2017年2月26日日曜日

Live Laugh Love の♡リース


参加する思惑の作品展にはまるで関係なく、またまた脱線してると言うか、横道に逸れてると言うか、脈略なく純粋に自分にとっての単純な楽しみの為だけの作品。


*見え難いけど書かれてる文字は
"Live Laugh Love"*


Valentine's Dayのリースを作った流れで同じハート型の枠を利用して。




今回のはラグ・フッキングしたものを真ん中に縫ってはめ込み。




前回と同様、かぎ針編みした薔薇で飾ろうかとも思ったけれど、せっかくフッキングした作品なので、飾りの花の部分もフッキングに使うウール生地で作った。




かぎ針編みと、フッキングと、棒針編みと、あとはちょっとだけミシンでのソーイングもありのミックスメディアと言うかコラボレーションなのは相変わらずで。



そして今夜はアカデミー賞の授賞式があるので、普段まるでTVを見ないけど年に一度の例外って感じで、カウチポテトと化してTVに釘付けになる計画。

TVのあるファミリールームは地下にあるので、地下の部屋と言うコンセプトに馴染みなく育った日本人の私にとって、何となく寒そうな気がして、特に冬場は余り時間を過ごす機会も無いんだけど、今夜は特別。

ホットカーペット(←日本から持って来た)に加え、ターゲットで買った安価で手軽なフリースの電気毛布にくるまってカウチに座ると、気分は何だか「コタツに肩まですっぽり入ってる」みたいな錯覚の極楽感いっぱいで。

TVを見ながらうとうとと眠り落ちないといいんだけど、と呑気な心配。

あ、あと必要なのはお茶にみかんに煎餅ってとこよね。

多分、電子レンジで弾けたポップコーンか何かだけど、現実のスナックとしては。

それかコーンチップスにサルサとか。

週末カナダに帰省中の Davidが、隣に居ないのが例年と違うとこで妙かも。

そしてTV前の晩ご飯は、昨日フィッシュ&チップスの店からテイクアウトした残りがあるので、それを各自が温めて食べるという手はずになってるし。

何とも手抜きで極楽な週末で、バチが当たらないといいんだけど!



2017年2月25日土曜日

Klimtシリーズ:Mäda/メーダ

5月のグループ展に参加する作品として幾つかの試作品を制作中。

それでも今のところ出展する可能性が一番高いのがクリムト・シリーズ。

大好きな画家 Gustav Klimtが描いた人物像を3Dのファイバーアートで表現する試みで、人物はニードル・フェルティングで作り、背景をラグ・フッキングなどの手法で作り、シャドーボックスなどの形に仕上げる予定。

幾つか複数をシリーズとして作り、一連の場面として展示する思惑で。

彼(クリムト)の代表作であるアデール像も未だ仕上げ中なのではあるけれど、クリムト本人を作った後、次なる作品はメーダに決めた。

昔から気に入ってる中の一点で、彼の作品には珍しい?若い女性の肖像画。




まずは背景。

ピンク色の壁に、敷き詰められた小花模様の絨毯の上に置かれた白いエリアラグ。




壁に小花を散し、白いラグの上に無数に散らばる小物を追加。




床の上にとっ散らかってる印象の小さいオブジェの数々がいったい何であるか?

細かく描かれてないのでさっぱり解らないんだけど。

検索した後で、実はメーダが9歳の少女だったという事実を知った。

ぬぉーっ。

そういう情報は作品作りに取り掛かる前に調べておくべきだわねぇ〜、を実感。

若そうな印象なのは確かなので、勝手な解釈で十代(12〜16歳くらい?)の女の子とは思ってたから、人形を作る際に彼女の身長をクリムトよりも少しだけ低めに設定したんだけど。

考えて見たら、彼女の着てる服(お花がいっぱい付いてる)や髪に付けた大袈裟で大きなリボンが、やっぱり子供っぽさを現してる。

なので、床にいっぱいオモチャやなんかが散らばってるのも今更、納得。

それでも、白いラグの上に描かれた「草が生えてるみたいな」のは意味不明だし、ボウルの中の餌を食べてるみたいな「得体の知れない」動物も、果たしてそれが鳥なんだかネズミ系なんだか、ホンモノなのかぬいぐるみなのか、まるで見当もつかないから、もう諦めて、私の目に映る絵をそのままのカタチで再現してみた。


