2016年8月28日日曜日

Minnesota State Fair: Fine Arts



州の祭典としては全米でも最大規模らしいミネソタ州の『State Fair』がいよいよ25日から開催されて、勤労感謝の日でもある9月5日の月曜日までの期間で。

たまたま近くに住んでるから、開催中は家の前や周辺の道路は駐車された車でいっぱいになるし、日が暮れると毎晩、屋外コンサートでライヴの音楽が聞こえて来るし、10時頃には連発での花火の音も盛大に聞こえるという、ある意味、夏の風物詩。

私も初日の木曜日に、一人で気ままに歩いて出掛けて来た。

*会場へ向かう近所の道(片側は駐車禁止)には
既に駐車された車が並び始めてた@午前10時*


*会場へは正面ゲートの他、複数のゲートがあって私は脇のゲートから*
(入場券を売る窓口には列が出来てて「ディズニーランド」を彷彿、え”?)


*勿論、拳銃の持ち込みはお控え下さい、的なのもアメリカならでは?*
(ちょっとした手荷物検査もあったけど、余り真剣ではなく)


*さすがに「Uber」の待ち合い場所もあったりするのは新しい感じ*



通常13ドルの入場料が、初日は11ドルだった。

平日だし初日だし、それほどの混雑は無かったけれど、それでも来場者の数は何と「111,900」人もあったそうで驚きの数。

因に翌金曜日は「140,000」人だそう。

期間全体では 1,500,000人の来場を予測してるとか。

*広い会場内をこれ↑に乗って移動することも出来る*

*とにかく広大な敷地だから歩行距離もいっぱい*


もう本当に桁違いな数の人達が「いったい何処から?」ってな感じに、短期間にこの地域に押し寄せる訳で、本当に凄いなぁ〜と思う。

そんな訳で、State Fairの Fine Artsや Creative Activitiesのコンテストに作品を出展する意義の一つの "exposure"(不特定多数の視線にさらされる)と言う点を考えると、仮に来場者全体のたった1%の人々が作品展を閲覧したとしても、その数は 15,000人にもなる訳で、でも多分、1%ってことはないかと思うので、きっと3万人とか5万人とかでの規模で閲覧して貰えるかと思う。

だからカナダで経験した、私も参加した公民館や地元の図書館での作品展とは全く比べ物にならない規模であることは一目瞭然。

過去の作品展たちに意義が無かった、と言うことでは勿論ないけれど。

とにかく、自分が色んな想いを込めて制作した作品群が、そんなに大規模な人々の目の前に飾られるのかと考えると、それだけでも創作意欲が湧くと言う訳で、それが年間を通しての創作活動での動機とか目標とかやり甲斐になるという現実。

そしてまずは Fine Artsの建物から。


レンガ造りの古い建物で、中はちょっとしたギャラリーと言うか美術館な雰囲気。

Fine Arts部門での出展には一次と二次の審査をパスする必要があり。

今回のコンペティション結果の表がフロントのデスクに掲示されてた。


私の作品「鹿の頭」は#7のテキスタイル/繊維作品の部門で。

合格者は全体の応募作品数(78)の20%弱(15)らしい。

15人のうちの一人として選ばれることが出来て光栄。


私の作品は正面から奥に入った右手の壁で、建物内のほぼ中央。

結果として何の賞も受賞しませんでした。


それでも、公の場に閲覧されて一般の人々に閲覧して貰える歓びを体験。


もうそれだけで十分に幸せな、私にとっての初挑戦であり初体験であり。

来年も頑張るぞーっ、みたいな決意を新たにする感じで。



余談で備忘録的に書き留めると。

今回、私の出展作が特殊な形状なこともあり、自身での作品設置をさせて頂く機会を得たのだけれども、その特別なチャンスを有効に活かすことが出来なかった後悔が少しだけ残った。

