高速道路を下りて、湖に沿って走る道路へ抜ける道の途中。
道の両側に大きな木のある、閑静な住宅地を抜ける並木道。
突き当たりに湖が見えて来ると左手にある。
*Annetteの家のdrivewayに車を乗り付けたところ*
左が住居、右手にあるのはガレージ
フェンスの無い広い敷地内に、いかにも”洋風”な家が立ち並ぶ中、突然現れる異質で和風な建築様式の家。
*ぐるっと一周「廻り廊下」がある*
*正面玄関のポーチ*
玄関には、北米では見掛けることが殆ど無い引き戸ドアで、これまた北米では珍しい存在の鎖樋が下がってる。ちょっとした日本旅館にでも来た錯覚。
出迎えてくれたAnnetteの後について一歩足を踏み入れて息を飲んだ。
吹き抜けの天井が3階分くらい高くて、とにかく広い!
*こっくりとした赤いレザーのソファが似合うリビング*
*食卓のあるダイニング・エリア*
この家を建てた初代のオーナーがデザインを依頼したのは、モントリオール在住のフランス人女性建築家で、建設施行する過程で細部の意匠や素材にこだわるうちに、建築費用が当初の予算を大幅に越えてしまったらしい。
それで売りに出され、Annetteが二番目の所有者になった。
*リビングから玄関脇のクローゼットを見たところ*
日本製アンティークの「欄間」が幾つもあったり、いかにも年代物風の漆塗りっぽい引き戸があったり。ドア一つだけの値段が $5000もするものが付いてたり、、、って具合らしい。
*2階ホールから吹き抜けを見たところ*
もともと多くのモノを持たない主義のAnnetteにとって、簡素でシャープなデザインの和風空間は意外とピッタリ来るらしく、彼女が選んだインテリアの数々も現代的でモダンな雰囲気にまとまってた。
*裏庭のプール小屋*
天気が良かったので、プールサイドのテーブルを囲んで、エスプレット・マシーンで淹れてくれたカプチーノを頂いた。私の持参したダコワーズと一緒に。
*プール脇に置かれたお昼寝に最適そうなソファベッド*
*ガレージ脇に植えられた'Japanese Maple'(日本楓)の木*
美術館が持つ独特の「静寂の中の緊張感」みたいなものがあるお宅で、私は溜め息の連続、圧倒されっぱなしの「お宅拝見」だった。
そんな居住空間はやっぱり現実として、子供2人を含む4人家族での生活には実用的で無い部分も多いらしく、実は今この家、売りに出されてる。
とにかく天井が高いってだけでも、電球の交換とか大変だろうし。
実際、日本人の私にとっても'fall in love'する程の憧れの家ではあるけれど、でも「好き」なだけでは結婚できないのと同様、毎日の生活にとって気負わず心地良く使える実用性があるかどうか?の点で、購入には二の足を踏むかも。
とか言う以前に、手の届く値段じゃないンだけど!
維持費は勿論、固定資産税なんかも高額だと思うし。
いずれにしろ、かねてから憧れの家を訪問し、内部を案内して見せて貰うことが出来るなんて夢にも思ってなかったので、思い掛けない縁やタイミングや潜在意識や諸々の目に見えない効力に感謝しつつ。
やっぱり人との縁って不思議よねぇ〜。としみじみ。
4 件のコメント:
写真だけでも圧倒されてしまいました。
こんな素敵なお家ですね~。
わわ、和と洋のコラボが素敵ですね~。
でも管理は本当に大変そう~~
まゆみさんの何とも言えない表現力もお家の魅力引き出した感じ。
何故だか私もずっと見たいお家を覗けた気がして得しました(笑
インテリアのセンスとかうっとりしました。
手土産のダコワーズが食べたい私でした。^^
Mutsuko
ヨシホッグさん♪
コメントありがとうございます。
トロントにお住まいなんですね!
以前、時々訪れていたので、ちょっと懐かしいです。
トロント生活を綴ったブログ、興味深く読ませて頂きますね!
Mutsukoさん♪
北米では家の売買が激しいから、売値価値を下げないよう維持する努力って、結構、負担だったりするんですよねぇ。
うちみたいな小さな家でも大変だから、高級住宅ならばその数倍!って感じで。多分。
見る分には目の保養〜♪って感じで(笑)インテリ雑誌の取材とか依頼とか結構あるらしいですけどね。
(それはそれで、また大変そうだけど!)笑
ダコワーズ、ご近所なら持って行けるのにねぇ〜。残念!
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