2015年10月25日日曜日

ストックホルム散策

自転車に乗るのが趣味の Davidなので、お天気のいい週末には愛用のリカンバントに乗って一人で数時間、サイクリングに出掛けるんだけど。

ミネソタ州のこの辺りは、自転車の愛好家も多く、そんな人たちが安全に利用できる自転車と歩行者専用のトレイルが風光明媚なエリアで網羅してる。

一日で100kmくらいの距離をサイクリングする彼でも、家から遠くのトレイルを廻ってみたい際には、車に自転車を積んで出発点まで出掛ける事もあり。

昨日は、隣の州:ウィスコンシンとの州境にある小さな町:Red Wing/レッド・ウィングから始まるトレイルに行くと言うので、一緒に付いて行った。

レッド・ウィングは家から距離にして90kmくらい、高速道路で車を走らせて1時間余りの場所にある小さな町で、これと言った特別な理由がない限り、私には多分、訪れる機会は無いだろう、、、と言う場所で。

私が同行した理由は、レッド・ウィングから橋でミシシッピ川を渡ってウィスコンシン州に入り、車で景観の良い川沿いのハイウェイを30分くらい走れば、Stockholm/ストックホルムに行けるのを地図で確認したから。

ストックホルムは、ウィスコンシン州の小さな町で、多分、主にスウェーデンからの移民が最初に根付いた由来の場所なんだろうと察する。

テキスタイル・センター仲間で作家のメアリー・ローグさんの小さな別荘が丘の上にあり、先日、そこに皆で招待されて行った際、遠いし土地勘も無い私は、独りで車を運転して行くのが躊躇われ、同様のカレンさんと一緒に、ジェーンさんの運転する車に乗せて貰って行ったんだけど、その際、ストックホルムの小さな町を散策する時間は残念ながらなく、ちょっとだけ心残りだったものの、かと言って、日を改めて、再び自分一人だけで行って見る程の動機も無かった。

ストックホルムで人気らしい地元の「パイの店」でメアリーさんが予め、皆の昼食用に買っておいてくれたキッシュが凄く美味しかったので、いつか機会があれば、その「パイの店」には是非、行って見たい気はしてたんだけど。

でも、だからと言って、キッシュを買うだけの為に行くには遠過ぎる場所だった。

なので今回のレッド・ウィング行きは嬉しい偶然。

Davidの運転でレッド・ウィングまで行き、トレイルの始まる公園の駐車場で自転車と彼を下し、彼がトレイルを自転車でひと回りするのに要する3時間余りが、私にとっての未知のストックホルムと言うウィスコンシンの小さな町を独りで気ままに散策する「自由行動」の時間で、ちょっとした小さな冒険♪って感じ。

紅葉のピークを過ぎたとは言え、まだまだ綺麗な色とりどりの葉を残した木々を左手に、右手にはキラキラと水面が光るミシシッピ川を臨む道路を走りながら、風景の綺麗さに感動して、まるで油絵の中を走ってるような錯覚。

*時折、上空を鷲だか鷹だかが優雅に旋回している*


到着したストックホルムの町では、ギャラリーやギフトショップ、陶器の店を廻って気ままにちょこちょこと買物した後、目当ての「パイの店」"Stockholm Pie & General Store"に寄って、ほうれん草とマッシュルームがたっぷり入った野菜のキッシュと、アップルパイを持ち帰り用に買って、あとは店頭でカボチャのパイと一緒にカプチーノで休憩。

*スウェーデンのインテリア小物を扱う店*
『Ingebretsen's』
同じ北欧系と言うことで、「ムーミン」雑貨も売られてた



*手作りの陶器を売る店ではストーブの薪に既に火が入ってた*
店の女性がレジで編物をしてたので、ちょっとだけ編物談義したり

*自由の女神?ガーデン・オブジェ*




印象的だったのは、町の人々が皆、とても気さくに声を掛け合うこと。

*ちょっとした公園の小さな鳥のアーチが目に留まった*



*あちこちに大小のパンプキンが沢山*


道を歩いていると、見ず知らずの人でも気軽に挨拶を交わし合う。

*屋外のカフェを併設した小さなホテル*


何しろ、町の人口が66人という小さなストックホルムなので、町全体が家族的と言う雰囲気なのも無理はないと言うか。

他にも幾つかの店に立ち寄って『Hugga Bugga』と言う店ではオーナーの Char/シャーさんと話が弾み、そこで売っていた綺麗な色の毛糸を幾つか購入。

そして、車に戻ったところで、何と偶然にもテキスタイル・センター仲間のナンシーさんにバッタリと会ってお互いにビックリ!

いや、場所が場所なだけに、ひょっとしてパイを買う際、地元民でもあるメアリーさんに偶然行き合う可能性はあるかも?とは思ったんだけど。

まさかナンシーさんに行き合うとは思っても見なかった。

彼女は妹さんと、あとはお姉さんとお母さんと4人で週末を一緒に過ごす為、近くにホテルの部屋をとったんだそうで、観光がてら、ストックホルムで昼食と買物を楽しんでる最中だったとのこと。

あとは行く先々で何度もバッタリとすれ違う年配のカップルがいて、スウェーデン系のその女性が遂には「もうこの際、お互いの名前を交換しておきましょ!」ってので、それぞれ自己紹介がてら名前の交換をした。

多分、二度と会うことはないとは思いつつ、ミネアポリス周辺に住むらしいキャロルさんと言う名前の女性は、今でも時々、スウェーデンを訪ねるらしい。

いつか日本へも遊びに行ってみたい、、、とか話してたけど。

時間を持て余すかも?と思ってた割りに、実は意外と時間が足りなかったくらいに見所が満載のストックホルムで楽しかった。

その後、レッド・ウィングに戻って少しだけ迷子になりながら Davidの待つ公園へ。

別行動ではあったけれど、お互いに楽しかった土曜日。




2 件のコメント:

ミリンダ さんのコメント...

町の人口66人 !
行き会う人たちが 初体面のひとに声かけだけでなく お名前交換 なんて 物語が始まりそう・・・
素敵な季節 素敵な人々 素敵なお店 ・・・
シンデレラのように魔法が解けなくてよかった~~(笑
素敵なtripの1日でしたね
 

Mayumi さんのコメント...

keiko ミリンダさん♪

うふふ。。。ほんとに小さな町なのが解りますよね〜。(笑
実際、シンデレラの魔法ほどには大掛かりではないにしろ、私自身にとっては、かなり「マジカル」な一日だな〜とは思ってたんです。
最近、そんな経験が多いんですが、何となく優しい雰囲気に包まれて気分良く、偶然が重なったり、みたいな。
ひょっとして、独特な秋の魔法なのかも、なんて。(笑