最近、時間の経過が益々速くなってる気がするのは、いよいよ年末に近付いているからなのか?それとも単に歳を取って来てるからなのか?多分、両方、かな。
既にカナダのを祝ってしまった感のあるサンクスギビングだけど、いよいよ米国のが来週木曜日だから Davidは4連休の週末♪
アメリカで多くの人々が長距離移動して家族揃っての食卓を囲む行事であるし、だから長い週末は必須と言うか、広い国内を移動するだけで時間が掛かるし。
北米人は長時間(6時間とか8時間とか、それ以上でも)で車を運転する所謂ロードトリップがかなり好きらしく、余り苦痛でも無いみたいなのは凄いと思う。
そして一般的な北米のビジネス人たちは平均週に40時間の勤務で、残業は勿論、接待なんてものも皆無だから、日本で超過の残業とか過労死とかのニュースを聞くと、本当に気の毒に思うのは当然として、まるで別世界と言うか、別の時代の話にさえ思える。
日本人は働き者、、、なのだろうけれど、働かざるを得ない切羽詰った空気感とか強迫観念とか、目に見えない圧力がある環境なのだろう。
日本を離れても暫くの間は、私自身、嫌という程に自分の中の「ニホンジン」が抜けなくて何かと不都合だったりしたけれど、いつの頃からか、ようやく北米環境対応になって、随分とラクに暮らせるようになった。
正直、北米で「日本人気質」はズバリ不利だったり、つまり損な思いをする場面が多かったりする気がする。
ひとくちに「ニホン」と言っても東と西では違うかも知れないけれど。
あとは問題が「ニホン」なのか「自分」だから、なのかも不明だけど。
とにかく、気が付いてみるとアメリカでの暮らしが本当に肌に合っていると言うか、気楽に快適に暮らせていて、昔の自分を思い出すとまるで別人じゃないかと思うほどの順応ぶりが感慨深い。
言葉の壁、以前に、実は外人コンプレックスの壁を壊すのに時間を要した。
何しろ、生まれ育った環境に外国人が皆無だったから仕方のない現実ではあったのだけど。
日本で暮らしながら国際人になるって容易ではない気がする。
インターナショナルスクールに通って、アメリカンクラブの会員になって、各国大使館のイベントにしょっちゅう顔を出してたら話は別だろうけれど。
海外で暮らすのは手取り早い手段として、でも、だからと言って外国に暮らすだけで外国語が身につくと言う保証があるわけでもなく、あとは北米でも、カナダとアメリカでは環境が随分と違うし、州によっても色んな状況がことごとく違ってくるだろうと思われ。
私にとって今の暮らしが快適なのが、果たしてこの土地がたまたま偶然、自分に合ってるからこそなのか、それとも単に時間が経過して人間として成熟して、自分ならではの生き方を身に付けたからなのか。
とにかく、最近すっかり歳をとって、随分と遠くまでやって来たなぁ〜なんて、過去の日々を振り返って感慨深く、しみじみと懐かしく思ってしまったりする。
そして、この先あとどれくらい人生を楽しむことが出来るんだろう?とも。
最近、この辺りで人気のあった毛糸屋さんやキルトショップが次々と閉店する傾向で淋しかったり、大型ショッピングモールでは老舗のデパートが次々撤退して残念だったり。
私の黄昏気分に拍車が掛かる。。。
それでも!新たに気に入りの美味しいパン屋さんを見つけたのが救い。
遂にようやく、アメリカに越して来てから最高に美味しい食パンに出会い、一番美味しいペストリーの数々を味わい、それだけで充分に幸せって思える。
Davidの仕事の事情で、私の外出日の日程とルートが変わり、朝早い時間に立ち寄って時間の調整をするのに最適だったのがカフェ・ベーカリー(『Turtle Bread』)と、これまで利用する機会の無かった高級スーパーマーケット(『Kowalski's』)だったんだけど、この2つが私にとって思いがけずに嬉しい新たな発見だった。
Kowalski'sは単に高級食材を売るだけでなく、お洒落な花売り場もあって、その脇に雑貨売り場も備え、季節毎のデコレーションとか小物とか厳選されたアクセサリー類も置いていて、目を通すだけでも楽しく、私にとっては刺激あるマーケティングの勉強にもなって一石二鳥。
Turtle Breadは地域に3店舗あって、カフェレストランも併設しているパン屋さん。
他にもそれなりに美味しいパン屋さんは多数あるのだけれど、使われてる粉の種類が微妙に違ったり?食感がそれぞれ違い、この店の白パンローフは、トーストした時のパリッとしてサクッとした外側と、しっとりとほのかに甘味のある白い部分とのバランス感が、代表的なイギリスパンと正統派?の日本で馴染みある食パンとの程良いミックスって感じで、個人的な好みの的をヒット。
フランス系のベーカリーが幾つもあったモントリオールでも美味しいパンが買えて嬉しかったけれど、美味しいベーカリーがある街って何となく嬉しい。
話は変わり、今年のハロウィンは私たちにとって新しい家で迎える初めてのハロウィンで、予め近所の人たちから Trixieの散歩の際に情報を入手して来た Davidの話に依ると、お菓子を貰いにやって来る子供たち(Trick-or-Treaterたち)の数はせいぜい20〜25人程度ってことで、その数を参考に(勿論、大幅に上回る量で!)お菓子を準備。