100%自分の責任ではあるんだけど、作品の設置箇所が低過ぎた。

あとは必死に角の部分である木の枝を思いっ切り頭部の脇に空いた穴にギューっと差し込んだ後、鹿の顔を十分に整えなかった。

なので結果として、作品を見るアングルから、「デブの鹿」に見えてしまい、鹿と言うよりも「なにこれ、牛?」ってな感じになってしまい。

それだけが心残り。

とは言え、"It is what it is..."のフレーズを自分に言い聞かせつつ。

何事もレッスンであり、失敗は成功のもの、みたいな。


*「う、牛っ!? 」 「いいえ、鹿です、一応」*




『Hi-Lo Diner』

ミネアポリス郊外に引っ越して来てから2年半。

まだまだ未開拓のエリアやお店、レストランなどがいっぱいあって。

だから時々、重たい腰をあげてエイヤっと新しいレストラン開拓などに出掛けてみるのは、ちょっとした週末の楽しみでもあったりする。

今回行ったのは『Hi-Lo Diner』と言う名前のダイナー。

*携帯のカメラで撮ったら何だか素敵な写真になった♪*


名前の通りに食堂車を移設した簡易食堂の雰囲気がカジュアルでレトロな空気を醸し出してる。

*メニューの表紙にプリントされた店の由来*


存在感のある外観だから、前を何度か通った際に目に付いたし、ペンシルバニア州から移設されて開店した際には新聞の記事に取り上げられて話題になってたし、おまけにこの夏コンサート・ツアーの幕開けでセント・ポールにやって来た Adeleが音楽関係者たちと一緒にココで食事をしたらしく、彼女のインスタグラムだかツイッターだかに写真がアップされてたらしいから、余計に気になってた。

まぁ今更ココへ行っても Adeleに会える訳じゃないンだけど。。。勿論。

とにかく店内も(新しいけれど)レトロな内装で、古い映画で見るような典型的なカウンターに、座る部分が赤くて丸いスツールが並んでるの。

音楽がちょっとうるさいかも?と思ったので外のテラス席をリクエスト。

夏の夜風を楽しみながらビールを飲む人とか、楽しそうにお喋りしながら食事を楽しむ人達のグループとかで、かなり賑わっていい雰囲気。

メニューはかなり数が絞られていて料理は全体的に大味(南部風な味付けのバリエーションが多いかも)な印象だったけれど、値段的にもサービス的にも満足。

*まずスープは魚介のチャウダーから*
(大きい白身の魚も入って少しスパイシーな味付け)


*蟹とトウモロコシのフリッターも南部風なメニュー?*
(何となく懐かしいコロッケってな感じ)


*ビスケットの上にリブステーキ+グレーヴィー+サワークリーム*
(ポテトも付いて食べ切れないから殆どの分をお持ち帰りで)


子供たちが同行しない夫婦二人だけでの食事だと「安上がり感」があって、その分、前菜だとかサイドオーダーだとかを余分に楽しめる感じ、、、ってのは単に私がケチで貧乏性だから、なんだろうけれど。

ま、そんな意味でも時々は家族揃って4人で、でもたまには夫婦ふたりだけで、ってな風に変化があるのは悪くないと思う。



『KUBO』




昨日は家族4人揃って映画『Kubo and the Two Strings』を観て来た。

週末の土曜日とは言え午前中だったし、雨模様で寒かったし、映画館はガラ空き。

この映画自体メインストリームのブロックバスターじゃないから、映画館の中でも一番奥まった場所にある小さな許容の客席数の部屋で上映されていて、私たち以外は人影もまばら、だから余計にひっそり静かに集中して楽しめた気もする。

制作は『Coraline』と一緒の 『Laika』なので、同様の暗さみたいなものを感じさせる部分もあるんだけど、まるで日本人チームが作ったかのような日本的な背景や文化が前面に出てるけど、そうじゃないってのも面白い。

公開されたのが夏のお盆の時期ってのもピッタリだし。

ちょっと "emotional"にさせられるようなインパクトの強い場面もあり。

映像がとっても綺麗でストーリーにも飽きることなく凄く楽しめた。

映画が終わった後も、最後のエンドロールが全て終了するまで席に座ったままだったのは珍しいかと思うけど、継続的にアニメーションが展開して目を引いたのと、途中、制作風景の場面が流れて興味を引いたから。

