2012年8月31日金曜日

Cinema du Parcで『Iron Sky』

いよいよ8月も今日でおしまい。

今夜は「ブルームーン」で縁起がいいらしい(と、日本のニュースで話題になってる)満月のはずなんだけど、さっき外に出て見たら厚い雨雲に覆われて見えなかった。残念。

昨日から子供たちの新学年度が始まった。

宿題の無い2ヶ月近い長い夏休みが明けて、ようやく学校が始まった、、、と思ったら、いきなり4連休の週末で気が抜けるったら!


先週土曜日の外出の話の続きで、Kaitoがずっと心待ちにしていた映画がようやく公開になったものの、上映している劇場が市街に限定されてる為、外出のついでに観て来た。

場所は Parc Avenueにある『Cinema du Parc』と言う何やら歴史のありそうな古い劇場で、割りとここでは普段からアカデミックと言うか、エキセントリックと言うか、国際的で芸術性の高い作品を厳選して上映してる印象。

モントリオール映画祭の時にはノミネートされた海外の作品の幾つかが、ここで字幕(英語か仏語)付きで上映されたりもする記憶が。

そんな訳で、過去に幾度となく、ここで日本の映画が上映されてるのを知る度に、出掛けてみたい気はしてたものの、郊外在住の私にとってエリア外だし、古くてこじんまりとした、しかも通ウケするような独特の存在感の劇場へ、独りで初めて足を踏み入れる動機ときっかけが無いまま、何年も過ぎてしまってた。

なので今回、Kaitoの観たい映画のお陰で、私にとってはまさに満を持しての「開拓」って感じで、Davidと Kaitoを伴って、心強い初体験。

いやー、予想通り、何ともレトロな空間!

寂れた気配のあるショッピング・ビルの地下にあって、ちょっと薄暗い感じの階段を下りて行く時点から、時代を遡って行く儀式、、、みたいな感じで。

もう何年もリノベーションがされてないっぽい古めかしい内装に、古ぼけた椅子に、小さめのスクリーン。

うわ〜、昔、映画館ってこんなだったよなぁ〜と懐かしく。

あ、そうそう、3人揃って観た映画は『Iron Sky』と言う、とってもマイナーな作品(でも予告編は凄く良く出来てる!)。


いずれにしろ、たまに市街へ車で行くと、あちこち一方通行の道路があって遠回りさせられたり、駐車場探しが大変だったり、駐車場代が高かったり、おまけに工事中の渋滞まであって大変〜。


それでもまぁ、黄昏時のオフィス街はいかにも都会的な雰囲気で、そうそう、たまにはこの空気を吸いたいのよ!って気もするし。

あとは『Cinema du Parc』が入ってるビルのメインフロアに『Eden』と言う名の自然食品も扱うスーパーマーケットがあって、覗いて見たら面白かった。

*思い掛けない「カール」との再会も果たしたし!*
(因に1袋2ドルって!? 「カレー味」は無かったケド)





2012年8月29日水曜日

Maker Faire Montréal


先週の土曜日は Davidと Kaitoと3人でモントリオール市街へ。


モントリオールで初めて(mini)『Maker Faire』をやってるって
新聞に記事が載ってるのを見つけて。

私的には「なにそれ?」ではあったんだけど
色んな分野での「クリエーター」達が集う発表会、、、
みたいな Davidの説明に少しだけ興味をそそられて
うちの男子二人に同行してみた。
(Erikaは興味なく家で待機)←ある意味それは正解だったかも?


Legoで作られた"WALL-E"のロボットとか。



コンピューター・プログラミング・ランゲージ"Python"を頭脳に
「じゃんけん」したり元気に動き回るロボットとか。



今、とても話題の "3D Printer"とか。



"Crochet"(かぎ針編み)のパフォーマンスとか。


(↓ 既にYou Tubeで有名な Olekと同じ路線?)



