2015年3月30日月曜日

花柄の平らな鞄

かなり前にフッキングしておいた素材を
ようやくカタチにする事が出来た。

今回は、平らなデザインでの手提げ鞄。


内袋には Kaffe Fassettデザインのプリント柄コットンを使用。


持ち手部分は皮革製で
以前、足を運んだキルト展に出店してた台湾出身のキルト作家、
(確か名前がシンディさんだったような)から購入。

多くのキルト作家たちがベッドカバーだとか壁掛けを作る中、
シンディさんはもっと「機能性のあるもの」にこだわりがあるようで、
キルトしたものを色んなデザインでのバッグに仕上げて販売もしていた。


私のこのところの考えも、シンディさんに似てるのは、
果たしてそれがアジア的な文化や好みの傾向なのかどうか。

私自身は既に複数の Rugたちを Hookingして来て、
けれど、それらを "Rug"として床に敷くのにはちょっとした抵抗があり。

手間ひま掛けて、情熱を以て作り上げたものを床に広げて
その上を歩き廻る(しかも靴を履いたままの事も多い)とか。

だって、ウール素材を用いてフックされたラグは
基本的に洗濯機で洗って乾燥機に放り込むってのはタブーなので。

あと、うちの場合は犬もいるので爪にループが引っ掛かると
それはもう修繕が厄介なことになり得るし。


私以外の多くのラグ・フッキングの作家さんたちも
Hookingする事自体が楽しい目的であり、
フッキングし上がった作品を、さて、どうしようか?

床置きと仕上げるにしても、既にラグはもう沢山作ったし、
壁掛けとして仕上げるにしても、壁掛けも同様、
既に沢山作ったので、飾れる壁のスペースがもう無いわ。

そんな話をしょっちゅう耳にする。

私も同様、床に敷かないならば壁掛け?

前回も今回も、住んでる家が「オープン・コンセプト」なので
壁の面積が極端に少なく。

そんな状況も、
私がフッキングから時々、遠離ってた理由かも知れない。


まぁ売れない絵描きも同様で、
売れなくて置き場所に困っても描き続けるのが画家なんだろうけれど。


でも、クローゼットに丸めて仕舞われたフックド・ラグが増えて行くのは
やっぱり何となく嫌で気が乗らなくて。


なので最近の手提げ鞄作りは、
私にとって一つの「答え」のような気がしてる。

そもそも立派で大きな床敷きのラグをフッキングする根気も無いし。

取り留めもなく湧いて来るようなデザイン・アイデアを
それらが色褪せないうちに実現するには小さな作品群がぴったりだし。


なので比較的、小さな規模でフッキングしたものを素材として、
その都度、絵柄を最大限に活かすことの出来る形状の鞄に
ハンドルや開閉やをアレンジして作り上げるのは、
それぞれに実験的であり、自分にとってのチャレンジって感じが楽しい。

ちょっとしたパズルみたいな感じの試行錯誤で。

何度もやり直し、、、とか。

そんなプロセスに最近ちょっと病み付き。


取り敢えず暫くの間、
ラグ・フッキングに関しては鞄作りにこだわってみようと思う。


余談で、
現時点での技術的な問題は、ハンドルの強度。

今時点で私が作る鞄は飽くまでもアクセサリー的な用途であり
機能としての強度がないので。

この辺りの解決を見出すのが次の課題。









2015年3月29日日曜日

薔薇のティーポットの鞄


ティーポットのカタチをした手提げ鞄を制作中。


仕上げとしては、割りとこじんまりとしたサイズで、肩からボディクロスに掛けられるデザインで、本体の部分をラグ・フッキングの手法で仕上げる予定。

季節柄、花模様に惹かれるのか、白地に薔薇の花のデザインをイメージ。

麻布にフリーハンドでティーポットのアウトラインを引き、柄は気ままに絵の具を塗りたくって行く気分で、敢えて下絵は描かず。

私ってば、本当に行き当たりばったりなスタイルでのランダムさが大好きなんだな、と改めて実感する。

そして、やっぱり絵を描くと言う行為も好きなんだなぁ〜と再認識。


白地の背景、、、のつもりでも、結局は綺麗な白で塗りつぶすと言う訳でなく、やっぱり色んな綺麗な色を配してしまうのが快感で。

薔薇の周辺には、綺麗な色のペパーミントグリーンとかターコイズとか。

「色遊び」をする過程では、脳内がちょっとした恍惚状態というか、我を忘れて快楽の中、うっとりとフッキング作業に没頭する瞬間は中毒になる感じの何とも言えない私にとっての「生きてるって感じ」な確かな時間なのよね。


