*IMDbよりの画像*
うちにいるゾンビ・オタクみたいな息子 Kaitoが、聖書のように愛読している Max Brooksの本『World War Z』が遂に映画化されるってのを知った時点では、ちょっとだけ期待感を抱いてたらしいンだけど。
主演が Brad Pittってのを聞いた時点で不安になり、更に予告編トレーラーを観た時点でガックリ、劇場で観る必要無しっ!と頑に決意してしまっていた。
私は原作を読んでいないし、マックス・ブルックスを崇拝してる訳でも無いし、何よりテクニカルな事に詳しく拘りを持ったゾンビ・オタクでも無いので、映画が気になって何度も繰り返しトレーラーを見てたら、やっぱり劇場の大きな迫力あるスクリーンで直ぐにでも観たい欲求に駆られてしまった。
ま、独りで観に行っても勿論いいのではあるけれど。
でもやっぱり映画って何人かで観ると余計に楽しい気がする。
それで少しずつ、折りに触れ Kaitoを何とはなしに誘い続け。
頑に否定してた彼がすこしずつ私の誘いに傾き。
火曜日にようやく「Okay」と言った。
ので早速、二人で観に行って来た。
火曜日はいつも映画の半額日ではあるんだけれど、3Dのスクリーンだったので少しだけ高かった。
そして3Dで観るゾンビ映画はさすがに迫力があった!
雨が降るみたいに眼の前にゾンビが大量に落ちて来た。ひぃ〜。
私は特別ブラッド・ピットのファンと言う訳ではないけれど、否応無しに彼の私生活を知り過ぎてる気がして(イヤでも目に入って来るから)役者としての彼を考えると興醒めだったりする現実があるにはあるんだけど。
(アンジーや子供たちの存在が常に頭に浮かぶから)
それでも、俳優として演技をする彼は意外と嫌いじゃないのよね。
割りと、演技なのか?まんまなのか?分からないとこが面白く。
だから今回の役どころも、本当に自然体のままに「父親」を演じてる気がして、あ、ひょっとして、自分自身の子供たちにもこんな風に接してるんじゃないかな〜?なんて感じさせられて、それは全然嫌じゃなくて、逆にちょっと微笑ましく、彼の子供たちを羨ましいとさえ思ったくらい。
役柄も、無敵のスーパーヒーローじゃなく、「国連職員」って一歩下がった感じの設定が受け入れ易かったし。
この映画に一貫した(ブラピ以外は)「目立った派手さは無い地味目のキャスト」たちで固めました!ってとこも、話に入り込み易く説得力があった気がするし。
特に主役(Pitt)の奥さん役を演じた Mireille Enosなんて、決して飛び抜けた美人さんでは無いのだけれど、優しいけど弱くなく、逞しいけど脆さもある、主張するけれど理解もする、色んな要素が場面毎にバランス良く発揮されてて、目障りになることなく主役のピットを盛り上げてる気がした。
まぁストーリーとしては、ほとんど原作を元にしてないに近い脚本らしいし、説得力に欠ける都合の良い展開もあったりはするんだけど。
それでもこの映画ならではのスピード感ある迫力は難しいこと抜きに楽しめる気がする。
私の一番のお気に入りだった登場人物は、イスラエルの女兵士役がカッコ良くて可愛かった Daniella Kerteszで、綺麗であどけない顔立ちの、本当にイスラエル出身の女優さん。
英語は勿論、フランス語、スペイン語、そしてヘブライ語も話せるんだそうで素晴らしく羨ましい。
あとは主人公であるピットの娘(二人の姉妹)役を演じた女の子たちはどちらも可愛らしく、特に Abigail Hargrove が演じたお姉ちゃん "Rachel"がストーリーの始まりの方で、いかにもか弱かったのに、終盤にアップで映った表情が随分と大人びて見えて印象に残った。
ま、あとは全くの余談であってストーリーに直接の関係は無いのではあるけれど、途中、アパート層に暮らすメキシコからの移民と見られる家族が登場して、スペイン語を話す両親に代わって、彼等の通訳的な役割りで十代そこそこの息子が流暢な英語を話すって設定の場面に、何となく自分の姿を重ねてしまった。
ま、私の場合は勿論、日本からの移民で、子供たちが私に代わって話してくれるのはフランス語だったりするんですけどね。
ちょっとだけ「あ”ぁぁぁ〜」って具合にトホホ〜な感じで。
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