2015年8月8日土曜日

実写版『宇宙戦艦ヤマト』

*IMDbよりの画像*


何を思ったか Davidが図書館から2010年に日本で公開されたらしい実写版の映画『宇宙戦艦ヤマト』の DVDを借りて来たので、冷やかし半分に観た。

何より、この映画がアメリカで地元の図書館にあるって事に驚き。

そして IMDbで検索したら作品情報も画像もそれなりにあってビックリ。

残念ながら、日本の俳優さんたちの顔写真が情報として殆ど無いのは、彼等がハリウッドで活躍してないからなんだろうけど。


話は逸れるけれど、火曜日のテキスタイル・センターで一緒のサークル仲間のディーニーさんが私に DVDを持って来て

「これ、日本の映画なんだけど、とっても良かったら是非、観て欲しいの」

と勧めてくれたのが、福山雅治主演の映画『そして父になる』だった。

カンヌで好評を博したらしい評判の作品だったから、これも既に Davidが借りて来てくれて、かなり前に一緒に観たんだけど。

なのでディーニーさんの好意にお礼を言いつつ、既に観てしまった事を正直に伝えると、同じくサークル仲間のウェンディさんが喜んで借りて行った。

英語での題名は『Like father, Like son』(「この父にして、この子あり」みたいなニュアンス)の翻訳は、上手いな、と感心させられた。

今、IMDbのサイトで検索したら、俳優陣として福山雅治、リリー・フランキー、そして夏八木勲の顔写真が載っているのを確認。

夏八木勲って、かなり好きな俳優さんだったのよ、私にとって。


日本の映画が北米に普及する場合、大抵は英語字幕であって吹替えでない場合が多いから、私にとってはラクに楽しめるから嬉しい。

ハリウッドの映画が日本語字幕付きで普及する場合に感じる台詞の翻訳の違和感は、まぁ、逆の場合でも同様にあったりするのは当然なんだけど。

そういう意味でも、翻訳作業って、つくづくに大変な仕事だろうと思う。


宇宙戦艦ヤマトの話に戻り。

英語でのタイトルはポスターにあるように『Space Battleship Yamato』なので直球の訳だから解り易い。

それでも画面の最初には日本語表記での題字(ヤマト)が大きく登場して、

「あれって殆ど "トマト"に見えるよね」

と Davidが独り言のようにボソッと言うので「ソコかいっ!」と無視。

映画を観始めたら

「でもさ、"Kancho"(艦長)と "Kancho"(浣腸)って同じ発音なの?」

と、まるでガイジンみたいに(!)親父ギャグ的な質問する Davidに苦笑。

そんな彼は、映画の後半でしっかり寝てたしっ!


福山雅治の映画では、しっかり楽しんで最後はちょっと涙目になってたケド。


って事で、評価はそんなトコです。

すみませんね、木村拓哉さん。


日本人は文化的に感情を表に現さない国民性みたいなものがあるかと思うので、そういった感情を抑えた演出の映画やストーリーが日本を代表する作品には合うんだろうと思う。

本木雅弘が演じた『おくりびと』みたいに。

だからそれ以外では、演技が大袈裟過ぎて不自然に見えてしまう。

なんかまるでアニメの世界での会話みたいな延長で。

女優さんたちの演技も、妙に「幼稚な女の子っぽさ」又は「可愛さ」ばかりが強調されてアピールされる感じに違和感がある。

すっごく「頑張って演技してます!」って感じの演技に、観ていて疲れてしまう。

だから寝ちゃったのかな、David。

でも、最後の方で復活して(つまり目を覚まして)見終わった後、

「まぁまぁだったね」(←どこが?)

とか言ってたケド。


映画と言うよりは、お茶の間で楽しむTV番組ってノリだったかな。


私としては、未だお目に掛かってない映画の数々『トイレット』(カナダのトロントが舞台らしい)だとか『カモメ食堂』だとかを是非、観てみたいんだけど、それらの DVDがミネソタの図書館の蔵書(本じゃないケド)となる日があるのかどうか。







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