2012年3月7日水曜日

3月の誕生日:桜

3月は姉の誕生日があって
誕生日の1週間前に航空便で日本へ発送したプレゼントが
タイミング悪く一日遅れで届いたらしい。

誕生日の当日に届いてくれたら
サプライズの贈り物になったンだけど。

送ったのは例によって例の如く、
手作りのアクセサリーと短絡的で。

だって手っ取り早くて
作る作業が楽しめるし、
しかも小さくて軽いから送るのも簡単だし♪

作る過程で、
贈る相手のイメージとか
色々と思考し連想したり
自分なりの想いを込めて作業するって感じが好き。

普段あまり装飾品を身に付けない彼女ではあるんだけど、
だから出来るだけシンプルなデザインで。

彼女の好きな花の一つ「桜」をモチーフに創作。


*『桜/Sakura』
A necklace and a pair of earrings set for my sister,
for her birthday in March.*



ピューター製の桜と
淡い色に染められた淡水パール。
あとは
チェコ製ガラスの小さな緑の葉っぱ。


お揃いのイヤリングは短めにさりげなく揺れる感じに。



2012年3月6日火曜日

Tooth Fairy 代行

*Erika's extracted four (4!!!) teeth came in this container.*


2週間前の金曜日、Erikaは予定通り歯列矯正医(兼歯科医&口内外科医でもあり一ヶ所で全てこなせるのは便利♪)に健康な永久歯を4本抜かれた。

顔が小さくて顎が細い彼女は、全ての歯がきちんと整列するスペースが無く。

反して頭が大きくて顎もしっかりしてるKaitoは、歯を抜いて「ハリウッドスターみたいに完璧」な歯並びにするか、歯を残してほとんど「完璧に近い」歯並びにするか、二者択一の選択肢を与えられ、抜かない方を選んだ。

必要が無ければ、敢えて痛い思いはしないに越したことがないのは、まぁ当然で。

いずれにしろ、前から4番目の歯を左右上下で4本一度に抜かれるのは、ちょっとした口腔外科手術って感じに痛そうでひぃ〜〜〜。

以前、同様の施術をされたとおぼしきErikaと同年齢くらいの少女が、幽霊のような顔色で泣きながら弱々しく両親に抱えられて出て行く場面に出くわした私は、割りと覚悟してたつもりではいたんだけど。

血を見てクラクラとしないよう、母親として毅然とした態度でErikaを支えてあげないと!なんて意気込みで。

意外とケロッとした感じの彼女に拍子抜け。。。

用意周到に、術後の家庭での処置を説明する傍ら、あとで特定の鎮痛剤を飲むようにすすめてくれる歯科医師とか、その後の出血状況とか痛みがどうか?心配して電話をくれた歯科助手とか、私を含め、周囲の皆がびっくりするくらいに「なんてことない」って具合に平然といつも通りのErikaに「ぽかぁ〜ん」て感じ。

結局、鎮痛剤を一錠も飲むことなく過ぎた。

若いって凄い。

もの凄い治癒力。

まるで若さが溢れてる感じの生命力。

と同時に、

痛みに強いのってやっぱり「忍耐」とか「辛抱」とか独特の我慢強い精神や魂を持って美徳とする日本人の「血」というか「血統」を、半分ではあるけれど引き継いでる半分日本人の彼女ならではの特徴だったりするのかも?

なんてね。

根拠もなく漠然としたことを考えたりして。

いずれにしろ、これまでずっと抜ける度に子供たちの乳歯を記録&保管して来た(犬のTrixieのも数本ある)ので、今回のErikaの永久歯も文字通り永久保管(?)の予定で。

他の乳歯に比べると巨大な根っこまであって怖いンだけど。

『CSI』の検死医が遺体の頭部とかをデカい鍋に入れて沸騰させるみたいに、消毒の為、私も永久歯を小さな鍋で煮沸。

彼女のファイルに当ての無い期間で保存。



フレンチ・コミック?

一応、ケベック州の公用語はまずフランス語ってことなので、英語よりも比重が置かれたりして、当然、義務教育の現場でも公立の場合、外部からのケベック参入者は選択の余地なくフランス語系の学校に編入しなければならない。

但し、うちみたいに両親のどちらか(この場合 Davidだけど、勿論)が英語系の学校を卒業した証明がある場合に限って、英語系の学校に通うことが出来る。

でもケベック州内で暮らす以上は、、、或は将来、政治家になる野望があったり、欧米でビジネスしたり、接客業に従事する可能性なんかも考えれば、やっぱり何だかんだ言ってフランス語も出来た方が有利なのには違いなく。

