2016年2月28日日曜日

February Project: Hooked Chocolates


2月は St. Valentine's Dayがあるということもあり

2月のプロジェクトとしてチョコレートをフッキング。


手持ちの「美味しそうなチョコレート色」のウールを使用。

単純に茶色、ではなく、意外と濃い紫系だったり。

単色染めではないウールや、織柄のあるウールが活躍。

単調ではない表面の質感がいい感じに

ちょっとザクザクした風合いのナッツ系のチョコレートとか、

表面にプリント模様を施されたチョコレートとか、

雰囲気が微妙に出せたような気がする。

仕上げにトッピングの装飾をするのが、これまた最高に楽しくて♪

ちょうど届いた Etsyで注文しておいたガラスのビーズたちは

珈琲豆のカタチだったり、赤い♡型だったり。

タイミング良く、チョコレートの上に縫い付け。

ファンシー・チョコレートたちが出来た。




次は、これらを綺麗に「箱詰め」して、

多分、手提げ鞄として仕立てる予定。



Easter Project

大きなプロジェクト(現在は Klimtの "Woman in Gold"の Pixel Hooking)は時間も掛かって根気が要るので、何かと飽きっぽい私には合間での気分転換が必要。

まぁ、そっちは気長にコツコツと進めるとして、他にも作って見たいと思っているデザインが頭の中で行ったり来たり、あとは季節的な作品も作りたいし。

今年はひと足早くの嬉しい春の気配と共に、来月の後半にはイースターもやって来るから、やっぱり何かしら関連のデザインに取り組みたい欲求。

この間『World Market』で買って来た木製の兎がとっても気に入ったので、そのデザインをアレンジして壁掛けに作りたい計画。

手染めされた麻の布を土台に、下絵なしでフッキングしたのはいいけれど、やっぱり本来の意図よりも大きな絵に仕上がってしまうのよね。


本当は、白い兎と茶色の兎と、2匹を並べてフッキングするつもりだったけれど、そんな訳で白い兎のみ。

あとは周りに建物や大きなキノコを配してフッキング。


最近気に入ってるのは、この手染めされたムラのある麻の布に下絵なしで気紛れに気ままにフッキングするという手法。

背景の色がそのまま綺麗なので、全面をフッキングする必要が無い。

下絵のデザインなし、とは言え、今回は初めて、所々で「水で消せるインクペン」を使ってみた。

パッチワークキルトをする人達が愛用するペンかと思うんだけど、私はこれまで使ったことが無かったから、今回使ってみて便利さを実感。

ほんと今更って感はあるけれど。

とにかく、パステル系の優しい色合いでフッキングしたキノコたちには、アクセントとしてボタンを縫い付けて仕上げ。

この後は適当なカタチに切って針金でフックを作る予定。

その前に、木の枝や葉っぱや沢山の花たちも縫い付けたいけれど、果たしてそれらを毛糸で編んだものにするか、ニードルフェルティングしたものにするか、それともチェコ製のガラスのビーズにするか、あれこれ選択肢の間で迷っているところ。