それにしても、19歳の息子と17歳の娘と、家族が連れ立って一緒に外出するって機会も滅多にない最近だから、ちょっと新鮮な感じ。

肩を並べて同じスクリーンを観ながら同じ映画が楽しめるって何だか嬉しい。

この先、子供たちが自立したら彼等がいったい何処で暮らすことになるのか、まるで想像も付かないけれど、一緒にいられる今のうち、「今」ならでは恩恵を大切に、今しか出来ない沢山の事たちを満喫したいと思う。


2016年8月27日土曜日

黒レースなデザイン

まだ夏だと言うのに、8月の中旬くらいから一気に気温が下降した印象。

今日なんかは特に朝から雨模様だったこともあり肌寒さを通り越して寒いくらい。

夏が終わりを迎えつつある現実に直面するのが本当にイヤ。

いつまでも軽快に快適に過ごせる夏のままでいて欲しい。

そんな欲求とは裏腹に、作業は引き続きハロウィン関連なんだけど。

途中経過ではあるけれど、魔女の脇役のカラス。


今日は針金で脚の部分を試作。

割りと上手い具合に体を支えてくれて、立ちポーズを作らせる事が出来る。

体全体の部分をどんな表面で仕上げるか未定ながら、取り敢えず毛糸をかぎ針編みでレース状にランダムに編んで空間を埋めてる。

尾の部分には、本物の鳥の羽根を使うのもアリかも?なんて考えてるところ。

体の一部をガラスのビーズで飾り上げたいような気もしてるし。

まぁ行き当たりばったりな感じで。


あとは大きめのカボチャも一つ出来上がった。


カボチャの葉っぱは未だだけど。


ハロウィンな気分に拍車を掛けるように『Home Goods』で素敵なお皿に出逢った。


私が制作中の「黒い糸でのかぎ針レース編み」風なデザインに目が釘付け。


な、何ですかっ、この素敵なデザインはっ!? う”ぅぅぅ〜〜〜。

っと唸ってしまうくらいに今の私のハロウィン・デザインの傾向にピッタリ。

ディナー・プレートとサラダ・プレートを2枚ずつ(2人用のセット)購入。






私は買わなかったけれど、店頭には他にも2種類の絵柄があり。


季節行事の中でハロウィンが一番大好き♪と豪語する Erikaが速攻で買ってた。

いつか家を出て独立する際に持って行くんだそうで。

年中使いの食器が全てハロウィン模様になりそうな勢いの彼女のコレクション。



2016年8月25日木曜日

金魚の七宝ペンダント


時々、無性に気になるアイテムってのが頭の中に登場する。


今回は、アンティークとかヴィンテージとか

とにかく古いペンダントで、金魚の形をしたもの。


鮮やかな色の七宝焼を施してあって

目が飛び出てるタイプ。


そして、背びれや尾びれ、胴体の部分が動く。

*大きい方のは5cmくらいのサイズ*


普段、金色のアクセサリーは身に付けないんだけど、これは例外。


Etsyで検索すると本当に色んな価格帯に設定されていて、

遠目に見ただけでは殆ど同じように見えるんだけど。


私は当然、出来るだけ安価で綺麗そうなものを狙い。

ようやくゲットしたのは、どちらも$10程度で満足。


多分、二つの金魚を一緒のチェーンに下げて、

あとは何かしらガラスのビーズとか

淡水パールとかを追加して自分オリジナルに仕上げる予定。





かぼちゃとカラス


かぼちゃを編みました。

*葉っぱはこれから編んで追加する予定*



制作中の等身大の魔女のプロップとしてカラスも作り始めました。


針金で骨組みを作り、そこに毛糸をかぎ針編みし、

更に原毛をニードルフェルティングして形作る手法で。



カラスとかぼちゃを合わせた図は何だかすっかり秋って感じ。


心の中では、大好きな夏がいつまでも続いて欲しいんだけど。

でも実際の作業はすっかりハロウィンな方向で。



棒針編みで作るカボチャのデザイン参照はこちら↓


毛糸を色違い、素材感違いで色々作って見たら楽しそう♪





2016年8月24日水曜日

魔女の手袋

 Textile Centerでの手仕事の会ミーティングと、White Bearでのラグ・フッキングの会のミーティングと、どちらも火曜日の午前中にあるので、どちらも参加したい私は妥協策としてそれぞれの会に隔週で参加してるんだけど。

