2010年10月24日日曜日

Ryuichi”教授”Sakamotoへのリクエスト

*Théatre Outremontの正面入り口*

坂本龍一氏のピアノ・コンサートの演奏内容に不満は無いものの、一つだけ気になることがあるとすれば、それは観客とのコミュニケーションかも。

演奏の合間に拍手があると、彼は軽く頭を下げ会釈し、そして、アンコールの合間にステージを後にする際には、両手を胸の前で合わせてお辞儀をしていた。

音楽以外での彼の意思表示は全てフィジカルなものだけで、彼自身が音声を発し言葉で表現するのは皆無だった。

それが、私にとってはとても残念に感じた。

だって、演奏家と観客とは言え、ファンであればそれなりのコミュニケーションを望むのは自然の欲求じゃないかな?

果たして、彼がどんな挨拶をするのか?どんな言葉を発するのか?楽しみにしていたンだもの。

前回行ったJohn Mayerのコンサートや、多分、他のどんなアーティストでもそうだと思うけど、ファンに対するリップサービスは、それなりのお金を払ってチケットを買い、それなりの労力を伴って会場へ向かい、それなりの時間を費やして限られたひと時を共有しようとするファンに対する労いのようなものだと思うし、ほんのちょっとしたひと言が大きなインパクトを与えるくらいファンにとっては意義のある、真摯なプレゼントだと思う。

「今晩は。今夜はお越し頂いてありがとう」とか、
「楽しんで下さい」とか、
「僕も楽しめました」とか。
英語でもフランス語でも、或は、その両方でも。

おまけに
「モントリオール最高!」なんて言ってくれたらトドメで、ファンの心を鷲掴み間違いナシ!だと思うンだけどなぁ〜。

特に北米では、『言わなくても解ってくれる』文化は無いし。

やっぱり気持ちって、言葉にして伝えないと勿体ない。

それがほんの『Thank you』でも、『Merci』でもいいから、せめてひと言、リアルな声を観客に向けて発して欲しかったな。



7 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

必然さえ感じさせるコンサートだっただけに、
何か一言でも、「自分の想い」を伝えて欲しかったという気持ち、凄くわかる気がします。

やはり、「言葉」って重みがありますよね。

まゆみ さんのコメント...

上の匿名さんは、私です。

最近、どうもパソコンとの相性が悪いようでして・・。失礼しました。

マーチン さんのコメント...

Instrumentalを追求?
言葉には重みがあるからこそ言葉に邪魔をされたくなかったのかな?

『教授』だからわかんないや(笑)

LM さんのコメント...

単に気持ちがなかっただけとか…。

矢野顕子の扱いを見てもね。

いずれにしても、本人に訊かないと分かりませんけど。

Mayumi さんのコメント...

まゆみさん

「匿名さん」って響きが新鮮ですよね。(笑
一瞬、どきっ!としたりして。

まぁ、パフォーマンスをする音楽家にとっては、場所が変るだけで、ツアーの間中ほとんど同じプログラムの音楽を演奏するのは大変だろうな、、、とは思うんですけどね。
(飽きるんじゃないかな?と言うか)

でも、観衆にとってはその数時間が人生にとって特別なイベントだったりする訳だから、双方の思い入れのギャップは大きいですよねぇ。

どんな人間関係に於いても、『ほんのひと言』にもの凄くインパクトがあったりすると思うんですけどね〜。

Mayumi さんのコメント...

マーチンさん

あはは。
確かに、『教授』だから、ねー!
昔、YMOとして3人でインタヴュー受ける場面でも、彼だけ言葉を発しない設定だったりもしたし。(笑
そういう意味では、敢えて意図的なのか?って説もあるけれど。
でもなー、日本では『教授』でも、海外に出たら『世界の坂本龍一』な訳だから。(笑
マーケティング的なパフォーマンスの一環(広報?)としての、観客とのコミュニケーションは結構、重要な気もするんだけどねぇ。

Mayumi さんのコメント...

LMさん

まぁ、喝采に対しるリアクションの動作(胸に手を当ててお辞儀したり)はあったンですけどね。

当時は確か、シングルマザーで苦労してた矢野さんに「音楽をさせてあげたい」とか言って一緒になった記憶が。。。

美人どころの水着モデルとかスッチー(死語?)とかでなく、敢えて矢野さんを選んだ事実に対して評価は高かったンですけどね。

でも、その後は、時期的な前後関係は知りませんが、離婚したり、私生児が複数あちこちにいたり?な噂ですも
んねー、確かに。

本心を探るのにツイッターで追ったみたりして。(笑