まるで絵描きが絵の具のチューブから色を絞り出して使うみたいに、必要な色のウールを探し出して、その都度、ロータリーカッターで細切りするのが私のやり方で。

それは伝統的プリミティブなラグをフッキングする多くの人々と違うところ。

多くの場合、大抵の人は均一の幅でウールを綺麗にカット出来るカッターを使って、切る幅のサイズも6mmとか8mmとか予め決めて、図柄の配色も予め指定されてるから、要するだろうと思われる色味のウールを大量にカットしておく、効率的で、ある意味、機械的なやり方なので、個人的には余り好きではない。

正確で綺麗にフックされたラグよりも、個人的(個性的)で不完全さのある、いかにも「手仕事」的な風合いある仕上がりを目指してる。


最初から仕上がりの図が細部まではっきりと分かってしまっている作業よりも、意外性のある、驚きのある結果に出くわす方が、わくわくとして楽しいと感じる。

そういう意味では、反逆とか型破りとか異端とか、人と違うクレイジーな手法で作品を作るラグ・フッカーの部類に属するんだろうけれど。

まぁそういうレッテルを貼られるのも快感だったりするんだな。






Ergonomic Chair



珍しくカナダの義理の母から電話があり。

何だろう?と思ったら、うっかり忘れていた子供たち宛の小包が届いたそうで。

子供たちのエアロプラン・マイレージ(Air Canadaのポイント)が残っていたので、もう多分、エアカナダを使う機会も無いだろうし、いずれ期限切れになって失効になっても勿体ないし、6000とか6500とかで残っていたポイントを使い切るつもりで、それらで購入出来る限られた範囲内で、僅かな選択肢の中から取り敢えず無駄にならなそうな商品を選び、注文してたのだった。

KaitoのポイントではBBQの "utensil"セット(調理道具=ステンレス製のトングとかブラシとか)、Erikaのポイントではスチーム・アイロン。

私自身のポイントは 10000くらいあったので、そのうちに使おうと思ってたのに、何と、残念なことに去年の9月に期限が切れて失効になってた。。。ガクッ

なので子供たちのもきっと無効になってるだろうと諦めかけたものの、一応、念の為、確認してみたら 2018年まで有効でびっくりした。


今はアメリカのミネソタ在住なので、使うのはデルタ航空が主流。

まだデルタ便で頻繁に飛んでる訳ではないけれど、デルタ提携のアメリカン・エクスプレスを主要のクレジット・カードとして使ってるので、買物する度にポイントが溜まるサービスで、既に国内旅行出来るくらいのポイントが溜まってるらしい。

Davidは Los Angelesに行って見たいらしいけど。。。

ハワイは離島で距離があるから、もっとポイントを貯めないと、だし。

だからピッツバーグ辺りかな。

アメリカでの国内旅行を考えると、あちこち選択肢があり過ぎて、やっぱりデカい国だなぁ〜と思う。

それぞれの州が既に異なる特色と気候帯を持ったそれぞれの国って感じで、ちょっとした外国旅行を計画するような気分。

さすがにパスポートは必要ないから、空港では自動車運転免許の提示で飛べるのが、ちょっとした驚きであり、まさに国内旅行なんだけど。


とにかく次回、カナダへ行く際は飛行機かな、と思う。

もし再び車で移動するにしても、片道3日以上の旅にしたい。

2000kmを二日間で爆走するのはやっぱりキツいから。

またぎっくり腰になるの怖いし。


とにかく、今年の年明け早々カナダから帰って来て、長距離運転が要因と思われるぎっくり腰を生まれて初めて体験して、その後も何となく腰が心配で、コンピューターに向かう際、スタンディング・デスク形態にしてたんだけど。

ずっと立ったままの姿勢も足が痛くなったり、他の事務作業を同時にするのが容易でない環境だったので、次なる解決案として、"ergonomics"なデザインの椅子を探し、最終的にAmazonで見つけて購入。