ということは、どちらの会も隔週で不参加してるってことで、だからどちらの会にも顔を出す度にちょっとだけ「お久し振りぃ〜」ってな気分で、前の週に欠席した間に発生した出来事だとか、進展した話題だとかに100%付いて行ってない事も多く、「え”、それって何の話?」みたいに置いてきぼり状態だったりするのが残念。

とは言え、どちらの会もそれぞれに特徴が異なるので捨て難い現状。

最近は余り熱心にラグ・フッキングをしてないので、Textile Centerの会のみ参加しようか、、、とも思うんだけど、顔馴染みの仲間と会えなくなるのも淋しいような気がするし。

私自身、ラグ・フッキングは継続するつもりではいるんだけど、最近その世界にちょっとした閉塞感のようなものを感じてるのは事実で、ウェブサイト上でのコミュニティにも参加しているけれど、主流はやはり正統派でプリミティブなスタイルの床敷き=ラグとして仕上げるフッキングな印象。

私は、と言えば、床に敷く為のラグをそんなに何枚も仕上げる欲望は毛頭無いし、平面的な作品作りにも制約感があって、だから敢えてそれをぶち壊す意味でも何かしら3Dで立体的な作品に仕上げたい欲求がある。

素材も、ウールだけに制限することなく、手法も、フッキングするだけにこだわることなく、色んな素材を取り混ぜて、色んな手法を組み合わせて、ファンキーでクレイジーな作品作りに挑戦したいと思う。

だからひょっとして、正統派で年配で保守的なラグ・フッキングの道の大御所たちから好ましく思われないって事もあるかも知れない、とは自負している。

「和」を重んじる価値観が根強く残る日本人の背景を持つ自分にとって、本流に逆らって泳ぐ鮭のような行為に多少の躊躇いもあったり、あぁ、でもそれはひょっとして「鮭」なだけにカナダ暮らしの影響もあるかも、なんてまるで説得力ないけど勝手に自分の中では冗談的に納得したり。

いずれにしろ、社会に出て、不特定多数の人達と交流する中において、全ての人と賛同したり、全ての人たちから好意も持たれたり、なんて夢のような状況は無いんだろうから仕方ない。

理想主義の自分に向かって「目を覚ませっ!」と喝を入れるような瞬間アリ。

皆と仲良く、皆に好かれたい自分って、いったい何者なんだろう?

私は本当に第三者からの批判とか疎外感とかに弱いなぁ〜と思う。

それでも決して「羊」って訳でなく、時々、爪や牙を出して戦うこともあるから、カナダの一部の人々の間では通称:タイガー(虎、ですか)と呼ばれたりもして。

とにかく色んな人々の間で未だに葛藤を繰り返し、自分探しの旅を探索中〜。

そして前回の Textile Centerでは、、、


Wendy W.さんから、彼女のお母さまやお祖母さまが愛用されたという、古い革の手袋を数点「何かのプロジェクトに使って貰えるかしら」と言って譲り受けた。

どれも(元は)白い色で、幾つかは肘まである長いスタイルの手袋で、パーティなどでの外出の際に身につけられたと言う話。

何だかまるで皇族や貴族、上流階級の女性たちが装うような。。。?

