先週の木曜日は、この家で初めて「手芸の会」を開催。
と言っても参加者は2名なんだけど。
私のオリジナル「フェルトで作る小さな魔女の家」の作り方を習いたいと言う、ラグ・フッキング仲間の Jayneさんと Janeさん。
共に小学校で低学年の児童を受け持つ教諭を同じ学校でしていた元同僚であり、引退後の現在も仲良しの友達同士ってのは凄いと思う。
時間帯は朝9時からお昼12時までの間の3時間と言う枠で。
お茶とお菓子を準備したり、トイレの掃除をいつもより少しだけ念入りにしたり、家に人が来るって緊張感がいい感じに新鮮だったりする、この頃。
サプライズは、Jayneさんが思い掛けないプレゼントに絵本をくれたこと。
実はこれと同じ本が、彼女の車の中に置いてあって、前回、乗せて貰った際、目に留まり手にしてみたら、これがもう本当に可愛らしいイラストで。
うちにも女の子がいるから、主人公のねずみの女の子:アンジェリーナの本には馴染みがあるんだけど、でも、クリスマスの話のこの本は見た覚えがなく。
薄暗い色の背景に雪が降る町のイラストが何ともいい感じで気に入ってしまった。
そんな感想を正直に言っただけだったのに、彼女の印象に残ったらしく。
心遣いがとっても嬉しかった。
肝心の手芸の時間も、私の予想以上にやる気満々、熱心なお二人で、効率良く手がさっさと動いて驚くほど捗って、お喋りも含め楽しい時間だった。
話が弾んで、この顔触れで引き続きあれこれと違うプロジェクトを、それぞれの家を巡回して試すのはどう?って話に発展し、今後の楽しみに。
それとは全く別の話なんだけど、まぁ「絵本」繋がりってことで。
先週の火曜日に行ったテキスタイル・センターにて。
私が隔週で参加している手芸作家の会のメンバーの中には、とても才能のある芸術家の人たちが多くて、プロとしての肩書きを持った人たちの中に、詩人であり児童文学の作家でもある Mary Logue/メアリー・ローグさんがいるんだけど。
彼女の最新作が出版になったと言うので、見せて貰い、彼女の文章もさることながら、イラストが優しい雰囲気を醸し出す素敵なスタイルで気に入ったので、せっかく作家さんとお友達なのを記念して、私も1冊、宝物的に所有したいと思い、彼女本人に直接、注文しておいたのをメアリーさんが持って来てくれた。
わぁ〜嬉しい♪と思いながら待っていると、何故か勿体ぶって、ゆっくりと取り出して見せる彼女に「ん? 何だろう?」と、不思議に思ったんだけど。
悪戯っぽい笑顔で彼女が取り出したのが、じゃ〜ん♪と、↓この1冊。
え”? あ、あれれれれれ?(←レレレのオジさんみたい)
えーーーっ!?と驚いたのは、その本が「日本語だった」から。
勿論、中のページの文章も全部、日本語で印刷された正真正銘の日本語版。
彼女の本は英語の他、仏語や中国語、韓国語、そして日本語などに翻訳されて各国で販売されるんだけど、それらは数冊ずつ、それぞれの出版社からメアリーさんのところに送られて来るんだそうで。
いやー、正直、この土地でこんな簡単に日本語版の絵本が手に入るとは期待してなかったから、当然、英語版を予想してただけに余計に驚いた。
ほんじゃあ、まぁ、取り敢えず、当初に期待してた英語版も一応、入手しておこう、ってので、それは次回に持って来て貰う手はずで予約。
購入した本に、記念の「サインして♪」ってのはお約束で。
「じゃあ、せっかくだからニホンゴでサインするから、どう書くのか教えて」
と言うメアリーさんに、漢字、平仮名、カタカナのどれが良いか?訊ねたら、
「う〜ん、、、カタカナ!」
と言うので、「お手本」を書いて渡した。
文字通り「サインペン」で、見よう見まねのカタカナでサインしてくれた。
家に持って帰って Davidに見せたら、とっても感心した様子で
「じゃあ、英語版も買えば?」
と言うのでビックリした。
なんだ、夫婦で同じこと考えるんだなー、やっぱり。
いずれにしろ、日本語版では彼女の名前が「メアリー・ルージュ」と表記されてるのが面白い。
それは名前だけでなく、文章の翻訳も、色々な箇所で原作とは違う部分があり。
翻訳は、とても繊細で難しい作業だと認識してるんだけど、それは作家自身であるメアリーさんも同様に認識していて。
と言うのも、彼女自身が英語と仏語とのバイリンガルなので、二つの言語でアイデアが往き来する場合、必ずしも直訳が可能でなかったり、適切な表現が難しかったり、微妙なニュアンスを諦めざるを得ない妥協を強いられたり、と言う場面が多いこと、頻繁に身を以て体験してるから。
この本の原作での題名は英語で『Sleep Like A Tiger』でも、フランス語版は、ちょっと違った言い回しになってるんだそうで、だから「日本語では、どんな意味合いに訳されてるのか?」興味津々だった彼女。
なので『おひめさまは、ねむりたくないけれど』と言うのを英語に訳して教えてあげたら、「ふぅ〜ん、面白い」って感じに納得してた。
実際、英語版の原作ではどんな文章に書かれてるのか?日本語の翻訳版と比較して読んでみるのが楽しみ。。。
それにしても。
日本語での彼女の略歴の部分:
「現在、アメリカのミシシッピ川付近で、詩人のピート・ハウトマンと、二ひきの愛犬と共に暮らしている。」
・・・ミシシッピ川付近で暮らしている。。。って!