*"Boss"と言う名前の椅子*

昔、Davidがサンディエゴに行った時に買ったのを東京に持ち帰り使ってた事がある椅子と同様のデザイン・アイデアで。

だから私も昔、使って見た記憶があり、腰に負担が掛からない姿勢を保てる椅子、って感じのイメージが残ってた。

*こんな感じの納まりで*

実際、腰がピンとして、背筋も伸びていい感じ。

まだ慣れないので、体重の配分があれなんだけど、多分そのせいで膝の下に全体重を掛けてしまう感じで痛くなる。

なので解決策として、使ってない低反発(メモリーフォーム)の枕を置いて、膝へのクッションに。


まぁ、あとは筋力の強化にエクササイズをしろって話なんだけど。

エクササイズってなかなか出来ない。。。

スカッシュやテニスが気軽に出来る施設があれば別だけど、グループ・レッスンとかトーナメントばかりで気後れしてる。

なので取り敢えずは時々の水泳とトレッドミルだな。うん。





2015年3月26日木曜日

K9 スニーカー

ようやく暖かくなって雪がすっかり溶けたので、Davidは久し振りに自転車の整備をして、Trixieを "Run"(自転車で伴走して走らせる←Trixieはコレが大好き♪)に何度か連れ出した。

毎日、朝・昼・晩と最低3回くらいは散歩に連れて行って貰ってる Trixieだけど、それでもやっぱり思いっ切り全速力で疾走出来るのは快感らしく、Davidが自転車の準備をする度、嬉しくて震えるくらいに興奮する Trixie。

一度に走る距離は短いんだけど、それでも走って来ると満足するみたいで、いつもより舌を長くだらーっと下げて呼吸を整えながら、暫くの間、裏庭の芝生の上で休むってのがパターン。





あら、可愛いお靴でちゅね♪子供用?


だはっ。実は犬用のスニーカーです。


まるで Trixieみたいに自転車と一緒に走る犬の写真の箱入り。

履くと↓こんな感じ。


実は Trixie、舗装されたアスファルトの上を走った際、何かしらの異物(ガラスとか?)を踏んでしまったらしく、足の裏(肉球)に小さな傷を作ってちょっとだけ出血してた。

ランは暫くの間お休みするとして、散歩は毎日欠かせないので、外出の際、傷口を守る目的で、このスニーカーを購入。


実際、この箱の写真みたいに、岩場だとか、自然界には犬の足の裏にとって優しくない表面は結構多いかと思う。

それでもまぁ、野生の動物であれば、そんな厳しい環境でも生き抜くんだろうけれど、勿論。

でも人間のコンパニオンとして生きる犬は、当然、過保護の傾向で。


これまで幾つかの種類の "bootees"を試した(主に怪我をした際、その箇所を保護する目的で)けれど、今回のは本当に「スニーカー」って印象のデザインと品質で、これまでで一番カッコ良くて本格的で、そして一番高価。

4つで、、、って、この場合「1足」って数えるの?それとも「2組」とか?

4本足用の靴の数え方を知らないけれど、とにかくこの「ひとセット」で、私がバーゲンセールで自分用に買うスニーカーより高いわよ?って感じ。


そして相変わらず、靴を履かせる度に Trixieは何やらぎこちなく不自然な歩き方をして皆を笑わせてくれるんだけど、まぁ、これも「慣れ」なんだろうけれど。

でも、慣れる前にきっと傷も完治して、靴を履かずに済むんだろうと思う。

だから結局、いつまで経っても靴に慣れる機会が無いんだけど。


でも、昨日は散歩の途中、野兎を見つけて、靴を履いてる事を忘れて普段通りに疾走したらしいけれど、兎に逃げられて我に返った後は即座にまた、ぎこちなく妙な歩き方に戻ったんだそうで。やれやれ。



*タイトルの K9の読みは「ケーナイン」で、英語で "canine"=犬の意味です


自転車用の滑車

夏時間になった途端、天気の良い日が続いて気温もいい感じに上がったので、いよいよ春か!?と嬉しくなって、冬の間、地下で保管しておいた自転車を、えっちらおっちら地上階へと運び。

