あとはそう、季節的なことも大いにあるかと思うし。
夏が終わって寒くなって来る頃、余計に和風の味が恋しくなったり。
加えて、日本のニュースやブログの記事に関連した写真で、いかにも美味しそうな料理を目にしてしまった時とか。
それでアジア系の食材を売るミネアポリスのスーパーマーケットに行った際、思わず「ほっけ」だの「あじ」だのの干物を買ってしまうんだけど、家族の夕ご飯に珍しく米を炊いて、ホカホカご飯にオーブンで焼いた鯵の開きを食卓に並べても、家族の反応は今一つ。
食べ慣れてないって現実が最大の要因かと思われるけれど、しかも使い慣れない箸と格闘しながら魚の骨とも格闘するのは、既にもう食事を楽しむって時間ではなく、特に子供たちにとってはちょっとした罰ゲームみたいな感じで。
大型のオーブンで焼いたから、家じゅうに魚臭い煙が廻った挙げ句、とどめに「干からびたサカナは好きじゃない」って結論で。
魚の干物だけじゃなく、梅干しや納豆や漬物なんかも、結局のところ喜んで食べるのは自分だけだし。
だからもう開き直って勝手に独りで楽しむしかない和食、、、となると、やっぱり家族が留守にしている時間帯での昼食が狙い目。
とは言え、さて、一人分の魚を焼くのに大型のオーブンでは臭い上に不経済だし。
どうしよう。。。
で、ようやくその存在を思い出したのが、両面焼きの魚ロースター。
この家に越して来て2年目の冬を迎えるんだけど、以来、初めての登場〜。
カナダから引っ越す際に、長距離での国際引越しだし、べらぼうな引越料金がトラックの荷重によって左右される事もあり、出来るだけ負担を軽く、荷重も軽く済ませる狙いで、大量の家具や所有物を諦めて処分、或は寄附して来たんだけど。
持って来る物を厳選した(つもり)ので、かなり諦めた品も多かったから、20年近く前に日本で買ったような古い魚用のロースターも、多分、諦めてしまったんだろうなぁ〜、みたいな曖昧な記憶だったんだけど。
すっかり忘れていたものの、実はしっかり米国まで国境を越えて持ち込まれ、ひっそりと埃を被って出番を待っていたロースター。
そしてようやく日の目を見る時がやって来た。
軽量コンパクトなのでガレージに持って行って、そこで魚を焼く事にして。
ガレージで焼けば魚の匂いが家の中に広がることもないし!
焼きました、鯵の開きの干物をガレージで、嬉々として。
独りの昼食に、久々の「焼き魚定食」に感動。
漬物はキムチだし、味噌汁もインスタント、ご飯は残り物の冷凍だけど!
でも、北米暮らしの中年の日本人にとっては素晴らしいご馳走なのよ。
ガレージの隅っこの床の上で魚焼いたら火災警報機がピーピー鳴ったけど。
ガレージのドアを開けたら直ぐに鳴り止んだから良かった。ホッ。
「焼き魚定食」のランチに感動したので、次はちょっと遊んでみた。
長い間で使ってない和食器を取り出して来て使ってみたりとか。
納豆や味付け海苔も追加して。
あ〜、なんてご馳走なの〜、って感じで。
折しもアメリカは明日、Thanksgiving/サンクスギビングなので、ご馳走は七面鳥の丸焼きってのが定番なんだけど。
いや、それはそれで確かに美味しいご馳走ではあるんだけど。
自分にとってはまた、別の種類でのご馳走ってのがあるのよね。
こういうのを世間では「魂のご馳走」って言うのかも。
6 件のコメント:
和食の食器ちゃんとおもちなんですね。
確かに、お魚を焼く匂いはひんしゅくもですよね。
1年に1度くらいバーベキューでサンマを焼いていただきましたけど・・・
娘も納豆はもちろん、煮物、焼き魚など苦手で(息子に、家の外人と呼ばれています)
日本で旅行するときは温泉宿にとまって美味しいお料理でも食べたいと思うのですが、
旅館のお食事は半分以上食べられないと言って先日も広島市内に戻ってホテルに泊まりました。
私なんか、年と共に日本食の方が良くなってきてますが。
ガレージの中とは名案ですね。せっかく材料も手に入るのですから
時々楽しんでね!
