2014年11月29日土曜日

次の作品は葡萄

アメリカに引っ越して来て以来、何故か私の創作意欲が盛り上がってて。

出来上がった作品の報告などを兼ねて、義理の母や義理の妹にメールで写真を送ったりしてるので、義妹から

「以前から手芸好きなのは知ってるケド、最近やけに "Creative"になってない?」

なんて言われたり。

自分でも良く解らないンだけど、取り敢えず

「カナダの生活では子供たちもまだ小さく、私はずっと "Mom"だったから」

と答え、

「あとは土地が変わって心機一転てのも大きいかも」

と付け加え。

「そしてあとは今、借りてる家の住環境とか、文化や芸術面で充実しているミネソタの土地柄とか、手芸材料店があちこち身近に充実しているアメリカならではの土地柄ってのもあるかも?」

と言う結論で。


人間は、色んな要素の組み合わせによって多大な影響を受けるらしい。


実際、子供たちに手も掛からなくなって来たし、カナダのケベック州と違ってこの辺りには、個人経営で小規模での手芸屋さんとか毛糸屋さんとか本当にあちこち幾つもあって、取り扱い商品もかなり充実してるのよね。

カナダでのラグ・フッキングやパッチワーク・キルトの知り合い達は、何か必要な物があると国境を越えてアメリカまで買出しに出掛けたり、ネットで注文したり、割りと苦労していたのは、カナダの総人口が少なく市場が限定されてる事に加えて、ケベック州特有の規制、特に言語面でのフランス語表記の義務付けなんかもかなり影響してると思う。


ミネソタ州のこの辺りには、多方面での芸術活動をされてるアーティスト達が沢山いるらしく、彼等がアトリエ、または "Studio"として借りられる部屋が密集した集合ビルだとか、そんな建物が集まった「芸術家の地区」みたいなのも点在している。

あとは音楽や演劇も盛んらしく、劇場が幾つもあり、関連して「舞台衣装」などを手掛けるデザイナーだとかパタンナーだとか縫子さん達も沢山いるみたいだし。

そういう空気感が刺激の一つにもなってるかも知れない。


あとは、ま、いつも登場する "Etsy"の存在も大きいし。


とにかく、そんなこんなで再び物作りが本当に楽しくて♪

余りルールに捕われず、自分の好き勝手なやり方を模索+追求してみたい欲求に駆られるのも、何だかとっても「自由」な気がしてる。


新しいプロジェクトは「葡萄のスカーフ」。

*「土台」となるスカーフ部分は手染めの毛糸で
「枝」や「つる」は葡萄と同素材での茶色の予定。
手染めされた糸はアメリカ製で100%の純毛にもかかわらず
毛羽立った感じがなく面白い感触+風合いの糸*


*毛糸の風合いと色合いを見て即座に「葡萄!」を連想
写真で本来の紫色を捉えることが出来ないのが残念だけど
本物はもっと赤味を帯びてこっくりとした色
因みに珍しい(?)アイスランド製の糸でウール100%*



アメリカのサンクスギビングの晩は、結局、DavidとKaito(←行かない、って言ってたのに)と私の3人で近所のファミリー・レストランへ。

日本で保育園の「給食のおばさん」をしている古い友達のメールに「今日の献立は煮込みハンバーグだった」てな内容があり、何だか無性にそれが食べたくなってしまった私は代替の「似たもの」として、「ホームメイド風ミートローフ」を注文。

*マッシュしたポテトの上に乗ったミートローフ、
BBQ風のソースの上にオニオン・リングが 乗ってた*


私の中では、かなり「近い味」な気がして満足♪

Thanksgiving当日の晩にチェーン店のファミリー・レストランで夕食してる人っているのかなー?と思ってた割に賑わってた。

七面鳥の "Dinner"をお昼に食べてしまう家庭とか、軽い昼食の後、午後の3時頃に食べる家庭とかもあるみたいで、あとはサンクスギビングの休暇で町に帰省した懐かしい顔触れ同士が夜になって合流して出掛ける、って場面も少なくないみたいで。


翌28日の金曜日は "Black Friday"だったけれど、私はギフトショップにてヴォランティアのシフトが入っていて、セールの流れで混雑する可能性もあり、経験者のKayeさんと二人でのチームとして働いたんだけど、予想通り忙しかった。

私も勤務3回目になり、ちょっとだけ慣れて余裕が出たのか、接客や包装も割りとスムーズにこなしながら、合間にシニアの車椅子を押したり、無料の特典ランチを食べたり、ちゃっかり自分の買物もしたり。

*Erikaがシフトだった際に見て欲しかったらしい
「ブタのスリッパ」も買って来てあげた*


明日は家族で映画(多分、Hunger Gamesの3作目『Mockingjay』)を観る予定。





2014年11月27日木曜日

Thanksgiving その2 他

アメリカの皆さん、、、Happy "American" Thanksgiving!

と言う訳で、本日はアメリカのサンクスギビング。

家族が揃って食卓を囲み七面鳥のローストを食べる日ではあるけれど、カナダ人の私たちは既に「カナダのサンクスギビング」を済ませてしまったし、ミネソタにアメリカの身内や親戚がいる訳でもないので、Erikaは仲良しの男友達(彼氏ではない!)の家へ食事に招かれて遊びに行ってしまったし、私は Davidと二人で何処でもいいから営業している近くのレストランへ行って夕食を済ませる予定だし、Kaitoは外食も外出もしたくない(典型的なオタクだな)ってので放置の予定で。


明日は "Black Friday"で何処のお店も大セールらしいけれど、私はカンケーないって感じにしっかりギフトショップでのヴォランティアのシフトが入ってる。

子供たちは月曜日もお休みだから嬉しい5連休。

ここの学校は日本と同様(?)に3学期制なので、ちょうど1学期のカリキュラムが終了したところ。

とにかく、そんなこんなで既に気分はホリデーだし、この勢いに乗ってあっと言う間に次なるクリスマス・ホリデーを迎えてしまいそうな予感。

クリスマス休暇に突入し次第、モントリオールに向けたロードトリップに出発する予定で、それを考えるとソワソワと浮き足立つ感じだし。

あぁ〜やっぱり2014年もあっと言う間に終わりを迎えそうだな。。。

最近そんな感じで気持ちもそぞろに落ち着かないから、何となく文章を書くのも捗らず、一体あと何回くらいブログのアップが出来ることやら。

合間に雪が降ればドライヴウェイの雪掻きをして程良いエクササイズに。

家事を適当にこなしながらラグ・フッキングをしたり。

買い溜めた毛糸たちであーでもないこーでもないと編み物をしたり。

"Free Form Knitting"に試行錯誤で挑戦中。


時期的にあちこちセールがあって困る。

「ホリデー・シーズン」って言葉の響きに弱くて、つい財布の紐が緩くなる。

年末に向けて必要なモノっての結構あったりするし、何かと物入りですな。

11月と12月は「散財の月」に決定〜!