そんなこんなで迷ってる瞬間も、これまた楽しかったりするんだけど。






Jellyfish #2


2匹目のクラゲが完成。

今度のは紫色でスパンコールの付いた綿の糸を使ってのかぎ針編み。





海底のジオラマに設置。





取り敢えず、このプロジェクト(ジオラマ)はこの時点でお休み。




因に昨日(土曜日)はとても暖かく春の陽気。

ミネソタの2月とは思えないくらい気温も上がって日中は14℃くらいまで。

Davidは今シーズン初めて自転車に乗って出掛けた。

鳥たちのさえずりが聞こえるのも嬉しい。

あとは何が嬉しいって、朝起きた時、辺りが真っ暗じゃないってこと。

暗闇の中で箪笥の引き出しに手を突っ込んで、シャワーの後に着る下着を手探りでピックアップするのはいつも憂鬱だから。

真っ暗な寝室に続くバスルームに向かう途中、床に寝ている Trixieを踏んづけてしまわないよう細心の注意を払う必要もないし。

暗闇の中、ベッドから下りて誤ってスリッパを蹴飛ばしてしまうこともない。

サンルームで過ごす時間を再開出来たら、モヤモヤとした何となくの冬鬱からも開放されるだろうし、それが楽しみ♪


2016年2月25日木曜日

海底プロジェクト


仮に「週末は何してたの?」と訊かれたとして、、、。

「えっと、、、クラゲとかタコとか作ってた。。。」

って答える私は何だかとっても間抜けな響きだなぁ〜、なんて自虐的に考えながら、それでもせっせと楽しく気ままに作業。

虹色に光る綺麗な細い2本取りの毛糸でクラゲを創作。




そして何だか不揃いにグレーの「モコモコ」が付いた毛糸は、ひと目見て綺麗には見えないンだけど、配色が海のテーマだったので2種類買って来たもので、試しに編み始めたけれど、そのモコモコのせいで編み目が見づらく、本当にいい加減にかぎ針の先を刺しながら編んで行った感じで、それでも最終的にはそれなりにタコのカタチになったので、足も8本作って縫い付いた。


タコでぇ〜す♪
*足は自由自在にポーズがつけられるよう
パイプクリーナーを使用して
(毛糸を巻き付けただけ)*




海底プロジェクトは順調に進行中。

*海の天井の部分はバスケットの縁にかぎ針編みして固定*






今年の2月14日



2月は Valentine's Dayがあったので覚え書きとして。


その朝、Davidから徐に手渡されたのは「???」な↓モノ。




予め筋の入った部分に沿ってナイフを入れたら↓こんなカタチに変身!


あら♪






毎年の Valentine's Dayは実は私たちにとってはプロポーズの記念日でもあり。

だから単にチョコレートを食べるだけではない意味合いも含まれ。

なので記念のプレゼントも貰った。


たまたま♡のカタチに赤い色の入ったアガットを

銀で加工したペンダント。

更に小さなハート型のチャームが脇から揺れてるの。

実は私が自分で Etsyで見つけたんだけど。。。



そしてお約束のチョコレートは、

私の大好きな『See's Candies』で調達♪

と思ったら、な、な、なんとっ!

ショッピング・モールから撤退してた。。。ガクッ。



これからは、モール・オブ・アメリカまで行かないと買えない。



なので今回はスーパーで買ったリンツの箱入りチョコ。

巷で人気のゴディバとか余り興味ないし。

私の中ではやっぱり See'sのチョコレートが最高峰なのよね。



そして、この日の夕食は『Famous Dave's』からのテイクアウトで。

幸せな記念日となりました。





2016年2月21日日曜日

Pixel Hooking

*遠くから見るとようやく顔に見えてきたところ*


自分は本格的なラグ・フッカーではないと認識してはいるんだけど。

フッキングをするのは、自分にとっては絵を描くことであり、あとは同時に立体的な作品に挑戦してみたり、単に床に敷くラグとしてのみでなく、何かしら別の要素や機能を持った作品を作って見たいと考えている。

モットーは "Freeform" "Free Spirit" "Fearless"と3つの「F」で。

伝統的な形式に縛られることなく、型にはまる事無く、自分独自の冒険的で挑戦的な試行錯誤を繰り返したいと願ってる。

なので今回は既存のイメージを画素でフッキングする挑戦。

私的な呼称で "Pixel Hooking"。

取り敢えずラグ・フッキングのコミュニティでは新しい試みかも?

