*朝焼けが綺麗だった金曜日の空*
土曜日の夜。
うちの Erikaはまだ13歳だけれど、同じ通りに住んで同じ学校へ通っている仲の良い女友達 Meganの16歳の誕生日会に誘われた。
北米での16歳の誕生日は昔から"Sweet Sixteen"と言って、ひとつの'milestone'みたいな感じで特別盛大に祝われるらしい。
ので、Meganの誕生会も例外でなく、近所のコミュニティセンターの一室を借り切って「セミフォーマル」なパーティなんだそうで。
午後7時からのパーティに合わせて Erikaもお洒落して、仕上げに着る「羽織りもの」(黒いウールの薄手ジャケット)と小さなショルダーバッグ(アニエス・bのシンプルなナイロンでシルバー色のジッパー)は私のモノを借りて調達。
ちょっとした"Mini-Me"みたいな感じで、まるで往年の自分自身を見るような錯覚が面白く、ファッション・チェックと言うか、お洒落指導と言うかの「出しゃばり過ぎない」(←実はこれが一番難しいンだけど!)助言をするのが私の役割りであり立場、みたいな。
'Fashionably late'な感じで会場に到着すると一応、私も車を下りて施設内まで Erikaを送り届け、本当に久し振りに Meganの母:Carolineに会ってちょっとだけ(いい意味で)ビックリした。
と言うのも、久し振りに見る彼女が何だかとっても穏やかに幸せそうに、以前よりも洗練した印象だったから。
その昔、MeganもErikaも小学生だった頃、私たち、、、Carolineと私と、そしてもう一人の近所のママ友達:Laurieの3人は毎朝、スクールバスが来るバス停で子供たちと一緒にバスを待つ父兄仲間であり、ちょっとした井戸端会議的に情報交換をするママ同士だった。
朝早くに子供たちを送り出す母親同士の私たちだったから、それこそ寝起きに近いままの格好で化粧っ気も無く、下手したらパジャマの上から冬のコートを羽織ってます、みたいな、でも私たち同等だからいーわよね!?みたいな女同士ならではの安心感で。
正直、その頃の Carolineは求職中でもなかなかいい仕事に恵まれず、世間に対して不満を抱きつつ仕方なく専業主婦に甘んじてるって態度が見え隠れするような、そしてそんな精神状態を反映して 'overweight' 気味で余り綺麗とは言えない典型的な中年の北米のオバさんを絵に描いたような女性だった。
あれから4〜5年が経過している事実に気付いた今夜。
体型もスラリとして髪も手が行き届いた感じにロングで、穏やかな笑顔の Carolineはきっと満足のいく職に就いて、充実して、経済的にも余裕が出来た(ってのは余計なお世話だろうし下世話ではあるけれど)暮らしに満足してるんじゃないかな、と容易に想像出来る。
良かったね〜、と素直に嬉しく思いつつ、ついでに思い出してみるのが Laurieの近況だったりして。
その後、近所には住んでいながら、Laurieともすっかり会わないままに4〜5年の歳月が過ぎてる訳なんだけど、その間に彼女は夫婦別居を経て離婚したらしく、最近は新しい恋人も出来て、売りに出していた家も売れたらしい。
なので Carolineと同様、世間の刺激を受けたり、新しいロマンスで女性ホルモンが刺激されたり、新たな人生のスタートへの期待感できっと充実して綺麗になっているんだろうなぁ〜、なんて勝手に想像。
そして最後に自分を振り返ってみる。
うわ”ー、うわぁー、うわわわーーー!って感じに驚くほど何も変わってないんだな、これが。
新しい仕事にも就いてないし、新しい恋もしてないし、人生の新しい挑戦が何もナイ。
単に4〜5年だけ更に歳をくっただけのオバさん。愕然。
今夜は10時に再び Erikaを迎えに行く予定。
そして、零時頃に到着予定の飛行機に合わせ、空港までシアトル帰りの Davidを迎えに行く。
まさに家族御用達の専属運転手ですな、私は相変わらず。とほほ。