質素倹約は来年こそっ、1月からのスタートって事にしよう。。。


用事があって 『Jo-Ann』へ行った際に見つけて買った毛糸たち。

*「もふもふ」とした素材感とパステルチックな色合い*


このもふもふ感を活かして、かぎ針でお花でも編んだらそのままコサージュになってしまいそう、、、なんて思ったので。

出来映えに満足がいって更に気が向けば Etsyのお店に並べるかも。。。

少し前に作った「フクロウのピン/ブローチ」が1つ売れました♪

放置状態でも忘れた頃に売れたりするのが Etsyの良いところ。


あとは先週 『Textile Center』のギフトショップ(センターの会員が手作りしたファイバー・アート作品を展示販売していて、商品に一点一点には作者の名前などが記載されたタグが付けられてる)で見掛けて気に入ってた "Hand Spun"の個性的な配色(グレー系のブルーと赤からピンク、白)の毛糸素材。


*「素材」として売られてるのではあるけれど
これはところどころにグリッター系や透明感のあるビーズが付いていて
何だかこのまま「スカーフ」としてザクっと首に巻いても可愛いの*


購入した後は即座に「火曜の手芸作家の会」(?)の他のメンバーにも見せびらかしお披露目して、どんな使い途が良いか楽しい意見を貰ったり。

そうそう、この会ではいつも誰かしらの "Show and Tell"があって、いつでも任意に創作中の作品や完成品をお披露目することが出来るので、見せて貰うのは勿論、自分でするのも楽しくて、今週は私も前に作ったハロウィン関連の作品を、片付けて来年まで仕舞ってしまう前に皆さんに見て貰うことにして持って行ったんだけど。

フェルトで作った「魔女の家」のミニチュアが人気を博し、予想以上の反響があって驚いた。

センターに新しく新任したばかりのディレクターのカールさんとか、秘書のナンシーさんや図書係のナンシーさんまでやって来て、それぞれ持参の iPhoneカメラで撮影とか。

この場面での写真撮影は滅多に無いことなので、ちょっと光栄な感じ。



2014年11月21日金曜日

森の妖精のスカーフ

試作過程で「何だかメドューサ?」だったスカーフに再度挑戦。

当初の思惑に近い "woodland fairy"っぽい作品に仕上がった、、、かも。



まずは正面。


首に巻いた感じ。



ぐるっと一周させてみた感じ。


そして無数に開いた穴に通して見たり。


色んな表情が楽しめる作品。






二つの棚ぼたと掘り出し物



実はかなり前から "Serger/サージャー"、俗に言う「ロックミシン」が欲しかったんだけど、欲しい理由が漠然としていて。

Etsyで偶然に見つけた "Katwise"さんの「古いセーターをリサイクルして作ったコート」に出逢って衝撃を受け、彼女の "tutorial"を購入して、ソレを作るのにはロックミシンが欠かせないって事が解って以来、「ロックミシンが欲しい熱」が再燃。


地元の生地屋さんへ行ってどんなのを売ってるか覗いてみたり、ミシンの専門店に足を運んで 相談してみたり、勿論、Amazonもチェックしてみた。

Katさんの助言では、「Walmartで売られてるミシン」は論外で、おススメは 『JUKI』なんだそうで、そうなるとやっぱり値段としては最低でも数百ドル。

一番安価な妥協として、Amazonで売られてる『Singer』が200~300ドル前後。

とは言え、収入のない専業主婦の身で、趣味の一環の「気紛れな実験」的に使う道具への出費としては高価で、なかなか踏ん切りが付かずにいた。

そんな折り、9月以降に行き始めた『Textile Center』で知り合った年配の Roxanne/ロクサーヌ(私の中では「六サン」ってことになってる、音的に♪)が、何故か私の事を「面白い」とか言って気に入ってくれて、何と、依りにもよって

「使ってない古いロックミシンがあるんだけど、良かったらアナタにあげるから取りにいらっしゃいよ♪」

ってことになり本当にビックリ。

世の中には、こんな上手い話があるものなのか。。。と狐につままれたよう。

何しろ出逢ってまだ数回しか会ってないし、正直に躊躇いを伝え、遠慮深く素直な戸惑いの胸の内を伝えたものの、

「色んな人に訊いて見たけど欲しいって人がいないのよ」

と言うので、結局のところ、のこのこと出掛けて行って有り難く頂いて来た。


六サン、、、いや、Roxanneの家は White Bear Lakeの奥まった場所にあり、Google Mapの Street Viewで見ても木々の茂みしか見えないような土地柄。

実際に辿り着いて見ると、大きな木々のある広い敷地内の奥の方にひっそりと、何処かの建築家が設計した三角屋根の "Arty"な別荘、って風情の建物があり、約束の時間通りに到着した私を出迎えるべく、彼女が玄関の扉を開けて迎えてくれた。

「よく来たわね♪ こんな見ず知らずの場所まで独りで車を運転して出掛けて来るなんて、アナタ勇気があるし度胸がいいわ」

みたいな事を言われて褒められた。

人の家を訪ねて行くのは、いつも楽しみなんだけど、Roxanneの家は特にアンティークの小物や絵画で溢れていて、一つ一つ説明を受けながら見せて貰うのは素人の私にとって、本当に興味深い勉強になった。

彼女は芸術面、特にテキスタイルの方面での知識が豊富で、何でも良く知っている「物知り」な印象の小柄で可愛らしい年配の女性。

彼女自身、年齢にも拘わらず、日本製のジープ型の車を運転して、私よりも行動的に頻繁に色んなイベントに顔を出してる印象があるし、尊敬してしまう。


とにかくひと通り簡単な説明をしてくれて、取り扱い説明書をくれ、使い方の参考書も無期限で貸してくれた。


そんな訳で、思い掛けず念願のロックミシンが私の手元にやって来た。

まさに「棚からぼた餅」って感じではあるけれど、これはかなり大きなぼた餅。

「お金はいらない」と言うので、お礼の代わりに近いうちに何処か素敵なレストランかカフェでの昼食をご馳走する約束で♪


さて、家に持ち帰ったロックミシン、何処に置こう???

考えていたら、地下のオフィスで使ってない IKEAの簡易デスクがあるから、それを使う?と Davidの提案で、速攻、それを採用!

