2011年7月22日金曜日

なでしこジャパンの記事@北米

ひとくちに「海外で暮らす日本人」と言っても、それぞれ、その人の置かれた立場や状況、環境によって、日本に対するスタンスは人それぞれだろう思う。

海外で暮らしていても、今はインターネットやケーブルや衛星放送なんかのお陰で、まるで日本にいるのと同じような情報量で、ニュースや芸能や文化に浸っていることだって可能だろうし。

私はたまたま自分の選択として、敢えて貪欲には日本のメディアに手を伸ばさない方針で、だから最近の日本の事情にはかなり疎い。

日本での流行りモノや、人気のTVドラマや芸能人のゴシップなんかは、正直、知ったところで私の現実の日常に何ら影響をもたらす訳でもなし。

でもでも! 

毎日、何気なく目を通してる地元の新聞に大きく"JAPAN!!!"の見出しなんかが出てたりしたら話は別っ!

話題に拘らず、何かしら日本に関連した記事にはやっぱりどうしても目が行ってしまうし、気になって読んでしまうし、後日での参考の為に時々は記事を切り抜いて、取り敢えず保管してしまう。

(少し前は、モントリオールで開催されたF1グランプリの関連記事で、レーサーのボーイフレンド:Jenson Buttonと一緒の写真がとっても素敵だった道端ジェシカさんの記事も。F1レーサーとの恋愛とか結婚とか、一般市民の私にとってはやっぱり別世界の夢物語で、まるでハーレクイーン・ロマンスの世界だから興味津々♪)

そして今回、目に留ったのは、スポーツ欄で大きく取り上げられてた、サッカーのワールドカップで優勝したばかりの日本チームの記事:The Gazette(元の記事は「Los Angeles Times」紙より)


記者の一人がKenji Hall氏と言うことで、多分、日系人?の彼ならではの視点で書かれてるからなのかどうか?かなり、日本の現状や人々の感情に寄り添った内容の記事で、ちょっと感動してしまった。

サッカーと言うスポーツ種目を通して、けれど単にスポーツイベントとしてだけの記事の扱われ方でなく、今年3月に日本が見舞われた地震や津波による自然災害と、そして原子力発電所の事故を巡る背景が書かれてる辺りに、今でもしっかり継続して、世界中からの関心や懸念が日本に向けられてるってことを示唆する感じで。

だから選手たちのコメント文が、更に一層、意味を持ったインパクトの強さで読者に届くような書き方がなされてるのは、読んでいて私も個人的に嬉しくなった。


<記事より>
National calamity never far from their minds, Women's World Cup was a chance for Japan to prove themselves.

For Japan, this was more than a soccer game.

It was an opportunity to prove on a global stage that a country devastated four months ago by a killer earthquake, tsunami and nuclear catastrophe still possessed the heart and soul of a fierce competitor.

The dramatic final kick, defeating a taller and stronger U.S. team in a nail-biting see-saw contest, established Japan as the first Asian nation to win the Women's World Cup.

But it also allowed a beaten-down nation to declare to the world that it was no longer just a victim.

女子サッカーのワールドカップで優勝した最初のアジアチームってのも、話題性の大きな要因だったのかも。

日本チームの「なでしこジャパン」と言う名を初めて聞いた際には、正直、ほんの一瞬、嫌悪感みたいなものを抱いたのは、昔の時代での「大和撫子」の負のイメージを連想した自分がいたからなのだろうけれど、新聞記事の記述で、そのイメージが払拭された。

The Japanese team, known as Nadeshiko Japan - a pink carnation signifying the psychological toughness of women ---.

『The Psychological Toughness of Women』

まさにその通りっ!って感じで。

精神的な強さを武器に、小柄で華奢な印象の日本女性たちが、いかにも頑強でデカくてゴツいアメリカ人女性たちのチームを負かしちゃうなんて、本当にドラマチック!

時差の関係で試合の開始時間が日本では早朝の3時45分だったそうで、でも、それにも拘らず、日本では多くの人々がTVの前で声援を送ってた、、、ってことや、現地(都内)での観衆からの生々しいインタビュー・コメントまで記載されてて、日本人の私にとって、もの凄く読み応えのある素晴らしい内容の記事でした。ありがとう〜!


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