その時点では、まったく当てもなく「有り難く頂戴します」(←いつもの)な場面だったのだけど、家に帰ってその後、魔女作りが進展すると

「魔女の手が必要」

って事に気付き、

「魔女の手を作るのに手袋を使ったら手っ取り早いんじゃない?」

ってな発想で、

謀らずして、この時期にこのアイテムが見事に手元にある妙、に驚き。


頂いたばかりの革の手袋に、針金で成形した腕を取り付け、指の部分にもパイプクリーナーを入れて自在に曲げられる仕様に。


リアルサイズの魔女の肩から取り付けた際、ポーズを作ったり、箒とかカボチャとかネズミとか、何かしらを手に持たせることも可能なのが嬉しい。

魔女の顔の色に合わせて、両手も緑色のペイントで着色。


この後、プラスチック製の黒くて長い付け爪を加える予定。

Wendy W.さん曰く

「どんな風に使ってくれても(切ったり)構わない」

の反面、

「できれば手袋の形のままで使って貰えたら嬉しいけど」

ってな本心の部分もある印象だったので、彼女にとって想い出のある形見としての手袋が切り裂かれることなく原型を留め、作品の一部として使われたのはひょっとして本望だったかも?なんて私的な解釈。

完成したら彼女に写真を見て貰おうと思う。

いずれにしろ今回も、仲間の協力や善意に感謝の気持ちでいっぱい。




本格的ボディ

日曜日の午後には予定通り Textile Center仲間の Mary L.さんと Jane B.さんの二人が迎えに来てくれて、3人揃って Roxanneさんの誕生日会へ出掛けた。

頭の中で「メアリーさんとジェーンさんが迎えに来る。。。」ってのを言葉にして考えてたら、自然の懐かしのヒット曲で、つのだひろ氏の♪メリー・ジェーン(on my mind)♪を連想してしまい、なんて古いんだ、ワタシっ!と独りでウケて苦笑してしまった、ってのは内緒。

Roxanneさんの家に近付いたところで、ご近所の庭に野生の鹿を発見。

庭先で草を食べる若い鹿の姿に、自然界が近くにあることを実感。

誕生日会はお天気にも恵まれて、家の中と外とどちらにも来客が沢山。

Textile Center絡みのお友達や親戚、あとはアンティークの愛好会にも所属して活躍してるらしいので、その方面でのお友達やご近所の人々と、とても賑やかだった。

「プレゼントは無しで!」の招待状ではあったけれど、それでも皆、暗黙の了解的に個人的な小さな手土産みたいなものは用意していて、それぞれの個性を反映して作家のメアリーさんは多分、何かしらの書籍をプレゼントしてる様子だったし、美術の講師でキルト作家でもあるジェーンさんは、パッチワーク・キルトで手作りしたクッションを渡してた。

私からの小さなチョコレート・ケーキのピンクッションにも、かなりウケて喜んで貰えたらしかったので自己満足的に嬉しかった。

感動したのは、早速ソレがテーブルの上に他の本物のケーキたちに混じって飾られていて、それを見たゲストの人々が私のところにやって来て

「あなたの作ったケーキ、とっても可愛くて大好きよ♪」

と声を掛けてくれた。

最初は「なんで(その存在をもう)知ってるの?」と腑に落ちなかったのではあるけれど、実際にケーキを頂こう♪とデザートが並んだテーブルに向かって発見した。

*ホンモノのケーキたちに混じって真ん中にちんまりと佇むソレ*

*念の為、再度、ここにもソレの写真を添付*


Textile Centerのミーティングでは頻繁に顔を合わせている仲間たちとは言え、常に複数での会話が交錯してる状態だから、個人的に深く理解し合ってる人ってのは少なくて、だからこうして外でゆっくりと会う機会があるのは、お互いを知る機会でもあり、貴重な時間と言える。

その場に居合わせた多くの人々はアンティークの収集家だったり、テキスタイル関係のアーティストだったり、デザイナーだったりで、とても興味深い人達ばかり。

服飾のデザイナーをしてたとおっしゃり、それも納得、お洒落な服装の女性と気が合って会話が弾んだんだけど、彼女が93歳(!)と知って驚いたり。

別の女性は、フェルティングの芸術作品を私と同様に State Fairの Fine Artsに応募したけれど、一次選考をパスした後、二次選考で落ちたしまったそうで、毎年、このコンテストには多くの応募者があり、実際に展示される作品は全体の12〜13%だと話してくれた。