とにかく晴天で暑くて
(勝手に屋内でのイベントかと思い込んで出掛けたケド)
屋外に設置されたテント内のブースでの作品展は
こじんまりとした「学園祭」って規模のノリで。

とにかく暑くて
小さいテント内に人がごった返してて
更に暑くて、参りました。。。

↓ このイベントの発祥になってる(らしい)雑誌





2012年8月26日日曜日

桃と毛糸

この週末、暑さが戻って来たモントリオール。

今日はかなり蒸し暑くて、プールの水温もまた28℃まで上がったし、この機会を逃したら「次はまた来シーズン!」てな事にもなりかねない強迫観念みたいなものに押されて(だってもうチラホラと紅葉始まってるし!)、この時とばかりにせっせと泳いだ。

あぁ〜私はスイミングが好きなんだよね〜ってのを実感しながら。

とは言え、裏庭のプールでは所詮「水泳」と言うよりは「水遊び」って感じで、水に浸かって戯れる、、、って範囲ではあるんだけど。



木曜日の朝、Mirianから「今日、どうしてる? 何か予定ある?」ってメールがあって、たまたま予定が何も無かったので急遽、一緒に出掛けることになった。

まずはインディアン・レストランで食べ放題ランチのインド料理。

そして、『Fabricville/ファブリックヴィル』と言う生地や手芸材料を扱う店でちょっとした買物の後、近くのショッピング・モールに寄ってウィンドウ・ショッピングとお茶をして、午後の渋滞が始まる前に帰って来た。

近所に気軽に会える友達がいるって嬉しい。

会話の中に登場して、「是非、食べてみて!」と彼女が絶賛のオンタリオ州産で今が旬の桃を試しに買ってみた。


なるほど! 甘くて美味しい♪
(地元の人って、割りと桃も皮ごと食べちゃったりするのよね、、、葡萄も林檎もフツーにそうするみたいに)

何となく、桃は日本で食べるものが一番、、、みたいな意識があって、それに特別好きな果物って訳でもないので、自分からわざわざ買って食べることは少なかったんだけど。

こういうちょっとした、女性同士ならではの他愛の無いお喋りついでに入手する、生活に密着した情報が自分にとっていかに影響力があるか。その説得力と、同時に必要性(有効性?)みたいなものも感じて有り難く思ったり。



外出のついでに、毛糸を買っちゃった。。。



あまりの色の綺麗さに、眺めてるだけで惚れ惚れ〜って感じに。

まるで過ぎ去る夏を惜しむみたいに、夏の海の色。。。




2012年8月24日金曜日

Quilting Project

もぉ〜本当に私ってば。。。!

と、自分でも呆れるくらい色んなハンドクラフトに手を出して、おまけに道具や材料を揃えて、だから当然やりかけのプロジェクトもあれこれと沢山に放ったままで。

でももし万が一、自分の身に何かあった場合を想像したら、あれもこれも途中で手付かずのまま放置してあったり、訳の分からない中途半端な材料のコレクションが大量にあったり、そういう状況はやっぱり極力避けたいな、、、そんな結論に達して。

なので、取り敢えず暫くの期間は、過去に始めたプロジェクトを何とか完成させること。そして、あれやこれやの溜まった材料は、それらを用いたデザインのプロジェクトで消費するよう試みること。に取り組もうと決意。

そんな訳で、かれこれ5〜6年以上も前に始めてやりかけのパッチワーク・キルトを引っ張り出して来て奮闘中。

・・・なのはいいけれど、でも柄布の配置には大いに悩む。


うーん。


うーーん。


うーーーん。


うーーーーん。


あーでもない、こーでもない、と並び替えては唸ってたんだけど。

デジタル・カメラがあって助かるわ〜、ってのは時代の恩恵ね。


たまたま入って来た『Pier 1 Imports』(一時期、日本にも進出してたらしいインテリア雑貨の店)の広告に目が留ってビックリ!


何だか偶然にも同じ「ルースター(鶏、正確には雄鶏)柄」だわっ!