キッチン脇の空間に私の古くからの年季の入ったミシンと並べてセット。


ちょっとした私の「仕事場」って感じに出来上がり。



時を同じくして、Erikaも友達から「いらなくなった DS」を貰って来た。


子供たちには DSを買い与えた事が無かったので、彼女にとってはコレが初めて所有する彼女だけの DSで、何だか妙に嬉しそうだったりして。

まるで「棚ぼた親子」って感じに偶然のタイミングで面白い。


さて、ロックミシンを入手した事でもあり、いざ、Katwise風のニットのコート作りに挑戦するべく、行って見ました『Goodwill』へ。
(『Goodwill』は寄附された不要品を中古として安価で販売するリサイクル店)

素材として、ウール100%のセーターが20枚程度必要なんだけど、1軒目の Goodwillで大収穫!

ウール100%のセーター2枚とカーディガンを3枚それぞれ5ドル程度で入手。

*カシミヤ100%のセーターが5ドルって!*


そのうちの1枚は何と、カシミヤ100%だったり。

おまけに、2枚のカーディガンは『Eddie Bauer』ブランドだったりして、しかもラムとアンゴラの混紡、色も黒とチャコールグレーの無地で程度もかなり良く。

素人の私がコート作りに挑戦する為の「犠牲」にするには惜しい感じで、なんだ、結局はフツーに綺麗に洗濯して(コート作りのステップでは、わざと熱湯で洗って縮ませ「Felt化」させて素材とするんだけど)、自分が何シーズンかそのまま愛用してしまいそうな勢い。だはーっ。


私にとっての挑戦は、まずは「素材」の入手だな。

ってので、何かみすぼらしくて「もうこれ以上は着られない」って感じに、「セーターとしての使命を全うした」ボロボロに近いウールセーターを探さないと。



先週末のあれこれ

気付いて見ればあっと言う間にもう金曜日で。

ブログをアップせずにずるずると過ごしてしまうと、色んなイベントが溜まり過ぎて何から書いたらいいのやら、、、ってな状態で困る。


11月も下旬なので、いよいよクリスマス商戦も本格化、毎日毎日飽きもせず色んな店からセールのお知らせメールが押し寄せて、ちょっと辟易気味。

それよりも何よりも、27日はアメリカの Thanksgiving Dayで、翌28日が "Black Friday"の大セールだから、そのセール広告も多く。

噂には聞いてたけど、私たちにとってはアメリカで迎える初めてのブラック・フライデーなので、それが果たしてどんなに過熱したセールなのか?知るのも怖いって感じだったけど、かの『Mall of America』は何と!当日は早朝の6時から開店するそうで、いやはや、やっぱり近付かない方が身の安全って気がしてる。

因に、カナダにはクリスマスの翌日のセールが "Boxing Day"としてあるのが有名。


私のクリスマスとしては、またまたアレクサンダー・ヘンリー社のコットンプリント・シリーズの "Ghastlie Holiday"が4色、少しずつあるので、この大好きなキャラクター達でクリスマス・オーナメントでも作ろうかな♪と思ってるところ。



先週の金曜日は私が "Gift Shop"で、初めて単独で店を開き、店番をする当番だったので、ヴォランティアとは言え、ちょっとだけ肩の荷が重い気がしないでもなく、緊張気味に店を開けたり照明を点けたり、レジの準備をしたり、店頭の商品を整えたり、、、してたら突然、予想外に大口の顧客があり、、、シニアの女性が、レジンで出来た "nativity"のシーンの置物を14個欲しいけどある?ってので、大慌てであたふたとあちこち在庫を探したり、走り回って用意した後、それぞれを個別包装パッキングして、220ドル也のお会計で小切手で入金したり、疲れた。

ちんまりしたギフトショップにしては、珍しい高額な売り上げだったので、結果として私も嬉しかったのではあるけれど、こういう場面でやっぱり慌ててしまうのよね。

まだ不慣れだから、、、ってのもあるんだけど、必要以上に「一生懸命」になってしまう自分がいて、「より早く」「より正確に」「より綺麗に」と思ってしまうのが何ともニホンジン的なサービス業に従事した事のある経験から来る独自のパニックと言うか。

そんな品質の高いサービスは求められてないってのに、「落ち着け、自分っ!」とは思いつつ、何故かデスパレートにササっ!と素早く行動しようと焦ってるのは私だけで、ヘルプに来てくれた他のスタッフ達がまるでスローモーションみたいにニコニコと余裕の笑顔でゆっくりのんびり動いていて、「一体どうしたらそんなに落ち着いて行動出来るんだろう???」ってのが本当に謎であり、羨ましくもあり。

おまけに、午後からのシフトの女性が体調が悪く来られなくなり、急遽、私がお店を閉めなくてはならなくなり、予想外の閉店作業をしてたら社員食堂で無料ランチが食べられる時間が過ぎてしまい、楽しみにしていたランチを食べ損ねてしまったのも、真面目で要領の悪い(ニホンジン的な側面での)自分ならでは、って気がして反省。

それでも、毎週のシフトはちょっと負担になる気がして、しっかり隔週にして貰えたから良かったけど。フッ。


日曜日の午後には、Erikaが同じギフトショップで Kateと一緒にヴォランティア。

時間を別にしても、同じ場所で親子で働くってなんか変な感じ。

シニアの施設内のギフトショップだから、「おとなし目の服装」で行くよう彼女に助言したのではあるけれど、、、黒いバンドTシャツに破れたジーンズとか「パンクな格好」で出掛けたらしい。。。やれやれ。

まぁ普段、学校に行くのと変わらない服装なので問題ナイっちゃー無いのかも知れないけれど、この辺の感覚の差にも、日本の昭和女子(←ワタシ)と現代の北米女子(←Erika)との間の分厚い壁の隔たりを感じたり。ふぅ〜。


そんな彼女、土曜日はまたまた大好きなバンド "Ghost Town"のツアーがあり、年上の女友達 Hayley/ヘイリーと一緒に二人で出掛けた。

メジャーのレコード会社と契約したとは言え、まだまだ売り出し中のバンドなので、ライヴの会場も小さめだし、直接メンバー達と交流することが可能なのも魅力。


「爪、切りなさいよーっ」とは言ってるンだけど。

バンドのメンバー達に見せる楽しみもあり、張り切ってネイルアートを仕上げて行く Erikaは、今回もバンドに由来したデザインを駆使して。

夕方6時開場のコンサートに、午後3時には出掛けて行った二人。

毎日自分の車を運転して学校に通ってる Hayleyなので、車の運転には慣れてるとは思いつつ、ちらついていた小雪が夕方になって本格的に降り出して、5時過ぎには薄暗くなって来たので、果たして彼女たちは大丈夫かな、なんて心配していた矢先に玄関のドアベルがピンポ〜ン♪と鳴るから、心臓が飛び出すくらい驚いてしまった。
(ほら、映画なんかでよく見る場面で、交通事故があった場合に、警察官が被害者の家庭へ知らせに行ってドアベルを鳴らすのよ)

