2011年3月15日火曜日

お金が額面以上の価値と意味を持つ時

今夜ようやく友人のHeidiから返事があってほっとした。

彼女の娘 Julieが学校の旅行で日本へ2週間行く際に、必要事項の日本語翻訳の手伝いをしたものの、日程は確認してなかったので、ひょっとして万が一、地震に巻き込まれてないか?急に心配になってメールで訊いてたところ。

ラッキーなことに、地震の2日前にカナダに帰国したとの事。

地震に巻き込まれなくて本当に良かった。

最近は、カナダから短期の旅行や交換留学などで海外(私の周辺ではフランスとか)へ子供を送り出す親も増えてるみたいだし、それだけで親にとっては充分なストレスなのに、万が一、外国の滞在先で自然災害やテロに巻き込まれなんかしたら!

とにかく無事で良かった。


モントリオールの地元新聞の一面は引き続き日本からの地震情報。

*14日(月曜日)の一面*

*15日(火曜日)の一面*

引き続き、思い掛けない人々から心のこもった心配とお見舞いと励ましのメールや電話を貰ってる。

昨日の夜は何だかとっても疲労感のある睡魔に襲われて不思議に思ったんだけど、考えてみたら多分それは、昼間ちょっと電話での会話中に感極まって泣いてしまう場面があったからだと気付いた。

涙を流すって、意外と体力を消耗するものね。

貰った電話の主は義理の祖母とか、義理の母とか。

どちらも日曜日に教会(プロテスタント)へ行った際、地元の人々から次々と「日本にいる私の家族の安否」を訊かれたそうで。

そして、Mrs. B-Jの話によると、前夜に見たTVニュースで日系人の女性キャスターが、番組中に日本の地震&津波被害の報道場面で泣いていた、と言うのを聞いてビックリしてしまった。

何でも、仙台はその女性キャスターの出身地らしいので。

彼女の名前は「Mutsumi Takahashi」。

彼女にほぼそっくりな名前の私は、良く色んな場面で間違われたり、親戚?とか訊かれる。

その度にいつも
「がっかりさせちゃってゴメンなさいね〜、赤の他人なの。」
と冗談っぽく笑いながら肩をすくめるんだけど。

とにかく、今やモントリオールで最も有名な日系カナダ人として、地元放送局の顔である知的でタフな印象の彼女が、キャスターを務めるニュース番組中に涙を見せる程、感情的になるってのはよっぽど異例の事態な気がして。

プロフェッショナルでタフなイメージのMutsumi Takahashiの涙は、多分、言葉以上のインパクトがあったんじゃないかな、と想像する。


あとは、津波の際、しっかりと握っていたはずの手が逃げるさなかに離れてしまい、そのまま波に飲まれ、助かった母親が娘(幼女?)の行方を探して途方に暮れてる姿の話とか。

映画「Hereafter」の中の一場面を連想してしまった。

短いシーンではあるけれど、最新のクリント・イーストウッド監督の映画の中で、2004年に起きたスマトラ沖の津波の脅威は、とても説得力のある、素晴らしく現実味のある映像だったから。

海の無い内陸部で育った私にとって、あの映画のシーンは、津波の恐ろしさを実感を以て視覚化することが出来た機会でもあったし。


いずれにしろ、深刻な被害を受けた日本の人々の姿を目にして、ほんの少しでも何かしら力になりたいけれど、どうしたらいいか?と言うMrs. B-Jに、今週の木曜日、Erikaの小学校で募金を集めるイベントがある事を知らせた。
(全額、日本の震災被害者救済を目的でカナダ赤十字に送られる)

少額ではあるけれど、小切手を送ってくれるそうで。

私もMrs. B-Jと同額で寄付をするつもり。

私たちは一般の市民だから、億単位での寄付なんて無理だけど。

でも、オリンピックと同じで「参加することに意義がある」と思う。

世界中の人々が参加したら、大きなイベントになる。

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