを食べた後、お天気も良かったし、最近、運動不足気味だから、、、と言うことで急遽、散歩と言うか散策をすることになり、うちの近くの林の中を抜けるトレール(冬場はスノーモービルだとか、クロスカントリー・スキーだとかの通り道になってる)を探検してみた。

少し前から話してはいたんだけど、簡単なエクササイズと称して一緒に定期的に散歩をしよう!ってことで盛り上がり、何となく話がまとまって、今週から取り敢えず毎週木曜日の朝、二人でトレールを歩くってことになった。

まぁ最初はお喋りしながら気ままなペースに歩くって感じで。時間的にはまず30分くらいから、、、かな。


昨日、土曜日はラグ・フッキングのミーティングの後、午後から家族揃って義理の両親の家へ夕食に招かれて行く途中、ハイウェイでちょっとだけ雨に降られ、低く垂れ込めた雨雲の切れ間からのぞく青空に虹が掛かってるのが見えた。


しかも、またまた「ダブル・レインボー」(前回は先月オタワで見たばかり)で、何だかちょっとだけラッキーな気分♪

*ハイウェイに沿って広がるとうもろこし畑の上に掛かる二重の虹*




2012年9月14日金曜日

珍道中計画


今日は義理の母:Carolと待ち合わせてランチして来た。

郊外の気軽な朝食レストランって感じの店。

終日、朝食メニューを注文して食べられるような。

まず席につくのと同時に有無も言わせず珈琲が運ばれて来る。

日本の喫茶店やレストランみたいな「お冷や」は無し。
(勿論、グラスに入った水は頼めば無料で持って来て貰えるけれど)

私の注文したコンボメニューには

- 卵2つ(好みの調理法で)
- 炒めたポテト
- ベーコン
- パンケーキ2枚
- トースト2枚
- フルーツ
- ビーンズ

こんな感じでお腹いっぱい。


一緒にランチに出掛けた理由は、、、来春の

「日本で桜を愛でる女ふたり旅〜」

の打ち合わせ。

渡航時間も長く、時差ボケもあることだし、

まぁ最低でも10日間から2週間くらい滞在するのがいいかも?

とは思ってたけれど、

何だかちょっと欲が出たのかどうか?

「3週間ちょっとの滞在だと長過ぎると思う?」

と訊かれてビックリした。


仲良しの女友達とでさえ、そんな長い期間での旅をしたことが無い。

そんな私が

3週間ずっと朝から晩まで義理の母親と一緒に旅をする。。。

うーん。

大丈夫なの!? わたし???

何だかまだ全然、実感が湧かないや。







2012年9月11日火曜日

またこの季節


昨日、地元のスーパーマーケット『Maxi』に行ったら
雑貨のコーナにはもうすっかりハロウィン商品が並んでて
改めて「あぁもうそんな季節なのね〜」と
季節の移り変わりを実感した。


さすがにうちはもう一通りデコレーション用品も揃ってるから
敢えてこれと言って買い足したい物も特に無いとは思うけれど。


最近はお菓子を貰いに来てくれる子供たちの数も減ってしまったし
用意するお菓子の詰め合わせもせいぜい25人分くらいかな。


仮装して可愛いのはやっぱり小さい子供のうちよねぇ。。。
とは思いつつ、
コスプレよろしく
どさくさに紛れて思いっきり仮装してしまう
困ったオバさんだったりする自分にもちょっと飽きて来たし。

今年はまたヒッソリと
盛り上がりに欠けたハロウィンになるのかな、、、
そんな予感。





2012年9月10日月曜日

ラグフッキングのギルド

今日は "Beaconsfield Hooking Crafters Guild"(←正式名称:私は勝手に「ビーコンズフィールド・ラグフッキング・ギルド」かと思ってたケド、ってのは内緒で)の今年度はじめてのミーティングがあって、いつもの場所 "Centennial Hall"(地元のコミュニティセンター的な施設)に朝から出掛けて来た。

*林を通り抜けると駐車場があって
その奥の湖に面して建っているちょっと年代物の2階建て*


前年度は途中からの参加だったけれど、今年度は気持ちも新たに初回からのメンバー登録で、因みに年会費は一人25ドル也。

毎週月曜日と土曜日に集まって一緒にラグフッキングを楽しむ会。

今年は2年に一度の展覧会を開く年だそうで、先日、会場となる図書館のメディアルームに作品を搬入した傍ら、他の数名のメンバー達と一緒に展示準備を手伝って来た。


ポスターも出来上がって、今月いっぱい開催される。



沢山の人が見に来てくれるといいな〜♪




2012年9月9日日曜日

日本の4月みたいな

*8月に行った Deep Riverのビーチにて
早くも既にあの時点で色づいていた楓の葉っぱ*


またまた週末が終わり日曜日の夜。

晴れ渡った晴天でも空気はひんやりとしていて。

今週のモントリオールの天気予報、最高気温が20℃以下の日もあり、おまけに最低気温がいよいよ10℃以下って日もちらほら。

やって来る秋の気配に、焼いた秋刀魚を大根おろしで食べたい願望。
(まぁ無理だけど。。。)

9月は北米での新年度でもあり、心機一転いろんな事に挑戦したり、新しい事を始める季節。

さて私はどんな事を始めようか?