そしてメーダ本人。


絵画の中でのメーダは八頭身の美人さんなんだけど、ニードルフェルティングの手法で作った私のメーダ人形は頭でっかちでバランスが悪いの。

そして、やっぱり顔。顔を似せて作るのは難しい。

顔そのものを作るのは好きだし、難しいとも思わないんだけど、似顔絵みたいに作り上げるのはやっぱりとっても難しい。

やり過ぎてしまう傾向で、つい「濃い顔」に仕上がってしまうので、後から少しずつ目の周りの線を引き抜いて行って、シンプルさを出すって感じの繰り返し。



*これは "Before"の顔で
9歳の女の子にしてはアイラインが濃過ぎ*




*これが "After"で
目元のメイクをすっきりさせて少女っぽさを出した*


いずれにしろニードル・フェルティングでの人形作りでは、本当に沢山の発見があって、特に髪の色やメイクによって顔の印象が大幅に変わる現実は凄まじく、これはそのまんまホンモノの人間にも勿論、通じるところであり、だからこそヘアメイクってのが疎かに出来ない事を改めて実感させられる。

本当に、ほんのちょっとした線や微妙な色の違いだけで、顔の印象がガラッと変わったりするんだもの。驚き。

あとはニードルをブスっと一刺しするだけで、その方向によって顔のラインが変わって、シャープな表情になったり、優しそうになったり。

リアルな人間界では、だから笑顔を保つよう心掛けよう、なんても思ったり。

ちょっと口角を上げる事を意識して。



2017年2月24日金曜日

Crazy Cardigan


Davidが「実家に帰らせて頂きますっ」てので、本日、金曜日の夕方のフライトでモントリオールへ帰省する予定なんだけど。

今週のはじめあたりから、大雪注意報が発令され、木曜から金曜に掛けて雪嵐がやって来て30cm程度の雪が降ると言うので、果たしてフライトはどうなってしまうんだろう?とハラハラとやきもきしながら心配してたんだけど。

だから夕べ寝る時にも「明日の朝は一面、白銀の世界だな、きっと」と心の準備をして寝たのに、朝、起きて外を見ると雪の気配が何処にも無く拍子抜け。

大雪に見舞われる予定だったから、ヴォランティアもキャンセルしたのに。

とにかく、Davidは何ら問題なくカナダに帰省できそうでひと安心。

私は久し振りに家で独り、静かな一日を過ごすことが出来る幸せ。

何しろ最近は Kaitoがカレッジの授業があったりなかったりで、割りと家に居るって時間も多く、やっぱり誰かしら家にいると何となく空気が違うというか、完全に自分独りならではの精神的な解放感みたいなものが無く、作業に集中できなかったり。

「亭主ゲンキで留守がいい」ってのは真理で、家族が皆ゲンキで何処かへ出掛けて、出来るだけ私を家で独りぼっち好きな事に集中+専念させて欲しい欲求。

まぁ我が侭ってのは承知の上だけど。

私は「我が侭で意地悪オンナですっ!」って自覚して看板を背負ってる気がする。

悪びれもせず、割りと自信満々に、それを最近の自分のキャラクターにして。

だから Davidが実家に帰る、、、って訳じゃないけど。

彼は単に、4〜5日間帰省して老いた両親の顔を見る目的で。

さて、一方の私は果たしてこの夏、日本へ帰省することになるのかどうか。

Erikaは一緒に行きたい気満々らしいンだけど。

何気に航空券のチェックをしたり、AirBnBをチェックしてみたり。

高級ホテルに宿泊しなくても、AirBnBで探せば、安価で何処にでも好きなだけ滞在する事が出来るって今の環境は凄いと思う。

それこそ新宿や渋谷のど真ん中とか、軽井沢とか、実家のある地方都市の駅前とか、自由自在な滞在のカタチで、短期で暮らすみたいな様式で楽しめそう。


取り敢えずパスポートが今年の秋に切れるので申請の手続きだけはしておこう、ってので確認したら最寄りの領事館がシカゴで、うーん、ちょっと遠いなぁ〜と思ったら、ミネソタに来月、出張サービスに来てくれるんだそうで。

