2017年4月26日水曜日

ErikaのProm


高校3年生の Erikaは、この6月に卒業を迎える。

そして北米の高校では、卒業式の前に "Prom/プロム"と言う一大イベントがあり。

簡単に言ってしまえばまぁ「卒業ダンス・パーティ」なんだけど。

ハリウッドの青春もの映画などを見ると解るけれど、例えば "Twilight"とか。

プロムへ出席するかどうかは勿論、誰と一緒に行くか、一緒に参加する特定の相手が決まった場合、次なる悩みは何をコーディネイトして着て行くか。

結婚して30歳過ぎまで日本に暮らした私にとって、青春の大イベント:プロムなんて、まるで縁の無い話で、その概要をまるで知らないんだけど。

とにかく、単独でも参加できるプロムではあるけれど、それでもやっぱり一緒に行く「デート」がいてカップルとして参加する方が盛り上がるらしい。

記念として想い出になるし、ね。ちょっとしたロマンスとか、ロマンチックな。

なので、プロムに異性(最近では同性の場合もあり得るけれど、恋愛対象としても)を誘うのは、ちょっとした「プロポーズ」であり、多少の勇気が要る雰囲気で。

前の彼と別れた後、割りと暫くの間で浮いた話の無かった Erikaだけど、今年のヴァレンタインには赤い薔薇の花をくれる男の子がいて、へぇ〜♪と思ってたら、やっぱり案の定、その子と付き合う事になり、自然の流れでプロムのデートにも誘われた。

彼は D君(仮称)と言って、プロムへの誘いには予め用意されたカップケーキのデコレーションに"Prom?"  "Yes or No"とあり、Erikaに選ばせてくれたそうで。

なんか、ほんとに結婚のプロポーズみたいに手が込んでることに感心してしまった。

そうして先週の土曜日、いよいよプロムの当日だった。

黒のタキシードでピシッと決めた D君が黒いフィアットに乗って Erikaを迎えにやって来た。

*ピカピカのエナメルの靴に惚れ惚れしてしまった*


正装してるし、わざわざ靴を脱ぐ必要も無かったんだけど、取り敢えず、何となく半分日本人文化の我が家の風習を意識して、慣れない靴紐の靴を脱ぐ D君。

エナメルのピカピカした紳士靴が余りにカッコ良くて思わず写真を撮ってしまった。

カッコいい紳士靴に対するちょっとしたフェチがあるかも?な私。

履き心地優先で幅広な Davidの靴には何も感じないんだけど。だはっ。

因に Erikaの靴は、、、と言えば高いヒールのパンプス、とかじゃなく。


底厚のプラットフォームに「コウモリ」の羽根が付いたデザインの "Goth"と言うか "Punk"な感じの彼女らしいスタイルの靴で。

ドレスは割りとヒラヒラとした感じのスカートだし、ピンク色だから女の子らしいと言えない事も無いんだけど、黒いレースのビスチュエと合わせて甘くなり過ぎず。

世間一般では、一生に一度のプロムなので豪華でセクシーなドレスを調達する女の子が多いかと思うんだけど、Erikaの場合は例外でこれが2度目のプロム。

去年、カナダで彼女が通っていた高校のプロムに特別参加して来たから。

カナダでは中高が5年制で、アメリカへ引っ越す前に通っていた高校のクラスメイト達が卒業するのに合わせたプロムへ、サプライズの飛び入り参加的に出席して来た。

予め前もって長期計画してた訳では無かったから、慌ててドレスを調達したんだけど、だから調達先は『Goodwill』(寄附された不要品を売るセカンドハンドの店)で、タイミング良く見つけたサイズもそこそこ合って気に入ったデザインのドレスは、たったの9ドルだった。

カナダで義妹にドレスのデザインを手直しして貰う事を依頼して、それに必要な生地を調達して持参したのではあるけれど。

ピンクのワンピースだったドレスが、黒いコルセット風のビスチュエのトップと、ピンクのスカートのボトムとのセパレート式になった。

感心したのは、D君の蝶ネクタイと胸ポケットからのぞくハンカチーフの色が、Erikaのドレスの色にマッチしてコーディネイトされたものだった事。

Erikaの髪がドレスにマッチしたピンクに染めてあるってのは予め知ってたケド。


更にほぉ〜♡と感心したのは、これまた色をコーディネイトしたピンクの可愛らしい薔薇の花をあしらったブーケが、Erikaの髪とドレスに合わせて手首に巻かれて素敵だったのと、それと同じブーケが D君の胸ポケットにも入ってた事で、これは D君が調達したんだそう。

それは北米での儀礼らしいんだけど、私は全くの未体験なので知らなかったし、何だかちょっとした結婚式みたいに大袈裟で立派に見える事にも驚き。

余談で、カナダでのプロムはチケットが140ドルで、テーブルに着席し、3コースでの食事だったらしいんだけど、アメリカでのプロムはチケットが40ドルで、立食形式のパーティだったんだそうで、それぞれ学校によって違うのは面白い。

いずれの場合も、家庭によってはリムジンのサービスを依頼する場合もあるとかで、本当に豪華なお祭り騒ぎって感じ。

その後、学校からのニュースレターに添付されたプロムのアルバムを見て驚いた。

アメリカの高校3年生は本当に大人っぽい!

