2011年10月4日火曜日

いつかの写真アルバム

今日は、知り合った後すぐに偶然、隣町(近所)に引っ越して来た友人 Mirianの家にお昼に招かれたので、デザートに「洋梨のカスタード」を焼き、それを持って遊びに行って来た。

*焼き色のついた洋梨入りカスタード*


お料理好きの彼女が用意してくれたのは、マッシュルームとブロッコリー、リークの入ったキッシュと、自家製のドラッシングで和えたグリーンサラダ、それから面白いのは「Ume-Su」と瓶入りのラベルに書かれた「梅酢」(日本製)を使って浅漬け風のラディッシュ。

引越し後の荷物も、前回お邪魔した時よりも随分と片付いて、新しい家具も配置され、壁には絵や鏡が掛けられてた。

日系ブラジル人の彼女とは共通の話題も沢山あるので、取り留めの無いお喋りが尽きず、その合間に、彼女の古い家族写真のアルバムをめくりながら、日本語で書かれた古い説明書きの意味を、英語に訳す手伝いをした。

両親が純粋な日本人とは言え、戦後ブラジルに移民し、Mirianはそこで生まれ育ったので、母国語はポルトガル語。

彼女がまだ幼い頃には、日本語も家庭内では話されていたらしいけれど、地元の学校に上がった後は自然と公用語のポルトガル語を主に使うようになり、生活上余り必要に迫られない日本語の能力はあっと言う間に退化してしまったんだそうで。

やっぱり言葉の学習とか言語の習得は、置かれた環境が多大に影響するんだろうなぁと、彼女の境遇を、うちの子供たちが現在置かれた立場や状況と照らし合わせて比較したり、可能性なんかについて考えて見るのは凄く興味深い。

日本語の古い筆記体で説明書きがされたMirianの色褪せた写真アルバムは、時代的背景が私の幼少期とほとんど一緒なので、写真の一部が白黒だったり、写真におさめられた人々の生活様式やファッションが似通ってたり、子供たちの表情やヘアスタイルが同じようだったりして、まるで私自身の古いアルバムを見てるようだった。

私のアルバムにも、母が昔、手書きで、しかも旧式の漢字や仮名遣いでの添え書きがしてあって、日付や場所の名前やイベント名、写ってる人々の名前や続柄など。

写真は勿論、そういった過去の記録を残して貰っているのは有り難いと思う。

私も、子供たちがいずれ大人になって独立する際に持たせてあげられるよう、成長記録を兼ねて写真アルバムを作成&保管しているものの、説明書きの大部分が日本語だったりするのよね。

日本語の読み書きが出来ないうちの子供たちが、将来、私がこの世を去った後、古いアルバムを広げて途方に暮れないといいけど。。。なんて、今日、ふと思った。


2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

友人の日系ブラジル人3世は、日本語をほとんど学ばなかったと言ってました。両親共に日系でしたが、家ではポルトガル語を話していたそうです。

私は、息子には、「英語か日本語かどちらかを取らなければならなくなったら、ためらわず英語を選べ」と教えています。

Mayumi さんのコメント...

tech1さん♪

息子さんへの教えの言葉に、ちょっとした感動を覚えました。私の背中をちょっと押して貰った感じで。
そうか、やっぱりそうですよね。
英語は世界の共通語。
日本語が通用する世界は余りにも限定されてますもんね。

ポルトガル語が母国語だと、英語、フランス語が習得し易いメリットもあるみたいで、羨ましいですよね。(笑