喜んでた矢先、申請書類のダウンロードがMacに対応してないってのガックリ。

仕方なく、Davidに会社からWindowsが使えるラップトップを借りて来て貰い、作業した書類を会社でプリントアウトして貰うのは面倒な手間だった。


Textile Centerでは現在開催中の企画展がこの週末で終わるんだけど、ギャラリー監督のクレッグさんから電話があって、私が出展中の作品を Textile Centerの代表作として、この夏の State Fairに展示しても良いか訊かれたから速攻、快諾した。

少しずつ自分の作品がより多くの人々に閲覧して貰える機会が増えてる感触を実感するのが嬉しくて、5月と8月の機会に向けての作業も楽しみなところ。

3月は "Commemorating His Purple Reign: A Textural Tribute to Prince"のタイトルで、"Quilt Exhibition"が Textile Centerにて開催されるので、私の作品も配達済みなのではあるけれど、ウェブサイトのポスターを見て、他に出展されてる数々のキルトを見て、その独創的で大胆なデザインで素晴らしい作品たちに圧倒されつつ、ちょっとちょっと〜、私の作品、大丈夫なのぉ〜!?みたいに心が尻込みしそうな勢い。

芸術の世界は飽くまでも "subjective"な世界であり、微妙に奥が深いのを感じる。

私はどうやってエキセントリックと自己自信を手に入れ維持するのか悩み中。


色々と作業の合間の気分転換に引き続き編物を継続中。

自分の為の "Crazy Cardigan"は文字通り "Crazy"な色使いのデザインで。



ニット・デザイナー:"Katwise"さんのスタイルに触発されたもの。



彼女のデザインは、「着古したウール100%のセーターやカーディガンを熱湯で洗濯し、"Felted"した素材をハサミでチョキチョキと切ってパッチワークみたいにロックミシンを掛けて作るジャケット」がコンセプトなんだけど。

古いセーターを20枚程度要するらしいんだけど、まだそんなに無いし。

カタチあるものを切り刻むって行為の心の準備もまだ無くて。

なので、手編みで「ピース」を編んでパッチワークしてみようかな、と。

細長い台形に編んだ30枚を繋げてスカート状にして、カーディガンのウェスト部分から付ける予定。

その後で大きくて長い "Hood/フード"も編んで取り付けるの。

主に夜間は目にとって、細かく込み入った作業とか、色の選択を要する作業が出来ないので、単純に編み進めることが出来るカーディガンに取組中。

編物って、一目一目での「織物」みたいな作業だなと思う。

ひと目毎に織って行く作業は気が遠くなりそうでもあり、だからこそカタチが見えて来ると、得られる達成感も大きい。


Davidが不在の週末。どんな体たらくに過ごすことになるのやら。

取り敢えず料理は極力しない方向になる見込み。


2017年2月20日月曜日

先週のお菓子事情



必然の出逢い(大袈裟だけど)と言うか、出逢いに導かれるという事はあると思う。

出逢うべくして出逢うと言うか、目には見えない磁力に引き寄せられるみたいな。

真剣に探してる訳ではなくても、頭の隅っこの方に留まってぶら下がってるような、他力本願的に「出逢うといいな♪」程度の欲望での探し物との出逢い。

そんな事を感じた先週の出逢いは、お洒落な輸入雑貨の店『World Market』にて。

今まで見たこともなかったから、その存在さえ知らなかった新種のポッキー。


ぬぁんと! オレンジピール入り♪

実は最近、以前、モントリオール郊外で暮らしてた頃に時々買って食べていた、高級で量り売りされてるチョコレートがけの、細切りされて砂糖漬けされたオレンジの皮のお菓子を懐かしく思い出して恋しくなってた矢先だった。

まさか、その味を再現したポッキーがあるなんて思っても見なかった。

風味といい食感といい満足点で、しかも手頃な分量を手も汚さずに食べられる♪

あぁ、なんて素敵な出逢いなの!と単純に感動。

心が欲してたから出逢ったんだわ、みたいに自己満足な解釈で。

クリスマスに因んで年末は出費が多かったから、年明けからは気を引き締めて財布のヒモも引き締め、無用な外出は控えてたから、むやみやたらに雑貨店とか覗かないようにしてたんだけど、犬も歩けば棒に当たる、って感じで、やっぱり出歩くと何かしら目新しいものを見つける。良くも悪くも。

