良い季節になると気分が開放的になるのもあり、外出する機会が増える気がする。
それでなくとも家にいると勿論、通常の家庭業務としての家事があるし(窓ガラスを拭いたりアイロンを掛けたり)、それに加えて多少の庭仕事。
庭に出て花壇作りや雑草取りや、買って来た植木を植えたり、水をやったり、一連の作業をしているとあっと言う間に数時間を費やしてしまう。
冬の間みたいに、多分、本来は孤独に家に籠ってファイバーアートの作業に没頭してたりする方が性に合ってるような気もするのではあるけれど、季節に誘われて心も軽く外に出て、人々と交流したい欲求にも駆られる。
なので作業は全く捗らないし、読み掛けの新聞も溜まってしまうし、ちょっとだけ気分が満たされない。
とは言え、出掛けた先で不特定多数の人に会ったり、顔見知りの仲間に囲まれたり、楽しいお喋りで笑い転げたり、新しいイベントやお店の情報を耳にしたりする刺激は、独りで家に籠っていては得られないものだし、自分にとって貴重な時間と体験である事は実感してる。
今週の火曜日は隔週で参加しているテキスタイル・センターでのサークルの日で、私よりも年上の知的で芸術的な女性の集団でのお喋りは本当にウィットに富んで面白可笑しく、そして為になる話題ばかりで、ミーティングの後は私を含む5人だけでウェンディさんの運転する車に乗り込み、少し離れた場所に新しく出来たカフェのランチを試したり、地元に古くからあるアンティークの倉庫みたいなお店を一緒に覗いたり、盛り沢山で楽しかった。
今日は別のグループでのラグ・フッキングの集まりがあって、メアリー・ロスさんのお宅に初めてお邪魔したんだけど、小学校の教諭を引退されたメアリーさんは家の中やお庭を案内してくれて、彼女がフッキングした沢山の作品も見せてくれた。
で、ここからは食べ物の話。
初めて伺うメアリーさん宅への手土産にウォーカーズのクッキーを持参。
"Walkers/ウォーカーズ"と言えば "Shortbread/ショートブレッド"クッキーでお馴染みのスコットランドの老舗で、オリジナルは多分、カロリーメイトと似たカタチの四角い棒状かと思うんだけど、種類が幾つかあって、チョコレートチップ入りのは丸いカタチだったり、可愛いのはスコットランドを代表する犬:スコティのカタチだったり、クリスマスの時期にはサンタクロースの顔のデザインだったり。
でも、でも、「ヒツジのカタチ」ってのは余り見た記憶がなく。。。
折しも、最近何かと「ヒツジ」に縁があったので、咄嗟に迷わず購入@Home Goods。
"Home Goods"は、何故かカナダでは名称が変わって "Home Sense"なんだけど。
色々と面白いお洒落な家具や雑貨を魅力的な値段で売ってるチェーン店で、一体どんな商品に出逢うか予測が付かないって部分が冒険的で、大好きな店ではあるんだけど、それでも正直、その店で食べ物を買うって意識は無かった。
何となく「怪し気な商品」って感じの先入観しか無かったから。
ところが!
