2014年1月18日土曜日

Road Trip 覚え書き

去年の暮れまで住んでたカナダの家は、売りに出す下準備として主に地下の内装工事が進んでる模様で、義理の父が色んな分野での職人さん達を手配し、行程や費用や仕上がり具合など、写真を含め情報をメールしてくれるので有り難い。

壁を取り壊してファミリールームを広くしたり、壁の断熱材を充填したり、メインフロアの床材を再仕上げしたり。

来週カナダに単身で帰省する際、見に行くのが楽しみな反面、ちょっと感傷的になりそうな気もして複雑。

帰省の目的はビザの関係でオタワのアメリカ大使館へ行くこと。

平行して懸念だったのは、カナダの永住権カードの取得。

5年毎にリニューアルすることが義務付けられてるので、去年の10月に申請し、引越し前に入手出来るのを期待してたものの叶わず。

書類審査や手続きは12月の上旬に完了してたらしいけれど、郵送されて届いたのは昨日のことらしい。

とにかく、今回の帰省に間に合って入手出来るのはひと安心。

国境をまたぐ旅は出来る限りスムーズなのが良いものね。



カナダからアメリカへの移動に際して、ルートは色々あったものの、旅の早い時期で国境を越え、何か問題があれば直ぐに対処出来るようにと選んだのは、モントリオールから近いオンタリオ州の Cornwallに隣接するニューヨーク州の Massenaで入国するルート。

12月の27日(金)の引越し日の晩、ほとんど空っぽになってしまった住み慣れた家の最後の掃除を済ませ、義理の両親の家で一泊。

翌朝、28日(土)は、車に4人分の小さなスーツケースやダッフルバッグやバックパックに、3つの寝袋、そして犬のTrixieも加え、ほとんどぎゅう詰め状態にて出発。

私と子供たちと、そして Trixieにとっても人生で初めてとなる長距離(2000kmちょっと)での国境越えロードトリップのはじまり。


ケベック州から高速道路を走り、オンタリオ州からアメリカとの国境まで1時間半程度で、案の定、入国審査に少しだけ時間を要し。

何しろ観光旅行ではなく、引越し居住目的での入国な訳で、自動車の持ち込みとか、犬の検閲とか心配して、あれこれ書類や許可証、狂犬病予防接種済みの署名など諸々を準備してたんだけど、それらのチェックは案外あっけなくて拍子抜け。

とにかく無事にニューヨーク州を通過。

*どこまでも続く平原の中を突き進む感じのドライヴ*


お天気にも恵まれ、週末で交通量も少なく、途中サービスエリアに寄ってガソリンの補給やトイレやおやつの調達などをしつつ、順調にペンシルヴェニア州を通り、ほぼ一日中(8時間くらい?)で900kmくらいを走行し、オハイオ州の Elyriaと言う町に到着。

*五大湖を避けて南下した途端、雪の無い景色が広がり
気温もかなり温暖でびっくり*


普段はまるで使う必要性を感じない、車の "Cruise Control/クルーズ・コントロール"機能だけれども、さすがに長距離でのドライヴでは効果を発揮して、ハンドル操作のみに集中して運転できる分、窓の外を流れる景色を眺める余裕も少しだけあったりしたのは、かなり精神的にも疲労を軽減する効果があった気がする。

最初の晩は『Red Roof Inn』と言うチェーンの宿泊施設に滞在。

何しろ今回は Trixie同伴の旅なので、犬と一緒に快適に泊まれる施設を "BringFido.com"と言うサイトで検索して、幾つもある候補の中から(屋内温水プールのあるトコ!)選び、走行する車の中から予約を入れた、、、と言う、何とも便利な時代に思わず感動。

さすがにクリスマス直後の年末だけあって、ホテル内は独特の雰囲気(ホリデーの華やかさ、楽しさが去った後の静けさ、みたいな?)があり、割りとひっそりと、でもアットホームな感じもあり、微妙。

*クリスマスの飾り付けがなされたアプローチ*


取り敢えず、ベッドが2つある部屋を2つ取って、「男子」と「女子」のチームに分かれて使用。

でも Trixie♀は例外で「男子」チームの部屋で就寝。

何だかんだ言ってやっぱり彼女の"Master"は Davidなんだ。

*日本のビジネスホテルと比べると広さに余裕があって
安価でもゆったりの空間で寛げるのは、さすが北米、な感じ*


フロント受付の裏側にガラス張りのエレベーターがあって、何と Trixieはここで「生まれて初めてのエレベーター」体験!