箍が緩み、ダムが決壊するみたいに、ちょっとだけ抑制してた買物欲が戻って来た。

まぁお菓子くらいならばダメージも少ないけど。



苺入りのチョコレートは、昔、母がよく買ってくれた記憶を彷彿し懐かしい気持ちに浸りながら食べることが出来る、自分にとっての特別な時間が好き。



カナダでフツーに食べてた "Aero"は、何故かアメリカのスーパーマーケットでは見掛けないんだけど、多分アメリカには "Hershey's"をはじめ国内産のチョコレートが他に沢山あるからなんだろうけど、泡のように軽い口溶けのチョコレートはやっぱり Aeroならではってな気がする。




クリスマスの時期に買って置いた大好きな "See's"のチョコレートもまだある。

近所のショッピングモールから撤退してしまった後、モール・オブ・アメリカに行った時じゃないと買えないけど、ホリデーシーズン限定で近所のモールに戻って来て、小さなワゴンで販売してくれる。

昔、サンフランシスコに住んでた女友達:Wendyに教えて貰って以来ずっと好きで、私にとっての「アメリカのチョコレート」って感じで、だから See'sのチョコレートを食べる時はいつも何となく彼女の事を思い出したりなんかもして、彼女を訪ねて西海岸で3週間滞在した頃の若かった自分のアメリカでの初めての体験のあれやこれやが芋づる式に脳裏を過って、これまた特別な想いで味わうことになる場合も多々。

食べ物に由来する記憶って根強く残るのを実感。

まぁ自分が喰い意地がはってるから、ってのもあるんだけど。

でも、(美味しいと思うものを)食べる事は生きる楽しみでもあると思う。

最近、炭水化物と糖質を避けたダイエットで減量に大成功の Davidは、何だかちょっと宗教家みたいなノリの哲学で、

「生きる為に食べるのか? 食べる為に生きるのか?」

を問うんだけど、悪いけど私はやっぱり食べる歓びの為に生きるわ。



そんな彼でもたまに少ぉ〜〜〜しだけ食べるチョコレートを買う。


北米人は全般的にナッツ類が沢山入ったチョコレートが好きな印象。


世の中には美味しいチョコレートが豊富にあって幸せ。

そんな事に感謝しつつも、でもやっぱり昭和生まれで日本育ちな私はしっかりこんなものも買うんですわ、、、って感じのおやつはズバリ「まんじゅう」♪


20年近く北米に暮らしても尚、まんじゅうに手が伸びる。。。

そして「チョコまんじゅう」はやっぱり昔、母が良く買って来てくれた記憶で。

ちょっぴり感傷的になりながら頬張る懐かしいチョコまんの味。






2017年2月16日木曜日

Valentine's Day Wreath


今週の火曜日は Valentine's Dayで、たまたま Textile Centerに行く日でもあったので、途中で この土地に新たに進出+出店したばかりの『Tim Hortons』に寄って Timbitsを買い、カナダ発祥のドーナツを未だ体験してないアメリカの仲間たちに紹介がてら持って行った。

個人的には(カナダの身贔屓もあり)ダンキンドーナツよりも数段、美味しいと思うんだけど、仲間たちにも好評でバクバク食べてる人もいて、店が何処にあるか?訊かれたりで嬉しかった。

せっかく近くに出来た Timmy'sなので、長く繁栄して欲しい。

カナダ国内では『HMV』が完全撤退するそうで、ビジネスの世界は厳しそうな印象で、それはカナダだけでなく、ミネアポリス市街ではアメリカを代表する大手のデパート『Macy's』も閉店セールをやってる。

小売業の形態がどんどんと変化してるって感じなのは実感としてあるけれど。

毛糸なんかも小さな店の店頭で色が揃わない時なんかは、ネットで検索して注文すると色んな特典があったりセール価格だったりで、送料を入れても店頭で買うのと同じような出費だったりするから、なんだ、わざわざ外出の支度をして車を走らせて出向く必要ないじゃん、みたいな結末になってしまったり。

それでも、地元で愛着のある店は応援したいんだけど、今週届いたメールの中に、私が何度か行った事があって、割りと”いいな♪”と思っていた手芸店が閉店するお知らせがあって、残念に思っていたところ。

今後、近い将来、路面店の存在って、どんどんと数が縮小してしまうのかどうか。


とにかく2月の Valentine's Dayに因んだ作品:


フラワー・アレンジメント用に売られている♡型のワイヤーに毛糸でクロシェして、棒針編みした葡萄の蔓を絡ませたりした後、赤い薔薇を幾つか取り付けたリース。


アイスランド製の糸 "LOPI"は素朴な質感が粗くチクチクするからセーターには向かない気がするんだけど、微妙な色合いがどれも綺麗なので気に入ってる。

Textile Center仲間のメアリーさんは、5月にアイスランドへ行って1ヶ月間滞在し、ファイバー・アート関連の交流と体験をして来るそうで、ちょっと羨ましい。


そして Valentine's Dayには Davidから(Macy'sで調達したと見られる)箱入りのチョコレートを貰った。


*1個食べちゃった後の写真だけど!
sea saltのまぶされたキャラメル入りチョコレート*


Erikaに「ロマンチック・ディナーに出掛けるの?」と訊かれ、何の予定も入ってなかった事に気付き、レストランは何処も予約で一杯の夜だろうから、と急遽、帰りに『FIVE GUYS』(日本のモスバーガーみたいに、注文を受けた後で作ってくれる手作り風・・・カナダのケベック州で出店してたけど割りと直ぐに閉店してしまった記憶)に寄って特製ハンバーガーを買い、家族揃って家でハンバーガーの夕食。

ま、あんまりロマンチックってのは無いかな。

と言えば、余談で。

たまたま昨日 Erikaの部屋に入ったら、真っ赤な薔薇が一輪、窓辺に飾られてた。

え、何これホンモノ?って感じで、誰か(男の子)に貰ったらしい。。。



2017年2月9日木曜日

ピクセルのフッキング

暫く前に始めたプロジェクトのうちの一つ。

ピクセルでフッキングするクリムトの作品 "Woman in Gold"は、余りにも根気を要するので、しばし放置状態になってたんだけど。

ようやく顔の部分の判別付く四角形の範囲が出来た。

*数カ所で修正を要するけれど、それは後回し*



1.3cm角の升目を細い油性のペンで生地に引き、色で埋めて行く作業。

小さいエリアに集中して色の選択をしてたんだけど、微妙な色合いの加減でウール素材を選んで行く作業は、本当に妥協の連続で難しかった。

ひとくちに「肌色」と言っても、ベージュの濃淡に加え、それが紫がかったものか、緑がかったものか、或は桃色がかったものかで大幅に違って来る。

暫く放置した後で再開した際、小さなエリアに集中して色を選ぶのを止めた。

大きな絵を見ながら色を選択して行くのは大雑把な妥協が容易に出来る。

そんな事に今更のように気付きながら思ったのは、やっぱり何事も "Bigger Picture"、すなわち「大きな絵」で見る事が必要なんだってこと。

既に言い尽くされた言葉ではあるけれど。

そんなこんなを実感しつつ、引き続きの作業は黙々と辛抱強く続けるプロセスを要し、それはある意味、"ZEN"の世界と言うか、瞑想に近い修行のようでもある。




毛糸の絵画


少し前に編んでいた「冬の空」は、こんな感じの雰囲気で。


毛糸で描く冬の雪景色を制作中。


これを背景に
樹々とか雪だるまとか小動物などを加えて完成させる可能性を模索中。


スキー場みたいなリフトとかロープウェイを加えて
丸太小屋風のロッヂを追加、ってのもアリかも。



2017年2月8日水曜日

Gustav Klimt: Needle Felted

ミネアポリスのテキスタイル・センターのギャラリーにて、今年の5月にグループ展をすることが決まり、私は大好きな画家:Klimt/クリムトに関連する作品を数点制作して参加する計画で作業中。

その一環として、クリムト本人をニードル・フェルティングの手法で再現する試み。

人形を創るのは困難ではないけれど、実在する人物に似せて創るのは難しい。

本当になかなか難しくて、自分にとってやり甲斐のある挑戦。




*Google検索で拾って来たご本人@蝋人形の図*

さすがに蝋人形だけあって素晴らしく本人にそっくり!