だからフランス語強化課程なんかを選択し、フランス語の習得にも力を入れてる学生は多い。

とは言え、今ひとつフランス語が弱いうちの息子。

この間の親子面談で、フランス語担当の教諭から
「とにかく何でも(どんなメディアでも)いいからフランス語のシャワーを浴びるように」
言われた。

ので、地元の図書館から借りて来たフランス語の本。


漫画だし。。。しかも『NARUTO』だし。。。


とは言え、しっかりフランス語だし。。。


なんか新しい分野な感じ。。。


半世紀前の不可能

*Montreal Gazetteより*


新聞をめくって目に入って来た白黒の写真に一瞬「ホロコースト」関連の記事かな、と思った。

でも、よくよく見るとガリガリにやせ細った体に身につけてるのが「ふんどし」と解る。

え? ふんどし? ・・・ってことは日本?みたいな図式で。

写真に写った3人の男性はカナダ人兵士たちで、大戦の際に派兵先の香港で日本軍の捕虜となり、日本に連れて行かれ、本土で3年と8ヶ月に渡り奴隷のように働かされ、暴行を受け、僅かな食糧で栄養失調だった人たち。

想像するだけで、殆ど生存不可能な状況で幸いにも、少なくとも写真の3人のうち1人は生き延びて再びカナダの土を踏み家族を持つことが出来て、この記事は、彼が亡くなった後に最近、お孫さんが香港でカナダ兵士たちの墓地を訪ねたと言うもの。

学校で習ったような歴史はほとんど全て忘れてしまってるような私にとって、余り認識してなかった過去の現実が衝撃的で。

こうして2012年の現在、カナダ人と結婚してカナダの国土に骨を埋める予定でカナダ政府からの恩恵を受けて暮らしてる日本人の私ってのが、奇跡にさえ思える。

まぁ日本から連れて来られた捕虜、、、って気がしないでもない時ってのはあったりなんかもするけれど。ってのは内緒で。

戦争の無い平和な社会に感謝。



言語の溝

私はいつも言葉を最も効果的に使いたい欲求みたいなのがあって、自身の限定された語彙の中から、その時点での自分の気分や感情というカタチの無い訳の分らないモノを、最も端的に現す単語:自然体で無垢で余計な装飾がされてない表現で、だからこそ最も説得力がある、みたいな:を出来るだけ意識して選んで使ってるところがあって。

それは単に自己満足であって、自分に対する挑戦的な、自発的なゲーム感覚でもあり、だから楽しんでるって部分もアリ。

と同時に、あがいてるって瞬間も多く。


同じ内容の話しを取り留めも無くだらだらと説明するのは、親しい間柄で時間に余裕があって、単にそういう時間を共有したい場合には勿論いいんだけど、でも、一般の社交的な場面では、自分に与えられた「会話に入り込む機会」とか、つまり発言権(大袈裟!)みたいな喋る順番が廻って来た際には、プレゼンテーションでは無いけれど、でも、やっぱり北米的な感覚では割りと「全ての瞬間がプレゼンテーション」的なところがある気がして。

だからこそ、より相手の注意を引くような、劇的で面白味があって印象に残るような、インパクトのある単語をより多く頭の中に用意して置くことが必要不可欠、みたいな。


そういう意味ではやっぱり、日本で日本語での社交と、北米で英語での社交との間には、日本語と英語以上の違いがあって、それがつまり日本人にとって「英語を勉強して覚える」ことと、「英語的な英会話法を身に付ける」ことの違いなのかも知れないけれど。


とにかく最近は特に人々の関心を引きつけておける時間ってのはどんどんと短くなってる気がして、それは昔、次々と場面の変わるTV画面が象徴だったけれど、今はパソコンや携帯電話がそれに代わって、パワフルなコンピューターでは指先一つの操作で待ち時間無く次々と別のサイトにスキップして行けるから、なかなか開かないような重たいサイトを待つ"patience"なんて無いし、「今」知りたいことがあれば即座に携帯で情報や第三者にアクセスする事が可能だから、「待つ」必要が無い。

最近の人々との会話でも、そんなこんなを反映してか、話題のスパンが短く展開するし、そして相変わらず自分の話しばかりしたい人ってのは多い。

だから女同士で集まるような場面では、会話にも結構なエネルギーを要する。


日常生活で使う言語の日英の割合いを「5対95」くらいに、二つのまるで異なる言語の間を行ったり来たりしてるうちに、脳が疲労して混乱して、日本語を使うのが辛くなる。

攻撃的なくらいに単刀直入な会話法の英語から、遠慮がちに遠回りな表現で相手を気遣いながら意味を持たない言い回しを使いつつ、当たり障りなく何が言いたいのか?核心さえぼやけてるくらいの曖昧さで表現する日本語に移行するギャップが大き過ぎるから。

アメリカへ2〜3週間の旅行をして帰っただけで「あたしニホンゴ苦手なのぉ〜」とか言いつつ「なんちゃって英語」を話してる若い日本の女の子とは一線を画す、でもちょっとだけ似たような状況かな。