何だろう? やっぱり秋の季節「柄」なのかな。。。




2012年8月23日木曜日

Finnegan'sでお昼とか

前回の日記のつづき。

モントリオール郊外の小さな町 Hudson/ハドソンで、夏の間、毎週土曜日に開催されるアンティーク蚤の市 Finnegan'sにて。

売られているのは古道具のみじゃなく。

色んな「売り手」の人々があちこちから商品を積み込んだバンに乗って集まって来る、って感じで。なのでその週によって違う顔触れで、違う商品が売られてたり。

地元の作家の手作り商品なんかもあったり、南米風の民芸的手工芸品なんかもあったり。

あとは地元の作物で、野菜や果物、蜂蜜やメープルシロップ、鉢植えの植物などなどを売るテーブルもあったり。

要はテーブル代(場所代)さえ払えば誰でもお店が開けるみたい。
(昔、Davidも子供の頃に不要な玩具類を売った経験があるらしいし)

因みに昔、Finnegan'sの土地は農地であり、農場のオーナーが飼っていた愛犬の名前が "Finnegan"だったんだそう。(義母談による)

いずれにしろ、目に留るのはやっぱり独創的でカラフルで楽しいハンドクラフト的な商品群かな。(買わないけど)だはっ。

*手染め風の素材にアップリケとかダメージとかした作品*


*一番右手前のフード付きジャケットがちょっと気になった*


*手作り@南米風の3Dアップリケが楽しい感じで♪*


途中、お昼時でお腹が空いたので、売店で焼きたてを売ってるハンバーガーや飲み物や、ホームメイド風のデザートなどを買って、大きな木の下のベンチで義理の両親と Davidと4人で食べた。

*お腹が空いてたもんで、、、ひとくち食べちゃった*


*一つ75セントで売られてたホームメイドのお菓子*


Davidの実家に戻った後も、再び裏庭のデッキでのんびりと過ごし、家に残した子供たちの事も忘れ、夕食近い時間まで(まるで自分の実家でもあるかのように)すっかり寛いでしまった。

義理の親子でありながら、まるで(とは言え完全に100%と言う訳では勿論無いけれど)気を遣わずに過ごせる間柄ってのは本当に嬉しいなぁ〜なんて思いつつ。

帰り際に義母が、
「9月になって子供たちの学校が始まったら、私たち二人だけでランチに出掛けて、その時、来年春の日本行きについてじっくり打ち合わせしないとね♪」
と言ったので、思わずニンマリしてしまった。

うほぉーっ! 来年の春、「日本へ満開の桜を見に行くツアー女ふたり旅」が現実のものとなりそうな気配。。。




土曜日の Finnegan's

先週の土曜日は急遽、Davidの実家に行こう!ってことになり。

でも十代の子供たちは、彼等にとっての祖父母に会いに行くよりも、家に残って自分の好きな事(映画を見たり、小説を書いたり、レゴやWiiで遊んだり、etc.)をしていた方が楽しいみたいで、今回はパス、、、って。

まぁ割りと頻繁に会ってるし、毎回同行しなくてもいいか、、、ってので15歳と13歳の子供たちを二人、家に残して出掛けた。

途中、ハイウェイが工事中で、迂回のついでに裏道の田舎道をのんびりと走り、青い空の下に延々と続くとうもろこし畑を眺めながら。


実家の両親と4人で裏庭のデッキチェアに腰掛け、のんびりとお茶を飲みながら、隣町の Hudson/ハドソンで毎週土曜日に開かれる Finnegan's/フィネガンズと言う、アンティーク中心の骨董市と言うか、 Flea Market(蚤の市)へ出掛けて見ようか?と言う話になり。

義父の車に乗り込んで早速、行って来た。




とにかく晴天に恵まれた土曜日だし、地元で人気のスポットだけあって、駐車場がいっぱいになるくらい大勢の人々で賑わってた。


アンティークとは言え、果たしてどれ程の価値があるのか?無いのか?素人の私には見当も付かないけれど。それでもちょっとしたインテリアのデコレーション的な要素のあるアイテムは結構多いし、あとは風情のある古道具とかも多く。昔ながらのソーイング・ミシンとか、糸巻き機とか。


屋外に連なるテントのみでなく、かつては農場の納屋だったような古い建物の中に常時商品を置いてる屋内のお店も数多くあり。木製の家具を扱う店ではアンティークと共に、アンティーク仕上げでの注文家具を製作してくれるサービスもあり。




屋内の常駐の店には、アンティークの食器だとか純銀製のカトラリーや、ヴィンテージものの服飾雑貨にアクセサリーなどを扱ってるものもあり、眺めて見るだけでも楽しい。あとは売り手の人たち(大抵の場合はお喋り好き)の商品にまつわるエピソードを聞いたり、買い手とのやりとりを傍で見聞きするのも面白かったり。



