何の事はない、考えてみたら所属しているパッチワークキルト・ギルドの、月に一度の月例ミーティングの日だった。
ま、ほんの2〜3時間だし、終わったら道草せず(え?)とっとと家に帰れば十分に勉強する時間もあるはず、ってので出掛けた。
場所はいつものように Beaconsfield の Centennial Hall にて。
参加メンバーが多いので駐車場は直ぐに一杯になってしまい、第二駐車場に車をとめる事になるのはいつもの事だけど、セントローレンス川を臨む解放感いっぱいの敷地内を歩くのは苦にならないどころか、寧ろ心地良く楽しい。
ミーティングでは、Show and Tell がある度、地元の会員たちによる個性溢れる様々な作品の発表を見られるのが楽しみ。
そんな会員たちの中には、ローカル・セレブ(?)的に有名なセミプロ(?)のキルターさん達もいたりして、オリジナル作品を次々と沢山発表し、あちこちの展覧会で各賞を受賞したり、作品集を出版してたりとかなり積極的に活躍されているのには尊敬してしまう。
植物をモチーフにした繊細なデザインのアップリケが代表作の Debby Kemballさんもそんなうちの一人で、常に精力的に新しい作品に挑戦している情熱には尊敬の念と共に圧倒される。
*新作、地中海風デザインの自作を紹介するデビーさん*
そしてそして、今回はゲスト・スピーカーによるプレゼンテーションもあり、現在ニューヨークを中心に活躍されている(以前ミネソタ州はミネアポリスにも1年住んだそう!でちょっとした親近感を覚えたり)「業界では知る人ぞ知る」的に有名らしい『Pat Pauly』さんによる「Tradithin meets Contemporary」と言うテーマでのスライドショーとお喋りは、本当にコーフンするくらい衝撃的に素晴らしく楽しかったので、出掛けて行って良かったー!を心から実感。
*今回のテーマでのパットさんの代表作*
*スライドショーの後で作品を披露するパットさん:右*
知性とウィットに富んだ人間味溢れる笑顔が何とも魅力的に可愛らしくて、同時に芸術家としての情熱のオーラがいっぱいにキラキラと輝いて眩しいくらいの存在感の彼女に、魅了されつつも、一体どうやったらそんな風になれるのか?もの凄く興味が湧いてしまった。
何だろう?才能は勿論だけど、とても前向きな積極さ、とか?
人間としての賢さ、とか?
私にとって、目指してはいるけれどいつまで経っても遠い道のりにある目標みたいな感じで。
だって私ってばいつも短絡的で怠け者だから。ふへぇー。
手仕事としてのキルト以外の部分でも色々と考えさせられた出逢い。
いずれにしろ、単純に「Quilt」ってだけの世界を手法でもデザインでも超越した、「Fiber Art」であり、まさに芸術作品と言う品格。
*original design by Pat Pauly*
型にはまらない大胆な色使い、素材使い、技法使いの集大成。
*designed and created by Pat Pauly*
実際、コットンに限定せず異素材を用いたり組み合わせたり。
*Pat Pauly's original*
布を染めたり、創作過程で筆によってペイントしたり。
*Pat Pauly's art work*
まるでパステル画を思わせる鮮やかな発色だったり。
*Pat Pauly's quilts*
「うわー、こんな柄、自分じゃ絶対買わないわぁ〜」
みたいにさえ思える、
個性的でアクの強い妙チクリンなプリントのコットンもあら不思議!
要所要所での巧みな使い分けで突然活きて来るンだもん。
それこそがパッチワークであり、継ぎ接ぎの醍醐味なんだろうな。
*belong to Pat Pauly*
本当にもう、彼女独自の宇宙を創作、確立してる気がした。
*Pat Pauly's creations*
もっと自由自在に、思いのままをカタチにしていいんだ。
そんな風に力強く説得された感じで。
今、すんごーくキルトがしたい欲求に駆られてる。
4 件のコメント:
ワ~すご~い!!
まさにアートですね。
色の魔術師というか。
良い一日になりましたね。
私は今週、トールの先生とユトリロ展を見てきました。やはりパリの人らしく、淡々と・・・そして洗練された色使いに感動してきました。
トールの先生は(私より5歳くらい若く)美大を出てデザイン事務所にもいたことがあり、デザインを生徒の希望に合わせていかようにもアレンジしてくださるので楽しいです。それに、着物の着付け、ネール、まつげのエクステなどなど何でもできる方で、そしてお家も近所なのでいろいろ刺激をいただいています。
わぁ~!凄い!!この大胆かつ創造性に富んだ作品の数々は、パットさんの内に秘めた情熱やエネルギーを感じさせてくれますね。「行って大成果」でしたね。
こういうのを見てると、やはり作り手の気質や
内面が作品に凄く反映されるんですね(←当たり前のことでしょうが、再認識っていうか)。
まゆみさんは、「まゆみワールド」たっぷりの作品を極めて下さいね。私は、和洋折衷のいいところがふんだんに取り入れられてるまゆみさんの作品大好きです。応援してますから。
yanaさん♪
でしょ、でしょー!?(笑
本当に、鮮やかな色合いの多様使いに感心しました。
目に楽しいんですよね、色のシャワーって。
美術鑑賞って、良いですよね。
それがたとえどんな分野、メディアだとしても。
ユトリロ展、以前、地元で観た際、欲しいと思った作品があったのに、それがどんな作風だったか思い出せず。
思わず検索してしまいました。
懐かしかったです。
刺激を与えてくれる存在が近くにいるのは楽しそうですね!
クリエイティブな人って、魅力的です♪
まゆみさん♪
キルト作家にも色んな手法の人たちがいると思うんですが、ここまで芸術性の高いキルトに出逢ったのは本当に珍しいです、私にとっては。
なので、かなり衝撃的と言うか。
ちょっとした、目から鱗状態でしたね。
やっぱり外に出て行くと、何かしら面白い発見があるものですね。(笑
応援して頂きありがとうございます♪
って、本人がかなり怠け者で恐縮ですが。(汗
いやー、芸術性とか才能とか、生まれつき恵まれた人と凡人との差は暦然だなぁーっと、思い知らされた感じではありますが。
まぁ、自分なりのカラーを出すって事に意義があるのかな、なんて。
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