2015年8月13日木曜日

空耳アワード

さすがに北米暮らしも20年近くなり、日常の会話には殆ど困らないものの、それでもやっぱり子供の頃に英語圏で暮らした経験が無いだけに、発音の鍵となる舌を操作する筋肉が発達してない典型的な日本人で、単語のスペルも発音も頭の中で解ってはいても、それを実際に会話の中で適切な「音」に表現するのが困難だったりするって現実の壁はあり。

多分、その壁は永遠に乗り越える事は出来ないンだろうと諦めてるけど。

さて、外国語を身に付ける別の鍵は、まさに耳となるかと思うんだけど。

正直、日常の会話の中で普通に聞いただけでスペルを判断するのが難しい場合も多くあるけれど、でも実際、それが「L」か「R」か、「V」か「B」か、瞬時に判断出来なくても困る事は滅多に無いから大丈夫。

必要ならば訊けばいいし。


とは言え、自分でも馬鹿馬鹿しいとは思いつつ、それ(←会話を遮って質問する事)が長年に渡って、なかなか出来なかった過去はあるけれど。

人との会話の中で、意味の解らない単語や言い回しがあっても、「あ、それってどういう意味ですか?」とか「解りません」とか言うのがとっても苦手だったのは、やっぱり遠慮の塊で出来た日本人ならではの気質なのかどうか。

解らなくても何となく大丈夫な雰囲気で曖昧な笑顔で繕ってたのは若さ故なのか。

最近は何でも躊躇うことなく訊けるようになった自分は、実際、北米暮らしが身に付いたからなのか、それとも単に歳を取って図々しくなったからなのか、自分でも判らないけれど、知るのも怖い。


取り敢えず、そんな訳で、何処へ行っても誰と話しても、大抵の場合は問題ないのではあるけれど。

いやはや、それでもやっぱり難しいなぁ〜と実感するのが音楽の歌詞。

だって、歌詞に合わせて音楽が重なってるし、発音がリエゾンしたり、あとは単に速いテンポだったり、流行言葉だったりするから。


そんな中、私が CDを掛けてる時に、たまたまやって来た Erikaが何気にその曲を口ずさんで唄ったりするのを見る度、ちょっと聴いただけで歌詞を把握して唄える英語人ならではの能力を本当に羨ましく思って、ちょっぴり嫉妬する。

でもって、愕然とするのが、彼女が唄うのを身近に聞いて、初めて、その歌詞が「私が思ってたの」と全然違うって事実が判明する時。


この間もたまたま "Scary Kids Scaring Kids"のアルバムを割りと大きめの音量で掛けながら手作業をしていたところに Erikaが鼻唄まじりにやって来て。

彼女が音楽に乗って唄い出したのを聞いて

「え”? 何ソレ? 私が知ってるのと全然違うじゃん!」と。

それは、彼等のアルバムの中で唯一、私が余り好きじゃない早口で激しい曲なこともあり、まぁ歌詞にも余り気を配ってはいなかった事もあるんだけど。

*Scary Kids Scaring Kidsの "Snake Devil"と言う曲*


とは言え、

歌の出だしの

"All Systems Go..."

の部分からして、私的には

"All Sisters Go..."
(姉妹が皆、揃って出向いた)

だと思ってた。だはっ。


で、次に

"She Lost a Breath..."

の部分で

"She Lost her Grandpa..."
(彼女はお祖父さんを亡くした)

と聞こえたものだから、もう勝手に「お爺さんが亡くなった話」なのかと。


だから

"Spit You Out like nothing..."

の部分も何故か

"Obituary..."
(死亡広告記事@新聞)

に聞こえ、


"One Heart at a Time..."


"One Hundred Times..."
(100回 ←何が100回なのか?は不明だったケド←深く考えない)

って聞こえて、


トドメは

"You've Already done the Damage..."

ってのが、

"You've Already Died Damn it..."
(もうすっかり死んじゃったよ〜、悔しいけど)


ってな感じに、私の中では完結してる歌詞だったんだけど。わはっ。


実際は、レトロな曲で言うと "Hall and Oates"の "Maneater"を彷彿とする内容の歌詞で、お爺さんが亡くなったお葬式の唄って事では全然ナイのは明白。


ま、そんなもんです。

私の飽くまでも個人的で密かな「空耳アワード」は、その後も延々とつづく。。。




2 件のコメント:

Mutsuko さんのコメント...

大丈夫です、わたし母語の日本語で空耳アワーばかりですよ。

よくあるあるの赤い靴も異人さんがひぃ爺さんだとずーっと思っていたし
旦那からよく言葉のお直し入るから私何年日本人やってるんだガーンの毎日です。

病院でも本当に珍解答多くて先生達に迷惑かけてます。

うっうぅぅ 泣。

海外で外国語の中暮らしているだけですんごい事だと思います。

因み私が聞く英語圏の歌も歌詞カード見てびっくりするほど勝手に頭で書き換えて違う歌になってます。
著作権の侵害になるかもーっ。

もはや特技と開き直って生きてます。

Mayumi さんのコメント...

Mutsukoさん♪

あら、Mutsukoさんも!なのですねぇ〜。
共感いただきありがとうございます♪(笑

赤い靴、、、あれって幼い子供には歌詞のレベルが高いですよねぇ。
子供時代に聞く歌には、その手の間違って覚えてる歌詞、多そうですよね〜。

日本語は特に、同じ音でも意味の違う単語や熟語が多いですもんね。
漢字変換でも苦労しますが。(笑
耳で聞くだけなら尚更に混乱し易い。。。
でもって、
最近、歳のせいか難聴気味だったりもするし、私の場合。(汗

ま、取り敢えず、他の人に被害が及ばない範囲であればご愛嬌、と言ったところですかね。わはっ。