*開店したばかりの "Tori Ramen"*
北米の社会では家族揃って長期のヴァケーションに出掛けるって事も多いかと思うんだけど、我が家の場合は Davidも私も割りと家に居るのが好きみたいで。
特に私は家に籠って自分の好きな作業を黙々と愉しむ時間が至福だと思ってるし。
だから1週間とか2週間とか家を留守にするのはちょっとした拷問みたいな。
ハワイとかカリブのドミニカ共和国とかトロピカルな南の島に想いを馳せて、厳寒の冬のミネソタから逃避したい欲求が無い訳ではないのだけど。
とにかく出不精な夫婦なので Davidには未使用の有給休暇が溜まってしまった。
使わないと破棄されてしまうので、新しい年度に新しい分の有給休暇が出る前に、古い分を無理矢理に使ってしまう目的で、Davidは暫くの間で毎週、金曜日の休みを取って3連休とする週末が何度か続く予定。
だったら近場で1泊か2泊程度での小旅行に出掛ける、と言う選択肢もあるんだけど、そんなことにさえも重い腰がなかなか上がらず。
私からの提案は、地元での「ランチ・デート」に留まり。
最近、セントポール市に出来たばかりで話題になってるラーメン屋さんに行って見たいと思ってた。
炭水化物抜きのダイエットで減量に大成功の Davidなので、ラーメンはちょっと駄目かなぁ〜とも思ったんだけど、意外とあっさり乗り気で賛成してくれた。
なので金曜日の昼食に二人揃って出掛けて来た。
*メタル製の箸でも結構使い易かった♪*
*Davidが注文した "Torikotsu"ラーメン*
*私が注文した "Miso"ラーメン*
私のラーメンには「海藻」とか「ごぼう」とか「もやし」入りで。
半熟のゆで卵がいい感じ♪
味は甘い味噌?を使ってるみたいな甘塩っぱい味覚で、一般的に日本人がラーメンに求める塩辛い味とか塩っぱい味とは一線を画する感じ。
無難に美味しいのではあるけれど、食べても食べても辿り着かないゴールと言うか、塩辛い目的地には辿り着かない無念さが残る、不完全燃焼な後味が残らないと言ったら嘘になる、そんな正直な感想。
それでもアメリカで食べるラーメンとしては、かなり美味しいと言える。
検索してみたら、この辺り予想外にラーメン屋さんが多くて驚いた。
食の世界は既に多国籍と言うかフュージョンした無国籍と言うか。
オリジナルの国を越えての国際料理風に進化してる。
Tori Ramenの背景も韓国色の強い中華と和風のミックスな雰囲気だし。
時代は2017年で、かつて想像もつかなった「近未来」を現実のものとして生きている私たちにとって、人々の間でのボーダー=国境の壁はどんどんと低くなっているのを身近に感じる。
時代の流れに沿って柔軟で寛容でありたいと思うし、国や社会も、宗教や人種や言葉や性別と言った諸々の枠組みに制限される事なく、自由で平等に心の平和と安定を得る権利を誰でも平等に手にする事が出来るような傾向であって欲しいと思う。
アメリカ在住のカナダ永住権を持つ日本国籍の私がミネソタでラーメンを食べながら現在のトランプ政権を憂いつつ感じたこと。
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