Monks Clothに小さな四角を線引きして、そこに色を埋めていく手法。

ひとコマは、ほぼ 1.3cm角の升目。

このプロジェクトでは、色に対する認識が深まった気がする。

素材のウールとして、自分が既に持っているパレットがいかに制限されているか唖然とさせられた感じで、単に「肌色」と言っても、1ダース程度で濃度の違う肌色を持っていたものの、ピクセルで表現しようとすると、実に50種類くらいの肌色を要するのを実感。

ピンク系の肌色、オレンジ系の肌色は勿論、そこに光と影と反射が加わって白っぽい肌色、灰色っぽい肌色、紫色がかった肌色、緑色がかった肌色、茶色っぽい肌色、そして更に紫色と灰色の混じった肌色とか、茶色と緑色が混じった肌色とか。

とても興味深い挑戦。



余談で。

水曜日の夕方、思い掛けずラグ・フッキング仲間のジェインさんから電話があって、木曜日に、ケイトさん宅であるフッキングの集まりに誘って貰った。

朝、迎えに来てもらい、10時から午後2時の予定の会で。

パストラミとスイス・チーズのサンドウィッチを作ってお昼用に持参。

あとは小さな袋入りのポテト・チップスも、手土産用のクッキーと一緒に。

私を含めて9人くらいのグループ。

初対面の人も一人いたり、思い掛けずテキスタイル・センターで顔馴染みの人も一人いたり、一緒にフッキングするのが目的ではあるけれど、それよりも社交としてのお喋りの方が興味深かったりする。

あとはホストの「お宅拝見」みたいな要素も楽しみ。

古くて趣のあるお家はとても温かな雰囲気に包まれて、ヴィンテージやアンティークの調度品とかコレクションとか飾られてるのが素敵だった。



緑と青紫の人魚

引き続き、あれやこれやの合間に人魚作りに夢中。

手元に綺麗な毛糸が沢山あるので、それらに埋もれて格闘してる時間はもう、これ以上の幸せはないってくらいに満ち足りたひと時。

これまで、同じアイテムを幾つも繰り返して作るような作業には興味が無く、だから常に究極の "OOAK = One of a Kind"的なものづくりだったのだけど。

何故か今回の「編んで作る人魚」は、バービー人形と同様に瞳の色を変えたり髪の色を変えたりするだけで印象がまるで違った人魚になるので、その変化が面白く、そして色んな種類の綺麗な毛糸も沢山あるしで、次から次へと作って見たい欲求に駆られ、鱗のデザインにも変化を付けつつ、継続して作ってる。

ひょっとして、今まで自分でも気がつかなかったけれど、「人魚」ってのが意外なキーワードだったりするかも?ってのもあり。

「ユニコーン」などと並んで「マーメイド」は幼少期の女の子に人気のアイテムで、架空の存在感ならではの夢があって、想像力を掻き立てられる部分があり、自分が幼少の頃に不十分で不完全燃焼だった「女の子の夢の世界での遊び」みたいなものを、今頃になって思い出して貪ってる、みたいな、そんな感覚もあったり。

多分、私くらいの年代だと、次は「孫と一緒に遊ぶ」時間というものの可能性も用意されていて、その際にはきっと、一緒に遊べる人形やら玩具やらを作って、ここぞとばかり真剣に遊ぶことも出来たりするのかも知れない。

ま、仮にそんな日がいつか来るとして、それまではまだまだ時間がたっぷりとあるから、今はせっせと自分の欲望の向くままのものづくりに専念して、作り過ぎたら自分の Etsyショップに置いてみたり。

売ることを目的に物を作るってのは殆ど不可能に近いくらい欲求も目的意識も湧かないんだけど。

モノを売るってのも苦手だし。

自分の中にはモノを売るビジネスという才能としての血が無いのは確信に近い。

モノに対する執着心とか強過ぎるって傾向もあるかと思う。

自分が作ったモノには自然とそれなりの愛着も湧くし、世界中の何処の誰だか解らない人に買って貰ったとして、気に入って可愛がって貰えるという保証はなく、直ぐに飽きられて不要品の山と一緒に寄附されたり、或はゴミと一緒に捨てられてしまったり、の可能性を想像すると、多少のお金との引き換えに手放す決心が出来なくなってしまう。