とにかく、「母国語もきちんと話せないような人が、理路整然と美しく流暢な外国語を話せるようになるはずもない」を持論としてるので、使う頻度がどうであれ、やっぱり日本語も、そして英語も、出来る範囲で使いこなしたい。

ま、日本語でブログを書く意味合いには、そんな練習的、人並みに読み書き出来る能力の維持ってのもあったりして。

そしてまた漠然と取り留めの無い日記をこうして書いてる訳だ。。。ふぅ。

2012年3月3日土曜日

時々 Carnivorous

その前を車で走り過ぎる度、寄って見たい気がしてた。

月替わりでのスペシャル・ランチメニューの広告を見る度、
行ってみたい欲求に駆られつつも、なかなか機会が無かった。

『Brasserie Le Manoir』と言う名のレストラン。

*Google画像より*


2月のスペシャルは"Filet Mignon Brochette"で
その広告写真を見ながら
「うぅぅぅ〜〜〜」と唸ってた。

基本"Omnivore"(雑食系)ではあるんだけど、
でも、
時々ものすごぉーーーくステーキが食べたくなる。

野生回帰って感じに。

いっそのこと、独りでも食べに行こうか?
なんてデスパレートに思ってた矢先。

Mirianから丁度いいタイミングで
「今週お茶でもどう?」って。

それで、
「お茶もいいけどついでにランチってのはどう?」

「オッケー♪」

ってノリで、
私にとってはまさに願ったり叶ったりの嬉しい展開。

*Google画像より*


ようやく今週、水曜日に初めて行けた!

石造りの頑丈な建物の中は天井の高い解放感で、
"Sports Bar"の雰囲気でスクリーンがいっぱい。

お昼時ってこともあって活気があって賑わってた。


2月のスペシャル・ランチ・プレートには
フィレ・ミニョンの串焼きステーキと
ベークド・ポテトとサラダ
ピラフと本日のスープがついて税とチップを入れて16ドルくらい。

期待通り美味しくて充実のランチだった。



2012年3月2日金曜日

ギルドのワークショップ

*It looks quite new to me that this workshop offers.
The technique seems to be very different 
from my usual primitive style.
I've been hooking for a while now,
and I thought I needed something new for a change.
I registered for it, and am quite excited about it.*


Rug Hooking仲間のCarolynさんがメールで紹介してくれた講習会(ワークショップ)の内容が興味深く、1回2時間限定のイベントで参加費が20ドルと手頃なので、主催者のLoisさんに連絡し、申込みの手続きをする為、月曜日、彼女に会いに行って来た。

名前に覚えがあったので、ひょっとして・・・とは思ってたんだけど、会ってみたらやっぱり以前、面識のある人で、私の姿を見るなり彼女も私の事を思い出してくれたようで満面の笑顔を見せてくれて嬉しくなった。

私がラグ・フッキングに出逢って直ぐの頃、地元のギルドの会員になって、週に一度ミーティングに参加し、他のメンバーと一緒に作業をしたり、昼食やお喋りを挟んでアイデアやテクニックの情報交換などをして、私にとっては有意義な体験の一年間だった。

Loisさんは、そのギルドの発起人であり(今回はじめて知ったンだけど)、中心的な存在だった。

ミーティングが毎週月曜日なので、何となく私のスケジュールに合わず、二年目は更新しなかった。

でもラグ・フッキングを止めた訳ではなかったので、またいずれ縁があれば、ギルドのメンバー達にも再会する機会はあるかも、、、と思いつつ、気付いてみれば五年くらいの月日が過ぎていたらしい。

久し振りに訪れたギルドのミーティングではあったけれど、見覚えのある懐かしい顔が幾つかあって、挨拶したり抱き合ったりダブル・チーク(両頬にそれぞれ1回ずつキスするフレンチ・スタイルのケベック州ならではのカジュアルな挨拶)したり、現在の会長であるルイーズさんからは再びギルドに参加することを薦められたり、ほのぼのと幸せな気持ちにさせてくれる再会となった。

いずれにしろ、ワークショップは17日で筆記用具とお弁当持参で参加する予定。

Loisさんが教えてくれる、私にとっての新しいテクニックは、絵画的なラグの手法で、どちらかと言うとかなり「プリミティブ」な私のスタイルと違って、もっと繊細で描写的に立体のガラスとか、その透明感や光の屈折を表現する方法らしい。

このワークショップをきっかけに、またギルドに参加してもいいかも?なんて気がしてるのはひょっとして、寒くて暗く長い冬のせいで人恋しくなってるのかも。

まぁ季節に拘らず、クリエイティブな人々と集まって、お互いに刺激し合う場があるのって楽しいことだし♪