目的は、Visaを取る為にアメリカ大使館での面接に合わせ、水曜日に Ottawa(カナダの首都)へ行く為で、今回は単身での帰省。
空港では義理の両親が揃って出迎えてくれて、今後2週間の居候するのに、何だか意外と「歓迎されてるンじゃん、私」って感じの驚き。
ミネアポリスからモントリオール迄の直行便ならば2時間前後で飛べるんだけど、今回は航空券の手配が直前だったり、到着時間を考慮したりの関係で、デトロイトで乗り換えるデルタ便を利用。
乗り継ぎには1時間以上の余裕があったとは言え、新しくなったデトロイト空港は大きくて、たまたま私の到着ゲートと搭乗ゲートが建物の端から端まで離れていて、もの凄い距離で足早に歩かされて、まるで何かの「罰ゲーム」みたいで辛かった。
勿論、途中では「動く歩道」(平らなエスカレーター)とか、トラムもあったけど、トラムは上階にあって、しかもT字型になった施設の直線の距離でしか走行してなくて、地下のトンネルをくぐって別館へ行くのには役に立たず、「ちぇっ」と口惜しい。
*地下の長いトンネルは時折、照明の色が変わって幻想的*
私が家を留守にしてる合間にも、ミネアポリスは再び寒波に覆われて気温が上がらなかったらしく、大雪とか氷雨とか猛吹雪とかの理由じゃないと休校にはならないモントリオールと対照的に、「激寒(氷点下25℃前後)の為、学校はお休み」になり、またまた今週も月曜日と火曜日と二日連続での休校だったそうな。
勿論、子供たちは大喜び。
でも、学校でのカリキュラムとか、大丈夫なんだろうか?
日本で教育を受けた私にとって、カナダは余りにもゆったりとのんびりした教育環境で驚かされたけれど、長年住み慣れて、ようやくそのペースに馴染んで、私自身の中で消化されて、いつしかそれが私の中での常識になっていた経過があり。
アメリカでの教育環境全般は、そんな私にとって更に輪を掛けて上を行く驚きの緩さと言うか、解放感、のんびり感、自由感いっぱいで。
まぁ「郷に入っては郷に従え」で、いつの間にか感化されて、順応して馴染んでるんだろうけれど、きっと。
でも、色んな意味ですっかり「カナダ人化」してる自分は否めないとしても、今後「アメリカ人化」する自分にはちょっと抵抗があるってのが正直なところで、その辺の違いは何気に自分の中でも微妙。
帰省の翌日には、久し振りに女友達 Mirianと再会して、馴染みの卵料理レストランで朝食がてら3時間以上もお喋りに花を咲かせ。
*すっかり氷の張った湖をテラスから眺めながらの朝食*
多くのモントリオール人たち(特にシニア)が冬の寒さを避けて長い期間で南下するように、木曜日にフロリダへのロードトリップに出掛ける予定の Mirianと、すれ違いになることなく会う時間が持てたのはラッキーだった。
そして水曜日には、アメリカ大使館での面接予約が朝9時だったので、早起きして(と言うか、実は心配で良く眠れなかった)、まだ暗いうちに、義父の車を借りて一路オタワへ向かった。
のはいいけれど、乗り馴れない車(デカい)なので、途中ガソリンスタンドに車を停めてダッシュボードの中からマニュアルを取り出し、取り敢えずの要点を確認してからタンクを満タンにしたり(勿論、セルフで)、ウォッシャー液を買って投入したり、高速道路の雪道を長距離(200km弱)で走行する為の準備と言うか。
大使館での面接に際しては、色々と規制やセキュリティでのチェックを通過する為の条項が細かくて、それでなくとも神経質になってる私に追い打ちを掛けるみたいに、「予約の時間に遅れてはイケナイけれど、20分以上も早く到着してはならない」とか。
バックパックは厳禁、大きなバッグも持ち込み不可、カメラや携帯電話の持ち込みも禁止、そして車のオートロック・リモコンさえも持ち込めず、かといって入り口にロッカーがあったり、預かってくれたりする訳でも無いみたいで(ウェブサイトで検索する限り在日アメリカ大使館の方が親切な印象)。
まぁ、結果として、長い待ち合いの時間の後に簡略での面接がほんの2分程度で終了、そつなくビザを取得。
預けて来たパスポートは3日後くらいに最寄りの宅配事務所に届くので、後日、受け取りに行く予定で。
と同時に、去年10月に再発行の申請をしていたカナダの永住権カードもようやく手元に届き、これで向こう5年間は心配なく国境を越えた往復が出来る見込みでひと安心。
不備が無いよう時間に余裕を持たせた2週間ちょっとでの滞在予定ではあるけれど、最大の目的がほぼ果たせたので、あとの1週間ちょっとをどうやって過ごそう?
何しろ、義理の両親宅での居候なので、仲良しとは言え多少の気遣いは勿論あるし、自分の家とは勝手の違う不便さなんかもあり。
あとは、暖房の設定温度の違い(寒い)、、、とか。
そして、ちょっとホームシック。
*義理の両親と彼等の愛犬 Angieと近所をひと回り散歩*
「今日は−5℃で暖かく過ごし易いね〜」なんて
久々のカナダで、懐かしいモントリオールなのに、今となってはアメリカの、ミネアポリスが恋しいなんて。
やっぱり "Home"とは、家族が居て自分の日常がある場所なんだ。