暗くなった夕方5時半の土曜日に玄関にやって来たのは、何と!郵便配達員だった。

配達の小包を玄関前に置いて行きますよ〜♪の合図だったんだけど。

土曜日の郵便配達なんて、カナダではやってないし。

カナダでは、戸別の玄関までの配達もされてない地域がかなり多いし。

週末の土曜日に、しかも夕方の5時過ぎに、まだ郵便を配達している職員がいるってのが何とも「アメリカらしくない」気がして、かなり違和感がある。


とにかく、Erikaと Hayleyがコンサートを楽しんで興奮冷めやらぬ様子で無事に帰宅したのが夜中の12時を少し廻ってて、Hayleyはそのまま家にお泊まり。

私が日本で Erikaの歳(15歳)だった頃、友達の家に外泊したことも無かったし、門限だって20歳を過ぎてからもずっと22時だったのを思うと、複雑。

「昔」と「今の時代」の違いなのか、「日本」と「アメリカ」の違いなのか。

まぁ家庭によってもそれぞれ異なるんだろうとは思うけれど。





2014年11月15日土曜日

毛糸とポピー

毎週火曜日の午前中は、

- ミネアポリスの『Textile Center』にて
ファイバー・アーティスト達が集まって、それぞれが創作中の Show and Tellとか手仕事の作業とか、面白い会話と情報交換などが楽しめる


- ホワイト・ベア・レイクの 『Bear Patch Quilt』にて
ラグ・フッキングの愛好家たちが集まって、持ち寄ったラグの作業をしつつ、Show and Tellや関連のお喋りを楽しむ

と二つのイベントが同時に別の場所であるので、どちらに行こうか悩める。


Textile Centerの方は世間に名の知れた芸術の作家さんたちも数名いて、とても「アートな感じ」の刺激を受ける会でもあり、行く度に皆さん、何かしら新しいメディアで新しい作品に挑戦してるから、私にとって興味深く有意義な時間が過ごせる。

Bear Patchの方は熱心なラグ・フッキングの愛好家さん達で、皆さんが作業中のラグの進行過程に因んでエピソードとか、諸々の情報交換や、世間話なども楽しい。

そして、どちらの会も気が向けば最寄りのカフェやレストランに寄ってランチするおまけも付いて来たり。

同じ曜日の同じ時間帯でなければ、どちらにも参加したいのだけど。

いずれに参加しても、別れ際「また来週ね!」と言われ、「来週もまた会えるのを楽しみにしてるわ」的なニュアンスで声を掛けられると、何だかまるで、どっちつかずの浮気性で同時に二人の恋人の間を行ったり来たりしている人、みたいな気分で居心地が悪い。

どちらのグループの人たちにも、別のグループの存在を話してるし、強制的な集まりでもないし、任意の参加で何ら問題は無いのではあるけれど。


とにかく、前週と前前週は Textile Centerへ行ったので、今週は雪の降った翌日にもかかわらず、家からは遠い方ではあるけれど Bear Patchに出掛けた。

思った通り、雪の影響もあってか、Patさん、 Annさん、 Jayneさんと私の計4人の小さなグループとなったのではあるけれど。

Patさんがインドの「サリー」生地を使ってフッキングしているラグが随分と進んでいて、それを見せて貰えただけでも良かった。

最近はもう古い様式であるウール素材だけにこだわらず、人々は様々な素材を何でもかんでもフッキングしてしまい、それが伝統のラグ・フッキングの枠を超えて芸術性を高めてると思う。

人口的な素材(アクリルやポリエステルなど)は勿論、廃品利用のプラスチック素材だとか、ゴムっぽい素材のものまで、フックされた作品を見たし。

私はまだそこまで芸術的な作品に取り組んだことが無いけれど、取り敢えず今は手元に綺麗な色の毛糸が沢山あるので、それらを使ってみたい欲求に駆られてる。


手芸材料専門店『Michaels』からのメール広告に新作「Isaac Mizrahiの毛糸シリーズ」がセール価格で売りに出されてるのに目が留り、

「Isaac Mizrahiって誰???」

な私ではあったんだけど、綺麗な色の糸に惹かれ店に足を運んでしまった。

どうやら彼はニューヨークを拠点に活躍するファッション・デザイナーらしく?マーサ・スチュワートの料理番組にも登場し、彼女と一緒にデザートを作ってる映像を You Tubeで発見。

現在はちょっと恰幅が良くなってしまったけれど、当時(どれくらい前か?知らないケド)は陽気で楽しそうなユダヤ系のハンサム・ゲイ青年って印象に好感度一杯。

とにかく勿論、買いました。



ウール15%で、85%はアクリル素材なのだけど、光沢があって、何とも発色の綺麗さが魅力の彼の毛糸たち。

彼のシリーズには、他にも面白い素材感の混ざり糸などもあり。

いずれにしろ、毛糸の収集家と化してる最近の私。


余談で火曜日は11月11日、カナダでの Remembrance Dayにも当たり。

"Great War"、第一次世界大戦の終了を記念するこの日、カナダの人々はこぞって胸に赤いポピーを飾り、戦争で犠牲になった人々に今日の平和をもたらした感謝の意を敬意と共に示す日でもあり、11月の声を聞くと街頭で年老いた退役軍人たちがポピーを配る(任意での寄附を集める募金活動の一環でもある)姿があちこちで見られ。

子供たちが通った小学校などでも、退役軍人の訪問があって式典(黙祷を捧げる)が催されたり、戦争と平和について考える教育的な機会でもあり。

なので赤いポピーを付ける習慣はほぼ「当たり前」となってたんだけど。

*カナダ国旗のピンで固定してるのが密かなポイント♪*


いざ街に出て見ると、ポピーを胸に付けた人をまるで見掛けないのでビックリ。

いや実際、アメリカでの Memorial Dayは5月にあるとして、それでも11月の11日は一応 Veterans Dayとなってる筈なんだけど。

結局、赤いポピーを象徴とする文化は英国系のものらしく?

*Googleで拾って来た画像*

Tower of Londonの赤いポピーが塔から流れ溢れて来る画像は 圧巻。
(陶製の一つのポピーが一人の戦争犠牲者を表現してるのだとか?)