なので、実際に Etsyで次々と手作り作品を売っているアーティストの皆さんは、本当に凄いなぁ〜と真剣に尊敬してしまう。

今のところ、そんな訳で私はいつも買い手の立場なのだけど。

最近は服も靴も鞄も全く必要ないから買わないけれど、Etsyだけは徘徊して、OOAKの手作りジュエリーとかは買ってる。

まぁ自分なりにマーケティングの勉強にはなってる(かも)。

そしてやっぱり自分ならではのブランドを確立したり、ファンベースを築いたり、魅力ある商品の開発やデザインの開拓をしたり、フレンドリーで丁寧で魅力あるカスタマー・サービスをしたり、そんな全ての事を自分で一切合切引き受けて情熱を以て切り盛りする能力は私には無いな、、、を実感する。

なので気ままに作って作品展に出したりコンテストに出したり、そんなので十分に有り難いと思うわ。。。ってな結論で。

前置きが長っ。


先週の作品は緑色のマーメイド。


この娘は何気に腰のくびれが顕著なデザインで瞳も大きめ。







そして青紫色の髪のマーメイド。



背景の「海底のジオラマ」も少しずつ完成に向かってる。

あとはクラゲとかタコとかカメも編みたいかも。




2016年2月17日水曜日

兎の運転手

昨日は Textile Centerに行く予定の日で、でも何となく気が進まず、特にこれと言った理由はないんだけど、行こうかどうしようか?ちょっと悩んだ後に出掛けた。

季節的なことなのかどうか、私と同じような心境だった人も少なからず居たのかどうか?出席者は異例に少なく、ひっそりと5名(私含む)のみ。

地元の美術館で開催されている展示会に出展してたり、サンディエゴの著名な美術館でのイベントに出展してたりのアーティストさん達が不在なのと、あとは冬の間、フロリダの別宅に移住している人や、気候のいいアリゾナ州へ旅行中の人とか。

「アナタは何処にも出掛けないの?」と前回、訊かれたけど、「オタクだから家が大好き。何処にも行くあても無し」と答えて、その場の笑いを取ったケド。

何処か南の島にでもバカンスに行く、ってのはアリかも。

でも出不精なのは事実だから、家に籠って手仕事をしてるのは南の島と同じくらい、私にとってはパラダイスだから、まるで文句は無いのよね。

息子は18歳で、北米では世間的に「オトナ」の扱いなので、無理矢理の家族旅行として子供たちを同伴しなくても、極論、Davidと私の二人だけで、家と犬の世話を子供たちに任せて旅行に出掛ける事だって可能なんだけど。

ドミニカン・リパブリックとかラス・ヴェガスとかが取り敢えずの候補地。

Davidは使ってない有給休暇があるから、時効で消滅する前に使いたいらしいし。

日本で企業に勤めるビジネス人とは違うなーと感心させられるのは、有給休暇の日数だけでなく、それは日常的な出勤時間とか退社時間とか残業とか。

取り敢えず基本的に残業はほとんど皆無に近いから、いつも夕食時には家に居て、既にラクな格好に着替えも済ませて犬の散歩も済ませて本でも読んでるってパターン。

勤務時間も特に指定されてないみたいで、俗に言われるフレックス=フレキシブルが浸透していて、本人の生活様式に合わせて好きな時間に出勤したり退社したり出来て、しかもタイムカードなんてモノも存在しないみたいなのを見るに付け、まさしくこれぞ巷で言われる「自己責任」ってやつのカタチなんだろうと思う。

だって、実際、誰にも管理されてないみたいだし。

朝はのんびりと9時過ぎに家を出る事が多く、さすがに10時過ぎに家を出るような日は、帰って来るのが5時ではなくて6時くらいだったりとか。

仕事の後で上司と飲みに出掛ける、、、なんてのも無い。

年に一度とか二度とかの確率であるとすればパーティみたいなもので。

と話は取り留めなく逸れまくりなのだけど、昨日、Textile Centerでの集まりで改めて感じたのは、”人々は他人との会話の内容をいちいち覚えてナイ”って事。

一方のワタシは、実は他の人との会話を割りと逐一覚えてるってタイプで。

自分の個人的な資質なのか、それとも日本人的な要素なのか?それは謎。

多分、多くの北米人の特色かと思うんだけど、気さくにお喋りする内容については、基本的にとってもカジュアルで、重要なことでない限り、誰と何を話したか?余り真剣に気に留めている節がまるでない。

