とは言え、新しい土地で新しい生活を始める為の家探しは、もう本当に浮き足立つような心がワクワクとする感じで。
今の時代、離れた場所に居ながらネットで家探しが出来るし。
これまでの前例から言って家族の中で、結局、家を探したり見つけたりするのは私の役目でもあったりするので。
何しろ私が一番家で過ごす時間が長いし、色々と細かい部分での好みがうるさいし、それでもって、家族の中で一番年長者でもあるし!?
Davidが自転車通勤出来る距離で、子供たちの意見も取り入れながら選んだ、取り敢えず評判の良さそうな高校への通学圏で、と、最低限この二つの条件を満たす家に限定すると、自ずと家探しのエリアも絞られて、更に予算の限度額で検索すると、私たちの条件に見合う物件はかなり少なくなって来る。
20軒前後ある物件を片っ端から写真で外観/内装と目を通すも、その殆どはまるで好みに当てはまらず、妥協すれば「まぁ住めるかも」って範囲の物件は4〜5軒程度。
そこでやっぱり、家探しは結婚相手探しと似てる、と実感する。
だって私は、そこそこ条件のいい家とか、妥協すればまぁまぁ快適に住めそうな家とか、そういう家は買いたくないんだもの。
例え数年かも知れなくとも、毎日を暮らす自分の「住処」とする家である以上、覚悟を決めて購入するには、その家に "fall in love"したい。
つまり「恋に落ちる」程、絶対にその家じゃなければ駄目ってくらい、大好きな家に巡り会って住みたいのよね。
だって、そうじゃないと飽きるし、不満も出るし、浮気するかも。
なので時間が許す限り、妥協しないで探し出したい。
巡り会いたい、「運命の家」に。
なんて思ってる私には、実は少し前から気になる存在の家があって。
*何やら個性的な、濃い灰色サイディングの雰囲気ある家屋*
エリア的にもギリギリの自転車通勤圏、しかもギリギリの校区でもあり、しかも予算的にもギリギリ範囲内で、閑静な住宅街の一角で、とにかく建築的に独特な特徴のある二階建て、しかも木々に覆われた裏庭には "in ground"のプールもあって、とても興味をそそられた。
しかし、公開の写真は外観のみしか無く。
記述された情報には、ベッドルーム数4、浴室数2以上、と家屋の規模的には私たちの条件に見合うサイズであるのは解るんだけど。
それでも内観(写真だけど!)出来ない以上、どうにもならず。
素敵な外観のミステリアスな家への想像は膨らむばかり。
売りに出されたばかりだから、そのうち屋内の写真も追加でアップされるはず、なんて期待しつつ想いを募らせていた。
しかーし、何の変化もなく。
痺れを切らした私は、ようやく思い切って、売りに出してる不動産エージェントにメールで問い合わせた。
二日後の今日、短い返事が来て「残念ながら売れました」って。
がーーーーーーーーん。
素敵でミステリアスだったあの家は、私の手の届かない存在に。
ちょっとした失恋みたいなショック。
多分、縁が無かったのね。
私にはもっと素敵な人、もとい、家がきっと現れるはず!
まだまだ飽くなき運命の家探しは続くっ。