結果は、、、「死ぬほど大嫌い」ってことが判明。


翌日も同じような、終日で900km以上を走行するような計画で、再び車に荷物を詰め込み窮屈な感じを我慢しつつ出発。

オハイオ州を出た後は、インディアナ州を通過し、イリノイ州へ。

シカゴに差し掛かった頃、雨が降り出し、ちょっとだけ都会の交通渋滞も味わったけれど、残念ながら「シカゴ風ピザ」は味わえず。

*シカゴ市街のビル群を遠くに眺めつつ走り過ぎた*


その後もひたすら走り続け、ようやくウィスコンシン州に到達。


ミシガン湖に沿って北上したので再び氷点下の世界に。

2日目の晩は、ミネソタ州にもかなり近い "Eau Claire"と言う町の "AmericInn"と言う、"Pet friendly"な施設に宿泊。


こちらもロビーにはまだクリスマスの飾り付けがされてて、スキーロッジを思わせる雰囲気の傾斜のある天井に剥き出しの梁の内装、吹き抜けで2階の廊下がロフト状に見えて、入り口の脇にある石造りの暖炉にはガス式の火が燃えていて、暖炉を囲むように座り心地の良いソファが置いてあり、サイドテーブルには珈琲や温かい飲み物のポットが設置されてたので、私たちは暫くの間で旅の疲れを癒すべく、ここに陣取ってたむろっていた。

さすがに年末なので旅する人も少ないのか、施設は割りと静まっていて、それでも色んな種類の犬を連れたゲストたちは時折、出入りし、気さくに挨拶を交わし合ってた。

長い距離でのロードトリップも、犬を同伴でのホテル滞在も、私にとっては初めての体験ではあったけれど、デカい大陸に暮らす北米人にとっては慣れたことらしいし、ホテルやモーテルも、同伴のペットを受け入れるところは増えてるらしい。

さすがに日本で2000km以上のドライヴと言うと、本州を縦断して九州から北海道まで行けるみたいで、でも、それを自家用車で家族と犬を連れて敢行する人は、そう多くはないんじゃないかと想像する。


とにかく、この施設を選んだ理由はやっぱり「屋内に温水プールがあること」で、長い一日の疲れを癒すのに寝る前のひと泳ぎは最高。

私はやっぱり泳ぐのが大好きなんだなぁ〜と実感する。


そういう意味では、最近は日本を旅行しても、温泉には余り興味がなく、むしろ泳ぐ方が嬉しい傾向になってる自分に気付く。

この宿泊では、大きめのスイートルームを一つ取って、ベッドとソファベッドを備えてたので、簡易ベッドを一つ加えて貰い、家族4人と犬が一匹ひしめき合って一緒に滞在した。

翌朝は10時にミネアポリス(正確にはSt. Paulだけど)で約束があり、早朝に起床して出発したので、割りと早くミネソタ州入り。

借りることになっていた家で不動産管理会社の Maxさんと会って、家の中を一緒に歩き回り書類などの確認をした後に鍵の引き渡し。

あとは翌日の引越しトラックを待つのみ。

で、この日の夕食には、Davidが単身赴任中に間借りしていた Larryさん宅にて、彼の自慢料理でご馳走して貰った。


楽しい夕食の後は、空っぽの借家に戻り寝袋で夜を明かし。


旅の途中では、クリスマス時期ならでは(と同時にアメリカならでは?)の、こんなスナックも買って楽しみました♪

*クリスマス・キャンディ入りのホワイト・チョコレート*

*クリスマス・キャンディがまぶされたクッキーと
甘いポップコーンのミックス*


運転はそれほど好きではないけれど、でもホテルやモーテルに滞在するのは楽しいから、また機会があればロードトリップに出掛けるのも悪くないかも?なんて思う。

義理の両親は、ケベック州から西海岸のブリティッシュ・コロンビア州まで、カナダ横断、とか、時にはアメリカを経由して、犬を連れてドライヴの旅に何度か出てるのを見ると、割りと年配になってからも楽しめることなのかも、と思う。