いやはや、何にしろ「郷に入っては郷に従え」とも言うわね、なんての実感。

それでもまぁ、カナダに居ればきっとポピーを付けてただろうから、♪"Englishman in New York"♪みたいに、例え何処で暮らしても自分の背景や本質は変わらず守り続ける、ってのもアリだわ、なんて開き直りもあって。

アメリカって国には実際、そんな懐の深さを感じさせる空気があって、自分がたとえ何ものでも、在りたい自分でいさせて貰えるって気はしてるし。

ま、そんなこんなをグダグダと頭の中で考えてたので、たまたま体格のいい中年の男性がすれ違い様、足を止めて私を一瞥すると、小さな声で、けれど力強く

「今日という特別な日にポピーを身に付けてくれてありがとう」

と言うのには本当に驚いてしまった。


いかにも退役軍人と言った風貌の、厳しい眼差をした白人の男性。


よりにもよって、こんな立派そうな元アメリカ軍人であろう彼が、カナダ系のニホンジンの私にアメリカの「退役軍人の日」に「お礼」の言葉を掛けることになるだなんて、何と言う平和な時代なことか、微妙な幸福感に包まれた気がした午後の出来事。


2014年11月12日水曜日

月曜日の初雪

月曜日の朝は、予報通り、今シーズン初めての雪でした。

*玄関から見る外の景色を曇ったガラス越しに*


多分10センチ程度の積雪?

とにかく「初雪」にして「初スノーブーツ」を履いて外に出ると「初雪掻き」。

昨日までの風景が嘘のように、一晩にして「白銀の世界」にと劇的な変化。

毎年、最初の雪が降る度に動揺するんだけど、割りといつの間にか平気で雪の中でも車を運転してあちこち出掛けられるようになるから、つくづく人間ってどんな環境にも順応して生きて行けるものだと、その図太さに感動させられる。

日本の関東圏に生活している頃は、雪が降ったらもう外出はムリ、とか思ってたし、車の運転だってチェーン無しには不可能と思ってた。
(チェーンを巻いた経験さえあるのか無いのか思い出せないくらいだし!)


取り敢えず、日曜日の夕方までに Davidが車のタイヤを冬用のものに交換してくれたし、ガレージに並べてた自転車数台も地下へ運び、何とか車を入れられるだけのスペースを確保し、再び車をガジージに入れておけるようになったから良かった。

カナダのケベック州では、避暑の別荘地みたいな島に暮らしてたので、ガレージの無い家に住んでたってのが今では信じられないくらい。

雪が降る度に、車の「雪下ろし」をしてたんだもの。

車の窓ガラスとかガチガチに凍ることだって頻繁にあったし。

車のドアが凍り付いて開かない、、、とかも。

今はもう遠い過去の話みたいだけど。


いずれにしろ、雪の降る日に家で過ごせるって本当に幸せ。

Trixie(犬)と二人、私はハロウィンの飾り物を片付けたり。

片付け途中の骸骨(プラスチック製)だとか、死骸みたいなカラス(発泡スチロールに鳥の羽根で飾られてる)だとかが無造作に床の上に転がってて、「うわっ!」と驚いてる自分のうっかり加減に失笑したりして、なかなか捗らないんだけど。

ハロウィンの片付けが済んだら、次はいよいよクリスマスの飾り付け。

玄関に飾る為のプランターや、室内に飾る小物たちが出番を待ってる。

なので、北米の季節としては夏が一番好きではあるんだけど、ホリデーの雰囲気や雪景色の冬も、何だかんだと文句を言いつつ、まんざら嫌いという訳でもないのかも。

築50年以上の古い家なので、建て付けの古さから窓ガラスに出来るアートの数々にはいつも目を楽しませて貰えるし。


これから半年間近くの間、ほとんど無彩色の季節の始まり。。。


せっせと針仕事に励める季節でもあるけれど。

チクチクちくちくチクチク。。。


玄関で寝ている Trixieが夢を見てるのか、時々、夢の中で吠えてるのが聞こえる。






土曜日の外出


 金曜日の午後、子供たちが学校から帰るのを待って、即座にバタバタと車に乗り込み、3人で Davidのオフィスに向かうとそこで彼を拾い、最寄りのクリニックへ私以外の3人がインフルエンザの予防接種を受けるため向かった。

私は少し前、眼科検診の際に済ませてしまったので。

私たちが加入している健康保険会社が運営している系列のクリニックは、どのオフィスを訪ねても、いつも素敵な「アート」が飾られているので、行く度に気を付けて見てるんだけど、今回も例外でなく。

小児科の待ち合い室の壁に飾られたガラスのアートが素敵だった。


家のカタチのモチーフとか、花のデザインとか、私のウール作品にも反映させたいような綺麗な色使いで。

あとは最近、何かしら作品のデザインに使いたいと考えている「世界地図」が、可愛らしいデザインにペインティングされた作品が額に入って飾られてたので嬉しくなってしまった。


これも、私のラグ・フッキングの作品にいずれ反映させたいような色使いで。


土曜日は Erikaと二人で近所のショッピング・モールへ、彼女の秋冬物の衣類を探す目的で出掛けたものの、『Forever 21』のクリアランス・セールで、値引きされたものが更に50%オフと言う驚異的なセール価格に釣られ、買う予定もなかった私のモノまで興奮気味に買い漁ってしまった。

恐るべしバーゲン・セール熱。

いやはや、「バーゲン」と言う催眠術みたいな言葉に弱いのよね。

で、戦利品は、こんなお洒落で素敵なアンクル・ブーツとか。


サイド・ジッパーで、Forever 21の靴には珍しく本革製で、サイドには毛足のある素材が使われてるのも粋なデザインで。


何とこれが、たったの10ドルでしたのよ、奥さんっ!

同様にシンプルなセーターたちも皆、10ドルずつで3枚を購入。


カラフルな色の面白い素材感の糸で編まれたセーターと、黒地に白いドットが混じったのと、あとは黒無地で柔らかい肌触りが特徴のもの。


興奮してお腹が空いた後は、カフェを併設したベーカリーで軽い昼食。

ベーカリー(『Panera』)なだけに、パンが美味しいのは勿論、ここで食べるスープはどれもとっても美味しくて、今回は「クリーミィ・トマトスープ」を 注文。

ブロッコリー嫌いな Erikaは、何故か大好きな「ブロッコリー・チェダースープ」を注文し、このスープだと、ごっそり入ってるブロッコリーも気にならず美味しく食べられるんだそうで。不思議。


スープと一緒に頼んだ「シーザー・サラダ」にはまるで期待してなかったんだけど、これが割りと「ちゃんとした」サラダで、薄くスライスされたパルメザンチーズが乗ってて嬉しかったのと同時に、大振りのクルトンがさすがに「美味しいパンで作られたばかり」のホームメイド感いっぱいのクルトンで美味しかった。