Davidは早速、週末に数十kmでのサイクリングに出掛けたり、近所で Trixieの "Run"(自転車で伴走するやつ)に出掛けたり、を数回、楽しんだ。

そんな矢先にやっぱりの再び「雪の予報」で。


自転車に乗れる季節の間は、ガレージが自転車置き場になるし、車1台分のスペースしかないガレージなので、当然、車は外置きになってしまうんだけど。

普段それで構わないとして、でも、さすがに雪が降るとなるとやっぱり車をガレージに入れたくて、それには自転車を移動してスペースを作らなければならず。

頻繁に複数の自転車を家の中に入れたり出したりの繰り返しをするのが煩わしく、狭いガレージ内で、車と自転車が「同居」出来る方法を考えた。←Davidが


結局、空いているスペースは天井近くにしかなく。

なので自然とこのカタチ↓での解決策に決定。


まずは天井に梁のある部分を確認して分厚い板を取り付け、滑車を設置。

20kg前後での自転車に対応するらしく、余裕でクリア。

あとは実際に車を入れて見て、接触しない事を確認。


大丈夫なのを確認したので2台目の自転車(リカンバント)用の滑車も設置。


こういう仕事をチャチャッと数時間でやってしまう Davidって、ほんと「便利屋」だよなぁ〜っと感心。


暖かくなったと思っても、まだまだ急に寒い日があったり雪の降る日があったりの繰り返しなので、暫くの間、車が外置きになったり、自転車が天井に上がったり下がったり、車がガレージに入ったり出たり、忙しそうな気配。






五十の手習い

再び寒気が戻り、まだまだ編物も楽しめそうな気候。

とは言え、テキスタイル・センターで顔を合わせる編物家のナンシーさんみたいに、熱心に編物を楽しむ人にとって季節は関係ないんだろうけれど。

春夏にはコットン素材の糸とか麻素材の糸とかも登場するし。


この間、ちょっと面白い糸があったので買った。

「網/あみ」みたいなの。


勿論、これを編んで作品に仕上げることも出来るんだろうけれど。

チューブ状の糸なので、腕を突っ込み、中表に引っくり返すと、柔らかい素材感の網(←結局は「あみ」のままなんだけど)で、ふんわりと空気感のある状態に変身し、そのまま何もせず(編まず)に「スカーフ」として使える、、、との説明書きで。


因みに糸は「ライオン」ブランドの "Imagine"と言うシリーズ。


トム・ハンクス主演の映画『Cloud Atlas』を DVDで時々、家族の誰かしらと一緒に観る機会があるんだけど、、、と言うのも、ストーリーが複雑だから、一度観ただけでは理解するのが難しく、、、とは言え、特別、私にとって大好きなカテゴリーの映画と言う訳ではなく、暴力的なシーンもあるから、その部分では苦手だったりするんだけど、、、とにかく、映画の中の一部の時期でトム・ハンクスが着ているケープ状のものが、ロープを編み込んだ素材感で、色合いも碧から藍の間の綺麗な範囲の色彩で、つい「そこ」にばかり目が行ってしまう。

*Googleで拾って来ましたわ*


まぁ私自身は、それほど編物が得意と言う訳でもなく、自己流に気ままに楽しんでるってだけのレベルなんだけど。

それでもやっぱり気になるアイテムとかは編んでみたい欲求に駆られる。

特に割りと簡単そうに作れそうな気がする可愛いモノとかには特に弱く。

Amazonで見掛けて一目惚れした編物本を幾つか注文、、、今日、届いた!


日本で普及してる「あみぐるみ」は、かぎ針編みで仕上げるのが一般的かと思うんだけど、これは棒針編みで作るお人形たち、、、しかも、ゴス・ガールズ人形たち(男子も含むけど)ってのがツボで。


同様のノリで、コレも購入↓


25種類の犬種の中から選ぶか、うちの Trixieみたいに雑種の場合は、それぞれの特徴をミックスしてオリジナルに作成。

彼女(Trixie)はボーダー・コリーとブラック・ラブとジャーマン・シェパードの混血なので、取り敢えずボーダー・コリーの頁をチェック。


そして編み方の頁はこんな感じ↓


日本の編物本のように親切丁寧な「図解説」とか「編み図」が一切ないので、延々とアルファベットでの「省略記号」との戦い。


日本で編物を始めたのは小学生の低学年の頃で、母や姉が編むのを見よう見まねの自己流で「なんちゃって編み」に近く、それでも結構、自分のセーターは意外と手の混んだデザインの物も何枚か編んで、実際に着てたりしたのを懐かしく思い出す。