時間さえあれば、車で何処にでも行ける、って感覚はやっぱり大きな大陸的って言うか、私自身にとっては新しい感覚。


あ、そうそう、「やっぱりねー」と思ったのは、どちらのホテル/モーテルにも、コインで使える洗濯機と乾燥機を設置したランドリー・スペースを設けていて、長旅のゲストにとっては便利だろうな、と。

日本で3週間の旅をした私と義理の母にとって、旅行中の洗濯は必至で、けれど滞在したホテル(ヒルトンとか全日空とか)には洗濯の施設が無く、フロントデスクで最寄りのコインランドリーを教えて貰い地図を受け取って、洗濯物を抱えて西新宿や京都の裏路地をえっちらほっちら往復するのはさすがに面倒だったもの。

次回、日本で滞在するとしたら、コインランドリーを備えてる(クリーニング・サービスとは別)ホテルってのは候補の条件かも。


6 件のコメント:

para さんのコメント...

わんちゃんとの長旅、お疲れ様でした。
うちも中欧から西欧への移動2000キロ以上で同じような感じです。初めての道で大変でなかったですか?最近は、カーナビがあるから助かるけど・・・
温泉でなくて温水プール☆欧米人化されてる感じですね♪
お子様達、それぞれの個性で学校に馴染まれたら良いですね。
仮住まいとでも素敵なお宅で何より!ロイド風の建築なんて、なんて素敵♪ 私は、あちらの学校の課題でフランク・ロイドがデザインした家のプレゼンをする事に。教師が勝手に生徒、それぞれに建築家等を模倣する人をあてがえて・・・その教師がまた、最悪で★ってのは、関係ないので置いといて。
日本人の私に!!帝国ホテルやんか!ってね。この教師、アホちゃう?ってね。でリサーチしていくと、彼がどれほど日本に影響を受けていたかが分かるほど。教師は、分かってて私に御代を出したのか?だけど、それほどの知恵も無さそうなぼんクラだったのでね。
色々調べて、本当に和テーストの建築に以前よりまして共感しました。
見たい家もあるけど、僻地だし・・・滝の家・・・フィラデルフィア近郊にありますよ!そちらからだとまだ行ける距離ですよね?
あーーー見に行きたい!と話がそれまくり♪

新天地で、お子様ともちゃんと連絡取れて安心な毎日をお過ごし下さいね♪

まゆみ さんのコメント...

に・・二千キロ!?凄いですね~。
でも、ペットと泊まれる感じのいいお宿が
沢山あるなんて流石ですよね~。しかも、
簡単にネット予約できるし!
日本では、こうはいかないですもんね~。

とにかく、生涯の思い出となる旅でしたね♪

yana さんのコメント...

寒い季節のお引越しお疲れ様でした。今はコンピューターでホテルの予約ができるんですね。時代を感じます。私たちはちょうど逆コースで1日目はシカゴを通り過ぎたあたりで一泊、二泊目はペンシルバニアの真ん中くらいでした。行ける所まで行って、看板を頼りにモーテルに入りましたが、当時はみんなそんな感じで・・・・ペンシルバニアはなだらかな丘のような田園風景が延々と続き、まゆみさんもあの風景をご覧になったのだな~と思いました。マンハッタンの摩天楼をハドソン川の対岸から見たときはやっと着いたと感動的でした。子供たちは引越し前日のハローウインにいただいた袋いっぱいのお菓子を食べながら、(今日、何頭鹿が死んでると思うと言って)交通事故にあって路肩に死んでいる鹿の数を数えながら結構楽しくドライブしました。
ニューヨークからフィラデルフフィアはわずか2時間でしたが、車が2台になっていたので、主人を見失わないように必死に運転したのを覚えています。何せナビのない時代ですから。
アメリカの方は本当遠くまでドライブしますよね。ミネソタの友人も私たちより少し年配なのでもう70歳ぐらいだと思いますが毎年カリフォルニアの息子さんのところまで車で出かけるようです。アメリカは行った先でも車がないとどこにも出かけられないからでしょうね。日本からアメリカの親せきや友人の家に行ってお家を自由に使っていいよと言われても公共の交通機関がないのでどこにも出かけられなく、つまらなかったということをよく聞きます。逆にアメリカから日本に来た人たちは新幹線に乗りたがりますよね。飛行機の方がよっぽど便利だと思う所でも新幹線に乗って素晴らしかったといいます。ないものねだりなんですね。
暖かくなったらまたご家族で旅行楽しんでくださいね。サウスダコタのマウントラッシュモアなんかもいいですよ。