このベーカリーはチェーン店で、ポイントカードを発行してるので、割りと直ぐに貯まるポイントでペストリーやスープが無料になるのも嬉しく、今回も二人でランチしてお土産用のペストリーも一つ持ち帰って13ドルそこそこと言うお値段。

満足感いっぱいの外出だった土曜日。



2014年11月9日日曜日

人生は修行(+ご褒美)

金曜日は朝、車で Davidを彼の仕事へ送り届けた後、私にとって初めて実践的なヴォランティア初日として、高級シニア施設 Johanna Shores内のギフトショップへ。

このギフトショップには、ちゃんと名称があって "Carriage Gifts"と言うんだそうで。

折しもこの金曜日と土曜日は "Fall Festival"と称して、ギフトショップ前のホールに外部からの簡易店舗の出店も 何軒もあったりして、手作りのファッション小物やビーズのアクセサリー、ハーブのバス用品など、沢山の商品が売られていて賑わってた。

その流れでギフトショップも忙しく、本来なら金曜の午前中は私が単独でのシフト予定であるんだけど、まだ不慣れでキャッシュ・レジスターの扱いも完璧にマスターしてないので、私は飽くまでも「見習いヘルパー」として参加。

到着した時には既に責任者の Lizさんと、私にとって初対面の Shellyさん、Lindaさんもいて、4人のチームとしてお店を切り盛りしたんだけど、驚く程、息も合って協力的で効率も良く、私にとって、とても楽しい初日となった。

Lizさんはヴォランティア業務の責任者で、物腰が柔らかく穏やかそうな人柄で、とても静かな 話し方をする女性。

Shellyさんは、金髪のストレートの長い髪にヘアピン(ボビーピン)を留めてるのが可愛らしく、頭の回転が良く行動力もあり、ヒョウ柄のブラウスに長い革のブーツを履いてたのが印象的なお洒落な女性。

Lindaさんは、父親がカナダのケベック州の生まれだそうで、母親はドイツ系、ご主人はイタリア系なんだそうで、ウィットに富んだジョークに嫌味が無いのは人柄の良さを反映してるからって感じで、サバサバと明るい人の印象。

初対面の女性たちと一緒に仕事をするのはどうだろう?と、心配は無かったものの、好奇心と言うか、一抹の不安みたいなものは多少感じて、でもそんなものは割りとあっさりと払拭されてしまった。


施設の外部から買物にやって来る人々もいるけれど、大多数は施設に入居しているシニアとか、施設内に勤務しているスタッフの人たちだったりして。

なので私の仕事は陳列した商品を整えたりレジ打ちする以外に、値段が良く見えないシニアや、杖をついたり車椅子に乗って商品に手が届かないシニアたちの買物の補助をするって部分の役割りも大きく。

大抵のシニアたちは、こちらの挨拶に笑顔で応えてくれるので、嬉しく、初日でもあり、やる気満々の私は笑顔を振りまいてたのではあるけれど、それも一変。

電動の車椅子に乗った、耳が遠く気難しいシニアの女性が登場〜!

いつもこのパターンなのではあるけれど、私が何かしら新しく楽しい事を始めると、最初はスムーズな滑り出しを見せ、順調に物事が運び、「嬉しい、楽しい、簡単! ルンルン♪」と調子に乗った頃に訪れる「試練」。

多分、それはお調子者の私を戒める為のレッスンかと思うんだけど。


不機嫌で耳が聞こえ難いらしい彼女に、一つ一つの商品を手に取って見せて説明して値段を教えて、を繰り返した挙げ句、クリスマスのベルを鳴らして見せたのが耳に響いて気に入らなかったらしく、怒られた。。。

一瞬「カチン」と来たのと同時に、「心が折れる」って感じの体験ではあったんだけど、頭の中で、私自身にヴォランティアをして「あげてる」っていう「奢り」がある現実に直面させられた気がして「ハッ」とした。

あぁ〜、やっぱりこういう経験が私にとっての人生のレッスンなんだろうなぁ〜としみじみ。

「シュン〜」とくじけたものの一気に立ち直り、もともと負けず嫌いな性格を 反映して、「そっちがその気なら、とことん立ち向かってやろうじゃないのっ!」ってな勢いで、まるで笑顔を見せない不機嫌(そして財布の紐も硬い)な老女に、最終的にようやく小さなクリスマスツリーをお買い上げ頂いた。
(勿論、心の中でガッツポーズ)


朝9時半からのシフトはあっと言う間の3時間で12時半に終了。

ヴォランティアの特典として、隣の売店で売ってる珈琲やアイスクリーム、クッキーが食べ放題ってのの他に、社員食堂にての「無料ランチ」ってのがあり。

せっかくだから何でも初体験してみよう、ってのでランチメニューの中からミネストローネスープとグリーンサラダ、ブルーベリーのパイと珈琲を注文。

すっごく美味しい!って訳ではないけれど、有り難い特典って感じ。

一緒に列に並んでたスタッフは、昼食が3ドルなんだそうで。

そっか、私は3時間働いて、3ドル分の価値を頂いたわ、と思うと複雑だったり。
(時給にして1ドルよ!)


ランチを独りでさっさと食べた後は、朝から気になっていた「出店」を片っ端から見て回り、たまたま出店してた "Pampered Chef"のテーブルで電子レンジ用の小鍋を注文したり、クリスマスのオーナメントを売ってるテーブルでは、可愛い「ネズミのカップル」のオーナメントがあって気になったけれど買わず。

"Children's Foundation"のテーブルで手袋(ミトン)を買った。


有志が月に一度集まって、ヴォランティアで手作りした手袋を販売して、売り上げは全て Children's Hospitalへ寄附されるんだそうで。

材料も全て寄附された古いセーターだったりするようで、それぞれ柄も色もまちまち素敵な手袋が沢山ある中、私はターコイズブルーが目について、アーガイル模様のものを選んだ。

配色がマッチした素敵なボタンもアクセントに縫い付けられていてお洒落♪

さっ、これをはめて雪掻きをしますよ〜。

ってので、早速、今夜から明日に掛けて初雪が降りそうな予報らしい。



2014年11月6日木曜日

火曜日のあれこれ

朝起きると霜が降りていて、最低気温は氷点下で、天気予報には雪マークもちらほらと登場して、、、と一気に冬に向かってる感じで。

唯一の救いは、冬時間になった事で朝起きた時に既に薄明るいこと。

代わりに、夕方は早くから日が暮れて暗くなってしまうンだけど。

なので、結果としてどっちもどっち。

いずれにしろ、Davidの自転車通勤も今季は終了を迎えた様子。

車が一台しかない我が家は、だから私に外出の予定がある際は、彼を仕事まで送迎しなければならず、なので用事は出来るだけ外出日にまとめて済ませられるよう心掛けないとって感じで、ちょっとした季節的な調整を要する。