でも、独学の自己流だから基本的な技術がある訳でなく。

北米で売られてる編物の本は、更に私にとっての新しい世界で。

編物記号を覚えながら You Tubeの動画で編み方を確認したり、とか。

便利な時代で本当に有り難いと思う。


これまで生きて来て、それなりに「編物が出来る能力」がある気がしてたんだけど、実際に蓋を開けてみると、見た事も聞いたことも無かった編み方テクニックの世界が無限に広がっていて、まさに目から鱗状態で、初めて編物を学ぶ初心者の、まっさらな気持ちで一から学び直す機会って感じ。

文字通り「50の手習い」とかそういうノリで。


2015年3月24日火曜日

葡萄のスカーフ



色合いが気に入って買った毛糸で編んでいたスカーフが完成。
(日本語だとマフラーとかストールかな)


棒編みした土台に
茶色の毛糸で目数を増減しながら棒編みした木の幹を縫い付け
緑系の濃淡で変化のある糸でかぎ針編みした葡萄の葉っぱと
紫色、黄緑色でそれぞれかぎ針編みした葡萄を縫い付け
不規則にクルっ♪としたツルを装飾的に
オレンジ系(黄色含む)の糸でチェーンステッチ。
黒い無地のフリース素材を裏地として
刺繍糸を用いてブランケット・ステッチして仕上げ。


首に巻くと、こんな感じ↓




全体図はこんな感じ↓
(ヴェストに見えるけど違います)





3月も下旬で、夏時間になって、気温も20℃近くまで上がる日があったりする今頃に毛糸のスカーフ編み上がってどうするの?


なぁーんて思ってたら、昨日の朝はこんな風景に一転↓

*うちのリビングルームポーカールームから外を見た図*


冬に逆戻りな感じのミネソタ。


まだまだ編物も楽しめそうです♪





2015年3月18日水曜日

まるで半纏

少し前のブログにアップした毛糸、、、手芸材料店『Michaels』でクリアランス価格になってた『Red Heart』社の「Magical」と言う種類、、、を使って編んでいたショールを仕上げた。

ら、まるで「半纏(はんてん)」って感じの出来上がりで。


写真に撮って見て気付いたんだけど、思い掛けない和風の「半纏ちっく」なイメージが意外で、ちょっとした驚き。


お店で売ってた一番長いケーブル針を2本使って、直線に真っ直ぐ編んだだけで、最後に袖口の部分を追加でゴム編みした。

広げると長いので、Davidのポーカーテーブルの上に広げて見た。


端から端までの長さは 110~120cm程度で、高さが38~40cm程度。


上下引っくり返して羽織ると色合いが違うので雰囲気が変わり、そういう意味では二通りの着方が楽しめる。



寒い日に家で背中が冷えるような時にちょっと羽織るって感じなので、用途としてもまさに半纏なんだけど。

とにかく、色の質感や色合いに変化のある糸だったので、編み進めるのが楽しくて楽しくて、飽きることなくあっと言う間に編み上がってしまった。

特に「編物好き」って訳でもない私にとって、糸選びが鍵になるって現実を改めて再認識する機会になった。


昨日はテキスタイル・センターに顔を出す日だったので、持参してお披露目。


私を含めて8人のメンバーだったけれど、昨日はたまたま St. Patrick's Dayだった事もあり、編物家の Nancyさんは手作りのクッキー(緑色のアイシングでデコレーションされてた)と一緒に Bailey's(ご存知 Irish Creamのお酒)のボトルを持参し、皆にふるまってくれたので、お昼前からお酒を飲んでいい気分に盛り上がって楽しく、お昼はチャイニーズのブッフェを食べて解散。


いつもながら私にとって火曜日は毎週、特別な楽しい外出日。


外出する事でカラダも脳も刺激を受けて活性化する貴重な機会。

何と言って専業主婦だから、家に籠って手仕事に勤しんでるだけでは脳への刺激が少ないし、やっぱり外に出て大勢の人たちに囲まれて会話をするって大切な事だとしみじみ思う。

