2017年4月17日月曜日

スタッフ・ランチ


自分でも割りと自画自賛的に感心してるのではあるけれど、引き続き、高級シニア施設内のギフトショップにて、月に2回のヴォランティアを飽きずに楽しんでる。

元々、割りと大規模で、湖に面した敷地に建てられた素晴らしく立派で洒落たデザインの施設なのだけど、最近、増設工事が終了して更に大きくなった。

ギフトショップの他にゼネラルストア(売店)があったり、「ビストロ」と呼ばれる吹き抜けの天井があるレストランみたいに立派なダイニングルームがあったり、図書室やミニ映画館、美容室が2個、トレーニング・ジム、なども兼ね備えていて、確かスイミング・プールもあると聞いたような記憶も。

あとは勿論、クリスチャン系組織なので日曜のミサの為のチャペルも完備。

施設の外へ出掛けて行かなくても、ほとんど全ての事が間に合うように配慮されたレジデンスは、ちょっとしたコミュニティであり「ミニ都市」であり、リゾート感覚で言えば「ヴィラ」って感じの雰囲気。

快適な空間なので足を運ぶのも楽しいし、無償の勤務であるからお気楽な部分もあるし、奉仕によって日頃の罪を浄化する潜在意識もあったり。

*イースターの商品が飾られたギフトショップ内*


そもそもギフトショップで働くのは昔から好きだから、小学生の頃は購買部で文房具を販売してたり、学生の頃にはサンリオでアルバイトしてたり、商品を扱って小銭のやり取りをするのは本当に自分の魂が好きな分野なんだろうと実感してる。

小銭のやり取り、ってのがポイントで、本格的なビジネスや投資や資産運用で大きな数字を動かす事に関わる仕事にはまるで向いてないんだけど。

あとは商品の在庫管理とか、店内のディスプレイをするのが大好き。

最近、ギフトショップの責任者であるリズさんが私の能力を大いに認めてくれていて、店内の配置や飾り付けなどで私に助言を求めたり、私の好きなようにさせてくれるのもやり甲斐があって嬉しく楽しい。

アピールの弱いディスプレイに手を加えて、商品の陳列にボリューム感を持たせたり、商品が素敵に見えるような工夫をした途端に、それらの商品が売れて行ったりする事も実際にあって、面白いな〜と思う。

勤務のシフトが、1回ほんの3時間なので制限はあるのだけど。

手直しして自分が触れた商品が即座に売れて行く醍醐味を感じる機会は多い。

当然、数字として売り上げに結果が目に見えて出る張り合いもあるし。

因みにギフトショップの売り上げは全て、施設内のアクティビティなどに還元されるのは、非営利団体として運営される施設という背景もあり。


そしてそして、私がギフトショップ勤務へ行くもう一つのお楽しみは。

ズバリ、社員食堂で賄われる無料のランチ♪

自分は本当に食いしん坊だな〜と思うんだけど、特に、自分以外の誰かが作ってくれた料理ってのが好きで、しかも一般的には嫌われる傾向のある「機内食」とか、「病院食」とかってのも好きだったりするのよね、何故か。

いったい何が出されるんだろう?っていう謎に対するワクワク感は、機内食のアルミフォイルの下とか、病院食のプラスチックのカバーの下とか、それを開ける際の絶頂感が溜まらないの。

自宅から詰めて持って行くお弁当が余り好きじゃないのは、このドキドキ感がまるで味わえないからってのもあるのかも知れない。

高校生の時も、だから専ら「学食」を利用してた。

まぁ学食も社食も、蓋を開ける行為は無いけれど。


ギフトショップの奥にある社員食堂の昼食は、スタッフだと4ドルで食べることが出来るんだけど、ヴォランティアは無料。

割りと長い間で利用することなく過ごしてたんだけど、コーディネイターのダイアンさんに勧められて、せっかく無料だし是非、食べて♪ってので試してみたのが最近。

ヴォランティアとは言え、昭和の日本人気質が根強い、(無駄に)真面目な私にとって、単独で任されてるギフトショップを空けたり、店内で飲食したり、勤務時間内に座ったままの状態を続けたり、等々、諸々の「小さくてどうでもいい事」に対するこだわりと言うか、ちょっとした抵抗があったりしたってのもある。