まぁ結局、ほとんど何も買わずに終わるんだけど。

つづく。。。




2012年8月22日水曜日

娯楽マテリアル

子供たちの学校の夏休みも、いよいよあと1週間で終了。

8月も終わりに近付き、朝晩はもう随分と涼しくなって肌寒いくらいで、この夏、日本で買って来た「肌掛け」と言うか「夏掛け」と言うか、もの凄く薄い羽毛入りの掛け布団を夏専用に嬉々として使い始めていたんだけど、どうにもこうにも寒くて夜中に目が覚めてしまい、再び3シーズン用のふかふかと厚いたっぷり羽毛の入った掛け布団に替えた。

このままもう秋になってしまうのかなぁ〜と思うと、ちょっと寂しいような切ないような。

モントリオールの夏は短過ぎる。


昨日は Davidが久々、単独で市街へ終日出掛けて行き、州立図書館の他、オモチャ屋さんにも寄ったらしく、パズル好きの彼らしいモノ買って来た。

*進化したルービックス・キューブ*
(ゼンマイ仕掛けみたいな動きが面白い)


あとは、友達のところで初めて遊んで楽しかった「メキシカン・トレイン」のドミノが出来るよう、「ドット」の数が最大で15×2あるドミノのセットも買って来てくれた!


家族でも、そして友達や親戚が集まった時なんかにも一緒に遊べたら楽しそう。


そして今日は、Amazonからの荷物が届いた。

モンティ・パイソン系の映画のDVD(←それは私にとって余りどーでもいい)と一緒に注文しておいたらしい、映画『Scott Pilgrim vs. The World』のサウンド・トラックCD! イェーイ!


映画の中で使われてるオリジナル曲は勿論、この映画の脚本、、、と言うかオリジナルのコミックの発想の触発源になったみたいな実在の(でもマイナーだけど)バンドの曲の数々が面白いし、何気に「あれ?これってミック・ジャガーの声に似てるっぽい」と思ったら、実はローリング・ストーンズの曲も使われてたらしく、このアルバムにしっかり収録されてるのが嬉しい。

あとはこの映画の為に書き下ろされた Beckの曲『Ramona』は凄くいい。てか、Beckって名前は良く聞いて知ってるんだけど、彼の曲は今ひとつ良く知らない。でも外見的に、何だか凄くスコット・ピルグリム本人、、、と言うか、マイケル・セラに印象がダブるんですけど。


そして発売になったばかりの映画『ハンガー・ゲーム/The Hunger Games』のDVDも入ってた。


3部作シリーズ映画の2作目は、公開がまだまだ先で来年の9月頃になるとかって話だけど、まぁ、それまでの間、この1作目を飽きるほど繰り返し観ることになりそう。



2012年8月21日火曜日

雲日記


Deep River, Ontarioのビーチでひとしきり散策したり
カヤックを楽しんだ午後のあと、
Quebec州に向けて帰路につく頃になって雲が出て来た。

部分的に灰色をした怪し気な雨雲ぽかったりして。


まるで何処からか湧いて溢れて来るかのような
わんさかわんさか、もくもくとした雲に圧倒された。


それでも
雲の合間から見える青い空とのコントラストは
息をのむ程に綺麗だったり。


ハイウェイ脇に通り過ぎる景色は
どこか牧歌的にのんびりと美しく。




Ottawa 近くなった頃、目の前に幾つもの虹が現れた。



何となくラッキーな気がする"Double Rainbow"も。


そして、いよいよ低く垂れ込めて来た雨雲。。。


Ottawa 市内をハイウェイで抜ける頃、土砂降りの雨に降られた。


ワイパーを最高速にしても前を見るのが困難なほど、
俗に言う"cats and dogs"の降り具合。


それでも、そんな土砂降りは一瞬だけで
Ottawa を抜けたらおさまった。


緯度の高いモントリオール周辺の夜は暮れるのが遅くて
9時過ぎまでは薄明るかったりするから、
充分まだ明るいうちに家に着いた。