おぉ~美味しそうだ~☆
お刺身ぐらいは、外国の方でも食べらる方も出てきたけど干物となるとなかなか。
それに手に入れるのも大変ですよね。
ポルトガルだと丸々の焼き魚で食べれるようでとっても羨まし~。
家で焼けば良いのかもしれないけど、骨付き魚食べるの嫌と言う旦那、身をほぐして食べて頂くのも面倒だし一人で一匹食べるには、多いしと・・・魚をさばけるようになれたらと思いつつ、なかなかね~。
そういえばプラハで焼き魚の香りがする!と外を見たら、アフリカ系の方かな?バーベキューで魚焼いてました!
来年の夏は、外で魚焼こう!と思ったけど近所の人、何の匂いだ!と思われるかね?!
yanaさん♪
そうなんですよ。和食器のコレクションが和風の階段箪笥の中に仕舞われてたりするんですが、なかなか登場する機会が無くて。(笑
やっぱり直火で焼くと何でも美味しく調理できますものね。
魚を焼いた煙の匂いは、、、なかなか独特なものがありますから、馴染みのない人にとっては臭いかも?ですよね。
やはり成長時期での食生活の影響は大きいかも知れませんね。
習慣とか慣れって怖いですよね。(苦笑
日本で純和風の旅館に泊まったら、やはり最大の楽しみはお風呂と食事かと想像します。(笑
でもホテルならば無難ですよね。
和洋折衷での食事の選択の幅がありそうですから。
余談で、都内のホテルに宿泊の際、いかにも洋風な食事の他、和食が思いの外に充実していたのには嬉しい驚きでした。
さすがに日本国内って感じがしました。(当然ですが!)笑
ケベック州で暮らした家にはガレージが無かったので、その際には思い付かなかったんですよね。
なので使った記憶も無いような。。。だから10年以上、使ってなかったかも?
冷凍とは言え、馴染みの種類の魚が手に入るのは有り難いものです。
サーモンとティラピアだけでは飽きますし。(笑
paraさん♪
うふふ。いいでしょ?焼き魚。(笑
そうですね、確かに寿司のブームで、刺身の方が、干物を焼いたものよりも浸透してるし人気かも知れませんね。
手に入るのは冷凍ものがやっと、って感じですね。
それでも有り難いです。
あ、サバだと新鮮なものも北米で入手できるかも。
あぁ、ポルトガルだとかスペインだとか、割りと魚介を食べる印象がありますよね!
行ったことがないので解りませんが、イカとかタコとかも食べそうな?
へぇ〜、アフリカ系の食文化でも焼き魚とかがあるのは面白いですね。
多分、魚の種類なんかがかなり違ったりするかもですが。
BBQだったら割りと何でも気軽に焼いて美味しいですものね。
問題は匂いと煙ですが、まぁ屋外で住宅が密集してなければ大丈夫かも???
1週間前に40日ぶりに日本から帰ってきました。日本では刺身よりさんまの塩焼きを食べた時涙が出そうなくらい美味しいかったです。外食の時は焼き魚・焼き魚って目がさんまの形になっていたかも。
渡辺秀昭さん♪
40日間での日本滞在とは羨ましいですね!
涙が出そうなくらいに美味しく感じる食べ物があるという現実も、とても幸せなことだと思います。
あはっ。目がさんまの形ってのも面白い。
でも、実際、新鮮な秋刀魚はちょうどいいくらいに焦げ目が付いたくらいに焼かれて、大根おろしでも添えられたら、本当に美味しいでしょうねぇ〜。
私は日本への帰省と言うと子供たちの学校の都合上、夏期に限定されることもあり、秋の味覚、冬の味覚、を楽しむ機会が無いのが残念です。
その代わり、懐かしのモスバーガーとか、季節にまるで関係のないもの、地域性のあるもの、を満喫する感じです。
既にご存知かとは思いますが、、、
ミネアポリスの United Noodlesでは冷凍のほっけや鯵の開きが手に入り、Como通りの Obento-Yaでは、鯖や鮭の(和風に)焼いたものがお弁当に入ってるのを頂くことが出来るのでおススメですよん♪
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