そんな気負いもあって、火曜日は Textile Centerの後、United Noodlesに寄り、その後もいざこの時とばかりに郵便局へ寄ったり、銀行の ATMがあるスーパーマーケットに寄ったり、あちこちに寄り道。

郵便局での用事は、相も変わらず Etsy関連で、不在票が入ってたクロアチアからの小さな小包のピックアップと、返品の為の小さな郵便物をポーランドへ向けての発送。

個人的には行ったこともないヨーロッパの国々ではあるけれど、Etsyを通じて世界中が身近になってる今の時代って本当に面白いな、と実感。

Etsyは私にとっての「学びの場」でもあり、色んな国の人々とやり取りをする事で、今更ながらのカルチャー・ショックを体験させられるのは勿論、何かしら問題が起こる度のコミュニケーションを通して、国民性と言うか、その土地、文化圏ならではの人々の感性と言うか価値観みたいなものを見せつけられる。

勿論、国民性云々以前に個人差とか、個々の人間性の違いがあるのは勿論だけど。

だから飽くまでも「傾向」としてではあるんだけど。

英国、ロシア、インド、チェコ、イスラエル等々、最近やり取りのあった人々はそれぞれに個々の独自性があり、どの場合も手段が文章(英語)のみと言うコミニケーションなので、意思の疎通が果たしてどの方向へ転ぶか?予測不可能な部分も多々アリ。

思い掛けない展開に驚かされたり(え、そんな事、期待してなかったのに!とか)、失望させられたり(そんな意図じゃ無かったのに、とか)、どんなに言葉を尽くしても不十分な心残りの感があったり。

人間というものに計り知れない未知の深さを感じさせられる。


郵便局の後、『World Market』(Pier 1 Imports的な路線のインテリア雑貨店)にも寄り道、ハロウィン後の店内は既にクリスマスの雰囲気で一杯。

ホリデー・デコレーションの一環で売られてた「キノコ」を衝動買い。



何とも言えないレトロな感じを放つ色褪せた感じの赤いビロードの素材感と言い、白い部分のリアルな素材感と言い、赤地に白の水玉模様と言い、どれもこれもの要素が完璧に私のツボで見事にノックアウト。

しかもコレ、7ドル。

こんな完成度の高い可愛いモノを大量生産の低価格で売られてたら、素人がちまちまと手作りした作品をEtsyで売るのも簡単じゃないわ、ってのが解る。

そういう意味での「市場調査」として、こうやって街に出て買物して歩くってのも本当に重要だと感じる。

ま、 一般市場と対抗するつもりは毛頭ないですが。


他に World Marketで買ったのはパネトーネ(イタリアからの輸入品)とか、あとはこの時期ならではに見掛けるドイツのお菓子。


昔住んでたオンタリオ州の町 Kitchener/キッチナーにはドイツ系の移民が多く暮らしてて、だから October Festとかドイツの伝統風なクリスマス・マーケットとかが開催されて、機会があれば出掛けてたんだけど、その際に買って気に入ってたのが、このジンジャーブレッドのお菓子たちだった。

オレンジの皮が入っていたり、チョコレートが掛かってたり、色んな種類があってどれも柔らかい口当たりで美味しい。

探してた訳ではなかったけれど、偶然に見つけることが出来て、懐かしい味との再会にちょっとだけ心が踊った感じ♪

ほんと、世界中からの美味しいものたちが売られていて本当に幸せ。


と言えば、話は United Noodlesに戻って、最近、気に入って買ってるのがこんなものたちだったりします。↓


実はこれまでの長い人生の中で食べた記憶も無かったんですが、つい最近まで。

多分、父がもしお酒を飲む人だったら多少、縁があったかも?なんて思ったり。

歳のせいもあってか?昔懐かしい和風の家庭料理の味とか、極平凡で日常的に食べてた高級ではない種類の魚、、、つまり、「いわし」とか「さんま」とか、そして究極、味噌煮だとか蒲焼きだとか、そういう系統のものによっぽど飢えてたみたいで、思わず缶詰に手が伸びた。

おっかなびっくり食べてみたら、予想以上に美味しくてビックリした。

どうして今まで食べたことが無かったのか?不思議。

知ってしまったからには、今となっては時々の「ご馳走」と化して、独りで食べる平日のお昼ごはんとかの際に、こっそり「パカッ♪」として、私にとっての密やかな贅沢の楽しみ。


余談で、おつりとして珍しい1ドル硬貨を受け取ったのが新鮮!


何しろカナダでは1ドルも2ドルも硬貨なので、紙幣は5ドル以上から。

アメリカでは1ドル札も未だに主流として出回っていて、だからお財布がすぐに分厚くなってしまうんだけど。

(1ドルの)硬貨を見掛ける事ってほとんど無いのよね。

なので1ドル硬貨は未だに珍しく、ちょっとした幻の存在、的な。

ちょうど日本の2000円札みたいな感じ、かな?





2014年11月5日水曜日

ラーメン見つけました

夜になっても小雨模様なんですが、下手すると夜遅くに雪に変わるかも?な予報で、うわ”っ!いよいよですかぁ〜!?みたいな心境。


昨日は Textile Centerへ出掛け、今では顔馴染みとなった手芸家集団の皆さんに会って作品の見せ合いとか色々。

ギャラリーの責任者、クレイグさんにも初めて会ったり。

最近2〜3週間ほどモントリオールに出掛けていて留守だったメアリーさんにも、ようやく対面することが出来、お互いの自己紹介やらお喋りが楽しかった。

何しろ彼女が創作中(Hooking中)のラグのデザインが3色の花々なのだけれど、元になった花は、私にも懐かしいモントリオールにある Atwater/アットウォーターと言う名のマーケットで売られてたものだそうで、親しみが湧いてしまった。

物を書くのを生業としているらしい彼女は昔フランスにも暮らした事があるとの事で、フランス語にも長けているのだとか。

アメリカで英語以外の言葉を第二言語として話す人は貴重な存在かと思う。

なので、私にとってはちょっと興味津々。


Textile Centerで集まるメンバーは皆、個性的で、世界的に有名な芸術家の Karenさんをはじめ、洋服作りの経験が豊富で、今シーズンは Textile Centerの一画にあるギフトショップに並べて販売している手作りのジャケットが既に11枚も売れたと言う Roxanneさん、有名な写真家だったステファニーさんは精巧なビーズアートのシリーズを作り終えたばかり。