どことなく愛嬌のあるお目々がチャーミングなのよね。

映画で(これまた私の大好きな)ジョン・マルコヴィッチが演じてたけど

何となく共通する趣があるところにも頷けて説得力があった。



*Google検索で拾って来た*

クリムト本人の姿が写真に収められてるのは少ない印象。

彼の愛猫たちのうちの一匹を抱えてる図は代表的な写真。

写真撮影の為にカメラを見上げて、くしゃっとした顔なのが特徴。




私の作品は余り似てるとは言えないンだけど。

取り敢えず雰囲気だけでも近づけるよう作って見た。

*彼の特徴でもあるシワシワのスモックを着せてみた*
(About 13" tall/高さは約33cm程度)



*猫を抱えたセクシー・ポーズ。。。*




毛糸:Bonsai, Kabuki 他


玄関先に毛糸が届く幸せ♪


Universal社の竹繊維が混紡された "Bamboo Bloom"は大好きな毛糸。

色番に付けられた名称もユニークで、今回ネットで注文してたのは

左から

Red Maple, Bonsai, and Kabuki

と言う3種類。

現在、自分用のカーディガンを編んでるところ。

色んな色の糸を取り混ぜて編んでるので通称

「クレージー・カーディガン」

と名付けたプロジェクト。

完成までにはまだ時間が掛かりそうな予定。




あとはサイトの写真で見た
色彩の綺麗さと素材感の面白さで選んだ幾つかの糸たちも。


最近、幸せを感じる買物は専ら糸ばっかり。。。




Ugly Sweater Cookies

引き続き、5月のグループ展に展示する為の作品準備をしながら。

集中して一つの作品に取り組むことが苦手な自分を実感。

色々とデザインのアイデアが思い付くままに手当たり次第に始めて見るので、何とも試作品と言うかプロトタイプと言うか、要するに中途半端にやりかけのプロジェクトが多く、そこら辺に溢れてる何だか訳の分からないものの山に埋もれそうになる。

ある日は「冬の空」を編んでいたり、そしてまたある日は「蛸」を編んでいたり、いったい何が何だか自分でも良く解らんっ!な状態で。

そんな日々ではあっても、まるで本職の芸術家のように自分の作品創りに専念することが出来る時間を与えられているのは本当に幸せなこと。

これ以上、望むものは何も無いと言っても過言ではないくらい。

とは言え、画家の絵の具のように、繊維職人である私にとっての絵の具となるウールや毛糸を、ネットで注文してたのが玄関先に届いたりなんかしたら、今の私にとってはそんな瞬間が幸福の絶頂って感じのこの頃。

そういう意味でも、俗に言われる「女子力」はかなり落ちてると思う。

エステやネイルサロンなんかは以前からまるで興味が無かったけれど、それに加えて、アメリカに越して来て以来、ヘアサロンにも行ってないと言う驚きの事実。

え”ぇーっ、じゃあ髪は伸ばし放題?

世捨て人の仙人みたいに、そんなのもいいかも?

でも、実は自分でジョキジョキと切ってる。

そして一束にまとめてるから、正直、カットのスタイルとか関係ないし。


これまでずっと自分はとても世間一般的に普通で平凡だと思って来たから、ここぞと言う作品創りに取り組む際、いつも思うのは「クレイジー」が足りないってこと。

なので「もっとクレイジーが欲しい」と念じつつの作業をしてたり。

それで少しずつ、ちょっとだけエキセントリックな傾向にある自分も感じる。

異端児と言うか、ある意味やっぱり世捨て人みたいな。

世間から切り離したところに存在する本来の自分探しと言うか。

正直な自分ならではの独自のパッションを発掘するような。

なんだよ、この歳になってもまだ更に自分探しの旅かよ、と自虐的に。



今年は Erikaが6月に高校を卒業することもあり、彼女にとっての卒業旅行と言うか、私ももう暫く日本に行ってないし、母娘での日本旅行を考えてるんだけど。

考えて見ると、9月から Erikaがカレッジに通うとして、多分、郊外(バスや電車が使えない)にある学校に通うことになるだろうから、そうなると車が必要なのよね。

それ以前に、試験を受けて免許証を取得しないと、なんだけど。

うちの車はオートマじゃないから、彼女にとっての負荷が大きいと言うか。

どうせ必要なんだし、じゃあ練習するのも試験を受けるのも、簡単なオートマの方がいいんじゃない?