なので、結果として、何度も同じ相手と同じ内容の話を、あたかも初めて話す話題のように会話しないとイケナイ場面ってのが何度もあって辛い。

いや、そんなに辛くもないけれど、でも「またか」と心の中でうんざりしたり。

会話の重要度が低そうなので、必要以上に真剣に受け止めてる自分がばかばかしく思えたり、他人の言葉を重く受け止め過ぎて何気に傷付いたり落ち込んだりする自分がいるって事実も、全く無駄なエネルギーの消耗だとは思うんだけど。

これが自分の個性なのか、北米化することが出来ずに居る日本人ならではの文化的な名残りなのか、自問自答は止めどなく繰り返される。

北米暮らしが長くなっても尚、無駄なことで悶々としてるのは相変わらず。


そしてそして、"I know, I know... "

「カワイイ物」は、もうこれ以上必要ないって知ってる、と自分で自分につぶやきながら、頭の中では解ってはいても、春先にやって来る季節行事:イースター関連の物たちにはやっぱり弱くて。

値段もそう高くなかったりで、可愛いデザインの商品が目白押し。

なので、幾つかコレクションに仲間入り。


*木製の「赤カブの車に乗った兎」*
茶色の兎と白い兎、それぞれ1つずつ、
たった2つだけ店頭に置かれてた。

「最後の2つだけ?」

これはもうワタシを待っていたとしか思えない。うん。

消費者心理として「最後の一つ」って作戦に弱い典型だわ。



同じお店で、同様に木製の「きのこ」たち。

色違いのパステルに白の水玉模様。

手作り風なので大きさとカタチが微妙に様々の不揃いで、
それも魅力。

*ブーン、ブーン♪キノコの林を走り抜け*



*何だかちょっとメルヘンちっくな風景*





赤カブの車を運転する兎、、、と言えば、兎年生まれの16歳の Erikaは今年17歳になるんだけど、実は今日から学校の課外授業で「自動車運転免許」を取得の為の特別講座が始まった。

計10日間の予定で、放課後3時頃から5時半か6時頃までの2〜3時間の授業だそうで、終了後には筆記の試験があるらしい。

合格すれば次は実践での運転練習を規定の時間だけこなし、更に試験。

母親としては複雑な心境だけど、同じクラスの中で Erikaは年配だそうで、殆どが15歳、中には14歳の生徒もいるんだとか!

ちょっと日本人の感覚では「ひぇ〜〜〜っ」てな感じ。

一方、息子 Kaitoは18歳になってもまるで車の運転には興味ないらしく、毎日、市バスに乗ってカレッジに通学中。

十分、オトナになってから運転免許を取るってのも悪くないような気はするケド。




2016年2月13日土曜日

珊瑚礁の人魚:フッキング編

何だか自分でも "Wow wow wow..."って感じなのではあるけれど、ブログを書かずに10日間近くが過ぎてしまった。

熱中するプロジェクトがあって夢中になって作業してた、と言うのもあるけれど、同時に、やはりちょっとした冬鬱みたいな気分もあり。

自分の意思に拘わらず外出しなければならない用事があったり、あとは火災報知器の点検で消防署の人と、管理会社の人が来るってので、だったらたまにはちょっと気合い入れて家の片付けをしないと、、、なんて思っていた矢先、管理会社からのメールで、この家の所有者であり、現在アメリカ政府の仕事でアフリカに勤務している筈の女性オーナーさんも、たまたま彼女の母親が入院したらしく帰省してるから、一緒に立ち会いにやって来るとの事で、私の緊張感は一気にアップ。