未だに代用教員をしている Deanieさんはアンティークのボタン・コレクションを持参して披露してくれたり、牧場経営者の Julieさんは自宅の羊から穫れた羊毛を持って来て説明してくれたり、ジュエリーの制作をする Sandyさんの作品はあちこちのギャラリーで展示されているとか、どの人の話も本当に興味深く、延々と経歴などを聞いてみたいと思うくらい。

他にもラグ・フッキングに熱心なスコティさんや、いつも自作のファンキーなファッションに身を包んで現れるエレナさんや、彫刻家のご主人を持つメアリーさんの話はいつもウィットが利いていて面白く。

あとは編み物に熱心なナンシーさんとかキルトをされるメリリーさんとか。

毎週火曜日の9時から12時まで、任意参加で集まっては、そのあとに近くのレストランに場所を移し、一緒に昼食とお喋りを楽しんでお開きになるパターン。

とは言え、昨日も一緒のランチに誘われたものの、私は珍しく辞退して別の場所へ。


私が向かった先は、アジア食材店 『United Noodles』だったりして、食材の買出しは勿論なんだけど、最近、密かに気に入ってるのが、この店内の一画にある「食堂」みたいな簡易レストラン。

何とここでは「本格的なラーメン」を食べることが出来るから驚き。

少し前、いつものように食材の買出しに寄ったのがたまたまお昼時で、何やら人だかりが出来てるのが気になって見てみると、そこには注文する人の列が出来ていて。

並べられた簡易テーブルでは、殆どの席が食事をする人々で埋まっていて、何やら美味しそうに彼等(白人を主とした多人種の顧客層)が食べているものを注意深く見ると、器用そうに箸を使いこなして口に運んでいるのが、何とまさかの「ラーメン」だったのでビックリ。

え”えっ!? 皆、ここでラーメン食べてるのっ!?

余りの衝撃に、私は買物カゴをレジ係の女性に預け
「スイマセン! ちょっと買物の途中なんですが、ラーメン食べて来るまで待ってて下さいっ!」
と意気込んで、いざラーメンを食べる為、列に並んで待った。


本格的なラーメンなんて久しく食べてないから、醤油にするか味噌にするか、それとも豚骨にするか悩んだ挙げ句、この店のオリジナルらしい「ドラーメン」なるものを注文。

これが予想外に美味しくてカンドーしたのよっ!

何しろ前回の帰省でも、前々回の帰省でも、日本で美味しいラーメンを食べる機会が無かったし、カナダでは勿論、郊外で食べられる店も無く、アメリカの、ミネソタでラーメンを食べるって言う発想が無かったから、だから「ラーメン屋検索@ミネアポリス」なんかも全然してなかった。

なのでいきなり目の前に「本格的ラーメン」が出現したって衝撃は大きく。

*肉厚の焼豚が美味しい「ドラーメン」*


初めて食べた「ドラーメン」は濃い目の味付けで、分厚い焼豚が乗ってたんだけど、これが本当に柔らかくて感動的な美味しさ。

どんぶりの端に「海苔」が張り付いて登場する姿もツボ。

スープがかなり脂っこいので、これはひょっとするとお腹を壊すかも?とビビった割りに何ともなく、意外と素材がいいのかも?なんてのも驚きで。


余りに感動したので、Davidと Erikaも伴って再来。

その際には「担々麺」を試した。

*日本でも食べた経験のない「担々麺」なるもの*


*Davidの気に入りは「豚骨ラーメン」*


そして今回、 初めて試したのが「塩ゆず胡椒ラーメン」


ほのかに柚子の香りがしたような気がするのと、他では食べる機会もない「春菊」のトッピング、そして酢漬けの玉ねぎの薄切りが乗ってるのも面白い。

値段はどれも13ドル前後と日常で食べるランチとしては高級感アリ。

それでも今後、突然無性にラーメンが恋しくなった際、行ける場所があるってのが嬉しい。



Beads Bazaar

雨の水曜日。

ちょっとした時差ボケだったのは冬時間に戻ったから。

朝寝坊した日曜日に時計の針を1時間逆戻りさせるのは、既に寝過ごしてしまった分の1時間を取り戻すような。

ちょっと得した気分ではあるけれど、体内時計は同様には行かないようで。


夏時間が終了した日曜日、家から少し離れた小さな町 Hopkins/ホプキンスのコミュニティセンターで「ビーズのバザー」が開催されてたので、覗いて見た。

本当にこのエリアでは、色んな種類の手工芸の展示会やらイベントやらが多くて飽きる暇もなく楽しめるのが嬉しい。

と同時に、片っ端から出掛けてたらお金が幾らあっても足りないけれど。

取り敢えず自重しながら欲望にブレーキを掛けつつ、物欲との格闘にもがく自分。

会場には30くらいの "Vender"(出店)があったらしく、かなり賑わってた。

私も片っ端から隅々まで見尽くし、2〜3時間は粘った感じ。

土曜、日曜と2日間での開催だったので、日曜日の午後には閉店セールよろしく、色んな種類のビーズが値引きされてて、なるほど、この手のイベントには最終日を狙って行くのがお得かも?と今更ながら改めての知恵を付けたり。

最終的に私は、チェコ製と思われるガラスのビーズや、ヴィンテージのガラス製のボタンや、真珠やメタルのスペーサー、"Raku"と呼ばれる陶製のビーズ、"Enamel"七宝焼された金属のビーズ等々、少しずつケチケチと買い歩いて来た。

*サボテンのデザインにそのままぴったりのガラスビーズ*


*3ドルと安価だった花のカタチのガラスビーズは
レトロな色彩の縞模様が魅力*


*"Keshi Pearl"とブラシ仕上げのメタルのスペーサーたち*


*"Raku"(日本の陶芸:楽焼きから来たと思われる)は
鈍い光沢の色加減が本当に綺麗で*


*RakuのビーズとCopper/銅の配色が私の気に入り♪*


*"Enameled"のビーズと言うかチャームたちも
2つとして同じものが無い微妙な色合いが魅力で*


さて、またまた素材としてのビーズのコレクションが増えたので、そのうちアクセサリー作りを試してみようと思うんだけど、季節柄、綺麗な色合いの毛糸のコレクションも増え、あれこれと編んでみたいプロジェクトも多数、ラグフッキングのプロジェクトも幾つかのアイデアが手付かずになってるしで、うわー、うわぁ〜、うわわわぁ〜〜〜!って感じに "Overwhelmed"な状況なのは相変わらずで。


あ、あとは Etsyで買った銅製の葉っぱのチャームもとても綺麗で感動♪

*芸術的に美しい銅の葉っぱモチーフは多分ペンダントに♪*