これまでは私にとっても楽しいイベントで、家の飾り付けは勿論、うちの子供たちの仮装を手伝ったり、自分自身も仮装したり、Davidもそれなりの仮装っぽいものをして Trixieと子供たちと一緒に近所を歩いて回ったりしたのだけど、今となっては懐かしい思い出。
子供たちはほぼ成人してしまい、、、Kaitoは地階の自分の部屋に籠ってオタクしてるし、Erikaは派手な格好をしてさっさと友達の家に遊びに出掛けてしまった。
新しい家の周辺は1戸毎の敷地が大きい分、家と家の距離が離れていて、お菓子を貰いにやって来る子供達は沢山の距離を歩かなければならず、おまけに私たちのご近所さんは隠居した老年夫婦が多かったり、お菓子を配らずひっそりと灯りを消して暗くしてる家も多いだろう、、、な印象で、歩いて回るには効率が悪そう。
なので結果として、やっぱり予想通りにそれ程の盛り上がりも無く控え目な楽しさで、実際にやって来た子供達の数も24人だった。
前回の家では85人とかだったから、前年比の30%程度。
サンクスギビングが終われば、次はいよいよこの家で迎える初めてのクリスマス。
近場に身内もいないし、家族で静かに祝うことになりそうだから、派手なテーブルセッティングの為の準備もゲストルームの用意も必要ないのは楽チン♪
手配するのはクリスマスツリーとプレゼントと家族の好きなご馳走、かな。
気忙しい師走が文字通り駆け足でやって来る気配。
最後に最近の写真集:
*テキスタイル・センターのギフトショップにて販売した
ニードルフェルティングのハロウィン・オーナメントたち*
テキスタイル・センターのギフトショップでは地元アーティスト達によるファイバーアート作品が販売され、売り上げの40%がセンターの収益となるので、作品を販売提供する事はそのままセンターをサポートする事にもなると認識してる。
なので季節毎に、出来る範囲で売れる見込みのありそうな作品をデザイン+創作して、陳列の小物と共に届けてる。
センターを訪れる顧客数はそう多くないので、必ずしも売れる保証は無いんだけど、今回、ジュディさんと言う人から突然のメールを貰い、私が作ったハロウィンのオーナメントを気に入って下さったそうで、追加の特別注文を頂いた。
予期せずでの嬉しい反応があると、日々の迷いが払拭されて創作意欲への励みにもなるから、本当に有難いと思う。
手作り作品での売り上げで生活出来る筈もなく、引続き、自分の経済力の無さには無力感ばかりで悶々と打ちひしがれたりしてるんだけど、だからと言って生活になんら困っている訳でも無いので、差し迫った深刻な悲愴感が無いのが救い。
*テキスタイル・センターのクリスマス・ディスプレイに
貸出中のツリーとプレゼント(人形)*
テキスタイル・センターでは恒例のホリデー・ブティック展開があり、11月と12月は展示スペースであるギャラリーをもギフトショップの延長として、豊富に商品を展示+販売する。
販売促進の一環として、"Yarn Bombing"風のサンタクロースを準備して飾る工程で助言を求められたんだけど、その延長で私が小物を作る事になり。
針金で骨組みを作り、そこにかぎ針編みして作った小さなクリスマスツリーと、プレゼントの箱、そしてサンタからのプレゼントの人形、の設定で3点作った。
*ラグドール風の編みぐるみ人形たち(途中)*
さっさと手っ取り早く仕上がるように、太くて比較的安価な毛糸を使いテキスタイル・センターの為に久々の編みぐるみ人形を作ったのが思いの外、楽しくて、勢いに乗った流れで更に毛糸を買い足し、次々と無作為な人形を製作中。
予めのデザインや型紙や製図がある訳では無いので、仕上がって見ないと、果たしてどんな風に完成するのか?分からないところが魅力。
私の仕事は大抵の場合がこんな風に「行き当たりばったり」。
だからこそのやり甲斐と楽しさ♪
*16" x 20"*
来年1月から3月まで、テキスタイル・センターの会員展に参加する為の作品(ラグ・フッキングの手法でのムンクの『叫び』)を完成。
手前の手摺の部分を高めにフッキングして奥行きからの立体感を出し、人物も個別に作り詰め物をして縫い付けた。
背景の2人はニードル・フェルティングで。
*それぞれ 5インチ角のキャンバス*
プリントされた猫のデザインのコットン生地が余りにも可愛くて、だから切り取って詰め物をして場面(クリスマスのテーマでの窓)を作ってみた。
*ラグフッキングしたモチーフたち
人魚、ヒトデ、モザイクの魚*
*北米で何故か人気の存在「ラマ」を
ニードルフェルティングして
同様のサボテンや、ヴィンテージのボタンと一緒に*
キャンバスに色を塗って、そこにモチーフを縫い付けて仕上げるのが好きらしい。
*玄関ホール上の部分(右手下が玄関)*
何だか訳の分からない作品も含め、私の作品が増えたので、それらを多数、しかも壁に無数の釘を打ち付ける事なく飾れるよう、Davidがギャラリー風のシステムを設置してくれた。
私の作業場に続く階段は玄関ホールの上に位置し、手摺りを挟んで壁一面が見えるので、その部分に、配置を試行錯誤中。