ひぇーっ、もっと真剣に掃除しないとっ!てので、慌てて "Cleaning Lady"に変身。

普段から手を抜かず、しっかり掃除しとけよってな感じではあるのだけど。だはっ。

取り敢えず、やっつけ仕事での片付けが功を奏して、消防署員さんに感心されたのと、あとは消化器の設置場所を質問されて

「ハイっ! ガレージと地下の洗濯室に合計2つありますっ!」

と即座に優等生的な勢いで解答できたのもあり

「良く整理整頓されて、万が一の火災の際の応対にも懸念無しそうですね」

と太鼓判を押され、さっさと帰って行かれたのでホッとした。

あとは少しだけ管理会社の女性2名と、オーナーさんと雑談をして解散。

無事に終了して良かったけれど、何だかとっても気疲れがした。


合間には Erikaが猫のシッターをするアルバイトの為の送迎とか。

アメリカでの在住許可があっても、仕事をする事が出来る許可を国から許されていない私と子供たちなので、お小遣いを稼ぐ為のアルバイトすらする事が出来ないのが不自由な現状なのだけど、「働けなくてもさほど問題無し」と感じてる私と Kaitoとは対照的に、自立心が強く、物質的な欲求も強い典型的な十代の女の子の Erikaに、成り行きで仕事が舞い込んだ。

クライアントは、私のラグ・フッキング仲間の一人:ジェインさんで、元幼稚園教諭の彼女は、高校教諭を定年退職されたご主人と二人で旅行に出掛けることが多く、留守にする間の家の管理と、飼っている2匹の愛猫たちの面倒を見る人材を探してた。

たまたま私とは家が近いこともあり、うちには十代の子供たちがいるし、と言う訳で、Erikaに白羽の矢が立った。

Erikaは以前暮らしてた家の近所でも、バケーションに出掛けた人達の家の鍵を預かって、植物の水やりとか、猫の餌やりとか、あとは仕事で留守中の家の犬の散歩とかをして、ちょっとした小銭を稼いでいた経験もあり。

その頃は動物が大好きで、将来は獣医になりたいとか話してたのよね。

すっかり忘れてはいたけれど、犬猫が好きなのは相変わらずだし。

そして意外と責任感が強かったりするから、割りと安心して任せられるって部分があるのは親としての身贔屓と言う訳でなく。

マイナーは問題として、Erikaは未だ車の運転免許を持っていないって事。

この辺りでは、15歳くらいから免許を取得する為の授業が、高校の課外授業として受講することが可能で、だから16歳くらいで既に車を運転して学校に通ってたりする子も多くて、実際、学校には生徒用の駐車場も広く用意されてる。

まさにアメリカ映画の「ハイスクールもの」そのものの世界で、カナダからやって来た日本人の私にとってはちょっとした文化的ショックだったケド。

とにかく、ジェインさんから彼女の家の鍵を預かり、仕事内容が記述されたコピーも受け取り、今回はほんの4日間と短期間ではあったのだけど、学校の後、せっせと通って家と猫の面倒を見て、終了後、フロリダ旅行から戻ったジェインさんからの報酬を受け取った Erikaは、今後も引き続き、同様の依頼を受ける予定で、次回は3月の1日から16日間の予定で、なのでその間、私は再び送迎役で忙しく、おまけに私のタクシー・サービスは報酬ゼロなんだけど。

ま、Erikaにとっては良い社会勉強であり、猫と触れ合う機会でもあったり、そして更におカネまで貰えるという、願ったり叶ったりな状況。

お金を貯めてカメラとか iPhoneとか買いたいらしい。

私も高校生の頃、色んなとこでバイトしてた(ステーキハウス・レストラン、ホームセンター、コンビニ、サンリオ、etc.)から、当時の自分を思い出すけど、あの頃は何も分からず無我夢中でやっていた仕事ではあるけれど、人間関係とか、仕事をすると言う基本的な意識とか、報酬としてお金を得る価値観とか、経験として学んだことの数々は無駄ではなかったと思う。