私はたまたま初めての応募にして幸運にも展示されることになったから、それが実際にどの程度の難関なのか、実感として分からない部分はあるんだけど。

初対面でアンティーク収集家の女性が身につけていたペンダントが、古い七宝焼を施した鯉のデザインで、実はそれと同様のものを Etsyで購入しようか考えてるところだったので、「あ、やっぱり可愛い!」と説得された感じ。

私が買うのは勿論、高価じゃなく、本格的なアンティークと言う訳でもないけれど。

そして誕生会での帰り際、Roxanneさんが私に古い「ボディ」をくれた。


彼女が愛用してた古いものらしいけれど、とても本格的なもので、ボディの内側には沢山のネジがあって、それを調節してボディのあちこちを開閉させることが出来る。


カスタムでドレスなどを制作する際、クライアントの体型に合わせて、ボディをセットする事が出来るんだろうと思う。

彼女には以前、ベビーロック社のロックミシンも貰ってるのよね。

「不要になったから引き取って使ってくれたら嬉しいわ」的なスタンスで。

若輩の私としては、もう本当に「有り難く頂戴しますっ!」って感じ。

趣味としてのテキスタイルの世界を通じて、多くの年配の人々に出逢い、刺激を受けたり、助言を貰ったり、とってもとっても良くして貰えてる現実に感謝。

皆さんから受ける厚意を無にしないよう、この世界で励み精進したい意気込み。


2016年8月19日金曜日

ピンクッションのケーキ

チョコレート・ケーキ作りました。

って、また焼かないタイプのケーキですが。

しかも食べられない。

*手の平に乗るサイズのミニチュア・ケーキ♪*


フェルトで作ったピンクッションです。


Textile Centerの火曜日のグループの仲間:Roxanneの誕生日が今度の日曜日なんだそうで、いつも年齢とかはまるで意識もせずに他の仲間たちと一緒にワイワイと楽しくお付き合いさせて頂いてる彼女は、80歳になるんだそうで。

小柄でショートヘアの彼女はジープタイプの日本車を運転して活動的にしてるし、何よりもテキスタイルの腕が素晴らしく、綿のブラウスやウールの厚手のコートなど何でも綺麗に作り上げて、それらは時々 Textile Centerのギフトショップにて販売されてたりするんだけど、不要になったベビーロック社製のロックミシンを私に無料で譲ってくれたりもした過去もあり。

概ね Textile Centerでの仲間は皆、私よりも人生経験が豊富で、知的で独創性があり、ストレートな物言いが清々しいほどだから、若輩者の私にとっては時々、ヒヤヒヤとかハラハラとかする場面が仲間うちであったりもするんだけど、さすがに大人の女同士の世界とはかくあるべきものなのかも?と何かにつけ学ぶべきところも多く興味深い環境、ってのは余談で。

Roxanneをはじめ仲間の皆が "nice"な人々なのは、皆が「天使のように善い人」と言う意味じゃなく、人生を長く生きた経験から自分自身を熟知していて、取り繕うことなく自分のままでいることに心地良くいられる人たちであり、だから嘘が無く曖昧なところもなく、正直でありのままな人間味たっぷり溢れるのが、かなりナイスだと思うのよね。

私もいつかそんな風になりたいとちょっとだけ目指す部分はあり。

勿論、完全には無理だから、日本人的な要素を兼ね合わせた上での自分なんだろうけれど。


とにかく、彼女の80歳の誕生日会は、彼女の自宅にてのオープンハウスで。

プレゼントは無しで、と釘を刺された招待状。

だからちょっとした手土産程度のサプライズとして持って行く為のケーキ。


ミニチュアのケーキには、ミニチュアのケーキスタンド。


陶製のケーキスタンドが4個入りパックで売られてるの速攻で買ったんだけど、その後しばらくして別の種類のデザインも発見し、これまた1箱のみ店頭の棚にあったから即座に買って来た。

前回のは水色系で、今回のはピンク系。


ハート形の待ち針は、何故かこの辺りの手芸店の店頭では見つけることが出来ず、Etsyで探して購入したもの。

手芸用と言うよりはフラワー・アレンジメント用なのかな?

