毎年恒例、夏の終わりを告げるミネソタ州の祭典も明日で終了。
引き続き毎晩、野外でのライヴ・コンサートに加え賑やかに花火が上がってる。
そして州祭の主旨である品評会(コンテスト)は家畜や農作物に限らず、手造りの多岐に渡る品々に対しても行われるのが興味深く、それはホームメイドのジャムやピクルスだったり、パイやケーキだったり、或は木製品や、それから水彩や油絵や写真と言った芸術の分野まで広がってるから驚き。
コンテストの名称は "Creative Activities"で、出展作品を一斉に展示することが出来る専用の建物が、その名もズバリ "Creative Activities Building"ってので、正面ゲート脇に建ってるのも何だか凄いなぁ〜ってので感動。
*閲覧者が直接触れないように
全ての作品がガラスの向こう側に展示されている*
*クッキーや焼き菓子のコンテスト結果の陳列棚*
(左手:ブルーのリボンから順に1位から5位まで)
思った以上に綺麗に展示されていて感心した。。。けど、受賞したクッキーやパンやケーキは祭典の10日間、ガラスケースに陳列されたまま?ってのが謎。
*割りとお洒落っぽく陳列されてる焼き菓子のコンテスト*
*ピクルスやジャムの瓶も沢山の数で出品されてる*
(陳列棚全体が冷蔵庫の機能になってるのも凄い)
そしてコンテストの部門には手芸全般の手仕事の分野も含まれてるのを知ったのは、ホワイト・ベア・レイクのラグ・フッキングのグループのメンバーから聞いたのと、彼女たちから、私も作品を出展するよう強く勧められたから。
コンテスト全般には2000点くらいの応募作品があるらしいんだけど、カテゴリーが細分化されてるので、何かしら受賞する可能性は多少あるかも?ってので試しに、見繕った5つの作品をそれぞれ異なるカテゴリーで出展してみた。
結果、嬉しいことに、3つの作品が受賞。
1位のブルー・リボンを獲得したのは、フェルトで作ったミニチュアの「魔女の家」で、ニードル・フェルティングして作った魔女も添えたもの。
*他の人達の作品と一緒に
ハロウィンのテーマでまとめられて展示されてた*
*Miniature room or shop setting: Felt Witch's House w/ needle felted Witch*
2位の赤いリボンを獲得したのは、ラグ・フッキングの手法でゴッホの向日葵をフッキングしたのを手提げに仕上げた作品。
*パッチワークのキルト作品などと共に一番右の下*
*Hooked rag item other than a rug: Hooked Purse, van Gogh's Sunflowers*
3位の白いリボンを獲得したのは、3匹の犬を編んだ編みぐるみの作品。
*色んなペットを作品にしたものが集められた展示コーナー*
*Knitted item not wearable: Knitted 3 Dogs*
受賞は逃したものの、3つのテディ・ベアをフッキングしたラグは可愛いベアたちが飾られたコーナーに見栄え良く展示されてて嬉しかった。
*Hooked rag Rug fine cut under 3 ft.: Hooked Rug original design 3 Teddy Bears*
(何故か手元に縁を仕上げた写真が無い、、、↑これは仕上げ前)
同様に受賞しなかった棒針編みとかぎ針編みのコンビネーションで仕上げたスカーフ(マフラー)は、膨大な編物作品の展示コーナーに埋もれてた。
*編物作品の膨大な量に愕然!*
(いやぁ〜、これじゃ受賞は難しいわ、、、ってのを悟った)
*Scarf, medium weight yarn: Knitted/Crocheted scarf Grapevines*
あとはパッチワーク・キルト作品の数も膨大で圧倒されたけど。
編物とキルトの作品で入賞するのは至難の技っぽい、ってのが解った。
来年への覚え書きとして。
そして、今回のコンテスト作品展示の中で一番印象に残った作品がこれ。
クリムトの『接吻』をパッチワーク・キルトで再現した大掛かりな作品。
そのカテゴリーでの2位を示す赤いリボンが付いてた。
クリムトの絵には華があるので、私自身いつも、何かしらの作品に仕上げたいと考えていて、キルトで作って見たい、ってのもずっと一つの夢だったんだけど、こうして素晴らしいのを見てしまったので、やられた〜!ってのと同時に、これ以上の作品を作る自信が無い分、もういいや、ってな感じでの妙な達成感みたいなものもあり。
作品を引き取りに行く際、入賞作品には、賞金として少額の小切手が貰えるらしいので、果たしてそれが幾らくらいなのか興味津々なところ。
ま、賞金よりも何よりも、とにかくリボンが貰えた事実が嬉しくて、まだ漠然とではあるけれど、多分、来年も挑戦してみようかな、なんて励みになりそう。