これまで、うちの子供たちに対して、ちょっと過剰なくらいとてもProtectiveな傾向の私だったけれど、Erikaが11歳の誕生日を迎えたこと、彼女が自転車に乗れるようになったこと、そして、何と言っても我が家に犬のTrixieがやって来たこと等の条件が重なって、Erikaを私の目の届かない外の世界(と言っても近所限定だけど)で独りだけの時間を過ごさせる機会が増えた。
彼女が出掛ける度に「今日は何処へ行くの?」と訊くと、答えは決まって「Everywhere!」(そこらじゅう!)で、それは何となく未知の世界を開拓する大冒険のような響きを持って聞こえる。
うちの近く周辺とは言え、いったい彼女が何処へ行って、誰と出逢って、どんな新しい世界を発見しているのか?想像もつかず、私はいつも彼女が無事に帰宅するまで(って大袈裟だけど)どことなくソワソワと気にしながら夕食の支度をしたりするのだった。
11歳という彼女自身の無防備さと、Trixieと一緒ということもあって、Erikaは近所のあちこちに沢山の”顔馴染みさん”を作ってる様子で、その証拠にある日、私たち夫婦にとっても見ず知らずの家のお子さんの誕生日会への招待状を持って帰って来た。
『Viens t'amuser au party pyjama de Jade et Chelsy』
あ、フランコフォンですか。
しかも2人のお子さん達の合同パーティで。
おまけに”パジャマ・パーティ”ってお泊まりだし。。。
考えた上で許可することに決めて、今日の午後、Erikaがお泊まりの荷物を詰めたホッケーバッグ(スポーツバッグ)と、寝袋と、ついでにTrixieも連れて散歩がてら、Davidと私と揃ってChelsyの家へ送って行った。
初めて会うChelsyのお母さんは英仏のバイリンガルで、とても明るく気さくそうな人で安心した。
ポルトガル系の移民で自国の言葉に加え仏語を話しながら、英語も勉強中というChelsyとJadeと、その彼女達の友達に混じってErikaは仏語で会話するので、「練習になるからちょうどいいし助かるの」と言っていた。
残念なのは、そのご一家はこの夏、Montreal市街へ引っ越す予定だという事実。
せっかく近所に仲良しの友達が出来て大喜びだったErikaの落胆が容易に想像出来て、ちょっと残念。
Erikaは最近、学校でも親友だったJessicaをフロリダへの転居で失ったばかりだし。
北米で暮らすことの宿命は、大人も子供も「地元の仲良しさん」を失う機会が多いこと。人々の移動が本当に多いので。
せっかく親しくなった友人を失う喪失感はかなり大きい。
Chelsy&Jadeの家を後にした私たちはそのままTrixieの散歩を続け、あちこちで、Erikaが開拓した”ErikaとTrixieの顔馴染み”に声を掛けられたり、出逢ったり、裏庭に招かれて犬同士を走らせるのを見ながら社交したり。
思い掛けずに楽しい時間を過ごしつつ、私の知らない”Erikaの世界”の一部を垣間見たような気がして頼もしく感じた。
<写真は、散歩途中のErika&Trixie@ノスタルジック風>
Treat Bagを腰に付けてDog TrainerみたいなErika
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