2012年4月28日土曜日

まるで出産記念日

昨日は4月の末というのに、朝、起きてみたら「白いもの」が風に舞っていて、空を見上げたら、厚く灰色の雲の向こう側でぼんやり光る太陽が遠くに見えた。

まるで冬。気温もたったの3℃だったし。

最高気温も5℃の寒い一日だった。

私は、少し前に日本から姉が送ってくれた『ユニクロ』の、厚手でちょっとムートンに見える趣のジャケットを着て出掛けた。

日曜日が誕生日でいよいよ13歳になる娘 Erikaの為の誕生日プレゼントを調達したりとか。

今日、土曜日の晩に、義理の両親や義理の妹を迎えて一緒に祝う晩ご飯の為の食材の買い出しとか。

Erikaのリクエストは、「朝食スタイル」のディナー。

大好きなフレンチ・トーストをいっぱい食べたいらしく、美味しいフレンチ・トーストを作る為に「美味しいパン」も、ちょっと遠くのベーカリーまで足を伸ばして買って来たり。

「ホームフライズ」(じゃがいもと玉ねぎとマッシュルームをスパイスと一緒にオリーヴオイルで炒めたもの)を提案したのに、Erikaは「ハッシュブラウン」(冷凍で売ってる!)がいいって。

ま、彼女が主役だから取り敢えずリクエストを受理。

あとは6種類の違う味わいが楽しめるソーセージたちに、夕べ焼いておいたスコーン(ビスケット)や、何かしら野菜のサラダとか。

誕生日プレゼントのリクエストは、、、ほんの数年前まではビルド・ア・ベアーのうさぎのぬいぐるみとか、シルバニア・ファミリーの可愛い動物やアクセサリーだったりしたのに、さすがに"Teenager"(英語圏ではテクニカルには13歳以上を「ティーン」と呼ぶ)の仲間入りだけあって今回は「コスメティック」。

さすがにファンデーションは必要ないものの、ちょっとした「色もの」、、、ニュートラルな色のパウダーとか、カラフルなアイシャドーとか、リップグロスとかに興味があるらしく、なのでそれらのパレットを「まつげカーラー」と一緒にあげる予定。

ケーキも、派手なデコレーションのいかにも子供っぽいバースデー・ケーキには既に興味ナイらしく、私のお得意「キーライム・パイ」を作って欲しいんだそうなのはちょっと意外だったけど。

子供の誕生日は、いつも子供が主役のイベントって感じではあるけれど、でも同時に(特に子供が十代になると特に?)母親にとっても、その十数年間での濃い歳月を振り返って密やかに感傷に浸る、自分だけの特別なアニバーサリーな気がする、最近。

13年前の今日、、、私は大きなお腹を抱えて、、、オンタリオ州に暮らしてて、、、お産前後の手伝いに義理の両親が来ていてくれて、、、お隣さんご夫婦 Peter & Colleenにカクテルのおよばれをして、、、そこで1歳9ヶ月だった Kaitoがうっかり初めてのカシュー・ナッツを食べてしまい、、、アナフィロキシー・ショックになって救急へ駆け込んだのだった。

何と言う出産前日の忘れられない想い出。

因みに Erikaは計画出産の帝王切開だったので、予約時間に病院へ出向いたものの、病院に到着してエントランスへの歩道を歩いてるところで陣痛が始まったというタイミングの良さ。

とは言え、4000g超えの彼女はよっぽどお腹の中の居心地が良く、そこを離れたくなかったみたいで、ドクターは摘出にかなり苦労したらしい。

お陰で立ち会ってた Davidはオロオロと色んなモノを見たって話だし。

産まれたばかりの Erikaは、Kaitoの時とは全く違って、まるで「赤ちゃん」そのもの真っ赤っかな顔をして、頭には黒々とした髪の毛がいっぱい生えてる、典型的な「日本の赤ちゃん」だった。

新宿の聖母病院で産まれた Kaitoは、ロウソクみたいに白い顔をして、うっすらとブロンドがかって薄茶の髪がぽよぽよとあるだけの、いかにも白人ぽい赤ちゃんだったから、その違いにびっくりした。

いずれにしろ、こういう話題になると止まらなくなっちゃう。

そろそろキーライム・パイを作る準備をして、そのあと掃除機も掛けなくちゃ。

13年間の人生を振り返って感謝するセレブレーションの準備に。




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