Erikaとは比べ物にならないくらいに大胆にセクシーなドレス、胸元が深く開いてブラを付けて無い胸の割れ目がはっきりと見えたり、スリットが上まで開いたスカートで太腿があらわになっていたり、最近のハリウッドの女優たちにに見るファッションがそのまま再現されてる感じで。

しかも写真の中でのカップルが公然とキスしてるものも多く。

あぁ〜、日本の高校生とは大違いだわ。。。と。

少なくとも、昭和生まれの私が高校生だった当時に比べると、だけど。正確には。

そして、夜8時からのプロムは真夜中の12時まで開催され。

私が高校生の頃、門限が10時くらいだったし!と、ここでも驚き。

自分が育ったのと違う文化で子育てするって、それなりに大変。

週が開けて月曜日は、例年、プロムに参加した生徒たちは学校をサボっても良いという暗黙の了解みたいなものがあるらしい、、、ってのも本当なのかどうか、とにかく Erikaは学校に行かず家でのんびりしてた。

プロムのドレスとは大違いの格好で。

*学校をさぼって家でぐーたらな月曜日*


次なる卒業式は6月。


4 件のコメント:

Mutsuko さんのコメント...

キャーキャー、プロムって体験したことないだけにワクワクドキドキですね。
昭和生まれの私が想像するドレス着るシーンって自分の結婚式ぐらいで・・・・
あと歌謡ショーの歌手とかなのでドラマでプロムシーン等見るとミスコンばりに素敵女子沢山で本当に驚きますが実際本物を見ると おぉぉぉ~~(感動) なんでしょうね。

さり気なくペアカラーとかかっこよすぎで自分だったら興奮して倒れそうです。(免疫ないから)
エリカちゃんらしいドレスと靴が私のツボでティーンの時出会っていたら「友達になって」と言ってそう。

一夜明けたトトロスウエットのギャップも素敵です。
青春(/・ω・)/万歳!!

yana さんのコメント...

プロムは一大イベントですものね。気合の入れようもすごい物があるみたいですよね。
エリカちゃんの靴、インパクトがあって素敵!!
娘いわく、女の子同士での出席もいいけど、やっぱりパートナーがいるに越したことはないと・・・
娘もおかげさまで、しっかり当時のボーイフレンドと記念写真に収まっていました。
娘の洋服は、確か留学する前に日本で買っていった黒い(見た目はベルベットのような)体にぴったりのミニのワンピースで胸から一本のピンクの長い薔薇が刺繍してあったとおもいます。

エリカちゃんもいよいよご卒業ですね。おめでとうございます。


Mayumi さんのコメント...

Mutsukoさん♪

確かにそうなんですよね〜。
正装のドレスを着ると言ったら結婚式くらいなものですよね〜、機会としては。
あとは、うーん、やっぱり思い付かない。(笑
アメリカの高校生は皆、何だかもう25歳とか30歳とか言われてもハイそうですかってくらいに説得力のある大人っぷりで。(笑
やっぱり文化の違いは大きいです。

うふふ♪
ドレスはセカンドハンドのお店で、選択肢がほとんど無かった、って状況はありますが。
そんな中でも気に入ったのがあってラッキーでした。
私も十代の頃に Mutsukoさんとお友達だったら楽しそうです♪(笑

トトロのパンツ、こっちで売ってて人気みたいなのも恐るべしスタジオ・ジブリって感じです。(笑

青春、、、まさにソレですね〜。(遠い目)笑

Mayumi さんのコメント...

yanaさん♪

プロムは、ちょっとしたミスコンみたいなノリもありますね!?
プラットホームの靴は何だか危なっかしくて、怖い気もするのですが、くれぐれも転ばないよう、転んでも後頭部を打たないよう、注意するようには言ってるのですが。(苦笑

やはりそうですよね〜。
カップルで出掛けるのは楽しいだろうし、絵にもなりそうな気がします。
黒地に薔薇のデザインなら、間違いなさそうですね!
毛足のある黒はより真っ黒に見えるし、私も選びそうです。

ありがとうございます。
何だか急に自分が歳取った感じです。(苦笑