2015年3月30日月曜日

花柄の平らな鞄

かなり前にフッキングしておいた素材を
ようやくカタチにする事が出来た。

今回は、平らなデザインでの手提げ鞄。


内袋には Kaffe Fassettデザインのプリント柄コットンを使用。


持ち手部分は皮革製で
以前、足を運んだキルト展に出店してた台湾出身のキルト作家、
(確か名前がシンディさんだったような)から購入。

多くのキルト作家たちがベッドカバーだとか壁掛けを作る中、
シンディさんはもっと「機能性のあるもの」にこだわりがあるようで、
キルトしたものを色んなデザインでのバッグに仕上げて販売もしていた。


私のこのところの考えも、シンディさんに似てるのは、
果たしてそれがアジア的な文化や好みの傾向なのかどうか。

私自身は既に複数の Rugたちを Hookingして来て、
けれど、それらを "Rug"として床に敷くのにはちょっとした抵抗があり。

手間ひま掛けて、情熱を以て作り上げたものを床に広げて
その上を歩き廻る(しかも靴を履いたままの事も多い)とか。

だって、ウール素材を用いてフックされたラグは
基本的に洗濯機で洗って乾燥機に放り込むってのはタブーなので。

あと、うちの場合は犬もいるので爪にループが引っ掛かると
それはもう修繕が厄介なことになり得るし。


私以外の多くのラグ・フッキングの作家さんたちも
Hookingする事自体が楽しい目的であり、
フッキングし上がった作品を、さて、どうしようか?

床置きと仕上げるにしても、既にラグはもう沢山作ったし、
壁掛けとして仕上げるにしても、壁掛けも同様、
既に沢山作ったので、飾れる壁のスペースがもう無いわ。

そんな話をしょっちゅう耳にする。

私も同様、床に敷かないならば壁掛け?

前回も今回も、住んでる家が「オープン・コンセプト」なので
壁の面積が極端に少なく。

そんな状況も、
私がフッキングから時々、遠離ってた理由かも知れない。


まぁ売れない絵描きも同様で、
売れなくて置き場所に困っても描き続けるのが画家なんだろうけれど。


でも、クローゼットに丸めて仕舞われたフックド・ラグが増えて行くのは
やっぱり何となく嫌で気が乗らなくて。


なので最近の手提げ鞄作りは、
私にとって一つの「答え」のような気がしてる。

そもそも立派で大きな床敷きのラグをフッキングする根気も無いし。

取り留めもなく湧いて来るようなデザイン・アイデアを
それらが色褪せないうちに実現するには小さな作品群がぴったりだし。


なので比較的、小さな規模でフッキングしたものを素材として、
その都度、絵柄を最大限に活かすことの出来る形状の鞄に
ハンドルや開閉やをアレンジして作り上げるのは、
それぞれに実験的であり、自分にとってのチャレンジって感じが楽しい。

ちょっとしたパズルみたいな感じの試行錯誤で。

何度もやり直し、、、とか。

そんなプロセスに最近ちょっと病み付き。


取り敢えず暫くの間、
ラグ・フッキングに関しては鞄作りにこだわってみようと思う。


余談で、
現時点での技術的な問題は、ハンドルの強度。

今時点で私が作る鞄は飽くまでもアクセサリー的な用途であり
機能としての強度がないので。

この辺りの解決を見出すのが次の課題。









4 件のコメント:

yana さんのコメント...

これもまた華やかなバックですね。
お花いっぱいで楽しくなりますね。

一か月ほど前、テニスで時々顔を合わせる方から(一時期、同じクラスで親しくしていた人から私に聞いてみたらといわれたと)織物の相談を受けました。
数年前に亡くなられたお母様の家を売りに出すことにしたら、大きな織り機3台と織物が沢山出てきて見てほしいということでした。織といってもいろんな織があるので・・・と思いながら伺ったら何と私たちがやっている絵織もたくさんあり、藤沢のお教室の生徒さんだったことが分かりました。(残念ながら大きな織り機の方は平織用だったのでお役にたてませんでしたが、)絵織の比較的小さい作品はバックに仕立ててはと提案して預かってきました。まゆみさんがおっしゃるように壁かけにしても場所や雰囲気の問題もあるので・・・・バックなどにすると持って歩いて沢山の方に見ていただけるし、私の友人は私が作ったバックをさりげなく、お玄関の横にかけてくださたりするのでかえって楽しめるのではないかと思い・・・・
大きい作品は、これからお家を立て直すというのでその時に掛けるスペースを作って、季節に合わせて掛け替えることをお勧めしました。
そのお母さまはとても腕がよく、大作もたくさんあり、生前楽しまれたことを思うと胸が熱くなりました。
預かった作品は一つは手持ちにぴったりの革があったのでプロにお願いし、もう一つは以前トートバッグを作った時使ったプラダ風の厚手の布があったので私が仕立ててあげることにしました。もう一つは矢吹先生に相談したらそれはやっぱり額装した方がよいというのでそうする事にしました。
こんな身近に相談できる人がいたとは・・・
お母さんの引き合わせてくれたと、とても喜んでもらっています。

まゆみ さんのコメント...

わぁ~!!素敵な鞄が完成しましたね~♪

季節的にも花がどんどん咲き始める時だから、
心と同じ響きのする鞄だな~って眺めました。
内袋の黄色地のプリントも、手提げの持ち手の部分の
色も感じのいいアクセントになってホント素敵!

ますます鞄作りに拍車がかかりそうですね!

Mayumi さんのコメント...

yanaさん♪

ありがとうございます。

とても興味深いお話ですね。
このコメントを頂いた翌日に、私も2〜3度参加した事のあるラグ・フッキングのグループから、高齢のメンバーが亡くなられた知らせのメールを受け取り、感慨深いものがありました。

実際、現在アクティブにラグを創作する人々も私より年上の方たちが多く、新しい作品の為の材料を買う度に、仕上げることが出来るかしら(生きてる間に)?なんて冗談を口にしています。

私自身、中途仕上げの作品や素材や出来上がった作品も豊富にあり、自分が死んだ後の処理について想像したりすることも多々あり。(笑
とても他人事ではない気がしました。

その方の場合、yanaさんにご縁があったのはラッキーでしたね。
日本ならば更に、住居が北米に比べこじんまりとしてますから、飾る場所に困るかも知れませんね。

それにしても、織り機を3台も所有されてたとは凄いですね。
本格的に熱心に楽しまれてらしたのでしょうね。

私も取り敢えず、死後の心配は無視して、この世での作品作りに専念して楽しもうと思います。(笑

Mayumi さんのコメント...

まゆみさん♪

ありがとうございます。

やはり毎日の生活には、季節の移り変わりが大きく影響するようですね。(笑
気持ち的に、花柄などのカラフルなものを強く求めてるのを感じます。

ようやく暖かくなって来たミネソタは、モントリオールよりもひと足早く本格的な春の訪れがやって来る様子の印象です。