2013年9月2日月曜日

St. Jacobs 回想

今日は勤労感謝の日(Labour Day)でお休み。

ぐーたらな連休の週末が夕暮れ時にやって来た雷雨と共に終わろうとしている。

何となく気分がブルーなのは単に週末明けを迎えるからだけでなく、St. JacobsにあるFarmers' Market 火事のニュースを聞いたから。

http://www.stjacobs.com/farmers-market

*K+Wの地元新聞 The Recordよりの画像*


*新聞 The Globe and Mailよりの画像*


St. Jacobsは、私たち家族が昔暮らした Kitchener/Waterlooの郊外にある Mennonite(アーミッシュと同様)の人々が暮らす小さな町。

ガイドブックに載るような華やかな観光スポットと言う訳ではないけれど、いつも色んな所から訪れる人々で賑わう、のどかで温かい雰囲気のある独特な場所だった。


私はカナダに暮らし始めたばかりで、しかも住むことに決めた土地には身寄りは勿論、古くからの友達も無し、人生で初めて自分の家を買うことになったり、二人目の子供を出産したり、なかなか人生での大きな局面を迎えた想い出の場所であり。

だから何かと時間があって寂しい時には子供(たち)を連れてフラッとドライブがてら北へ走り、St. Jacobsの素朴で飾り気の無い町の人々の雑踏に紛れて、ファーマーズ・マーケットを歩きながら、売られている花や野菜やパンを眺めて慰められたり気分転換になったり。

店番の人と挨拶したり、他愛の無い会話をすることさえ、英語での会話に自信の無かった私にとって一喜一憂、ちょっとした冒険だった。

あの頃の日々や当時の頼りない自分、右も左も分からない土地で子供(たち)を育てる将来への不安感に押し潰されそうになってた自分とか、新しい土地でマイノリティの劣等感や自信の無さに卑屈だった自分とか、思い出すだけで本当に情けないくらい胸が痛む、未だに。


懐かしいファーマーズ・マーケットの家屋が全焼してしまったのは残念ではあるけれど、幸い負傷者も無く、屋外でのマーケットは通常通り引き続き運営されるらしいのをウェブサイトで知って嬉しく、ちょっと感動した。

地元の人々のコミュニティと逞しさで建物を再建し、以前通りの賑わいが再び戻る日が早く訪れるように願う。


私もいつか再び、訪れる日が果たしてあるんだろうかどうか。

漠然と考えるだけで、もし訪れたらきっと懐かしさに感極まってしまうような気がして、ちょっと切ない。


4 件のコメント:

まゆみ さんのコメント...

火事のニュースは、さぞかしショックだったことでしょう。心中お察しします。
自分と深い関わりのある地で、こういう事が起きると、「え!?あの人たちは大丈夫?」とか色んな事が頭をよぎりますよね。

自分の人生の中で大きな節目となった歳や、暮らした土地は、自分の中で大きな位置を占め、時々思いだされるものですよね。

幸い、負傷者もなく、再開されるようですから本当に良かったですね。

こちらは、昨日は埼玉・千葉で竜巻は起きるは、秋雨前線の影響でずっとここんとこ雨で
ブルーになりそうな日々であります。
早く、カラっとした秋の空を仰ぎたいわ。

まゆみさんも、残りの休日が素敵な時間になりますように。

yana さんのコメント...

衝撃的な映像ですね。心が痛みますね。
私もかつて住んだ町が穏やかに平和であってほしいと願います。
ミネソタで橋が崩落したり、ツインズのドームの屋根が雪で崩落したというニュースを聞くとドキンとしますもの。
一番ショックだったのはやっぱり、ニューヨークのテロ事件です。お引越しのため、ミネソタから車で3日がかりでニューヨークに出てきて、夕日に映えるマンハッタンを見たときの感動は今でもよみがえってきます。私たちは対岸のニュージャージー側にいたので、いつもあの摩天楼を見ていたのですが、テレビで見た9,11のあの映像は本当にショックでした。私たちが住んでいたころは日本企業がとても元気なころでだったので、ニューヨークにはたくさんの日本人が転勤で来てました。事件のころには知り合った方たちはほとんど帰国されてましたが、今もお付き合いしている友人は、残してきたお子さんが証券取引所に就職し、命からがら逃げたけど、顧客の3分の1を亡くしばらく立ち直れなかったと伺いました。
何もなく(遠くに住む娘も含め)平穏に暮らせていることに感謝してしまいます。

Mayumi さんのコメント...

まゆみさん♪

ありがとうございます。
電話でたまたま義母から聞いたニュースでしたのでとてもショックだったんですが、月曜の朝刊には記事が載ってなく、別の意味で驚きました。
まぁ新聞は地域性のあるものなので、改めて距離感みたいなものは感じましたね。
まるで遠くのニュース、みたいな。

日本で竜巻のニュースってのは本当に珍しいですよね?
防ぎようのない自然の威力と言うか、災害は本当に怖いですよね。
特に、日本では竜巻に対する防災準備などは無いかと思いますし、多分。

雨も続くと気分が滅入りますよね、確かに。

こちらは気温的にすっかり秋で、今日も肌寒かったです。
ま、一気に秋のファッションが楽しめそうですが♪(笑

Mayumi さんのコメント...

yanaさん♪

やっぱりそうですよね。
自分に何らかの関わりや想い出や思い入れの場所や人々の事は何かにつけて気になりますよね。
短い期間であっても、暮らした場所であれば尚更。

あぁ、言われてみると、最近、ミネソタ州でのニュースが結構ありましたね!?
(すっかり忘れてましたが)笑

ニューヨークと言う街自体、何か特別な魅力がありそうですよね。
私はまだ一度も訪れたことが無いのですが、いつか行って見たい憧れの場所の一つです。
あの日の出来事は本当に衝撃的で、多分、世界で多くの人々が、あの瞬間に居た場所やしていた事の記憶ってのが残ってるんじゃないか?と思います。
私自身、鮮明に思い出せますもの。
今年もまた、もう直きやって来ますね、9月11日が。
何事もなく平和な一日で終わることを願ってますが、米国は今現在、再びシリアを空爆する計画だとか。
ノーベル平和賞を授与された大統領である筈なのに。
戦争は勿論、無差別で非道なテロが無くなる日が来るといいですね。