先週の土曜日は珍しく本格的に雨降りの一日で、どょ〜んと暗く。
玄関脇の窓から楽しみに観察を続けてた楓の紅葉も綺麗な最高潮に達した後は、てっぺんから葉を落として行き、見る見るうちにすっかりハゲ坊主。
*雨に湿って全体的に茶色っぽい風景に溜め息*
どんよりと暗い週末は家に籠って静かに好きなことをして過ごそう。。。
なんて思ってたら、Davidがいきなり「モロッコ料理が食べたい!」と言い出し。
何でも彼がいつも聴いていてポッドキャストのホストがリポートでモロッコへ行った際、現地で食べた料理がどれも美味しかったンだそうで。
それを聞いて、「そういえば、モロッコ料理って食べたことあったかな?」と思い、どうしても食べてみたくなったんだそうな。
検索したら、このエリアにも数店で専門のレストランがあるらしく。
翌、日曜日の昼食に出掛けることに。
取り敢えず選んだのは、気軽に行けそうなミネアポリスのミッドタウンにある店。
何度も通り掛ったことはあるけれど、建物を正面から見たことがなかったので、予想外に素晴らしいアールデコ風?な建築物に驚いた。
上階はアパートメントになってるらしいんだけど、このビルの一角に集合レストランやブティックが入っていて、とっても雑多で異国的な『Global Market/グローバル・マーケット』は何だかとってもエキゾチックな雰囲気。
私たちは日曜日、ランチの早い時間に行ったので混雑前だったし、開店してない店もあって割りと静かな感じではあったけれど、異国情緒たっぷりに国際色豊かなレストランが幾つも入ってフードコート状になってる空間は、映画『Blade Runner/ブレード・ランナー』の中でハリソン・フォードが「ヌードル」と「何か」を4つ注文して、屋台のオジさんに「2つで十分ですよぉ〜、解って下さいよぉ〜。」と言われる、混沌とした街の様子を彷彿するような。
*割りとひっそりとしてたモロッコ料理のブース*
Davidは骨付きラム肉の "Tagines/タジーン"なるものを注文。
クスクスの上に乗ったラム肉はじっくりと調理されて柔らかかった。
多少臭み(ラム肉特有の)があるので、私は味見させて貰う程度で十分だけど。
なので私の選択は「海老のタジーン」。
初めて注文する料理なので、一体どんなものを期待すればいいのか?ちょっとしたワクワク感を伴う不安もあったけれど、カラフルに絵付けされた大皿の上には色んな具材がたっぷりと乗っていて、最後に廻しかけてくれた熱々のスープ状のものが湯気を立てて美味しそうだった。
たっぷりの温野菜と、かと思えば冷たい野菜もあり、何だかその温度差を一緒に味わうのが面白い気がした。
ひよこ豆や、大好きなオリーヴもたっぷり。
私たちが食べていると、店の前に列が出来始めてた。
「ねぇ、モロッコに行って見たいと思う?」と Davidに訊いたら、「うーん、どうかなぁ〜」ってな返事で、それは私も同様。
余り冒険心があるとは言えない二人なので、多分、無難に近代化された都市にしか出掛けることは無いかと思われる。
なので、どんなにモロッコ料理が美味しくても、モロッコまで実際に出掛けて行って現地で本格的なモロッコ料理を食する可能性は激しく低い。
だからこそ余計に、こうして家の近くに居ながらにして、遠い異国のエキゾチックな味を試してみる事が出来る環境と状況を有り難いと思う。
ランチの後は別行動で、Davidは車に積んで来た自転車でサイクリングに出掛け、私はマーケット内をぶらぶらと散策して、特にこれと言って欲しいものも見つからず(←珍しい!)結局、何も買わずに車で帰宅。