随分とまた大雑把な。
ちょっと「住所不定」でヒッピーみたいな印象なんですけど! わはは。
6 件のコメント:
素敵な絵本ですね。作家さんとお知り合いってなんだかすごいですね。
日本語の題名との違いが面白かったです。機会があったら絵本、見てみたいな~。
と言っても今年は日本で本屋さんに行く機会も持てなかったけど・・・
手芸教室、いーですね♪近所だったら私も参加したい!
これから寒くなって手芸するのにぴったりの季節ですね。
私も何か編みたいな~などと思いつつ、何年も編んでないや、テヘヘ~
空知川の近くに住む者です。
本当だヒッピーっぽい、笑
さておき、絵本作家さんが知り合いってこれまた
滅多に無い事だと思うので貴重な出会いですね。
絵本に興味深々、探してみよー。
姪に買ってあげようかな~(^^♪
姉は引退してしまいましたが妹は読み聞かせ
のボランティアしているので絵本の情報
喜ばれるんです、教えてみよーわーい。
そうそうお気に入りの本だと言語版も欲しいですよね。
やはり微妙なニュアンスが違うと作品が変わり
ますもんね。
世界各国で見られる映画やドラマも各国で
微妙に感想違うのも訳によるものなのかななんて
思います。
最近ではアメリカンドラマ「リベンジ」の主人公が
吹き替えと字幕ではキャラが違って見えたのが印象的です。
絵本って最初に触れる言語の入口だから色んな作品
に出会えるって大切な気がしてます。
新しい本知れて得した気分です。
ありがとうございます(*´▽`*)
paraさん♪
日本へ行って本屋さんに行けなかったとは!
それはとーっても残念無念な気がします。
とは言え、今どきはAmazonで日本からの本も入手できる時代なので、さほど不便はないのかも知れませんが。(笑
日本語に直訳のタイトルでも良いような気もするんですが。。。
「トラのように眠る」とか「トラみたいに眠る」とか? 或は「タイガーのように眠る」?
ま、選択肢があり過ぎて迷うのが翻訳と言う作業の苦しさなのでしょうが。
手芸教室って、響きだけでも楽しそうですよね!?(笑
これからの季節、編物にピッタリですよね。 是非♪
家に籠って暖かくぬくぬくと編物の時間なんて最高ですよね〜。
Mutsukoさん♪
いきなり出だしから早速、笑わせて貰いました。(笑
利根川の近くに住む者です、、、とか。
やっぱりちょっと「ホームレス」っぽい響きな気が。(笑
読み聞かせのボランティア!? 素敵ですね!
私自身、子供の頃、絵本に触れずに育ったので、その反動で絵本に惹かれるって部分があるのかも?なんて感じてますが。
読み聞かせして貰えるって、本当に幸せなことですよね、子供として。
この絵本が日本の本屋さんの店頭に並んでるのかどうか?興味津々です。
イラストが、お洒落っぽいので日本ウケするかも?と思います。
日本語での訳は、、、個人的には今ひとつ、、、な感もありますが。
言葉の響きの好みには個人差があるので、難しいですよね。
特に英語から日本語は、、、日本語は、本当に難しいと思います。
アメリカのTV番組や映画を、日本語で見ると、、、特に吹替えで見ると全く別ものになりますよね。(笑
男性の主人公が、果たして「僕」なのか「俺」なのか、それとも「私」なのか、それだけでも随分と違いますものね。
私は 普段ダラダラとお掃除していて 見なかったことにしようと思ったりしていても 来客があるとなると 確かにちょっとお掃除に力が入るし 日本的にいうと 気の流れもあっていいように思います(^^)
そういえば 主人がリタイアして家にいるようになってからは ほとんどお友達の出入りがなくなった・・・
家もドンドンちらかってるし・・・
絵本 ちょっと本屋さんのぞいてみたくなりました。
絵本は短くても思わず涙してしまう心を打たれるものも少なくなくて 最近では孫が読んでくれて知る絵本がおおいいです。
keiko ミリンダさん♪
家のお掃除、本気でやろうと思うと時間が幾らあっても足りないですよね、きっと。
手の抜き加減が微妙に難しいと言うか。
結局は本人次第かと思いつつ、葛藤の日々だったり。(笑
確かに「気」もさることながら、日本では「運」とか「縁起」とか、整然と綺麗な家の方が良いらしいですしね。
やはり毎日、ご主人がお家にいらっしゃるようになると生活にも変化があったりするのでしょうね。(笑
亭主ゲンキで留守がよい、、、ってのは永遠かも?なんて。
絵本は、文章が簡潔なだけに心に強く響くものも多かったりしますね。
動物や人間の死に直面するお話も結構あったり、残酷で切ない物語なんかもあったり。
そう考えると、絵本の世界はかなり深いものがありそうですね。
生涯に渡って印象に残るような素敵なお話に出逢えると良いですね、お孫さんたち。
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