ちょっと太めで長い待ち針。


そして日曜日は、思い掛けずに同じ Textile Center仲間のメアリーさんが「どうせ通り道だから」と行って、迎えに来て乗せて行ってくれるんだそうでラッキー♪


イベント前ではあるけれど、Textile Center仲間で私のブログの存在を知ってる人は多分いない、、、はず、かと思うのでアップしちゃう。






2016年8月18日木曜日

the Witch with the pink Tattoo


年間を通して創作活動の「動機」としていた夏の作品展/コンテストに作品を出展し終えてしまったので、ようやく一区切りがついてほっとした感じ。

来年の夏まではまだ時間もあるし、作品展に出展するしないにかかわらず自分の気持ちのままに自分が作りたいと思う作品を気持ちに添って作ることが出来る。

時期的にも、次にやって来る季節のイベントはずばりハロウィンなので、取り敢えずは大好きなハロウィン関連の作品作りに没頭する思惑。

まずは等身大の "Witch"(緑色の魔女)作りから。

針金で成形したところに毛糸をかぎ針編みして土台を作り、表面として必要な箇所に羊毛をニードル・フェルティングして形と色を造って行く手法。







「枝豆色」の羊毛が足りない事に気付いて、急いで Etsyで検索し、多分、この色で大丈夫だろう、、、と注文したのは「グリーン・アスパラガス色」なんだけど。

いずれの場合も混ぜて使うから大差ないと思うけど。

アヴォカド色、、、ってのもアリかな。

なんて今、思いつつ。

魔女の首の部分にはファンキーに「刺青」を入れて見た。

だからこの部分には羊毛を使わず、シースルーのまま完成させる予定で。

魔女のコスチュームは既に幾つもあるし、魔女の帽子も勿論、複数ある。

あとは、髪をどうするか。

勿論、色んな髪型のカツラも多数持ってはいるんだけど、でも、髪の部分も自分で仕上げたいと思うから、やっぱり黒い色の髪で散切りのストレートかな。

羊毛にするか、毛糸で仕上げるか、色々と選択肢があって迷う。

あ、あとはプレゼンテーションする際、頭の中に手を入れて、顔の背後から魔女の両目を静かに押し出すと「目玉が前に飛び出る」のも面白く、それを見た人々の反応を観察するのが面白く、目下のところの楽しみ♪

針金なだけに、顔の輪郭や表情も割りと自由自在に変化させることが出来るのも気に入ってる。





2016年8月17日水曜日

映画『Sing Street』

Davidのところに時々、映画の無料試写券が二人分だけ来るので、面白そうな映画の時には家族の誰かしらが同行して映画館へ出掛けたりするんだけど。

ちょっと前に受け取ったのは『Sing Street』と言う題名の映画だった。



私もちょっと興味があったけれど、主人公が十代の若い子だったり、バンド結成を巡ってのロマンスがあったりの内容らしかったから、多分、うちの17歳の Erikaの方が親近感のある話かも?と誘ってみたら、ちょっとだけ気が乗ったみたいで Davidと二人で出掛けて行った。

案の定、、、と言うか、予想以上に気に入ったらしく、少しして彼女は学校の友達:ジョーを誘って二人で再び(今度はお金を払って)観に行った。

たまたま映画の舞台がアイルランドで、出演してる若い俳優たちのほとんどが皆、素人に近い?地元のオーディションで選ばれた何かしら楽器の演奏が達者なアイルランド人ばかりで、だから英語がアイルランド訛りだったり方言があったり、ってな映画で、 Davidと Erikaでさえも聞き取れなかったり理解出来ない会話の部分があったんだそう。

だったら私なんて余計に理解するのが難しかっただろうな。

なんて思ってたら、Erikaの友達:ジョーは何と偶然にも家族がアイルランド系なんだそうで、アイルランドにはまだ遠縁や知り合いがいるから時々、家族旅行でアイルランドを訪れ滞在する期間があるんだそうで、思い掛けず、この映画は彼にとっても身近で特別な観賞となったらしいから、分からないものよね〜。

その後、地元の図書館からDVDを借りて来て、Erikaと Kaitoと私で何度か繰り返して楽しんだけど(英語での字幕付きで!)、多分、映画と映画のサウンドトラックの CDも買うつもり。