特に私の場合は二つ以上の言語を使い分ける訓練が必要だし、最近は加齢と共に言語脳が錆び始めてるのを感じるし。


取り敢えず今週は春休みで子供たちが家にいる分、日中、家に独りぼっちって訳でなく、多少の会話がある分での脳は使ってるケド。


あとは Tax Return(日本で言う確定申告)の時期でもあり、またまた年に一度、ちょっとだけ脳ミソを駆使する機会。

今回もアメリカとミネソタとカナダとケベックと、4つの申告する準備。

面倒ではあるけれど、嫌いと言う程のこともなく。

第三者に依頼することなく、自分で処理する事にちょっとした快感があったり。


いずれ、アメリカ国内で労働許可が下りる種類のビザに切り替わった際に、何かしらパートタイムでの仕事が出来るのを楽しみに、体力も能力(脳力、かな)もある程度のレベルでは鍛えておきたいと思うのよね。

とは言っても、もう随分と長いこと外で働いてないから自信ないけど。






2015年3月14日土曜日

パイと花とボタン

人によって慣れた表記が違うんだろうけれど、書類などに日付を記入する際、私の場合は数字のみの表記で混乱することがないよう「月」を文字で現し、例えば今日の日付の場合、Mar. 14, 2015と書くんだけど、うちのカナダ人の頑固な娘は 2015-03-14と、これまた混乱を防ぐ主旨で、西暦から先に書くよう努めてるらしい。

とは言え、アメリカでの主流は「月」-「日にち」-「西暦」の順で、だから今日の場合の表記は 03-14-2015 となるのが一般的。

だからこそ、(前回も書いたけど!)今日と言う日が稀で奇跡的?な 3. 1415 であり円周率の「π = Pie の日」って事で、夕べは時計の針が12時を回ったところで Davidはポーカー仲間(12人くらい残ってた)と一緒に嬉々として、予め用意していたアップルパイとココナツ・クリームパイとを切り分けて、「サプライズ」として出して皆にふるまったんだそう。


なので私も朝から、残ったパイを Davidと二人で朝食後のデザートに食べた。


そして今夜は更に、再び『Bakers Square』で買って来たアンナミラーズのパイを彷彿とする、ホイップクリームがたっぷりのパイをデザートに食べるらしい。

痩せるヒマもナイっ!てのは当然で。


そんなパイの日の今日は夕方になっても気温が16℃前後もあり、明日は20℃くらいになる予報で、サマータイムになった途端、急に暖かくなった。

と、モントリオール郊外のお天気を見ると−1℃だったりして、今後一週間でも氷点下の日が連続するみたいな予報を見ると、やっぱりミネソタの方が春の訪れが多少早いのかな〜なんて漠然と思う。


陽射しが眩しくなって来たこともあり、大好きなイースターがやって来ることもあり、ようやく冬の終わりを感じるのが嬉しくて嬉しくて、思わず室内のデコレーションを変えた。

持ち家じゃないからガーデニングの楽しみもないし、まぁ実際、土いじりをするにしてもホンモノの草花を植えるには5月中旬くらいまで待たなければいけない土地柄だったりするのは以前と変わらないんだけど。

だから飾り付けは偽物の花たちで。


*ちょっとウェディングっぽい色調かも*


"I know, I know, it's not real..."と、解ってはいても花いじりが出来るのは楽しく。


ニセモノの花たちとは言え、造花の中でも「トイレの造花」(←公衆のトイレに多く飾られてる典型的な安物の造花、って意味で)じゃない風の、繊細で本物に近い質感の花たち(けれど高価でもない)を見繕って買って置いたものをアレンジするのは、まるで本物の花をアレンジするのと殆ど変わらない楽しさだった。

可憐な色合いの薔薇と、清楚な印象の鈴蘭と、大好きな紫陽花のアレンジ。


そして気の早いイースターの飾り付けはリビングルームポーカールームの、窓際に置いたコーヒーテーブルのガラス台の上に。


まぁデコレーションだから、何もかもがニセモノなんだけど。

だから卵もヒヨコも全てニセモノ。


さすがに「偽物のチョコレート」を飾るのは未だ早過ぎるから出番待ち。


花を飾り付けてた午後の郵便配達で届いたのが、偶然、「花柄」のヴィンテージのボタンたちで、例の如くEtsyで注文してたんだけど、タイミング良く白地にブルーの花が描かれたものとか、バタースコッチ色の花柄デザインのとか、「孔雀色」に光る黒いガラスの花柄デザインのとか、のミックスで今後の手作りプロジェクトにどんな風に使おうか?あれこれと考えるだけで可能性があれこれ湧いて、ワクワクと楽しくて嬉しくなってしまった。