Mayumi さんのコメント...

paraさん♪

ありがとうございます。
paraさんも頻繁に移動されてる印象で、しかもヨーロッパだとさすがに何カ国もの国境を越えるって感じが凄いですよね。
今の時代、もう(紙の)地図だけでは不安ですよね!?(笑
温泉はもう、裸なので(って当然だけど)どうしていいか解らず戸惑ってしまう感じが何とも心地悪く。
建築の勉強されたんですね〜。
滝の家、、、私もいつか行って見たいです。
家って、建築として見るのと、実際に住んでみるのと、違う気がするし、その上、メインテナンスを考慮すると、本当に大変ですよねぇ。
思い掛けず素敵な家を借りることが出来て、ハッピーに暮らしてますが、でも実は不便だったり欠陥だったりする箇所もあり。
家持ちになるのがちょっと怖くなってます。
あ、話は戻って、帝国ホテルって、実はまだ一度も行ったことがないので、いつか時間を掛けて見学に行けたら良いな♪と思ってます。

Mayumi さんのコメント...

まゆみさん♪

私自身、日本にいる頃は、遠距離ドライヴと言っても多分200kmくらいが最長だったような感覚で。(笑
まぁ時代も随分と違いますが、犬と一緒に旅行するだなんて感覚も以前には考えられず。
なので、一般の宿泊施設に犬を同伴するのには、未だ妙な違和感がありました。
何かちょっとタブーを犯してるような?
罪悪感と言うか。。。(笑
なので一生の記念になる想い出の旅になることは間違いなさそうです!

Mayumi さんのコメント...

yanaさん♪

ありがとうございます。
ほんと、旅のカタチも随分と変わりましたよね、きっと。
今となってはもう、GPSやスマートフォン無しの旅は心細く不安で、考えられない気がしますものね。
モーテル選びも行き当たりバッタリだと満室のこともあるでしょうし、雰囲気を頼りに選んでも条件的にハズレのこともあるでしょうし。
まぁ、それはそれで冒険的な時代だったのかも知れませんね。
今は便利ではあるけれど、予期せぬ事故的な大冒険とか大発見とかに遭うことが無い分、詰まらなくもあるのかなぁ〜?なんて思ったり。
私たち一家もオンタリオ州からケベック州へ引越したのがちょうどハロウィンの頃で、懐かしく思いました!(笑
さすがに鹿は見掛けませんでしたが。。。!
でも、事故に遭った小動物の姿は頻繁に見掛けますねぇ。
時にはスカンクだったりして。
その場合は、直ぐにニオイで解りますが!(笑
確かに北米の自動車社会だと車は必須だったりしますね。
都会で地下鉄が網羅してれば別なのかも知れませんが。
余談で、モントリオール辺りからだと、冬場はフロリダで過ごす年配の人の多く、彼等の場合も車で2〜3日を費やして南下するようですね。
日本の新幹線は世界的に有名ですし、はやり人気なのでしょうね。(笑
綺麗だし時間通りだし、安全で便利ですしね。
暖かくなったら、の家族旅行!
考えても見る余裕がありませんでした。(笑
そうですね、季節が良くなったら、ここから行けそうな観光スポットに足を伸ばしてみたいと思います!