2011年7月12日火曜日

羊毛を染めて紡いで毛糸に

今日は火曜日だけど、ちょうど観たい映画が無いのが残念。

明日は Lindaと朝の珈琲デートで外出の予定だし、まぁ今日は家で静かに過ごそうかな。子供たちと一緒に。


先週の土曜日は思い掛けず Carolyn M.さんからのメールで、翌日曜日に手芸仲間で集うから、「急な連絡で悪いけど、良かったら是非遊びに来ない?」と言うので、やりかけの刺繍の道具とランチ、それから皆で一緒に食べる為のミニピタとハマスのディップを持って出掛けた。(同じグループ内にCarolynさんがもう一人いるので、混同しないよう苗字の頭文字で識別:因みにもう一方はCarolyn E.さん)

出掛ける間際に、庭先で紫陽花を3つほど選んで切ってお土産に♪


土曜日、Davidの実家へ行った際にも綺麗な色合いの花を選んで3本、持って行ってあげたら、義理の母が早速、水切りをして和風の焼き物の花瓶に挿してリビングルームに飾ってくれた。

Carolyn M.も同様に、彼女のお気に入りらしい透明なブルーの花瓶に紫陽花を挿すと、ダイニングテーブルの真ん中に飾ってくれた。

「Nikko Blue」という品種の他、数種の紫陽花を一緒に植え付けてから3年目で、ようやく沢山の花をつけるようになって、綺麗な青色から淡いピンク色の間のグラデーションの紫がかった花びらも、そして色彩をつける前の黄緑色も、その変って行く過程での色合いのバランスが絶妙に美しく、本当に感動させられてしまう。

自分が育てた大好きな花を、花壇からそのまま気軽な手土産に切って持って行けるなんて、ちょっとしたガーデナーとしての"a dream come true"的シチュエーションで、自己陶酔。

家に人を招いた際もテーブルに飾る花を自分の庭から調達できたら、それも理想で、ガーデナー冥利に尽きる、ある意味、自画自賛的なことかも。


とにかく、Carolyn M.の家には私の他にLucyとColetteと、後からMaureenも加わって、一緒に手芸、、、と言うよりは、一緒にキッチンで料理して、テーブルを囲んでお喋りを楽しむ「お料理の会」とか「グルメの会」とか、そんな感じで、今度、一緒に中華街での飲茶を食べに行こう!って話まで出たり。

大学でフランス語を教えるLucyは、自称する程「世界中の美味しい食べ物が好き」って言って、南フランス風のサラダとホームメイドのドレッシングを披露してくれたし。

織物作家で、アフリカのギニア出身で6歳の時にカナダに移民したColetteは自作のパスタサラダを持参し、スパイス各種に精通している様子で、日本へも行ったことがあるって言うから驚いた。

話題が尽きず、楽しい話をいっぱい聞かせて貰って楽しかった。


そんな楽しいランチの合間に、でもやっぱり私以外は皆、かなり気合いの入った手芸作家たちなのを実証するかのように、おもむろに羊から刈られたままの状態の羊毛(fleece)を取り出し、それを手動の機械にかけて混入したゴミや不純物を取り除きフワフワの状態にして見せてくれて、今度はそれを足踏み式の機械にかけて糸を紡ぐ(spin)貴重な体験も(私にとっては生まれて初めて!)させて貰った。

*羊の体から刈られたままの羊毛/Fleece*


*Carolyn M.さん愛用の伝統的な糸巻き機*


*Coletteさん実演の最新型の糸巻き機*

彼女たちは更に、染色も自分たちでするらしく、つまり天然100%の羊毛から、染色して紡いで自分オリジナルの毛糸に仕立て、それを編んだり、織ったりして作品にするとのこと。

ふぅ〜。とってもじゃないけど私にはそこまで出来そうにナイわ。

染色では「藍染め」とか「絞り」とかの話題が出て、布地を絞って染める手法は英語でも「Shi-bo-ri」と呼ばれ、それはヒッピーの時代の「Tie Dye」とは技法、及び格式上、一線を画すのだそう。

*Carolyn M.さんが染色して紡いで仕上げた毛糸たち*
(左端の水色の毛糸で彼女のお母さんにセーターを編む予定らしい)

皆、熱心に勧めてくれるのは嬉しいけれど、でも、彼女たちに比べると私、そこまで「コントロール・フリーク」でもないってのを実感するし、実は毛糸屋さんとかに行って店頭に並べられた色とりどりの(何処かの誰かが染めた)綺麗な毛糸たちを、その豊富な種類に圧倒されながら、その綺麗さに酔い痴れて眺める恍惚感のひと時ってのが、実は何よりも好きだったりするから、やっぱりそれは捨て難い。

なので、私は素材を「買って」以降にする作業に専念しますわ。


2 件のコメント:

まゆみ さんのコメント...

植え付けて3年目で、こんなに立派な株に育ったんですね。嬉しいですよねぇ~♪

それに、「あ~!これが私の育てた紫陽花よ!!」って感じで、庭からそのまま切り取って花瓶に生けられる時の自己陶酔感!!

わかりま~す。V(^0^)V

私の5月のバラを生ける‘あの時の気持ち’と同じですもの。

また、持って行った紫陽花を直ぐに生けてくれるのも嬉しいですよね。

それにしても、‘手芸仲間の集まり’とのことですが、「プロじゃないの?」と思えるほどの拘りですよね。初めて見せて頂いた糸を紡ぐ道具。また、デザインが可愛い。

微妙な色合いが味のある染め上げた糸。

どんなセーターができるのだろうとワクワク
しちゃいますね。

一粒で二度美味しいようなブログ、ありがとうございました。

Mayumi さんのコメント...

まゆみさん♪

ほんと、ガーデニングって、すぐには結果が出ないけれど、でも、多年草に裏切られることは少ないですから、毎年ちゃんと蘇って、しかも大きくなってくれるのを見るのは、本当に嬉しいものですよね!

まゆさんとはガーデナー同士、共感する部分あるのは嬉しいです♪

切花の紫陽花って、意外と長持ちするみたいで、今日、夫の実家に行った際、1週間経ってもまだまだ綺麗に咲いてるのを見てちょっと驚きましたけど、嬉しかったです。

同じ趣味を持った仲間が集まるのは本当に話も弾んで楽しいものですよね!
自分の周囲にいる人々に触発されて、あぁ、私はまだまだ及ばないなぁ〜ってのを再認識されつつ。(笑
ほんと、何をしても、「上には上がいる」そんな感じですよねー。