*可憐な「忘れな草」のデザインには弱いワタシ。。。*




2015年3月12日木曜日

パイを食べる日


はっらひぃ〜(←意味不明だけど)とか言ってる間にまたしても週末が目の前。

一週間は本当に早い。

火曜日は White Bear Lakeにてのラグ・フッキングの会に出掛けたものの、元(低学年)小学校教諭で褒め上手な Jayneさんと Janeさんは共に欠席で、嬉々として持参した「ゴッホの向日葵バッグ」を彼女たちにお披露目する事が出来なかったのが残念だった。

基本的にラグ・フッキングを趣味とする人々の年齢層は高く、何処のグループに参加しても未だに、この私でさえも「若年」と言った感じで。

なので私のように伝統的なルールに従わない、自由奔放なデザインとか発想で好き勝手に気ままに作品を仕上げる存在は割りと異端な感じで。

年代的なこともあってか、どちらかと言うと保守的な人(ラグ・フッキングに限定した思考と言う意味で)が多く、伝統的な床に敷く為のラグを仕上げる人が多いのは勿論、そのデザインも自身のオリジナルの場合は稀で、有名どころの作者がデザインしたものだったり、材料を販売しているお店からのネット販売で購入したものだったり、展覧会や作品展などに出店してた作者などから購入したデザインをフックする場合が多く、更には全ての配色まで指定された「キット」を購入して、それに従ってフックする人も多い。

そういったスタイルに反発的で、オリジナル性のある、芸術性の高い手芸にこだわる人の集団が「テキスタイル・センター」の会なので、私にとって、二つの異なるサークルへ交互に顔を出すのは、変化があって刺激があって楽しい。

ま、そんな背景もあり、White Bear Lakeの会で披露する私の作品は、ちょっと「何それ?」的に違和感を持って受け入れられると言う部分もあり、(多分、何と言っていいか解らないので)「You're creative...」のひと言で片付けられてしまうのが、少しだけ物足りないような、何かしら不完全燃焼のような気がしなくも無いのではあるけれど、会のあとに行きつけのカフェに寄ってランチする楽しみもあり、人生の先輩たちとのお喋りはちょっとした社会勉強でもあり、全て善しとする感じで。


ミネアポリス周辺、と言うかアメリカへの新参者である私たち家族4人なので、新しい土地を開拓すると言う意味も込めて毎週の週末の一日を外食日とし、レストラン巡りをしてるんだけど。

初めて足を運ぶレストランは勿論、噂には聞いていたけれどカナダには進出してなかったチェーン・レストランとか、地元で人気らしい店とか、あれこれ試すのは冒険的で楽しい。

家族4人で行くから、高級グルメ・レストランなんかへは行かないんだけど。

だからまぁ、ファミレス巡りと言うか、ファミレス発掘と言うレベルで。


Kaitoが選択したバーガー・レストラン『Snuffy's Malt Shop』は家から車で5分くらいの場所にあり、何だかとってもレトロ感溢れる店構え。


なんか独特の雰囲気を醸し出していて、何故か David Lynchの世界観を彷彿とする感じはどうしてなんだろう???と自問自答してたんだけど、この店、レトロなネオンサインが放つ光に浮かび上がる内装が「赤の世界」で、赤いインテリアでまとめられてる壁は赤と白のストライプの壁紙が張り巡らされてる。

おまけに、壁には一切の飾り付けもなく。

絵画だとか写真だとか風景画だとか、額に入ったものが一つも下がってないの。

それがとっても非現実的で、妙な違和感があって、だから David Lynchの世界。


 とは言え、出された料理はフツーに懐かしいスタイルの北米料理で。


バスケットに入って出されたのは典型的なハンバーガーとフレンチフライの組み合わせで、こだわりの自家製バーガーは美味しかった。


そして、この店の看板商品的な存在なのが「Malt」又は「Malts」なので、私ははじめ「モルツ=ビール」を連想してたんだけど、アメリカのこの周辺?で「モルト」とか「モルツ」とか呼ばれるのは、実は "Milkshake/ミルクシェーク"の事だと知って驚いた。

ミルクシェーク好きのうちの家族は皆、こぞって色んな楽しそうな組み合わせでのシェークを注文して、大喜びだったけど。

日本人の私には甘過ぎて、しかも大量過ぎて、、、だから、味見で充分って感じ。

それで私はレトロな「コーラ・フロート」を頼んだンだけど↓ こんな具合。

*アイスクリーム溢れてますって!*
(色合いもレトロにしてみました、ついでに)



