もうかなり昔のこと過ぎて、自分の高校卒業式の時の記憶が殆ど無いんだけど。
来月18歳になる息子の卒業式が6月初めにあったので備忘録として。
カナダで経験したのは子供たちのデイケア(個人経営の保育園みたいな)とか、小学校の卒業式のみだから、高校の卒業式は私たち家族にとって初めての体験でもあり、更にアメリカで迎える初めての「アメリカの高校の卒業式」ってので興味津々な部分もあり、密かに気分が盛り上がったりして。
卒業生が600人程度と比較的、規模の大きい式典なので、会場となったのはセント・ポール市にある、音楽コンサートやアイスホッケーをはじめとするスポーツの試合が催される通称 "River Centre"と呼ばれる施設だった。
(今、気付いたけれど、センターが "Center"の綴りでなく "Centre"なのが意外。アメリカ的には "Center"なのかと思ってたケド。勿論、モントリオールではいつも大抵の場合は "Centre"の綴りで発音もそれなりにフランス語っぽい感じだった)
卒業生の Kaitoを早めに会場に送り届けたついでに、私は2階バルコニーの最前列の席を確保。
周辺を観光がてら散策していた Davidと彼の両親が後から合流。
こんな時、携帯でテキスト・メッセージのやり取りが出来る便利さを実感する。
式典は夕方7時からの開催で、まずは教諭陣たちの入場から始まり、前方の2つの大型スクリーンにも映像が映し出され。
ハリウッドの青春映画で見慣れた「キャップとガウン」を着用の卒業生たちは、それぞれ自分のキャップを好きなよう個性的にデコレーションする事が許されてる様子で、思い思いのデザインをカラフルに施されたキャップの光景は、カナダでは余り見掛けないらしい?←義母による情報
*何故かアイスホッケーのモントリオール・チームのロゴを発見!?*
(通称:Habs、『Montreal Canadiens』の赤い "C"?)
特に目立ったのは「電飾」を施されたキャップを被る卒業生たち。
*卒業キャップを電飾でチカチカさせるって発想は無かった!*
(てか、そこまでやっていいの?みたいな驚き。。。)
ひと言で片付けると「目立ちたがり屋」の部類に属するんだろうけれど、個々の文字通り「個性」が幅広く許され尊重される社会の懐の深さみたいなところに、まさにアメリカならではの自由な気質を感じてしまう。
こうして十代の頃から他人の目を気にする事なく、他の誰とも違う「自分自身であること」をのびのびと実現することが出来る彼等が社会に出た時、国際的なビジネスの現場でどんな活躍をするのだろう。
一方、日本で生まれ育ち、日本で教育を受け日本の高校を卒業した青年たちが将来、このアメリカの彼等から一体どれほどのカルチャー・ショックを受ける事になるのか?想像せずにはいられない。
少なくとも、昭和生まれで日本育ちの私は、いつも「人と同じように振る舞うこと」を教えられて、その事に安心感をもって生きてたので、北米で暮らすようになった際には、それまでの「古い価値観の自分」をぶち壊す事にかなりの時間を要した。
以前も書いたとは思うけれど、"Be Yourself"と言われた時に、"Myself"と言うものが無いことに気付いて唖然としたのだったからして。
とにかく、他人に迷惑を掛けない範囲では何でもアリってな感じで、外から干渉され過ぎない心地良さに「自由の国」を感じるアメリカは、今の私にとっては快適な住み心地の社会であり環境。
卒業生の名前が一人一人読み上げられてステージで卒業証書の授与。
想像するに容易な通り、国際色豊かに個性的な名前の生徒たちが多く、正確な発音で読み上げるのはひと苦労だろうな、と思ってたら、やっぱり Kaitoの名前も苗字の発音が違ってて、義理の両親を少しだけ落胆させた。
普段ならば、名前を「ケェイトゥ」とか読まれるのもしばしばのところ、息子が予め指摘したらしく、「カイト」と発音して貰えたのは良かった。
そして最後はお約束の「キャップ投げ」で、合図と共に卒業生が一斉に被っていたキャップを宙に向かって放り投げて式典の終了。
その後、バルコニー席にやって来た Kaitoと合流。
*ガウンは退場時に返却、キャップは個人キープ*
(見開き型の卒業証書)
夕方7時からの卒業式は2時間半程度でつつがなく終了し、家に帰った後はちょっとした内輪でのお祝いパーティって感じで、ワインやビールと共に、"Edamame/枝豆"のおつまみを筆頭にチキンやチーズやチップスなどを夜食代わりに。
晴れて卒業の Kaitoは、カレッジが始まる9月まで長い夏休みの始まり。
3 件のコメント:
test
ご卒業おめでとうございます。
アメリカとカナダではまたいろいろ違いがあるのですね。
坊ちゃんはもう大人の仲間入りですね。
でもまだお家にいらっしゃるから、寂しくなくっていいですね。
お写真を見て、娘のカナダでの卒業式、やっぱり行ってあげればよかったと後悔しています。
yanaさん♪
ありがとうございます。
今一つピンと来ないところがあるんですが。(汗
多分、義理の両親を接待することに神経が集中していたこともあるのかも?なんて。(苦笑
何だかあっと言う間に終了した、、、印象で。
アメリカとカナダは微妙に違ってて面白いですね。
大人の仲間入り、、、のはずではあるのですが、まさに「すねかじり」状態で。(笑
アメリカの永住権が無いのでパートタイムで働いて小遣い稼ぎする事も出来ず同居してるままでもあり、以前と何ら代わり映え無さそうな予感です。
あら。卒業式に出席されなかったのは意外ですね。
うちは娘を同行しなかったのですが、母親の私的には何となく心残りな感じもしてます。
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