Duran Duranとか Cureとか、80年代に私が大好きだった曲も登場するし、あとはオリジナルでの楽曲も耳に残る素敵なものが多いから。

監督は映画『Once』と同じで、だから似た雰囲気があるのも納得。

派手じゃないけど凄く丁寧に作られた作品の印象で最新のお気に入り映画♪

この映画を観てたら久し振りに自分でも音楽をやってみたくて、かなり以前に Erikaが興味を示して短期間で習っていた彼女のギターがあるので、時々それを弾いてみたりしてるんだけど、コードとか全然覚えてないし、弦もびょ〜んと音がかなりズレてるから調律しないとイケナイし、でも You Tubeがあるから独学で色々と出来るのは有り難い時代よね、と忘れた頃にボロンボロン〜♪と調子の狂ったギターの音を奏でてるこの頃。





2016年8月14日日曜日

Baumkuchen



この家のリビングルーム、、、もとい、ポーカールームには IKEAで買ったシンプルで簡素なデザインの椅子が半ダースくらいあるんだけど。


IKEAでは店内のカフェテリアで実際に使われてるのを見たこともあるけれど、この家ではポーカー・テーブルを囲んで配して、Davidが「ポーカー・ナイト」を開催の折りには沢山の人達が来て割りと長い時間帯でこの椅子に上に座ってゲームを楽しむことになるので、その際にはこの椅子専用でクッションの為の丸い「お座布団」が登場したりもするんだけど。

デザイン性から言って座り心地のいい椅子と言う訳ではないし。

だから私自身、この椅子に座る機会は余り無い。

でも、たまに座るような場面がある時には、普通に腰掛けるのではなく、前後を逆に、背もたれの部分に向かって足を広げて座り、背もたれの部分に両腕を乗せるような格好で、ってな事が多く。

問題は、、、だから視線の中に背もたれ部分が来るってことで。

眼下にこの背もたれの部分のカーブを描く曲線を見ていると、、、


この曲線がいい感じに綺麗な弧を描いていて、、、

そして、何層にも重ねたベニア版らしき木材の縞模様を縱切りにした断層のようで。

これを眺めていると自然と連想するのはやっぱりどうしても

『バウムクーヘン』

でしょう。。。

ってので、バウムクーヘンが無性に食べたくなって困る、、、と言うパターン。

元はドイツのお菓子らしいのに、日本では知らない人がいないくらい浸透していて人気なのは、いかにも日本らしいな、って感じなのだけど。

一般的過ぎて当たり前に食べたい時にはすぐ食べられるような日本風に進化した外国発祥のお菓子を、いざ日本の外に出て、そのお菓子の発祥の地以外の国で食べたいと思うと、これがなかなか手に入らなかったりするから困るのよね。

北アメリカの西海岸の都市部ならまだしも、内陸部では特に難しい。

Amazonで注文、、、と言う手もあるけれど。

検索したら、北海道のホテルで売られてるような高級バウムクーヘンならば、Amazonで注文が可能らしくてびっくり!

凄く便利な時代だわ。

でも、そこまでするほどに切羽詰まってるって訳でもない。

別の選択肢としては、アメリカでは「Tree Cake」つまり、ドイツ語の「バウムクーヘン」が直訳されたらしい?「木のケーキ」を自分で焼くレシピを発見したけれど、そこまでの熱意は無いし、苦労して焼いても、自分が求める味が保証されてる訳ではないから、この選択肢もボツ。

そんな矢先だったので、ミネアポリスのアジア系食材店『United Noodles』で発見したコレは咄嗟に鷲掴みって感じに感激。


ユーハイムやモロゾフや、パスコのバウムクーヘンとは違うけれど、それでもミネソタで懐かしいバウムクーヘンが食べられるのは嬉しい。

まぁ引き続き、ドイツ系のベーカリーとかを中心にミネソタで「幻のバウムクーヘン」を探す冒険(冒険なの?)は続けようと思う。

でも余り熱心でも無いケド。。。