時差ボケを装って未だまったりと呑気に過ごしてるうちに、今度はちょっとした「ホームシック鬱」みたいなのに襲われて気分がダウンしてる感じ。
私にとっての「ホーム」は勿論、ココであり、私と私のパートナーと子供たちと日常の生活がある場所である、、、って定義には揺るぎないんだけど。
それでもやっぱり日本での滞在を振り返って見ると、それは余りにも夢のように短か過ぎて、特に私の脳裏に焼き付いた、あの日本のマーパーマーケットでの新鮮で豊富で、私にとって馴染みのある溢れんばかりの商品たちが整然と並べられた店内を思うと、まるで殺伐とした風にしか思い出せない北米での地元のスーパーマーケットへ出掛けて行く意欲も湧かなくて。
だってココにはヤクルトもカルピスもチーズイン・ウィンナーも売ってないし、鯵や秋刀魚や鯖やししゃもやたらこみたいに焼くだけで美味しく食べられる新鮮な魚も並んでないし。
買って来てそのまま食べられる天麩羅だとかコロッケだとか煮物だとかのお惣菜コーナーもなければ(いや、お惣菜コーナーはあるが置いてあるモノがまるで違う、、、クスクスのサラダとかピザとかロースト・チキンとか)、美味しいお惣菜パンが豊富に並んだベーカリーも備えてないし(これまたベーカリーはあるが焼いてるパンの種類がまるで違う、、、オリーヴ・パンとかクランベリー・パンとか。サンドウィッチ類は惣菜コーナーで売ってるケド)。
そんな無いモノづくしの生活にもすっかり慣れて、充分に楽しんでた筈なのに。ちょっと逆行しちゃった感じ。
ココにはチョコレート・ミルクやアトランティック・サーモンやロースト・ターキーや、本場のベーグルや豊富な種類のシリアルや、日本には無い美味しいものだっていっぱい溢れてる筈なんだけどね。
今はちょっとイジイジと無い物ねだり週間、みたいな。
*トロントを発ったばかりの上空*
それはそうと、留守にしてた3週間分の地元紙をとっておいて貰ったので、まとめて一気に目を通した。
不在の間に起こったような出来事は、一応、把握しておきたいし。
幾つかの印象に残った記事:
- Girl from Ipanema' is 67 as bossa nova turns 50
ボサノバの中でも大好きな曲の一つ「イパネマの娘」には歌詞のモデルとなった実在の女性がいて、彼女は今年67歳なのだそう。
彼女:Heloisa Pinheiroさんは金髪の長い巻き髪をした、華やかで美しい女性で思わず写真に見とれてしまった。
今度から「イパネマの娘」を耳にする時にはいつも彼女のイメージを思い浮かべそう。
- Yahoo hiring shows progress for women
"Yahoo"の新しいCEOとして迎えられる事が決まったのは、最近まで"Google"の役職に就いていた"Marissa Mayer"さんと言う37歳の女性で、しかも10月に出産予定の妊婦であると言う衝撃。「ガラスの天井」を破る快挙。
年齢にしろ、性別にしろ、妊娠にしろ、いったい何がどうなったらそんな凄いことになるのか?素晴らし過ぎて、単純な私には想像もつかない。
結婚して都内で就職活動した当時『とらばーゆ』で女性の採用募集してる条件要項には大抵「22歳くらい迄」ってのがあってゲンナリしたんだけど。
女性を年齢で制限する文化、日本でも少しは変わったかな?
- 12 dead, 59 wounded by gunman who told police, 'I'm the joker'
(Denver victim had close call in Toronto)
映画『Batman』の最新作"The Dark Knight Rises"は、話題の超大作でもあることから日付が20日(金曜日)になったばかりの零時過ぎからの劇場公開になって、熱狂的なファンは仮装して観に出掛けたり、ちょっとしたパーティ気分的な盛り上がりを楽しめる事もあり、うちも Davidと Kaitoが二人して深夜からの映画を観に行こうか?なんて話してた。(結局は延期にしたけど)
事件の内容は衝撃的過ぎて、この頁では書き尽くせないんだけど。
個人的な印象は、「またコロラド州なの!?」ってのと、あとは深夜から公開の、重くて暗くて暴力的な内容の映画に「なんで子供連れなの!?」って疑問。
被害を免れた目撃者の中には4歳の幼児と、生後4ヶ月の乳児を同伴してた25歳の女性ってのもいて驚かされた。
犠牲者の中には6歳の子もいたのが痛ましい限り。
犠牲になったスポーツ・ジャーナリスト志望だった若い女性は、最近起きたトロントのショッピングモール"Eaton Centre"でのストリート・ギャング間の抗争襲撃事件では、たまたまそこに居合わせたものの危うく難を逃れたらしかったのに、短期間のうちに2つの襲撃に巻き込まれて、その二つ目で命を落とすことになるなんて。
トロントの時には
<"odd feeling" made her walk out of the shopping mall just minutes before shots rang out>
と、妙な予感に救われた彼女だったのに、Denverの時にはまるで彼女の"guardian angel"がふとよそ見をしてしまったみたいに。
最初の襲撃事件を運良く逃れた彼女が書いた言葉
<"I was shown how fragile life was… I was reminded that we don't know when or where our time on Earth will end. When or where we will breath our last breath.">
ってのが今となっては、ある意味、説得力があり過ぎてとても皮肉。
彼女の死について彼女の弟がツイッターで"tweet"した内容が記事の最後に載ってて、何だかその軽さに情けない気分になった。
もう何でもかんでも"tweet"する必要は無いと思うんだけど。特にそれが人の、自分に近い人の死ならば余計に。
- Obituary of S.M. 1968-2012
そして最後は、Davidの同級生の訃報。
Hudson高校でのクラスメイトで、現在は米国シアトルに在住だった彼は、参加中の「鉄人レース」で自転車の後、水泳中に何らかの発作を起こし亡くなったらしい。
享年44歳。
人生が脆く、予期せぬものであることを思い知らされる。
2 件のコメント:
溜まった新聞にいっきに目を通すあたりが、
Mayumiさんらしいですね~♪そういう時間って、少しずつモントリオールの日常を取り戻す時間の一部なのかもしれませんね。
それにしても、日本食の豊富さが思い出されるって気持ち、わかるような気がします。海外旅行に行って帰ってきた時、「あ~やっぱり、日本って便利で、凄いよね~!」って思った記憶がありますもの。
まゆみさん♪
ほんと文字通り"catch up"しなくちゃ!って、留守の間の時間を取り戻すような感じでしょうか。(笑
本当にねぇ〜、もう、日本の食文化の豊かさは素晴らし過ぎですよねー。あれほど充実してる国って、他にもあるのかどうか?
今日も地元のスーパーに出掛けたんですが、充実してる部分が違い過ぎて、、、うーん、多分、肉やチーズやチップスは日本よりも充実してるかとは思うんですけどね。あはっ。(汗
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