実はかなり前から "Serger/サージャー"、俗に言う「ロックミシン」が欲しかったんだけど、欲しい理由が漠然としていて。
Etsyで偶然に見つけた "Katwise"さんの「古いセーターをリサイクルして作ったコート」に出逢って衝撃を受け、彼女の "tutorial"を購入して、ソレを作るのにはロックミシンが欠かせないって事が解って以来、「ロックミシンが欲しい熱」が再燃。
地元の生地屋さんへ行ってどんなのを売ってるか覗いてみたり、ミシンの専門店に足を運んで 相談してみたり、勿論、Amazonもチェックしてみた。
Katさんの助言では、「Walmartで売られてるミシン」は論外で、おススメは 『JUKI』なんだそうで、そうなるとやっぱり値段としては最低でも数百ドル。
一番安価な妥協として、Amazonで売られてる『Singer』が200~300ドル前後。
とは言え、収入のない専業主婦の身で、趣味の一環の「気紛れな実験」的に使う道具への出費としては高価で、なかなか踏ん切りが付かずにいた。
そんな折り、9月以降に行き始めた『Textile Center』で知り合った年配の Roxanne/ロクサーヌ(私の中では「六サン」ってことになってる、音的に♪)が、何故か私の事を「面白い」とか言って気に入ってくれて、何と、依りにもよって
「使ってない古いロックミシンがあるんだけど、良かったらアナタにあげるから取りにいらっしゃいよ♪」
ってことになり本当にビックリ。
世の中には、こんな上手い話があるものなのか。。。と狐につままれたよう。
何しろ出逢ってまだ数回しか会ってないし、正直に躊躇いを伝え、遠慮深く素直な戸惑いの胸の内を伝えたものの、
「色んな人に訊いて見たけど欲しいって人がいないのよ」
と言うので、結局のところ、のこのこと出掛けて行って有り難く頂いて来た。
六サン、、、いや、Roxanneの家は White Bear Lakeの奥まった場所にあり、Google Mapの Street Viewで見ても木々の茂みしか見えないような土地柄。
実際に辿り着いて見ると、大きな木々のある広い敷地内の奥の方にひっそりと、何処かの建築家が設計した三角屋根の "Arty"な別荘、って風情の建物があり、約束の時間通りに到着した私を出迎えるべく、彼女が玄関の扉を開けて迎えてくれた。
「よく来たわね♪ こんな見ず知らずの場所まで独りで車を運転して出掛けて来るなんて、アナタ勇気があるし度胸がいいわ」
みたいな事を言われて褒められた。
人の家を訪ねて行くのは、いつも楽しみなんだけど、Roxanneの家は特にアンティークの小物や絵画で溢れていて、一つ一つ説明を受けながら見せて貰うのは素人の私にとって、本当に興味深い勉強になった。
彼女は芸術面、特にテキスタイルの方面での知識が豊富で、何でも良く知っている「物知り」な印象の小柄で可愛らしい年配の女性。
彼女自身、年齢にも拘わらず、日本製のジープ型の車を運転して、私よりも行動的に頻繁に色んなイベントに顔を出してる印象があるし、尊敬してしまう。
とにかくひと通り簡単な説明をしてくれて、取り扱い説明書をくれ、使い方の参考書も無期限で貸してくれた。
そんな訳で、思い掛けず念願のロックミシンが私の手元にやって来た。
まさに「棚からぼた餅」って感じではあるけれど、これはかなり大きなぼた餅。
「お金はいらない」と言うので、お礼の代わりに近いうちに何処か素敵なレストランかカフェでの昼食をご馳走する約束で♪
さて、家に持ち帰ったロックミシン、何処に置こう???
考えていたら、地下のオフィスで使ってない IKEAの簡易デスクがあるから、それを使う?と Davidの提案で、速攻、それを採用!
キッチン脇の空間に私の古くからの年季の入ったミシンと並べてセット。
ちょっとした私の「仕事場」って感じに出来上がり。
時を同じくして、Erikaも友達から「いらなくなった DS」を貰って来た。
子供たちには DSを買い与えた事が無かったので、彼女にとってはコレが初めて所有する彼女だけの DSで、何だか妙に嬉しそうだったりして。
まるで「棚ぼた親子」って感じに偶然のタイミングで面白い。
さて、ロックミシンを入手した事でもあり、いざ、Katwise風のニットのコート作りに挑戦するべく、行って見ました『Goodwill』へ。
(『Goodwill』は寄附された不要品を中古として安価で販売するリサイクル店)
素材として、ウール100%のセーターが20枚程度必要なんだけど、1軒目の Goodwillで大収穫!
ウール100%のセーター2枚とカーディガンを3枚それぞれ5ドル程度で入手。
*カシミヤ100%のセーターが5ドルって!*
そのうちの1枚は何と、カシミヤ100%だったり。
おまけに、2枚のカーディガンは『Eddie Bauer』ブランドだったりして、しかもラムとアンゴラの混紡、色も黒とチャコールグレーの無地で程度もかなり良く。
素人の私がコート作りに挑戦する為の「犠牲」にするには惜しい感じで、なんだ、結局はフツーに綺麗に洗濯して(コート作りのステップでは、わざと熱湯で洗って縮ませ「Felt化」させて素材とするんだけど)、自分が何シーズンかそのまま愛用してしまいそうな勢い。だはーっ。
私にとっての挑戦は、まずは「素材」の入手だな。
ってので、何かみすぼらしくて「もうこれ以上は着られない」って感じに、「セーターとしての使命を全うした」ボロボロに近いウールセーターを探さないと。
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