つい最近、何を思ったか気紛れに買って見た「フランス製のマドレーヌ」が予想外に美味しくて、思わずパッケージを確認しちゃったんだけど、正真正銘フランス産で、フランスから輸入されたマドレーヌで、しかも大袋の中には「個別包装」されたマドレーヌってのが驚きな程に新鮮な感じ。
買う時に確認済みではあったけれど、ちゃんと賞味期限にも余裕があったし。
なので私の中での新しい認識は、「Home Goodsで売られてる食品類の多くは海外から輸入されたグルメ食品」という結論。
あ、でも「ティラミス味のフレンチ・マカロン」は何故かイタリア産で、ケベック州で食べ慣れた「フランス風」のマカロンに見掛けは一緒でも、内容はまるで違って余り美味しくなかったのは残念だったけれど。
とにかく、珍しい「ヒツジのカタチのショートブレッド・ビスケット」も、だからさすがに Home Goodsならではだわっ!と勝手に納得。
今日の集まりにピッタリ♪と思った通り、メアリーさんに大ウケ。
フッキング仲間である他のメンバーたちにも好評だった。
よっぽど気に入ったらしいメアリーさんは、今日は欠席だった別のメンバーに箱の写真をメールしたらしく、「何処で買えるのか?」って質問のメールが早速、私のところに別のメンバーから来たってオチで。
面白いのは、スコットランド産のクッキーの外箱に何故か日本語で印字されてるの。
どうやら、限定版なのかどうかは不明として、この羊の形をしたクッキーはスコットランドから日本へ輸出する為の、日本国内で販売される目的で包装されたものらしい、と言うこと。
果たしてそれが、どんな経緯で、スコットランドから日本へ渡る途中で、アメリカのミネソタの小売店の店頭に並ぶことになったのか?ミステリー。
しかも、そんなミステリーにも拘わらず、結局、日本人である私の手に落ちるとは、どんな因果なの?って感じに奇遇な気がしないでもなく。
とは言え、日本語訳で印刷された表記の原産国名が「英国」になっていて、ちょっとちょっと、スコットランド人が見たら怒るわよ〜って感じ。
未だ日本人にとってのユナイテッド・キングダムの認識は浅く、イングランドもスコットランドもアイルランドもウェールズも皆、一括りに「イギリス」なんだろう。
ま、北米人化しつつある私にとっても曖昧な線ではあるけれど。
そして食べ物ついでに他の食べ物の話。
ケベック州で名物の "Poutine/プティーン"が突然、食べたくなった時。
実はラッキーな事に、うちの近所にある「フィッシュ・アンド・チップス」の店のオーナーがたまたまカナダ人で、プティーンも売ってる。
一時は 『Trader Joe's』で冷凍のプティーンも売ってたけど最近は見ない。
この間、家で試した妥協策はハッシュブラウンのプティーン。
無性に塩ラーメンが食べたくなった時。
インスタントのラーメンに「芽キャベツ」が絶妙に美味しかった。
季節のデザートはキーライム・パイで、久し振りに作ったのはこんな風。
*ちょっと「アメリカのパイ」風に感化されたかも*
シニア施設のギフトショップでヴォランティアの日に、社食にて無料のランチ。
ヴォランティアはタダでランチが食べられる特典があるんだけど、私のシフトは午前10時から午後1時までの3時間で、ギフトショップ内での飲食には抵抗があったから、これまで食べる機会が無かった。
先週はたまたまお腹が空いてたし、メニューが「チキン・ポットパイ」だったしで、無性に食べてみたくて、だからちょっとだけ店を留守にして、隣にある社食が混み合う前に駆け込み、トレー毎ギフトショップに持ち込んで食べた。
お客さんがいつ来るか分からないから、さすがに落ち着いては食べられなかったけれど、予想外に "quinoa"入りのサラダが美味しかった。
先週末は初めて、ようやくレストラン『Chili's』を体験。
*前菜のプレートはチーズ揚げ、ピクルス揚げ、メキシコ風春巻き*
アメリカ風なファミリーレストランでのメキシコ料理。
昔、好きだったバンド "Creed"のメンバーでギターリストのマークがアルバイトをしていて、バンドのセッションだか写真撮影だかの際に、チリーズのロゴが胸に入った制服のポロシャツを着て現れた、、、ってエピソードが印象的で、いつかアメリカでチリーズを体験(ロケーションは違うけれど!)してみたいとずっと思ってた。
ま、メキシコ料理なだけに、結論として、我が家の気に入りはやっぱりメキシコ人が経営してる個人経営のレストランで、本格的な雰囲気があるし、料理も本格的なメキシコ風(多分)だし、何と言っても英語が話せないメキシコからの移民が働いてたりするから、片言のスペイン語で注文したりする楽しさがあったりするのも魅力で。
と、何だか食べ物ばっかりの話。