あれこれあれこれ気持ちばっかり欲張りに先走りする傾向。。。

Trixie(ワンコ)が家族の一員として加わってから休んでいたホームステイのサービス、ちょっとだけ再開したいような気もしてる。

時折、再開の時期について問い合わせてくれる、日本からの見知らぬ人たちの温かいメッセージに触発される感じで。

とは言え、不要品の物置スペースと化してしまったゲストルームの片付けを手始めに、大掛かりな掃除をしないといけないんだけど。。。




2012年9月6日木曜日

日本へ贈る唄集

4連休の週末が明けて子供たちは昨日から学校へ。

私は庭仕事に精を出し過ぎて、ちょっと筋肉痛っぽい。どんだけ普段カラダ使ってないの?ってのを実感。低木の剪定に電動式のパワーツールを調子づいて使って、あれが結構重かったらしい。さすがに途中、Davidに代わって貰ったケド。

庭で4時間くらい作業して暑くなったので、片付けが終わったのと同時にプールで泳いだ。水温は26℃ちょっとで気温は多分27℃ちょっとくらい。木々のあちこちが黄色やオレンジ色に色づいて来て、プールで泳げるのも「これが今シーズン最後かも?」と毎回思いつつ。


1〜2週間前くらいから喉の奥が痛くて、時々くしゃみが出て、何だか目も痒くて。これは絶対なにかに(アレルギー)反応してると思ったら、今年は花粉の時期が例年よりも遅くに来てるんだそうで、多分 'Ragweed'(ブタクサ:キク科)。まぁ、薬を飲む程では無いけれど、今のところは。


でもって話は全然違うんだけど、少し前、Erikaと外出の際『HMV』に寄って、何の気無しにあれこれ眺めてたら、思い掛けず宇多田ヒカルのCDがフツーに売られてて意外な気がした。アメリカに進出したのは知ってたけど、カナダでも売れてるのかどうか?謎。

*一番上の列のちょっと左*


私はさすがに最近、買いたいと思う程に気に入ったバンドも曲もなく。最新音楽情報通のErikaから今どき流行の音楽の傾向とか、情報を入手する程度で。この日も彼女が2枚のCDを買うと言うので、取り敢えず私がクレジットカードで支払いをする為レジに。(後で彼女のお小遣いから差し引き清算)

私にとっては良く訳の分からないバンド名のアルバム2枚持ってレジに向かう途中、ふと目に入ったCDを手に取って、それは私が買うつもりで、結局、合計3枚のCDを持ってレジカウンターへ。


*Erikaが選んだアルバム2枚*


*私が急遽、買う事にしたアルバム*


キャッシャーのお兄さん(若くてパンクでちょいハンサムな感じ)が、私の差し出した3枚のCDを見るなり、
「あぁ〜凄くカッコいい趣味だね。いいアルバム選んだね!」
と言うのでビックリした。

パンクなお兄さんなので、とてもお世辞とかそういうことじゃなく。なんか説得力のある率直な意見100%って感じでの絶賛。

昔、若い頃、渋谷の「タワーレコード」とかで世間の主流ではない、ちょっと売れ筋路線を外れて音楽通ウケするようなレコードを探し出して買う時に感じた、密かで自己満足的な優越感に似た懐かしい気持ちが蘇った・・・のが妙に気恥ずかしくてかどうか、
「まぁ最初の2枚は娘が選んだんですけどね!」
と訊かれてもないのに白状したり。

「でもこの3枚目のアルバムも凄くいいし」(←パンクな彼)

いつ発売になったのか(2011と書かれてる)、その存在さえ知らなかったけれど、この"Songs for Japan"は2枚組CDのアルバムで、震災後の日本の復興を応援する目的で企画制作(米国製)されたらしく、売上金は「全額」日本赤十字社に寄附されるとのことで。

John Lennon, U2, Red Hot Chili Peppers, Bruno Mars, Foo Fighters, R.E.M., Sade, Adele, John Mayer, Sting, Norah Jones, etc. etc… と全部で37曲も入ってるお買い得品♪

予想通り、話の流れからパンクなお兄さんに自分が日本人ってのも白状する羽目になり、それをきっかけにお兄さんの目がキラキラとしたかと思うと、案の定、彼の親しい女友達が半分日本人で、今は沖縄に住んでて、、、と興奮気味に話してくれた。

たかだかCDを買うくらいで、こうやって見ず知らずの人(客と店員との関係ではあるけれど)と短い話で盛り上がって、一瞬、繋がる感じ(英語で言うところのまさに "connected"って感じ)の体感ってのは、北米ではしょっちゅう経験することだけど、悪くないな、と思う。

時には「気持ちが通じる」とか、「世界観を共有する」とか、そういう嬉しい感情や楽しい気持ちを他人と分かち合う機会があると、やっぱりまだまだ『Amazon』で注文購入するばっかりじゃなくて、店頭にわざわざ足を運んででも、人間(店員さん)から直接、顔を見合ってお喋りを交わして買う価値は充分に残されてるなぁ〜と思う。




2012年9月3日月曜日

満月の夜

日本のニュースで今回の満月は「ブルームーン」というのを知って
3年に一度だとか、縁起がいいだとか、ってので
じゃあ私も取り敢えず拝んでおこう。。。と。

裏庭に出て空を見上げたら、どんよりと曇っていて
厚い雲に覆われていたんだけど、
暫くしてからもう一度見たら雲が切れ切れになって
その合間から眩しい光が差して幻想的だった。




見えた!

神々しい程に光り輝く神秘的な満月。


折しも、
先日亡くなられたばかりの米国の宇宙飛行士
人類で初めて月に降り立った Neil Armstrong氏の
冥福を祈りつつ、想いを馳せながら。


あとは、
モントリオールのバレエ団が秋に公開するプログラム
『Kaguyahime: The Moon Princess』
も、ちょっとだけ気になったりして。

日本の「かぐや姫」に触発されて構成されたストーリーで
内容的は随分とオリジナルとは異なるみたいだけど
音楽的には雅楽とか
和太鼓だとかも使われるらしく興味深い。