さっさと買ってしまう方が理にかなってる現実。

車を買って保険にも入って、となると出費もバカにならず。

二人での日本旅行と車の購入と、同時にすると当然、出費がダブルになる。

それで現在、日本旅行の計画を躊躇中。。。ふぅ。

年老いた両親が元気なうちに会っておきたい気持ちは山々だし。悩める。

来年の夏まで待とうか、、、と言う選択肢を考えつつも、果たして来年ならば大きな出費(家を買うとか)が無いのかどうか?保証はない。

それどころか、1年先の話なんて、全てが今のままだなんて誰にも分からない。

両親が元気に暮らせてるか、私たちの生活が安定してるかどうか、アメリカに住んでるのか、カナダに引っ越してるのか、経済的に余裕があるのかどうか。

色んな可能性を考え始めるとキリがなく。

確かなのは、自分の選択に対して後悔したくないってことだけ。

タイミング良く巡って来た縁であれば逃したくないとは常に思うこと。

全てのことがその機会なのかどうか、冷静に見極めたいと思う。


先週末は、すっかり時期を逃した感がありつつ、Erikaを筆頭に家族が4人揃って何故か今更な感じでクリスマスのクッキー・デコレーションに挑戦。


去年の暮れ、Davidがコンテストの賞品として貰ったままだったキット。

何を思ったか、Erikaが突然これをやると言い出し。

それにつられて、まるで興味も無さそうだった男子二人も参加してた。





*クッキーのデコレーションに参加できず残念な Trixie*



先週の金曜日は、初めて Stillwater/スティルウォーターと言う町の市街に行った。

図書館のギャラリーにラグ・フッキングの仲間たちの作品が展示されていると言うので、応援がてら、ベッキーさんと待ち合わせランチの約束も兼ねて。

*Stillwater Libraryの窓からの眺め
白く凍った川の向こう岸はウィスコンシン州*


フッキング友達のベッキーさんに案内されて図書館内を散策し、展示された数々のラグの閲覧を楽しみ、ベッキーさんお薦めのお洒落で美味しいカフェ・レストランにて、ステーキの乗ったサラダと、クレーム・ブリュレのデザートを楽しんで来た。

サラダにはビーツのピクルスとフェタチーズ、砂糖漬けのクランベリー、あとは粗く刻んだピカーンにバルサミコ酢のドレッシングで、とても美味しかった。

水辺の立地でもあり眺めが良く、暖炉に火も入って良い雰囲気♪

いつか Davidとも行って見たいと思うお店:Dock Cafe



2017年2月2日木曜日

マーマレードな朝

『Trader Joe's』へ行くと何かと目新しいものがあって楽しい困る。

他のフツーのスーパーでは売ってない独自のユニークな商品が多いから。

近所のスーパーマーケットへは日常的に使う通常の食材の買出しに。

Treader Joe'sへは、ちょっとお洒落な気分でグルメなアイテムを買いに出掛ける。


今回の見つけものは「ピンク・グレープフルーツのマーマレード」也。


普段から思うんだけど、♪マーマレード♪って響きに弱い自分。

適度に音が伸びる感じの発音が、同時に夢のように素敵な味わいを連想させるし。

なんて甘くてお洒落で可愛い単語なんだろう!と心からそう思う。

いつか新しい家族が増えたら名前に付けたいかも?と今、思った。

オレンジ色の金魚とか?


マーマレードの我が家の定番は「SMUCKER'S」の "Sweet Orange Marmalade"なんだけど、それはオレンジの果肉と皮が厚切りな感じで、甘過ぎず(とは言ってはかなり甘いんだけど、勿論)ほどよい酸味があって爽やかな味わいなので気に入ってる。

でも、「ピンク・グレープフルーツ」のマーマレードは初めて!

飲み物として夏場にジュースとして、或はレモネードとのミックスで飲むピンク・グレープフルーツの新鮮な感じの苦味が好きだけど、それ以外では余り知らない。


早速、次の朝、待ってましたとばかりに試食♪これまたトレジョのクロワッサンと。




思った程の苦味や酸味は無かったけれど、無難に美味しい♪

甘過ぎず(北米基準で)果肉と皮の食感も良い感じ。

瓶もシンプルで綺麗なカタチだから、「ボン・ママン」のジャム瓶と同様にボタンやビーズやリボンを入れる容器として使うかも。


いずれにしろ、何か美味しい楽しみが待ってるってだけで朝起きるのが楽しくなるのは小さな幸せよね。平和だー。