2012年7月8日日曜日

矛盾と日本人の血

3年振りの帰省で日本に滞在していると、それなりに目の当たりにする「逆カルチャー・ショック」が結構あったりして、自分は既にもう「純粋な日本人」ではないことを今更ながら、改めて認識させられる。

正直、自分自身カナダで暮らしている日常の生活では、余り自分を日本人だと認識する場面が特にこれと言って無いし。

それなりに葛藤し、紆余曲折もあって、それでも気付いて見ればカナダでの生活もかれこれ15年目になり、地元民に紛れて何とか現地人よろしく暮らしているし。

現地では日本人の友達もほとんど居ないし、敢えて日本語を喋る機会も少ないから日本語での思考をする場面も少なく、だから自然と日本の文化にも疎くなり、和食が無くても生きて行けるようになってしまった。

だからこうしてたまに日本に来ると混乱するんだろうと思う。

夢と現実との区別がつかなくなったような感じで。

日本での過去が夢だったのか?カナダでの生活が夢だったのか?今、現在の日本での滞在が夢なのか?

現実を実感するのはきっと、カナダへ帰って再び日常の生活に戻った時なんだろう、、、そんな気がしてる。


昨日、近所に住む親戚のおじさんを見掛けたので、気軽な気持ちでお土産として、カナダで買って来た「ちょっとした」メープル風味のクッキーやら紅茶やらを持って行ってあげようとしたんだけど。

サンダルをつっかけて玄関を出ようとして姉に止められた。

「お土産、そのまま持って行くの?」

「うん、そうだけど」

姉が半ば呆れたように、

「ちゃんと袋に入れて持って行きなさいよ」

「へ???」

まるで腑に落ちない私。

「人にモノをあげるのに、そのまま(裸で現物のまま剥き出し)は良くないから」

そう言われても、まるでピンと来ない。


私にとって、日本人の感覚はとても繊細で微妙で、時として無意味で無駄が多いとさえ感じる。

とは言え、勿論「郷に入っては郷に従え」なのではあるけれど。


そんな日本的文化の集大成とも言える代表格がトイレかも?


*実家の1階トイレ
シャワートイレが付いてるのは勿論、
トイレットペーパーは「お花柄」ですわよん〜。オホホ♪
(北米の一般家庭ではアリえんっ!)*


こんなハイテク・トイレが一般大衆化してるってのが凄いジャポン。


ほんでもって、こんなのもやっぱり
「さすがに日本だわぁ〜」@脱力って感じの


人気キャラクター瓶入りのマヨネーズ♪


おまけに
なんだかんだ言って結局買ってるし、アタシ!

あぁ〜やっぱり、私の中の日本人の血は健在だわ。

・・・と、しみじみ。




4 件のコメント:

まゆみ さんのコメント...

読んでて、Mayumiさんの気持ちすご~くわかるような気がしました。

特にお姉さんとのやり取りは、現実味があって
「あ~、そうなんだろうな~!」って頷いたりして。

優れもののトイレやトイレットペーパーの存在も日本を代表する物って感じで。

きっとモントリオールに帰ってから、またこういう事が懐かしく思い出されて、「ここは、やっぱり、北米よね~。」って再認識されるんでしょうね。

匿名 さんのコメント...

わ、私剥き出しで渡すの抵抗無いタイプ(笑


 そう言われてみると北海道でご近所さんにお土産~~と渡すのは道産子同士は

 剥き出しでごめんね、で済み(仲良し限定ではあるけど)

本州出身の方はきちんと袋に入れてくれてて丁寧だな~と思ったのを思い出しました。


今もアスパラ等おすそ分け~とビニールまんま渡す私ですが道産子友人も同じで関東出身の方はきちんとした紙袋に入れたおすそ分けくれる!!!と気づきました。^^;


 道産子ってば無駄を省く傾向あるから親しき仲には袋なしかもです(笑


 思わぬところで自分発見しました。感動


 Mutsuko

Mayumi さんのコメント...

まゆみさん♪

当然ではありますが、やっぱり國が違うと「常識」も「タブー」も行って帰って来る程に違ったりするんですよねぇ〜。

久々の日本は、正直、窮屈な気がしました。
日本人以外の人にとってはどうでもいいような、無意味なルールとかが多くて。

カナダに帰って精神的な自由を満喫してます。(笑

Mayumi さんのコメント...

Mutsukoさん♪

日本の本州はある意味、プレゼンテーションを大事にする傾向がありますよね!?
とにかく渡す時の見た目重視って言うか?(笑

北海道は気候も北米に似てますが、気質や文化も似通ってるところを見ると、そういうのをひっくるめて「気候風土」って言うンだろうなぁ〜なんて改めて感じますね。(気候に根ざした習慣、、、みたいな?)