週末は特に、何の罪悪感もなしに作業に没頭する事が出来るので天国。
何だかんだ言って平日はやっぱり、それなりにこなさなければならない家事もあったりするし、当然だけど。
ま、最近はちょっとサボり気味ではあるケド、ってのは内緒で。
でも日中、TVは一切見ないし、ネット中毒でサーフィンに没頭してるって訳でもないから、家に籠って独りでチクチクしてるくらいは、そうそう害もなく、外でお金を浪費する事もないし、何の役にも立たないモノとは言え、何かしら創り出すという行為ではまぁ一応、プロダクティブ(生産性のある)な時間を過ごしてるから許して、って感じ。
何の文句も言わず、私に好きな事を自由にさせてくれる Davidは凄いなと思う。
私が逆の立場ならきっと家の中の事に細かくネチネチと文句を言うと思うもん。
ま、そういう確信がある自分ってのも凄いなー、嫌な人間だなーとは思うケド。
今週末は「海底」を制作中。
少し前から編んでる「人魚」たちの為のステージとして、作品展に出す為のジオラマ作りのほとんど全てを毛糸を編んだり、かぎ針で編んで仕上げる予定で。
まずは背景の海中を編む作業から。
濃淡の違うブルー、、、群青色とか藍色とか紺碧とかターコイズとか、合間にちょっと緑色系、紫色系も編み込んで、本当に楽しい作業。
雰囲気を見るために人魚たちを配して、うん、いい感じ♪と納得して編み続けたり、仕上がりを楽しみに予想しながらの作業は本当に気分が盛り上がって幸せ。
気分が盛り上がって幸せな作業の時には、自分の中にいいエネルギーが湧き上がるような錯覚があって、高揚したハイな気分で凄くいい感じ。
そんな時には次々と色んなアイデアが止めどなく押し寄せる。
そうだ! 背景には小さなガラスの魚たちを泳がせよう♪とか。
そうだ! 海の底の岩場には貝殻を配置しよう♪とか。
そして、海の生物にはカラフルな色彩でヒラヒラとしたものを作ろう♪とか。
色々と思い付く度に、割りとどんな素材や材料も既に持っていて、ササっと直ぐに取り出せたりする自分が凄く幸せだったりして更にハイな気分。
海中の生物って、本当に不思議なカタチをしていたり、びっくりするくらいショッキングな程に鮮やかな色合いだったり、改めて自然が造り出すデザインの神秘に感嘆させられる。
なので、そんな神秘的に不思議で綺麗な存在を、自分の手で創り出すことの楽しさと言ったらハンパない。
この上なく美味しいものを味わった瞬間に感じる絶頂感を "Foodgasm/フードガズム"とか、"orgasm"をもじって言ったりする訳だけど、私が綺麗な素材に囲まれて夢中で作業してる際に感じる快楽は、まさに "Colorgasm/カラーガズム"だと思う。
覚え書きとして:
この間、多分、新聞だったかと思うんだけど、印刷されてるのを見掛けてひどく納得した引用の一節があって、残念ながら、保管せずにうっかりリサイクルに入れてしまったらしく見つからないんだけど。
多分、何かしらファイバーに関連してクリエイティブな職種か作家の言葉だったかと思うんだけど。
Something I hear, I forget.
Something I see, I remember.
Something I touch, I understand.
というもの。
一般に、
人が耳で聞く事は、意外と忘れ易く、いずれ、すっかり忘れてしまう。
それよりは、視覚に入るもの、目で見る事は、割りと記憶に残る。
そして、手に触れて感触として認知することは、即ち、文字通り「理解する」と言うことに他ならない、、、と、そんな感じの内容なんだけど。
とても、とても説得力があって、特にウール素材を愛するファイバー・アーティスト(自分的には「あーちすと」だけど)の私にとって、心地良いインパクトをもって胸に響き、深く印象に残った。
余談で、前回テキスタイル・センターに行った際、「海の底のジオラマ」プロジェクトの計画を話したら、図書館員のナンシーさんが早速、関連の本を幾つか選んで持って来て見せてくれた。
「借りてく?」
ってので、熱意に押されて「は、はい」と貸出し申請して家に持ち帰った。
本当に環境とか人々とか、とても協力的で素晴らしいンですけど。
何だかまるで私の背後で、チアリーダーの皆さんが並んで応援してくれてるような。
お陰さまでやる気満々。