この辺りでは専ら、ご存知のように"2×4/ツーバイフォー"(2 inch × 4 inchつまり約 5cm × 10cmの木材を主に家の枠組み/壁が形成される)様式の建築が主流で、しかも寒冷地であるので、地面の凍結の繰り返しによってコンクリートの基礎がぐらつき家屋が傾かないように、地中深く掘り下げコンクリートを流し込むついでに地下室も作るってパターン。
なので外見が平屋建ての場合でも、地下と合わせると総二階建ての居住空間だったりして。
室内の仕上げはキッチンや浴室を除いて大抵の場合、石膏ボードで、"Old Fashion"の壁紙貼りか、又はペンキ塗り仕上げ。
人々は頻繁に家屋の売買をするので、引越しの際にはその度、内装に手を入れて自分好みの空間に作り上げる。
Erikaの部屋には2種類の濃淡の違う黄色いペンキが塗られてた。
北と東の壁が濃い黄色で、天井も含め、それ以外が皆、淡い黄色。
おまけにドアやドア枠や、ベースボードまで黄色く塗られてた。
個人的には多分、選ばない色ではあるけれど、小学生の女の子にとっては「元気の出るお日様の色」的でもあり。
そんな楽しい気分になれる空間にしたくて、壁に大きな木の絵を描いたり、白いフェンスの絵を巡らせ、テーマを白いデージーにして小物を見つけては部屋のあちこちに飾ったり。
*今となっては懐かしい「小さな女の子」仕様デコレーション*
さて今回、高校の中等部への入学を機会に、Erikaのリクエストによって彼女の部屋の模様替えを始めた訳ですが。
まず天井は「天井用ペンキ」の白色を塗って終了。
ドアや窓枠やベースボードも白色で問題無し。
迷うのは壁に塗るペンキの色選び。。。何しろ、色彩の種類や仕上げの選択肢がもの凄く沢山あるし、実際に選んだ見本の色と壁に塗った色の違いは、その部屋のサイズとか窓の数や方角に影響を受けるし、時間帯毎に変化する陽射しの強さによっても目に映る印象が変わり続けるってこと。
だからこそ自分のイメージ通りに仕上がる「この一色!」ってのを決めるのは途方も無く難しく、厄介な課題。
*途方もない数の「緑色」の中から選んだ6種類のサンプル*
更にそれぞれ8種類ずつの濃淡の違う種類で、これだけでも全48色
"Mellow"で"Smoky"な傾向の落ち着いた緑色を選びたい大人の私に反して、12歳のErikaが選んだ緑色はいかにも若々しくて純粋で"Minty"な緑色。
面白いのは、それぞれのサンプル毎に名前のテーマがあって、各色、テーマに沿ったユニークな名前が付けられてること。
Erikaが選んだサンプルのテーマは「りんご」。
*一番上の淡い色から順に:*
Apple Blossoming / Pommier en fleurs
Young Apple / Jeune pomme
Green Apple Slice / Quartier de pomme verte
Granny Smith
Apple Sorbet / Sorbet de pomme
Magritte's Apple / Pomme Magritte
Green Apple Peel / Pelure de pomme verte
Apple Orchard / Verger
何だかどれも美味しそうな名前♪
そして、選んだのが「Young Apple」@上から二番目。
*作業中*
まずはブラシで縁取り
部屋中に青い林檎の香りが漂って来そうな。。。
0 件のコメント:
コメントを投稿