そして先週の土曜日は Davidの選択で『Bakers Square』と言う、いかにも朝食メニューが充実してそうなチェーンのレストランへ。

これまた家から車で高速道路に乗ることなく5分程度で行けるという立地。

私は「お約束」の Eggs Benedict...と言うと最近は、ベネディクトなだけに "Cumberbatch"と続けて言いたくなってしまうのが困るんだけど。


付け合わせにはハッシュブラウンを選び、スモークされたハムの塩味が利いて、卵も丁度いい加減に "poached"されてて美味しかった。

そして、この店は「アメリカで1番のパイ♪」と名乗ってるので、それでは、、、と試しに幾つもある種類の中から一つだけ選んで持ち帰り。



今回、試してみたのは "French Apple Cream Cheese"と言う種類のパイで、実際、アメリカで一番美味しいかどうか?分かる程あちこちのパイを食べてナイけど、かなり美味しかった。

思わず『アンナ・ミラーズ』のパイを懐かしく思い出しちゃった。

むかーし昔、芝浦に住んでる頃に利用してたのは品川駅前の商業ビルに入ってる店で、友達の家に遊びに行く時なんかに時々買ってた。

でも、何だかすごぉーく値段が高かったような気がする。

あれに比べるとアメリカのパイはさすがに庶民の値段って感じだな。

色んなものが身近に安くて気取ってなくて、本当にラクぅ〜。


明日、金曜日は Davidが家で "Poker Night"を開催するんですが、たまたま3月14日と言うこともあり、「3.14」と言えば「π」(円周率)、「π」と言えば「パイ=Pie」でしょ〜!ってので無理矢理、パイを食べるンだそうで、ポーカー仲間たちと一緒に。

なので明日はパイを買いに走ります。


因みに明日の日中の最高気温は15℃の予定で、かなり暖かそう。

でも最低気温は2℃なんだけど。







2015年3月8日日曜日

ゴッホの向日葵バッグ

ラグ・フッキングの手法でリネンにウールをフッキングしたものを、ようやく手提げバッグとして仕上げた。


デザインは有名なヴィンセント・ヴァン・ゴッホ(フィンセント・ファン・ゴッホの読みが正しいかも、Volkswagen=フォルクスワーゲンなのと同様)の油絵で、「Vase with twelve Sunflowers」通称、「向日葵」をモデルに。

いつもはフリーハンドで下地となるリネンに油性のマジックペンでデザインの下絵を描くんだけど、今回は出来上がりのイメージが既にあるので、それを見ながら、下描き無しで気ままにフッキングして行った。


床に敷く為の Rug/ラグに仕上げるのは勿論、壁に掛けて飾る仕上げにする事も出来たんだけど、とにかく立体感のある仕上がりにしたついでに、最終的な仕上げも何かしら3Dの形状にしたくて、だったら機能もあるもの、ってので、結局のところ身近な手提げバッグという結末。


つい前回の作品もバッグ(Woodland Fairy House Purse)に仕上げたので、その際に使った素材、、、インディゴに手染めされた麻とか鮮やか黄緑色のコットン生地とか、の余りをそのまま使用して、内袋として巾着に仕立てて装着。


持ち手部分、つまりハンドルには色んな選択肢があるんだけど、自然な印象でまとめるにはやっぱり竹などの自然素材が一番としっくり来る感じ。

買ったものには金属の金具部分が付随してるんだけど、それを取り外し、簡素に刺繍糸で縫い付けて。

多分、強度の面では不十分かと思うんだけど、あくまでもアクセサリー的な用途で機能を求めず、酷使する訳でもないので素人の手作りレベルで善しとして。


今週は White Bear Lakeのラグ・フッキングの会に顔を出す予定だから、そこで Show&Tellよろしくお披露目することになるはず。

何しろこのグループには元(低学年の)小学校教諭が3人もいるから、褒め上手な彼女たちにポジティブな意見が貰えるのは本当に励みになるし。

「褒められて伸びる」ってのは子供ばかりでなく、大人だってやっぱり幾つになっても他人から褒められたり認められたりするのは嬉しいのよね。


次のフッキング作品もバッグに仕上げる予定でデザインを思案中。