作業中のプロジェクトは引き続きのマーメイド・シリーズ。



*珊瑚礁のマーメイド:あみもの編*



あみもの編の作業がとても楽しかったから
フッキング編も作ってしまった。

*Hooked version of my Mermaid in the Lagoon*
色んな種類の毛糸やリボン、シルクなどをフッキングして。

色と素材の洪水に埋もれながら楽しくて楽しくて仕方ないって感じ。



さすがに肩凝って、あちこち痛かったり。

寒いから夜は早く寝て、早朝に目が覚めて老人のような生活時間だったり。

寒さや暗さに生活を制限されて気分的に滅入ったり。

早く春の眩しい光のシャワーを浴びて滅入った気分を一掃したいな。


2016年2月4日木曜日

カリフォルニア土産

今週の火曜日はテキスタイル・センターに行く予定の日(だった)。

が、しかし、大雪注意報。

メンバーのメアリーさんから全員宛てのメールが廻って来て、

「ワタシは行くつもりだったけれど、他には誰か行く予定の人いる?」って感じで。

メンバーの中には、割りと遠くから車を運転してやって来る人たち(White Bear Lakeとかお隣の Wisconsin州とか)も多くて、しかも私より年上で年配の人も少なくなく、だから冬場の天候は大きな要素。

結局、実際に雪が降り始めたのはお昼を過ぎてからだったのではあるけれど、事前に行かないことに決めた人も多かったので、出席者は6〜7人程度だった。

私はセンター内の図書館に返却する本があったりもして、だからメールでは

「今のところ、行く確率は55%程度」と返事しておいたんだけど。

なので到着した途端、私の顔を見たスコティさんが

「あ! 55%の確率の人が来たっ!」てので皆でウケた。


私には初対面の女性も一人いて、静かにせっせと編物をされてたので自己紹介を兼ねて挨拶を交わした。

大学で教鞭をとっていたけれど、定年退職されて自由な時間が出来たので、大好きな編物を楽しまれたり、ご自身が着る洋服を作られたりもするんだそうで興味深い。

元々はドイツ系の移民とのことで、名前を "Clara/クララ"さんとおっしゃるので、私は思わず

「あら、『アルプスの少女:ハイジ』に出て来るハイジのお友達と同じ名前ね!」

と、私の中で「ドイツ系のクララさん」で連想されるの唯一の発想がソレで。

「あ、そうそう、そうなの、その通りよ♪」

と、クララさんの顔が一気に柔らかい表情になって、何だか嬉しそうな返事が返って来たのは実は想定外だったから、逆に少し驚いた。

日本で、TVで放送されてたアニメしか知らないンだけど、アメリカでは実写版で古い映画(シャーリー・テンプル主演)になってたり、勿論それ以前に児童文学として普及してるって現実を再認識。


テキスタイル・センターでは、各々が持参した作業をしつつ長テーブルを囲んでお喋りするのが主旨だけど、私は最近、視力の変化があって、、、つまり老眼が始まってるんだけど、元々は近視があって遠くを見る為のコンタクト・レンズを愛用してるから、余計に手元が見え難かったりして、安い老眼鏡を掛けてみたり、コンタクト・レンズを片方だけ外してみたり、何だか忙しい。

なのでもう、外出先での作業はほとんど諦めてるって状況。

そもそも、編物などはともかく、外出先でラグ・フッキングをするのは道具も大掛かりで材料も大量だったりから大変だし。

作業は自宅でするのに専念して、集まりでは主に社交を楽しむのが目的になってる。

家に籠って独りで集中して作業するのが効率が良いし、けれど、それだけでは孤独で情報不足になってしまうから、敢えて外に出掛けて行って不特定多数の人々と交流することの意義とか重要性を感じてる。

新しい出逢いもあれば、新しい発見も沢山あるし、お喋りは脳への刺激になる。

更におまけとして、予想外の嬉しい事なんかもいっぱいあるし。


先週カリフォルニアに行っていたディーニーさんがお土産にプレゼントしてくれた。

ヴィンテージ風のデザインが施されたパッケージでの「マッチ」と、庭の木になっていたのを捥いで来たという「レモン」。


色んな種類のデザインのものが数々あった中から、特に私には「人魚」(現在のプロジェクトに因んで)を選んでくれた。

箱の裏のデザインは "Merman/マーマン"(男性の人魚)。


近いうち、私なりのマーマンも作って、既に作ってあるマーメイドたちと組み合わせてみようかな、と思う。

そんな訳で、次回は "Merman"作りに挑戦。