20年になる北米暮らしの中で、自分にとっての「タブー」が、自分以外の人は全く気に留めない本当にどうでもいい下らない事である、って現実は重々に体験として学んではいるんだけど。

自分自身の中にある価値観に手を加えるのは、頭で理解して意識的に変えることを試みても、思った通りにすんなりと行かないのは私が頑固だからなのかどうか。


とにかく、自分を訓練して、少しずつ慣れさせて行く手法で。

ギフトショップの閑散時を狙って店を離れ、社員食堂で料理を受け取り、足早に店に戻った後は外から見え難いようレジカウンターの後ろの椅子に腰掛け、顧客が来たらいつでも即座に対応できるよう小口で食べる、みたいな。

現実には、食べてる途中でお客さんが現れても何ら問題ないし、ヴォランティアさんの中にはシフトの間じゅうで座ったまま本を読んでる人なんかもいて、それはそれで全く問題なかったりするんだけど。

ほとんど全ての事が自分次第で自由で自己責任な社会の傾向な北米。

そんな自由な社会で、未だに「こうでなければ」とか「こうしなければ」とか、自分の置かれた立場に見合った義務を務める意識が高い自分は無駄に疲れる。

これでも、昔に比べればかなりリラックスしてるとは思うんだけど。


最初の頃、要領が解らず、「少しずつ色んなもの」を盛り付けて貰った。

*ポーク、ミートボール、エンゼル・フードケーキなど*


家で作ると手間が掛かるロールキャベツは有り難さも手伝って美味しい。

*肉とライスのロールキャベツ、マッシュポテト、フルーツのゼリー*


多分、日替わりで変わる献立なのだろうけれど、私の勤務がいつも金曜日だから、なのかどうか、このところミートボールに出くわす事が多い。



小皿に盛られたサラダやデザートには選択肢が幾つかあって、好きなものを選ぶ。


とにかく、大量に作られた料理ならではの美味しさみたいなものを感じる。

大雑把に作られていて、ちょっと濃い目の味付けで、でもどれも美味しい。

朝10時から午後1時までの勤務で、合間のランチ。

「賄い」って響きにも何となく魅力を感じる不思議。

まぁこの場合は、単に裏方さんのスタッフ料理ってだけで、だから賄い料理って訳でもないんだけど、テクニカルには。



2 件のコメント:

yana さんのコメント...

イースターの色合いはやはり春らしく、冬の長いミネソタでは特に待ちわびた感があるでしょうね。
それにしてもそんな立派なホームに入れるご老人はお幸せですね。
日本ではまだまだ遅れている感があります。

社食と言えば、娘がイケヤでアルバイトしている時、すごくいいよと言ってました。
夕方まで300円で食べ放題で品数も多く、ローストビーフやスモークサーモンも良く出ると言ってました。
娘はお肉は鶏肉しかいただかないし胃下垂であまり沢山いただけけない人なのであまり恩恵をこうむりませんでしたが、アルバイトの男子学生さんにはすごくいいよね~って言ってました。

イースター用のリングお洒落ですね。心も晴れやかになれそうですね!!

Mayumi さんのコメント...

yanaさん♪

イースターのパステルカラーを見るとほっとするんですよね〜。
本当に、ミネソタの冬は暗くて寒くて長いですから。
シニアホームにも色々ありますが、ケアが充実した場所は、ひと財産残さないと入居できない感じです。
ミネソタは経済的にも豊かな資産家が多い印象です。
アメリカは医療費が高いし、日本やカナダのように健康保険制度が無いので、うちみたいな一般の庶民や、持病があったりする人だと老後も大変だろうな〜なんて思います。

IKEA、、、昨日、娘と行って来ました♪
ランチを食べたのですが、メニューが充実してるし、スープも2種類あって、どちらも美味しかったです。
冷凍ですが、北欧風のデザート類も美味しいですよね。
スモークサーモンのサラダを食べました、因みに。
スウェーデン風ミートボールばかりで、ローストビーフは試したことが無いかも?
今度、食べてみようと思います!(笑